残念ながら現在はダイハツからのOEM供給を受けての発売となってしまい、「スバル最後の軽自動車」と呼ばれているステラ、そんなステラがどんな車なのかどれだけの性能を持っているのかを実車を運転した時の感想も含めて検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではスバル・ステラの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

スバル・ステラはダイハツ・ムーヴのOEM供給モデル

スバルは経営状態の悪化から軽自動車の自社生産を取りやめ、全ての軽自動車を他の自動車メーカーからのOEM供給でまかなうようになりました。
そんなスバルの軽自動車の中で最後までオリジナルモデルの生産・販売を行っていたのがこのステラなのです。

ステラは2006年に当初はプレオの後継モデルとなるべく開発されていました。
トールワゴンながら軽スーパーハイトワゴンのタントのような「ママさん車」として作られましたが、やはり本場のタントにかなうはずがなく、結局は女性向けトールワゴン路線を進むこととなりました。

それが初代ステラです。
プラットフォームはあの大失敗作であるR2のものを使い、エンジンは今では非常に珍しい存在となった4気筒エンジンで、バリエーションはNAとスーパーチャージャーの2種類がありました。
サスペンション構造はスバルのこだわりである前後ともマクファーソンストラットの四輪独立懸架でした

今となってはとても魅力的に見えますが、当時のトールワゴンは既にスズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴの2強モデルが存在していたので、男性にはそこそこ受けましたが軽自動車の主たる購買層となる女性や中高齢者の方にはあまり見向きもされませんでした。

それを見てとうとうスバルはステラの自社生産をあきらめてOEM供給モデルの販売という形を取ったのです。

それが2011年に発売されたステラの2代目モデルです。
このモデルは同じトヨタグループのダイハツから販売されているムーヴのOEM供給モデルで、ムーヴの5代目モデルをステラの2代目モデルとして販売されました。

その後、ベースモデルのムーヴが2014年にモデルチェンジを行ったことでステラも販売開始からたった3年でモデルチェンジを迎える形となり、3代目ステラとなったのでした。
3代目モデルはムーヴでいうところの6代目モデルに相当します。

このモデルが2020年2月現在での現行モデルです。

当然ですがムーヴのOEM供給モデルとなってからは、リヤサスペンションがトーションビームなどのリジットサスペンションとなり4輪独立懸架ではなくなり、エンジンも3気筒エンジンで過給器付きはスーパーチャージャーではなくターボチャージャーということになっています。

スバル・ステラのこれまでの出来事(2020年2月現在)

●初代モデル RN系型 2006年6月発売

※スバルオリジナルモデル時代

・2006年11月 「R アイボリーセレクション」の追加
・2007年1月 「LX インテリアセレクション」の追加
・2007年2月 「R スペシャル」の追加
・2007年7月 「LX HID selection」、カスタム「RS S-EDITION」の追加
・2007年11月 一部改良 デザインの小変更 ボディカラーの変更
・2007年11月 「REVESTA」グレードの追加
・2008年5月 「REVESTA S」グレードの追加 「L Limited」「カスタムR Limited」の追加
・2008年11月 一部改良 デザインの小変更 ボディカラーの変更
・2009年1月 「L Black Interior Selection」の追加
・2009年11月 一部改良 デザインの小変更 ボディカラーの変更 「L Black Interior Selection」の再販

●2代目モデル LA100/LA110系型 2011年5月発売

※ダイハツ・ムーヴのOEM供給モデル時代

・2011年8月 「カスタムRS」グレードの追加
・2011年11月 一部改良 低燃費装備の改良
・2012年5月 「カスタムRS」グレードのみ一部改良
・2012年12月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「スマートアシスト」の採用
・2013年7月 「カスタムRS スマートアシスト」グレードの追加
・2013年10月 一部改良 「LS」グレード、「LS スマートアシスト」グレードの追加
・2014年5月 「G」「GS」「カスタムR type S」「スマートアシストα」の追加

