大衆車として、またコンパクトカーとして大人気のホンダのフィット、人気は新車市場にとどまらず中古車市場でも同じくらいの需要を持ちます。

では、その大ヒットモデルとなっているフィットの車としての性能を見ていきたいと思います。
ここではあくまでも「車としての性能」だけでお話をすすめていきますので、ごく一般的なカタログを見ればわかるようなことや「うわべ」には一切触れません。

ホンダ・フィットge

画像引用元:2013年8月終了モデルのHonda「フィット」

ホンダ・フィットってこんな車だった~概要

ホンダ フィット 概要

国産モデルの中で過去から「大衆車といえばトヨタのカローラ」というのがごく一般的な意見でした。
ボディサイズは大きくもなく小さくもなく、キャビン寸法も広くもなく狭くもなく、積載能力もそこそこ、デザインも特に好まれるようなものではありませんがかといって逆に嫌われるようなこともない、エンジンパワーも必要最低限のもの、燃費性能も比較的良い部類には入りますがずば抜けて良いとは言えない、販売価格もそのクラスの車としては標準的なお値段…と、とにかくどこをとっても無難で「良くもなく悪くもなく」といったような感じの車で、まさに自己主張をするのが不得手な日本人にピッタリな車であったわけです。

そのかいあって、発売当時から大ヒットを飛ばし、後に出てくるライバルモデルの日産のサニーやチェリーといった大衆車と人気を分ける形なりましたがその大多数、特に中・高齢者を中心とした需要がカローラに集まりました。
販売台数も軒並み好調で、ある時から「日本で一番売れた乗用車」と呼ばれるようになり、販売台数の面では「王者」だったわけです。

しかしある時、カローラを王座から引き下ろすとんでもない人気車が発売されたのでした…それがこのホンダのフィットです。

初代モデル GD系型(2001年~2007年)

フィットは、1980年代に大ヒットとなったホンダのコンパクトカー「シティ」やその後継モデルとされた実用型コンパクトカーの「ロゴ」の更なる後継モデルとして2001年に発売された車でした。

ホンダ・フィットgd

画像引用元:2005年11月終了モデルのHonda「フィット」


ロゴやその兄弟車であるキャパ、HR-Vなどに使われてきたコンパクトカー用のプラットフォームから新たに開発した「グローバルスモールプラットフォーム」に変更し、そのシャシーにこちらもまた新開発されたホンダのL型エンジンシリーズの1.3リッターエンジン、1.5リッターエンジンを搭載する形で作られました。

このモデルが、後にカローラを「日本で一番売れた乗用車」の座から引き下ろすほどの大人気となり、「車で信号待ちをしている時に、周りを見回すと止まっている車の半分以上がフィットである」などと揶揄されるぐらいの大人気ぶりでした。

その人気の秘密は

・カローラよりも小さいボディを持つ割にはキャビンが広い
・使い勝手の良い2ボックスハッチバックボディを持っている
・小排気量ながらそこそこ走るホンダらしいエンジン
・燃費性能がなかなか優れている
・販売価格も安い

といったところがカローラや当時トヨタから発売されていた実用型コンパクトカーの「ヴィッツ」と比べて優れていたからです。
この人気は他社自動車メーカーのみならずホンダ内のモデルにも影響を与え、特に同じような購買層を持つシビックのハッチバックモデルへの影響はかなり強かったようで、国内向けハッチバックモデルの発売、後にはシビック自体の国内販売が取りやめになるぐらいでした。

このモデルはわずかですが今でも中古車市場で取引されており、中古車市場にあるフィットの約1割がこのモデルとなっています。

2代目モデル GE系型(2007年~2013年)

販売台数が落ちないままで迎えたモデルチェンジサイクル、そのモデルチェンジで生まれたのがフィットの2代目モデルとなるGE系型です。

ホンダ・フィットge

画像引用元:2013年8月終了モデルのHonda「フィット」


このモデルは、基本的には先代モデルのコンポーネントを受け継ぐ形、キャリーオーバーした形で作られたもので、センタータンクレイアウトを持つグローバルスモールプラットフォームに1.3リッターエンジンモデルにはL13A型エンジンを、1.5リッターエンジンモデルにはL15A型エンジンを搭載したものとして作られましたが、このモデルからキャビン空間をもっと広くとろうということでボディサイズ、ホイールベースが拡大され、5ナンバー枠ギリギリのサイズまで拡大されました。

