それまで登録車しか作ってこなかったトヨタが「エコブーム」の影響によって引き起こされた「自動車界の低燃費傾向」からの軽自動車ブームにのっかるべく急いで発売したのがピクシスシリーズと呼ばれる軽自動車です。

その中で商用モデルとして発売されているモデルは2車種、なかでも商用モデルとしてだけでなく乗用モデルとしての使い方もできる軽ワンボックスバンのピクシス・バンは中々の人気です。

しかし、このモデルはトヨタの車ではない…そんなところも含めてこの車がどういった車なのかを検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではトヨタ・ピクシス・バンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

トヨタ初の軽商用モデル、トヨタ・ピクシス・バンはハイゼット・カーゴだった

トヨタ ピクシス カーゴ
トヨタのライバル会社、日産が経営不振からルノー傘下になり、その際に行われた販売戦略の変更から車種整理や新規モデルの発売が行われました。
その際にそれまで作ることもなかった軽自動車の販売をすることになり、2002年にスズキのMRワゴンのOEM供給を受けて「モコ」という軽乗用モデルを売ることになりました。
トヨタはその時、日産の動向を静観しており、軽自動車ならグループ企業のダイハツで十分需要を賄われていると考えていたため、トヨタ自らが軽自動車を売ることはありませんでした。

しかし、軽自動車が次第に市民権を得るようになり、ファーストカーとして選ばれる機会が多くなってきたことから、国産自動車メーカーの中で唯一軽自動車の販売を行っていなかったトヨタは危機感を覚え、やっと腰を上げたのでした。

そして発売したのがトヨタで初となる量産軽自動車のピクシス・スペースでした。
このモデルはトヨタの子会社であるダイハツが、ムーヴ・コンテという名称で発売していたトールワゴンの事務手続き上のOEM供給モデルでした。
その後、トヨタではダイハツのOEM供給を受けて続々と軽自動車を発売していくのですが、ピクシス・スペースから遅れること約3か月後に発売されたのが、これまたトヨタで初となる軽商用モデルもピクシス・バンだったのです。
ピクシス・バンもダイハツからの事務手続き上のOEM供給モデルで、ダイハツで軽商用バンとして製造販売されているハイゼット・カーゴがそれになります。

モデルとしては、ダイハツで2004年から発売されている10代目ハイゼット・カーゴとなり、そのモデルのマイナーチェンジ(2007年)後モデルのOEM供給を受けた形になります。

トヨタは軽自動車を売る気はない

ピクシス・バンの発売によって、これでトヨタも軽乗用車、軽商用車を売る自動車メーカーとなり、他の自動車メーカーとほぼ対等に戦えるようになったわけですが、実はトヨタはこれらの軽自動車で商売、利益を出そうとは思っていません。

これは軽自動車だけでなく、他のOEM供給モデルにおいても同じなのですが、OEM供給モデル目当てにディーラーに足を運んだお客様に対して、OEM供給モデルではない車をすすめてそれを購入を検討してもらう販売戦略です。

ピクシス・スペースやピクシス・エポックなどといった軽乗用モデルやポルテを買いにきた客にはヴィッツやアクアをすすめる、ピクシス・メガやタンク、ルーミーなどを買いに来た客にはポルテやスペイドなどをすすめる、そしてピクシス・バンを買いに来た客にはタウンエース・ライトエースやサクシード・プロボックス兄弟モデルをすすめるといった具合です。

極端な表現をすると、軽自動車は「商品」ではなく、POPやノボリ、看板と同じような販促物の一種と捉えているような感覚です。

ピクシス・バンとハイゼット・カーゴの相違点

前述いたしました通り、トヨタはこのピクシス・バンを主力に据えた商売をしようとは思っていません。
そのためこのOEM供給モデルに更にお金をかけてトヨタの車らしくなるようにと改良を加えることは一切していません。

違いといえば自動車メーカーやモデル名などを表すエンブレムやステッカーだけ、要するにバッジエンジニアリングというわけです。

トヨタ・ピクシス・バンのこれまでの出来事(2019年10月時点)

●初代モデル S321M系型 2011年12月発売

・2012年12月 一部改良
・2015年4月 一部改良 電子スロットルの採用
・2015年12月 女性向けパッケージ「ビューティーパック」の追加
・2017年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更 スマートアシストIII搭載モデルの設定 「エコアイドル」の標準装備
・2018年12月 一部改良

トヨタ・ピクシス・バンが属するカテゴリー

●車格:軽商用車
●用途・目的:業務用 生活車
●車両カテゴリー:軽ワンボックスバン
●エンジン排気量クラス:軽自動車クラス

トヨタ・ピクシス・バンのオーナー層

●年齢層:特になし
●性別:特になし
●経済力:大衆層(新車購入)低収入層(中古車購入)
●その他:法人・個人問わず、主に商用目的として購入される

トヨタ・ピクシス・バンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン

●トランスミッション

・5速マニュアルトランスミッション
・4速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FR
・パートタイム4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:トレーリングリンク式コイルリジット(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ソリッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