●3代目モデル LA150/LA160系型 2014年12月発売

※ダイハツ・ムーヴのOEM供給モデル時代

・2015年5月 一部改良 「スマートアシストII」の採用
・2016年6月 一部改良 「カスタムF」グレードの追加 「GS」「GS スマートアシスト」の廃止
・2017年3月 仕様変更 ボディカラーの変更
・2017年8月 マイナーチェンジ デザインの小変更 ボディカラーの変更 「スマートアシストIII」の採用
・2018年12月 仕様変更 ボディカラーの変更

スバル・ステラが属するカテゴリー

●車格:軽自動車
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:軽トールワゴン
●エンジン排気量クラス:軽自動車クラス

スバル・ステラのオーナー層

●年齢層:特になし
●性別:特になし
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:オーナーの中でムーヴであることを知らない方が多い

スバル・ステラの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン

●トランスミッション

・CVT

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム(コイルスプリング) 4WD=3リンク式コイルリジット(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

●ベースモデル

・あり・・・ダイハツ・ムーヴ(OEM供給元モデル)

●兄弟車

・あり・・・ダイハツ・ムーヴ

スバル・ステラのモデル構成とグレード構成

ステラには外観とパワーユニットの違いによるモデルが3つ用意されています。

標準モデル

このモデルには2つのグレードと1つのサブグレードが用意されています。

・L グレード(2WD・4WD)
・L スマートアシスト サブグレード(2WD・4WD)
・G スマートアシスト グレード(2WD・4WD)

●「L」グレードの主な装備

・カラード フロントバンパー
・カラード リヤバンパー
・ルーフスポイラー
・シルバー ドアハンドル
・電動格納式カラードドアミラー
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・UVカット機能付 フロントウインドウガラス
・UVカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・UVカット機能付濃色 リヤゲートガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・リヤコンビネーションランプ
・ヘッドランプ自動消灯システム
・エアロワイパーブレード付車速感応式フロント間欠ワイパー()
・リバース連動リヤワイパー
・ピラーブラックアウト
・六連星オーナメント付ウレタン ステアリングホイール
・エコドライブアシスト照明付2眼ルミネセントメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ウレタン インパネセンターセレクターレバー
・盗難警報装置
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・クリーンエアフィルター付ダイヤル式マニュアルエアコン
・リヤヒーターダクト(4WDモデルのみ)
・走行モード切替ステアリングスイッチ
・タコメーター
・フットパーキングブレーキ
・12V インパネアクセサリーソケット
・電動パワーステアリング
・パワーウインドウ
・集中ドアロック
・フューエルリッドオープナー
・方向指示器のワンタッチ機能
・オーディオレス
・16cmフロントスピーカー
・可倒式ルーフアンテナ
・フロントコンフォートベンチシート
・ボックス付 フロントアームレスト
・カーゴルーム側スライドレバー/240mm分割ロングスライド機能付分割可倒式リクライニングリヤシート
・ベージュ ファブリックシート
・運転席シートヒーター(4WDモデルのみ)
・フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・ダークグレー×ホワイト×グレージュ インストルメントパネル
・ホワイト ドアトリム
・フロント マップランプ
・ルームランプ
・カーゴルームランプ
・運転席 バニティミラー/チケットホルダー付サンバイザー
・助手席 バニティミラー付サンバイザー
・格納式アシストグリップ
・フットレスト
・カップホルダー
・助手席オープントレイ
・インパネセンタートレイ
・グローブボックス
・カーゴルームアンダーボックス
・フロント/リヤ ドアポケット
・リヤ ボトルホルダー
・運転席 インパネアンダートレイ
・運転席サイドトレイ
・インパネロアポケット
・フロント/助手席シートバック ショッピングフック
・助手席 シートバックポケット
・155/65R14サイズ タイヤ
・14インチ×4.5J スチールホイール
・フルホイールキャップ
・フロントスタビライザー
・リヤスタビライザー(2WDモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・EBD付ABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ヒルホールドシステム