それから大きな変更点として挙げられるのは1.5リッターエンジンモデルにスポーティーモデルが発売されたことです。
初代モデルでも1.5リッターNAエンジンに5速マニュアルトランスミッションを搭載するモデルはありましたが、それはあくまでも1.5リッターエンジンモデルだけに用意されたマニュアルトランスミッションモデルというということで、とてもスポーティーな走りなど叶わない実用型モデルでした。

しかし、この2代目モデルになってCVTや5速オートマチックトランスミッションを搭載した実用型1.5リッターエンジンモデルの他に「RS」グレードと呼ばれる5速マニュアルトランスミッションを搭載したスポーティーモデルが発売されたのです。
このモデルはエンジンこそ他の1.5リッターエンジンモデルと同じですが、専用のエクステリアパーツで戦闘的なスタイルとなり、スポーツ走行用に固められた足周りが持たされました。

純粋なスポーツモデルではありませんが、ラリーやジムカーナ、ダートトライアルなどといった国内モータースポーツに必ずあるといっていい「1.5リッターNAエンジン搭載モデル」クラスで大活躍していました。

そしてもう1つの大きな変更点となるのが、ハイブリッドモデルの追加です。
ハイブリッドカーといえばトヨタのプリウスですが、そのプリウスに対抗すべくホンダもIMAというハイブリッドシステムを開発し、そのハイブリッドシステムを積むべく専用モデルとしてインサイトというモデルを作り発売していました。

しかし当時はプリウスですら中々売れなかった中で後から発売され、お世辞にもカッコイイとは言えないデザインを持つインサイトが売り上げを伸ばせるはずがありません。
そこでホンダは起死回生を狙って、既に大ヒットモデルとなりしっかりとした地盤を持つフィットにIMAを搭載したハイブリッドモデルを作ったのです。

この頃にはエコカー補助金のおかげで「ハイブリッドカー様様」になっていたことから、このフィットのハイブリッドモデルも注目されたのですが、プリウスと比べてしまうとIMAというハイブリッドシステムの性質上、あまり燃費性能に優位性がなかったためプリウスほどは売れませんでした。

このモデルは2019年4月時点の中古車市場にあるフィットで一番多く流通しているもので、フィット全体の約6割を占めています。

3代目モデル GK系型(2013年~2019年現在)

ホンダ・フィットgk

画像引用元:Honda フィット 公式情報ページ


2013年のフルモデルチェンジによってフィットはGK系型へと進化しました。
このモデルではエンジンの一部を除いたほぼすべての部分をまったく新しい設計のものを使って作られました。
特に大きく変わったのはハイブリッドモデルのハイブリッドシステムです。
先代モデルまではエンジン走行重視のIMAというハイブリッドシステムでしたが、3代目モデルでは「スポーツハイブリッドi-DCD」というハイブリッドシステムが採用されたのです。

このシステムは、ミラーサイクルの1.5リッターNAエンジンにトランスミッションとして付けられている7速デュアルクラッチトランスミッションに内蔵された1つの電気モーターで構成されており、IMAのような「電気モーターでの駆動はアシストだけ」というものではなく、電気モーターだけで走ることも可能な本格的なハイブリッドシステムとして作られたものです。

そのため先代モデルのIMAよりも燃費性能の向上率が高く、それでいてホンダの車らしく走りの性能も追及されているといった車に仕上げることができました。

このモデルが2019年4月時点で現行モデルとなるもので、中古車市場にもそこそこの量が入ってきています。
中古車市場にあるフィットの約3割がこのモデルといっていいでしょう。

ホンダ・フィットにはこんなモデルがあった~モデル構成

ホンダ フィット モデル構成
ここからは中古車市場の多く出回っている2代目モデルと現行モデルとなる3代目モデルを見ていきます。

2代目モデル(GE系型)

●ガソリンエンジンモデル
・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル
・1.3リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル

●ハイブリッドモデル
・1.3リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+IMA+6速MT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル

3代目モデル(GK系型)

●ガソリンエンジンモデル
・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル
・1.3リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル

●ハイブリッドモデル
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 2WDモデル
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 4WDモデル

3代目モデルでは1.3リッターエンジンを搭載するハイブリットモデルは廃止になりました。

ホンダ・フィットのパワーユニット~動力性能

2代目モデル(GE系型)

●1.3リッターNAエンジン

・エンジン型式:L13A型
・エンジン排気量:約1.3リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:SOHC16バルブ i-VTEC

スペックは

・最大出力:100ps/6,000rpm
・最大トルク:13.0kgf・m/4,800rpm

※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約76.9ps
※パワーウェイトレシオ:約10.3kg/ps

このエンジンは1.3リッターガソリンエンジンモデルに採用されているものです。

●1.5リッターNAエンジン

・エンジン型式:L15A型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:SOHC16バルブ i-VTEC

スペックは

・最大出力:120ps/6,600rpm
・最大トルク:14.8kgf・m/4,800rpm

※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約80ps
※パワーウェイトレシオ:約9.0kg/ps

このエンジンは1.5リッターガソリンエンジンモデルとスポーティーモデルのRSグレードに採用されているものです。

●1.3リッターNAエンジン+IMA

○エンジン
・エンジン型式:LDA型
・エンジン排気量:約1.3リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC8バルブ

スペックは

・最大出力:88ps/5,800rpm
・最大トルク:12.3kgf・m/4,500rpm

○電気モーター
・形式:MF6型

スペックは

・最大出力:14ps
・最大トルク:8.0kgf・m

○ハイブリッドシステム:IMA
○ハイブリッドバッテリー:ニッケル水素バッテリー

※システムパワー:約102ps
※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約78.4ps
※パワーウェイトレシオ:約11.1kg/ps

このパワーユニットは1.3リッターハイブリッドモデルに採用されているものです。

●1.5リッターNAエンジン+IMA

○エンジン
・エンジン型式:LEA型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ

スペックは・・・

・最大出力:114ps/6,000rpm
・最大トルク:14.7kgf・m/4,800rpm

○電気モーター
・形式:MF6型

スペックは

・最大出力:14ps
・最大トルク:8.0kgf・m

○ハイブリッドシステム:IMA
○ハイブリッドバッテリー:ニッケル水素バッテリー

※システムパワー:CVTモデル約118ps MTモデル約120ps
※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:CVTモデル約78.6ps MTモデル約80ps
※パワーウェイトレシオ:CVTモデル約9.8kg/ps MTモデル約9.5kg/ps

このパワーユニットはハイブリッドモデルのRSグレードだけ採用されているものです。

3代目モデル(GK系型)

●1.3リッターNAエンジン

・エンジン型式:L13B型
・エンジン排気量:約1.3リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ i-VTEC

スペックは

・最大出力:100ps/6,000rpm
・最大トルク:12.1kgf・m/5,000rpm

※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約76.9ps
※パワーウェイトレシオ:約10.3kg/ps

このエンジンは先代モデルの1.3リッターガソリンエンジンモデルに搭載されたエンジンの改良版となるものです。
燃費性能を向上させるために最大トルクが義際になりました。

●1.5リッターNAエンジン

・エンジン型式:L15B型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ i-VTEC
・燃料供給:直噴

スペックは

・最大出力:132ps/6,600rpm
・最大トルク:15.8kgf・m/4,600rpm

※エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約88ps
※パワーウェイトレシオ:約8.1kg/ps

このエンジンも先代モデルの1.5リッターエンジンモデルに搭載されていたエンジンの改良版ですが、直噴の採用など大幅に手が入れられたことからパワーも高められました。

●1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD

○エンジン
・エンジン型式:LEB型
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形状:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ i-VTEC
・ミラーサイクル

※スペック

・最大出力:110ps/6,000rpm
・最大トルク:13.7kgf・m/5,000rpm

○電気モーター
・電気モーター形式:H1型

※スペック

・最大出力:29.5ps
・最大トルク:16.3kgf・m

○ハイブリッドシステム:スポーツハイブリッドi-DCD
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー

○システムパワー:約137ps
○エンジン排気量1リッターあたりのパワー:約91.3ps
○パワーウェイトレシオ:約8.6kg/ps

このパワーユニットはこのフィットで初めて採用されたハイブリッドシステムの組み合わせで、先代モデルのIMAよりパワースペックも燃費性能も大幅に向上しました。

フィット兄弟車のハイブリッドモデル全車に採用されています。

ホンダ・フィットの走りはどうだった?~走行性能

ボディ剛性・シャシー性能

ホンダは軽自動車においても走りの性能を軽んじることがない自動車メーカーですので、このフィットに対しても走行性能が著しく低下するようなシャシーやフレームを作るようなことはしません。

2代目モデルにおいても低価格のコンパクトカーの割にはがっちりとしたフレームを持っているといわれていましたが、3代目になって新しいプラットフォームと新しいシャシーが与えられたことで更にしっかりとしたものとなりました。
コンパクトカーとしては申し分ないでしょう。

トランスミッション

●5速マニュアルトランスミッション
このトランスミッションは2代目モデルの1.3リッターガソリンエンジンモデルと1.5リッターのRSグレードの前期型、そして3代目モデルの1.3リッターガソリンエンジンモデルに与えられていたものです。

複数のモデルに採用されていますが構造としてはどれも同じですが、変速比はそれぞれにあわせた設定がされています。

●6速マニュアルトランスミッション
これは2代目モデルのRSグレードの後期型とハイブリッドモデルのRSグレード、そして3代目モデルのRSグレードに採用されているものです。
モデルをまたぎますがこちらも同じ構造のもので、変速比まで全く同じものとなります。

●CVT
CVTは2代目モデル、3代目モデルののFFモデル全車種に設定されているものです。
構造的にはごく普通のものでトルクコンバーターをクラッチ代わりにしたベルト変速機です。

●5速オートマチックトランスミッション
これは2代目モデルの4WDモデルだけに与えられていたもので、ドライブトレーンの構造とCVTの耐久性のことを考えて、FFモデルと同じCVTではなく、信頼性の高いギヤ式のオートマチックトランスミッションにしたというわけです。

●7速デュアルクラッチトランスミッション
このトランスミッションは、「スポーツハイブリッドi-DCD」と呼ばれるハイブリッドシステムに内蔵される形で付けられているもので、このハイブリッドシステムを搭載したモデルはすべてこの7速DCTが採用されることとなります。
2組の乾式クラッチ+ギヤボックスを持ち、それをクラッチを交互に繋ぎながら変速するもので、トルクコンバーターをつかったオートマチックトランスミッションや更にベルトの滑りが加わるCVTとは比べ物にならないぐらいのダイレクト感と素早い変速が可能となっています。

サスペンション構造

サスペンション構造は2代目モデル、3代目モデルで共通の

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:FFモデル=コイルリジット、4WDモデル=ド・ディオン

となります。
この中で特徴的といえるのが4WDモデルのリヤサスペンションとして採用されている「ド・ディオン」ですが、これはバネ下重量を軽減するために独立懸架のようにデファレンシャルギヤをボディ側に固定した形を取りますが、左右のハブが太いアームで連結していることから独立懸架ではなく、リジットサスペンションとなります。

ホンダ・フィットって燃費は良かったの?~燃費性能

ホンダ フィット 燃費
●2代目モデル

・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル(JC08モード):最大19.2km/L
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大21.0km/L
・1.3リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル(JC08モード):最大16km/L
・1.5リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル(JC08モード換算):最大15.5km/L
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル(JC08モード):最大16.2km/L
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大18.8km/L
・1.5リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル(JC08モード):最大15.2km/L
・1.3リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大26.4km/L
・1.5リッターNAエンジン+IMA+6速MT 2WDモデル(JC08モード):最大20.0km/L
・1.5リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大22.2km/L

●3代目モデル

・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル(JC08モード):最大21.8km/L
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大24.6km/L
・1.3リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル(JC08モード):最大20.2km/L
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル(JC08モード):最大19.2km/L
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル(JC08モード):最大22.2km/L
・1.5リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル(JC08モード):最大19.4km/L
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 2WDモデル(JC08モード):最大37.2km/L
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 4WDモデル(JC08モード):最大29.4km/L

低燃費装備として2代目モデルには

●ガソリンエンジンモデル
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・CVT(CVTモデルのみ)