●ベースモデル

・あり…ダイハツ・ハイゼット・カーゴ

●兄弟車

・あり…ダイハツ・ハイゼット・カーゴ、スバル・サンバー・バン

トヨタ・ピクシス・バンのモデル構成とグレード構成

トヨタ ピクシス 構成
ピクシス・バンにはルーフバリエーション、パワーユニットの違いによって3つのモデルが設定されています。

標準ルーフ・NAエンジン搭載モデル

このモデルには1つのグレードと3つのサブグレードが用意されています。

・標準ルーフ スペシャル グレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・標準ルーフ スペシャル SA III サブグレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン サブグレード(2WD・4WD)(4速AT)
・標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III サブグレード(2WD・4WD)(4速AT)

●「標準ルーフ スペシャル」グレードの主な装備

・145/80R12サイズ 80/78N LTタイヤ
・スペアタイヤ
・12インチ×4J スチールホイール
・ブラックカラー 可倒式ドアミラー
・ブラックカラー ドアアウターハンドル
・ブラックカラー コーナーピース
・UVカットグリーン ウインドシールドガラス
・グリーン フロンドドアガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・ウレタンステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ヒルホールドシステム(4速ATモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・ビニール製 フロアマット
・フロント ルームランプ
・荷室ランプ
・ユースフルナット
・ユースフルホール
・プリントビニールレザー シート生地
・運転席 220mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 170mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 前倒し機構
・ベンチタイプ リヤシート
・水平格納式リヤシート
・AM/FMラジオ
・インパネ センターポケット
・クリーンエアフィルター付マニュアルエアコン
・カラードバンパー
・カラードバックドアハンドル
・フロント マッドフラップ
・ハイマウントストップランプ
・電動式パワーステアリング機構
・ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
・パワードアロック
・エコアイドル
・EBD機能付ABS
・車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・運転席/助手席 乗降グリップ
・助手席 アシストグリップ
・大型グローブボックス
・運転席/助手席 カップホルダー
・カードホルダー
・ペンホルダー
・コンソールトレイ
・マルチユーティリティフック
・運転席/助手席 サンバイザー
・運転席 チケットホルダー
・バックドアストラップバンド
・DC12V アクセサリーソケット
・助手席トレイ
・センタートレイ
・運転席ロアポケット
・手引き式パーキングブレーキ
・リヤウインドゥデフォッガー
・ヘッドランプ自動消灯システム
・フューエルリッドオープナー

など

●「標準ルーフ スペシャル SA III」サブグレードの主な装備

「標準ルーフ スペシャル」グレードの装備に加えて

・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・フロントピラーガーニッシュ
・オーバーヘッドシェルフ

が追加されています。

●「標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン」サブグレードの主な装備

・145/80R12サイズ 80/78N LTタイヤ
・スペアタイヤ
・12インチ×4J スチールホイール
・ブラックカラー 可倒式ドアミラー
・ブラックカラー ドアアウターハンドル
・ブラックカラー コーナーピース
・UVカットグリーン ウインドシールドガラス
・グリーン フロンドドアガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・ウレタンステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ヒルホールドシステム(4速ATモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・ビニール製 フロアマット
・フロント ルームランプ
・荷室ランプ
・ユースフルナット
・ユースフルホール
・プリントビニールレザー シート生地
・運転席 220mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 170mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 前倒し機構
・ベンチタイプ リヤシート
・水平格納式リヤシート
・AM/FMラジオ
・インパネ センターポケット
・クリーンエアフィルター付マニュアルエアコン
・カラードバンパー
・カラードバックドアハンドル
・フロント マッドフラップ
・ハイマウントストップランプ
・電動式パワーステアリング機構
・ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
・パワードアロック
・エコアイドル
・EBD機能付ABS
・車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・運転席/助手席 乗降グリップ
・助手席 アシストグリップ
・大型グローブボックス
・運転席/助手席 カップホルダー
・カードホルダー
・ペンホルダー
・コンソールトレイ
・マルチユーティリティフック
・運転席/助手席 サンバイザー
・運転席 チケットホルダー
・バックドアストラップバンド
・DC12V アクセサリーソケット
・助手席トレイ
・センタートレイ
・運転席ロアポケット
・手引き式パーキングブレーキ
・リヤウインドゥデフォッガー
・ヘッドランプ自動消灯システム
・フューエルリッドオープナー