など

●「 L スマートアシスト」グレードの主な装備

「L」グレードの装備に加えて・・・

・UVカット機能/トップシェード付 フロントウインドウガラス
・スマートアシストIII:衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:AT誤発進抑制制御機能
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:ハイビームアシスト

が追加されています。

●「G スマートアシスト」グレードの主な装備

「 L スマートアシスト」グレードの装備に加えて・・・

・キーレスアクセス連動 電動格納式カラードドアミラー
・スーパーUVカット&IRカット機能付 フロントドアガラス
・オートライト
・チルトステアリング調整機構
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・イモビライザー
・スーパークリーンエアフィルター付プッシュ式オートエアコン
・運転席シートリフター
・ピアノブラック調 エアベントグリルガーニッシュ
・助手席 シートアンダートレイ
・14インチ×4.5J アルミホイール

が追加されています。

ドレスアップモデル(NAエンジン)

このモデルはモノグレードとなります。

・カスタム R スマートアシスト グレード(2WD・4WD)

●「カスタム R スマートアシスト」グレードの主な装備

・「カスタム」モデル専用 カラード フロントバンパー
・「カスタム」モデル専用 カラード リヤバンパー
・「カスタム」モデル専用 ダークメッキ フロントグリル
・ルーフスポイラー
・サイドシルスポイラー
・シルバー ドアハンドル
・サイドターンランプ付キーレスアクセス連動 電動格納式カラードドアミラー
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・UVカット機能/トップシェード付 フロントウインドウガラス
・スーパーUVカット&IRカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・UVカット機能付濃色 リヤゲートガラス
・LEDクリアランスランプ付LEDヘッドランプ
・LEDフォグランプ風タウンランプ
・オートライト
・インナーレンズクリアクリスタル リヤコンビネーションランプ
・ヘッドランプ自動消灯システム
・エアロワイパーブレード付車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・ピラーブラックアウト
・シルバー加飾/六連星オーナメント付ウレタン ステアリングホイール
・チルトステアリング調整機構
・メッキメーターリング付2眼ルミネセントメーター
・TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
・メッキシフトレバーボタン付ウレタン インパネセンターセレクターレバー
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・イモビライザー
・盗難警報装置
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・スーパークリーンエアフィルター付プッシュ式オートエアコン
・スマートクール
・リヤヒーターダクト(4WDモデルのみ)
・走行モード切替ステアリングスイッチ
・タコメーター
・フットパーキングブレーキ
・12V インパネアクセサリーソケット
・電動パワーステアリング
・パワーウインドウ
・集中ドアロック
・フューエルリッドオープナー
・方向指示器のワンタッチ機能
・オーディオレス
・16cmフロントスピーカー
・ナビアップグレードパック:オーディオリモートコントロールスイッチ
・ナビアップグレードパック:リヤビューカメラ
・ナビアップグレードパック:16cmリヤスピーカー&ツィーター
・ナビアップグレードパック:GPSアンテナ
・ナビアップグレードパック:フルセグTVアンテナ
・可倒式ルーフアンテナ
・フロントコンフォートベンチシート
・ボックス付 フロントアームレスト
・カーゴルーム側スライドレバー/240mm分割ロングスライド機能付分割可倒式リクライニングリヤシート
・ブラック ファブリックシート
・運転席シートヒーター(4WDモデルのみ)
・フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・グロッシーブラッククロス インパネ加飾パネル
・ブラック ドアトリム
・グロッシーブラッククロス ドアトリム加飾
・ピアノブラック調 オーディオパネル
・LEDフロント マップランプ
・LEDルームランプ
・運転席 フロアイルミネーション
・メッキインナードアハンドル
・カーゴルームランプ
・運転席 バニティミラー/チケットホルダー付サンバイザー
・助手席 バニティミラー付サンバイザー
・格納式アシストグリップ
・フットレスト
・カップホルダー
・イルミネーション付助手席インパネボックス
・イルミネーション付インパネセンタートレイ
・照明付グローブボックス
・カーゴルームアンダーボックス
・助手席シートアンダートレイ
・フロント/リヤ ドアポケット
・リヤ ボトルホルダー
・運転席 インパネアンダートレイ
・運転席サイドトレイ
・インパネロアポケット
・フロント/助手席シートバック ショッピングフック
・助手席 シートバックポケット
・155/65R14サイズ タイヤ
・「カスタム」モデル専用14インチ×4.5J アルミホイール
・フロントスタビライザー
・リヤスタビライザー(2WDモデルのみ)
・スマートアシストIII:衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:AT誤発進抑制制御機能
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:ハイビームアシスト
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・EBD付ABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ヒルホールドシステム