●ハイブリッドモデル
・ハイブリッドシステム(IMA)
・気筒休止システム
・アイドリングストップ機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構

3代目モデルには

●ガソリンエンジンモデル
・直噴機構
・可変バルブタイミング機構
・アイドリングストップ機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構

●ハイブリッドモデル
・ハイブリッドシステム(スポーツハイブリッドi-DCD)
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・アイドリングストップ機構
・電動パワーステアリング機構

がそれぞれに採用されています。

ホンダ・フィットを買ってみる~中古車購入

ホンダ・フィットはこんな人に向いている

フィットはいわゆる大衆コンパクトカーですので、極端な言い方をすれば老若男女、誰が買っても誰が運転しても満足することができると思います。

逆にこういった方は買わない方がいいということもありませんので、特に人は選ばない車といっていいでしょう。

ホンダ・フィットを中古車として買う時の注意点

特にこの部分には注意が必要というところもないのですが、あえて挙げるとすれば2代目モデルの経年劣化と3代目モデルのハイブリッドモデルにおけるハイブリッドシステムの不具合でしょう。

まず2代目モデルについてですが、フィットのような大衆コンパクトカーは、まるで自転車に乗るが如く気軽に頻繁に乗られることが多いため、どうしても走行距離に平行して全体的な劣化が進んでしまいます。
それによって出る故障

・エンジンオイル漏れ
・トランスミッションオイル漏れ
・冷却水漏れ
・エアコンガス漏れ
・ハブベアリングの摩耗
・ドライブシャフトブーツの亀裂
・ブレーキオイルの劣化
・ショックアブソーバーの抜け
・インテリアパーツの破損
・シートの亀裂
・ボディ下周りを中心とした錆の発生

など、こういったトラブルが出やすくなっているので中古車を購入する時は特に注意をしてもらいたいと思います。

次に3代目モデルのことですが、たぶん多くの方がご存知かと思いますが、フィットなどに搭載されているハイブリッドシステムの「スポーツハイブリッドi-DCD」に度重なるリコールが発表されています。
内容としては主にDCTがらみの制御によるものなのですが、自動車メーカーからリコールが発表され、それに対する対策整備を行っていれば問題なのですが、中には対策整備を受けていないまま売りに出してしまうこともあります。

それを知らずに中古車を買ってしまっていろいろな不具合で出てしまうのも何ですので、中古車を買う時には必ず全てのリコールの対策整備を受けているかどうかを中古車販売店で確認しておく必要があります。

ホンダ・フィットの中古車市場での価値動向

●2代目モデル

・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル:D
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル:D
・1.3リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル:D
・1.5リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル:D
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル:D
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル:D
・1.5リッターNAエンジン+5速AT 4WDモデル:D
・1.3リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル:C
・1.5リッターNAエンジン+IMA+6速MT 2WDモデル:C
・1.5リッターNAエンジン+IMA+CVT 2WDモデル:C

●3代目モデル

・1.3リッターNAエンジン+5速MT 2WDモデル:B
・1.3リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル:B
・1.3リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル:B
・1.5リッターNAエンジン+6速MT 2WDモデル:A
・1.5リッターNAエンジン+CVT 2WDモデル:B
・1.5リッターNAエンジン+CVT 4WDモデル:B
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 2WDモデル:A
・1.5リッターNAエンジン+スポーツハイブリッドi-DCD+7速DCT 4WDモデル:A

(A:価値高 B:やや価値高 C:標準的な価値 D:価値低め E:価値なし)

2代目モデルは今でも高い中古車人気を持っているのですが、いかんせん中古車市場に入ってくる台数がとても多いので、その分だけ価値が低下してしまいます。

3代目モデルは最近やっとこなれてきましたが依然として価値は高めとなっています。
安くなるのにはもう少し時間がかかるかもしれません。

まとめ

ホンダ フィット まとめ
大衆コンパクトカーながらよくできた車だと思います。さすがのホンダです。
特に3代目モデルのハイブリッドモデルは燃費性能だけでなく、走りの性能も優れているのでおすすめできる車といえるでしょう。

走りを楽しみたいのならガソリンエンジンモデルのRSグレードがいいでしょう。

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