など

●「標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III」サブグレードの主な装備

「標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン」サブグレードの装備に加えて

・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・フロントピラーガーニッシュ
・オーバーヘッドシェルフ

が追加されています。

ハイルーフ・NAエンジン搭載モデル

このモデルには3つのグレードと3つのサブグレードが用意されています。

・ハイルーフ スペシャル グレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・ハイルーフ スペシャル SA III サブグレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン サブグレード(2WD・4WD)(4速AT)
・ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III サブグレード(2WD・4WD)(4速AT)
・ハイルーフ デラックス グレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・ハイルーフ デラックス SA III サブグレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)
・ハイルーフ クルーズ SA III グレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)

●「ハイルーフ スペシャル」グレードの主な装備

・145/80R12サイズ 80/78N LTタイヤ
・スペアタイヤ
・12インチ×4J スチールホイール
・ブラックカラー 可倒式ドアミラー
・ブラックカラー ドアアウターハンドル
・ブラックカラー コーナーピース
・UVカットグリーン ウインドシールドガラス
・グリーン フロンドドアガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・ウレタンステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ヒルホールドシステム(4速ATモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・ビニール製 フロアマット
・フロント ルームランプ
・荷室ランプ
・ユースフルナット
・ユースフルホール
・プリントビニールレザー シート生地
・運転席 220mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 170mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 前倒し機構
・ベンチタイプ リヤシート
・水平格納式リヤシート
・AM/FMラジオ
・インパネ センターポケット
・クリーンエアフィルター付マニュアルエアコン
・カラードバンパー
・カラードバックドアハンドル
・フロント マッドフラップ
・ハイマウントストップランプ
・電動式パワーステアリング機構
・ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
・パワードアロック
・エコアイドル
・EBD機能付ABS
・車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・運転席/助手席 乗降グリップ
・助手席 アシストグリップ
・大型グローブボックス
・運転席/助手席 カップホルダー
・カードホルダー
・ペンホルダー
・コンソールトレイ
・マルチユーティリティフック
・運転席/助手席 サンバイザー
・運転席 チケットホルダー
・バックドアストラップバンド
・DC12V アクセサリーソケット
・助手席トレイ
・センタートレイ
・運転席ロアポケット
・手引き式パーキングブレーキ
・リヤウインドゥデフォッガー
・ヘッドランプ自動消灯システム
・フューエルリッドオープナー

など

●「ハイルーフ スペシャル SA III」サブグレードの主な装備

「ハイルーフ スペシャル」グレードの装備に加えて

・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・フロントピラーガーニッシュ
・オーバーヘッドシェルフ

が追加されています。

●「ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン」サブグレードの主な装備

・145/80R12サイズ 80/78N LTタイヤ
・スペアタイヤ
・12インチ×4J スチールホイール
・ブラックカラー 可倒式ドアミラー
・ブラックカラー ドアアウターハンドル
・ブラックカラー コーナーピース
・UVカットグリーン ウインドシールドガラス
・グリーン フロンドドアガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・ウレタンステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ヒルホールドシステム(4速ATモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・ビニール製 フロアマット
・フロント ルームランプ
・荷室ランプ
・ユースフルナット
・ユースフルホール
・プリントビニールレザー シート生地
・運転席 220mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 170mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 前倒し機構
・ベンチタイプ リヤシート
・水平格納式リヤシート
・AM/FMラジオ
・インパネ センターポケット
・クリーンエアフィルター付マニュアルエアコン
・カラードバンパー
・カラードバックドアハンドル
・フロント マッドフラップ
・ハイマウントストップランプ
・電動式パワーステアリング機構
・ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
・パワードアロック
・エコアイドル
・EBD機能付ABS
・車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・運転席/助手席 乗降グリップ
・助手席 アシストグリップ
・大型グローブボックス
・運転席/助手席 カップホルダー
・カードホルダー
・ペンホルダー
・コンソールトレイ
・マルチユーティリティフック
・運転席/助手席 サンバイザー
・運転席 チケットホルダー
・バックドアストラップバンド
・DC12V アクセサリーソケット
・助手席トレイ
・センタートレイ
・運転席ロアポケット
・手引き式パーキングブレーキ
・リヤウインドゥデフォッガー
・ヘッドランプ自動消灯システム
・フューエルリッドオープナー

など

●「ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III」サブグレードの主な装備

「ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン」サブグレードの装備に加えて

・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・フロントピラーガーニッシュ
・オーバーヘッドシェルフ