など

ドレスアップモデル(ターボエンジン)

このモデルはモノグレードとなります。

・カスタム RS スマートアシスト グレード(2WD・4WD)

●「カスタム RS スマートアシスト」グレードの主な装備

・「カスタム」モデル専用 カラード フロントバンパー
・「カスタム」モデル専用 カラード リヤバンパー
・「カスタム」モデル専用 ダークメッキ フロントグリル
・ルーフスポイラー
・サイドシルスポイラー
・メッキ ドアハンドル
・サイドターンランプ付キーレスアクセス連動 電動格納式カラードドアミラー
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・UVカット機能/トップシェード付 フロントウインドウガラス
・スーパーUVカット&IRカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・UVカット機能付濃色 リヤゲートガラス
・LEDクリアランスランプ付LEDヘッドランプ
・LEDフォグランプ風タウンランプ
・LEDライナー
・オートライト
・インナーレンズクリアクリスタル リヤコンビネーションランプ
・ヘッドランプ自動消灯システム
・エアロワイパーブレード付車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・ピラーブラックアウト
・シルバー加飾/六連星オーナメント付本革巻 ステアリングホイール
・チルトステアリング調整機構
・メッキメーターリング付2眼ルミネセントメーター
・TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
・シルバー加飾/メッキシフトレバーボタン付本革巻 インパネセンターセレクターレバー
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・イモビライザー
・盗難警報装置
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・スーパークリーンエアフィルター付プッシュ式オートエアコン
・スマートクール
・リヤヒーターダクト(4WDモデルのみ)
・走行モード切替ステアリングスイッチ
・タコメーター
・フットパーキングブレーキ
・12V インパネアクセサリーソケット
・電動パワーステアリング
・パワーウインドウ
・集中ドアロック
・フューエルリッドオープナー
・方向指示器のワンタッチ機能
・オーディオレス
・16cmフロントスピーカー
・ナビアップグレードパック:オーディオリモートコントロールスイッチ
・ナビアップグレードパック:リヤビューカメラ
・ナビアップグレードパック:16cmリヤスピーカー&ツィーター
・ナビアップグレードパック:GPSアンテナ
・ナビアップグレードパック:フルセグTVアンテナ
・可倒式ルーフアンテナ
・フロントコンフォートベンチシート
・ボックス付 フロントアームレスト
・カーゴルーム側スライドレバー/240mm分割ロングスライド機能付分割可倒式リクライニングリヤシート
・シルバーステッチ付レザー調/ファブリックシート()
・運転席シートヒーター(4WDモデルのみ)
・フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・幾何学柄ディープマルーン インパネ加飾パネル
・ブラック ドアトリム
・幾何学柄ディープマルーン ドアトリム加飾
・ピアノブラック調 ドアアームレスト
・ピアノブラック調 オーディオパネル
・LEDフロント マップランプ
・LEDルームランプ
・運転席 フロアイルミネーション
・メッキインナードアハンドル
・カーゴルームランプ
・運転席 バニティミラー/チケットホルダー付サンバイザー
・助手席 バニティミラー付サンバイザー
・格納式アシストグリップ
・フットレスト
・カップホルダー
・イルミネーション付助手席インパネボックス
・イルミネーション付インパネセンタートレイ
・照明付グローブボックス
・カーゴルームアンダーボックス
・助手席シートアンダートレイ
・フロント/リヤ ドアポケット
・リヤ ボトルホルダー
・運転席 インパネアンダートレイ
・運転席サイドトレイ
・インパネロアポケット
・フロント/助手席シートバック ショッピングフック
・助手席 シートバックポケット
・165/55R15サイズ タイヤ
・「カスタム」モデル専用15インチ×5.5J アルミホイール
・スポーティサスペンション
・大径フロントスタビライザー
・リヤスタビライザー(2WDモデルのみ)
・スマートアシストIII:衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:AT誤発進抑制制御機能
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:ハイビームアシスト
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・EBD付ABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ヒルホールドシステム

など

スバル・ステラに搭載されるパワーユニットと動力性能

スバル・ステラには2種類のパワーユニットが用意されています。

●NAエンジン

・エンジン型式:KF-VE型
・エンジン排気量:0.658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC12バルブ
・燃料供給:ポート噴射

◆スペック

・最大出力:52ps/6800rpm
・最大トルク:6.1kgf・m/5200rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約17.1kg/ps

このパワーユニットは、「L」グレード、「L スマートアシスト」グレード、「G スマートアシスト」グレード、「カスタム R スマートアシスト」グレードに採用されています。

いわゆるダイハツの軽自動車用エンジンとして主力エンジンとなるもので、多くのダイハツの軽自動車やそのOEM供給モデルに採用されています。

軽自動車用のNAエンジンですので、はっきり言ってパワーはありません。
それでも一応は、軽自動車用NAエンジンの標準的な「52ps」を発生させていますのでまあまあと言うべきでしょうか。
とはいっても、必要最低限のパワーしか持っていませんので快適な走りとは程遠いものがあります。

※パワーユニットの評価:☆☆☆☆☆(0)

●ターボエンジン

・エンジン型式:KF-DET型
・エンジン排気量:0.658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC12バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:64ps/6400rpm
・最大トルク:9.4kgf・m/3200rpm

・1リッターあたりのパワー:約96ps
・パワーウェイトレシオ:約14.1kg/ps

このパワーユニットは、「カスタム RSスマートアシスト」グレードのみに採用されています。

NAエンジンモデルに採用されている第三世代のKF型エンジンのターボエンジン仕様となるもので、ダイハツの新しいモデルに採用されているKF-DETとはスペックに若干の違いがあります。

パワースペックとしては、軽自動車の自主規制値いっぱいまでのパワーを出していますので、軽自動車としてはパワフルというべきなのかもしれません。
ただ、自動車では二輪車のように免許制度によって運転できるエンジン排気量が制限されているわけでもありませんし、だれもがすべての自動車を(AT免許制度によるトランスミッションの制限はありますが・・・)運転することができるわけですから登録車と軽自動車を分けて考える必要はないかと思いますので、正しい評価は「たった64ps」といった形にした方がいいかもしれません。

NAエンジンモデルよりはましですが、ターボエンジンだからと言って決していい走りができるといったことではありません。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

スバル・ステラに採用されているトランスミッション

●CVT

これはステラだけではなく、ダイハツの軽乗用車やそのOEM供給モデルの多くにおいていえることなのですがトランスミッションとしてCVTが採用されることが定番となっています。

CVTは燃費性能を向上させるための一つの低燃費装備として開発されたトランスミッションで金属ベルトや金属チェーンを使ったベルト式無段変速機です。
二輪車や原動機付自転車のスクーターなどに採用されている遠心力を利用したベルト変速機と同じような構造で、スクーターのものはタイヤの回転によって発生する遠心力さで内蔵されたウェイトが外側へ移動しようとする動きを利用してプーリーの有効径を変更するといった受動的な動きをしますが、自動車のCVTはプーリーの有効径を油圧で能動的に変更させてドライバーが狙ったエンジン回転数ではなく、いちばん燃料消費量が少ないエンジン回転数にする(抑え込むといった方が正しいかも・・・)といった制御をとっています。

そのため、ドライバーが意図しない低すぎるエンジン回転数、突如として高くなるエンジン回転数に悩まされることもあり、ドライブフィールを損ねることやパワーバンドから外れてしまうといった走行性能に悪い影響を与えることもあります。

それによって低燃費装備としては評判がいいですが、トランスミッションとしての評判は悪く、「最悪なトランスミッション」などといわれることもあります。
しかし、セは原に代えられないではありませんが、低燃費・・・いや、ガソリン代を節約したい方たちは走行性能を捨ててでも燃費性能が向上するといわれているこのCVTを好み、そしてその好みに合わせて自動車メーカーもCVTしか用意しないモデルをたくさん作るわけです。

このステラ(ムーヴ)もそういった類の車ですので、CVTしか用意されていないのです。
性能は・・・典型的なCVTのそれしか持っていません

※トランスミッションの評価:☆☆☆☆☆(0)

スバル・ステラの走行性能を決める構造

スバル・ステラのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

ステラの車体は、現在のダイハツがメインとする「DNGA-Aプラットフォーム」ではなく、時代背景的にそのひとつ前の時代にメインとされてきた「ダイハツ・Aプラットフォーム」となります。

このプラットフォームは多くのダイハツの軽自動車やコンパクトカー、そしてそのOEM供給モデルなどに使われてきたもので、走行性能や耐久性よりも親会社のトヨタを見習って、徹底的なコスト削減策をとって作られていることからシャシーの強度、剛性がすこぶる悪いものになっています。

フレームにおいても「Dモノコック」などと「いかにも」といったような名称がつけられていますが、こちらも徹底的なコスト削減策がとられていることからダイハツの宣伝文句が言うほど頑丈なつくりにはなっていません。

華奢なシャシーに軟なフレームを組み合わせて車体を作ったらどうなるか・・・当然ですがボディ剛性、強度、耐久性が著しく低い車体が出来上がります。
それがステラのプラットフォーム、シャシー、フレームです。
当然ですが走行性能に与える影響は良いわけがありませんし、ボディがすぐにゆがむので走行性能以外にも異音や立て付けの悪さなどのトラブルも起きることでしょう。

※ボディ剛性の評価:★☆☆☆☆(1)

スバル・ステラの走りの質を決めるサスペンション構造

ステラのサスペンション構造も例にもれず、ダイハツの軽自動車でスタンダードとなっている・・・

●2WDモデル
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:トーションビーム

●4WDモデル
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:3リンク式コイルリジット

といったものになります。

2WDと4WDといった駆動方式の違いによって二種類のパターンがある形になっており、何もない2WDモデルは低コスト・省スペースを実現するために開発されたトーションビームが、デファレンシャルギヤがある4WDモデルでは、アクスルを2つのトレーリングアームと1つのラテラルロッドによって支える3リンク式リジットサスペンションとなっています。

トーションビームは走りのためのサスペンション構造ではありませんので当然ながら走行性能に与える影響は悪く、乗り心地を重視したセッティングとされていることもあって、終始上下左右にフラフラします。

3リンク式リジットサスペンションは古くからいろいろ車に使われてきた実績のあるサスペンション構造で、頑丈ですしなかなか動きもよいということでトーションビームよりはいい走りができます。
2WDモデルもあえてトーションビームにしなくても4WDモデルと同じ3リンク式リジットサスペンションにした方がよかったのではないかと思うくらいこの3リンク式リジットサスペンションはなかなかよくできています。

※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)

スバル・ステラのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

軽自動車だからという色眼鏡で見ればこのようなチープなブレーキシステムでもいいのかもしれません。

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

逆にせめてもの救いではありませんがフロントのブレーキキャリパーがソリッドではなく放熱性に優れたベンチレーテッドディスクになっている点は評価できます。

効きも軽自動車レベルといった感じでしょうか。
特に良くも悪くもなく必要最低限のものを用意したといった感じです。

※ブレーキシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

スバル・ステラに搭載されている4WDシステム

ステラではすべてのモデル、グレードに4WDモデルの設定がされています。
それらのモデルに採用されている4WDシステムはダイハツでよく使われているビスカスカップリング式スタンバイ4WDです。
スタンバイ4WDですので、通常はFF状態で走り、フロントタイヤが空転をした時だけリヤタイヤも駆動力が与えられ一時的に4WD状態になるといったもので、優れたトラクション性能を発揮するといったようなものではありませんので間違ってもオフロードや深い雪道に突っ込むなどといったことはしないようにしましょう。
4WDシステムの性能としては・・・最低レベルです。

※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)

スバル・ステラの燃費性能

スバル・ステラのカタログ燃費と実燃費

●NAエンジンモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大31.0km/L
・実燃費:約23km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●ターボエンジンモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大27.4km/L
・実燃費:約16km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

スバル・ステラに採用されている低燃費装備

●全モデル

・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構

スバル・ステラのライバルモデル比較

スバル・ステラのライバルとなるのはマツダ・フレア

何回も言いますがこのステラという軽自動車はスバルの車ではなく、ダイハツのムーヴのOEM供給モデルです。
ムーヴは軽トールワゴンで大人気のモデルとなっていますが、実はもう1台だけ軽トールワゴンで大人気のモデルがあります。
それがスズキのワゴンRです。

要するにムーヴのライバルはワゴンRであるというわけです。
それをふまえてムーヴのOEM供給モデルであるステラのライバルモデルを考えてみると、ムーヴのライバルモデルのワゴンRの更にそのOEM供給モデルということになると思います。
そしてそれがマツダから発売されているフレアです。

ここでは、フレアがNAエンジンモデルしかないことからNAエンジンモデル同士の比較をしてみたいと思います。

●スバル・ステラの概要
・カテゴリー:軽トールワゴン
・車格:軽自動車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・エンジン形式:KF-VE型
・比較対象グレード:「Gスマートアシスト」グレード

●マツダ・フレアの概要
・カテゴリー:軽トールワゴン
・車格:軽自動車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・エンジン形式:R06A型
・比較対象グレード:「HYBRID XS」グレード

スバル・ステラとマツダ・フレアのパワースペック比較

●スバル・ステラ

・最大出力:52ps/6800rpm
・最大トルク:6.1kgf・m/5200rpm

●マツダ・フレア

・システムパワー:52ps

※パワースペック比較結果

ガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルといった形でパワーユニットの形式が違いますが、フレアのハイブリッドシステムは簡易型ハイブリッドシステムであるため、電気モーターのパワーがモアパワーとはならないため、エンジン同士の比較となりました。

パワースペックは同じレベルといっていいでしょう。
ただ、加速するときだけ電気モーターのアシストを受けるフレアの方が機敏な動きができます。

スバル・ステラとマツダ・フレアの燃費性能比較

●スバル・ステラ
・カタログ燃費(JC08モード):最大31.0km/L
・実燃費:約23km/L

●マツダ・フレア
・カタログ燃費(JC08モード):最大33.4km/L
・実燃費:約28km/L

※燃費性能比較結果

燃費性能となると簡易型とはいえハイブリッドシステムを搭載しているフレアの方が断然有利であることがわかりました。

スバル・ステラとマツダ・フレアの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●スバル・ステラ

約113万円~約178万円

●マツダ・フレア

約119万円~約156万円

※販売価格帯比較結果

ハイブリッドシステムを搭載したフレアの方が断然高い価格になると思っていましたが意外や意外、ステラの価格が思ったより高かったことからフレアの方が安くなってしまいました。

まとめ

大人気モデル、ムーヴのOEM供給モデルとして販売されていますが、ムーヴが販売されているのをけってまでしてこのステラを購入する人はかなりの少数派で、それこそダイハツよりもスバルで買った方が値引き額が多くなるといった形や古くから付き合いでスバルのディーラーでないと車を買えないなどといった理由がないかぎり、きっとステラを買う人などいないでしょう。

性能としてはムーヴと全く同じなので軽自動車としては申し分ないものを持っています。

※総合評価:★★☆☆☆(2)

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