が追加されています。

●「ハイルーフ デラックス」グレードの主な装備

「ハイルーフ スペシャル」グレードの装備に加えて

・リヤ マッドフラップ
・スライドドア スモークドガラス
・クォーター スモークドガラス
・バックドアウインドウ スモークドガラス
・フロントドア パワーウインドウ
・キーレスエントリー
・フロントドアアームレスト
・フロントピラーガーニッシュ
・フロントドア ドアアッパーガーニッシュ
・フロントドア ドアトリム
・スライドドア ドアトリム
・パッドウェルダー
・フロントドア ドアスカッフプレート
・運転席/助手席 ドアポケット
・オーバーヘッドシェルフ
・ブラック 撥水加工フルファブリック シート生地

が追加されています。

●「ハイルーフ デラックス SA III」サブグレードの主な装備

「ハイルーフ デラックス」グレードの装備に加えて

・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル

が追加されています。

●「ハイルーフ クルーズ SA III」サブグレードの主な装備

「ハイルーフ デラックス」グレードの装備に加えて

・樹脂製フルホイールキャップ
・ボディ同色電動格納式ドアミラー
・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・クリアタイプ LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・メッキオーナメント ウレタンステアリングホイール
・スライドドア パワーウインドウ
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・ニードルパンチ フロアマット
・スライドドア ドアアッパーガーニッシュ
・成形天井
・デッキサイドトリム
・スライドドア ドアスカッフプレート
・後席左 乗降グリップ
・後席 アシストグリップ
・荷室LEDランプ
・助手席 シートバックポケット
・デッキサイドポケット
・フロント/リヤ 分離式ヘッドレスト
・助手席 120mmシートスライド&リクライニング機能
・分割リヤシート
・2スピーカー

が追加されています。

ハイルーフ・ターボエンジン搭載モデル

このモデルはモノグレードとなります。

・ハイルーフ クルーズターボ SA III グレード(2WD・4WD)(4速AT/5速MT)

●「ハイルーフ クルーズターボ SA III」グレードの主な装備

・145/80R12サイズ 80/78N LTタイヤ
・スペアタイヤ
・12インチ×4J スチールホイール
・樹脂製フルホイールキャップ
・ボディ同色電動格納式ドアミラー
・ブラックカラー ドアアウターハンドル
・ブラックカラー コーナーピース
・トップシェイド付IR&UVカット ウインドシールドガラス
・グリーン フロンドドアガラス
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・クリアタイプ LEDテール&ストップランプ リヤコンビネーションランプ
・メッキオーナメント ウレタンステアリングホイール
・マルチインフォメーションディスプレイ
・フロントドア パワーウインドウ
・スライドドア パワーウインドウ
・キーレスエントリー
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突回避支援ブレーキ機能
・スマートアシストIII:対車両・対歩行者 衝突警報機能
・スマートアシストIII:車線逸脱警報機能
・スマートアシストIII:前方・後方 誤発進抑制制御機能(4速ATモデルのみ)
・スマートアシストIII:先行車発進お知らせ機能
・スマートアシストIII:オートハイビーム
・コーナーセンサー
・VSC
・TRC
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルホールドシステム(4速ATモデルのみ)
・デュアルSRSエアバッグ
・ニードルパンチ フロアマット
・フロントドアアームレスト
・フロントピラーガーニッシュ
・フロントドア ドアアッパーガーニッシュ
・スライドドア ドアアッパーガーニッシュ
・フロントドア ドアトリム
・スライドドア ドアトリム
・パッドウェルダー
・成形天井
・デッキサイドトリム
・フロントドア ドアスカッフプレート
・スライドドア ドアスカッフプレート
・後席左 乗降グリップ
・後席 アシストグリップ
・フロント ルームランプ
・荷室LEDランプ
・運転席/助手席 ドアポケット
・オーバーヘッドシェルフ
・デッキサイドポケット
・ユースフルナット
・ユースフルホール
・ブラック 撥水加工フルファブリック シート生地
・運転席 220mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 170mmシートスライド&リクライニング機能
・助手席 前倒し機構
・フロント/リヤ 分離式ヘッドレスト
・助手席 120mmシートスライド&リクライニング機能
・分割リヤシート
・水平格納式リヤシート
・2スピーカー
・インパネ センターポケット
・クリーンエアフィルター付マニュアルエアコン
・カラードバンパー
・カラードバックドアハンドル
・フロント マッドフラップ
・ハイマウントストップランプ
・電動式パワーステアリング機構
・ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
・パワードアロック
・エコアイドル
・EBD機能付ABS
・車速感応式フロント間欠ワイパー
・リバース連動リヤワイパー
・運転席/助手席 乗降グリップ
・助手席 アシストグリップ
・大型グローブボックス
・運転席/助手席 カップホルダー
・カードホルダー
・ペンホルダー
・コンソールトレイ
・マルチユーティリティフック
・運転席/助手席 サンバイザー
・運転席 チケットホルダー
・バックドアストラップバンド
・DC12V アクセサリーソケット
・助手席トレイ
・センタートレイ
・運転席ロアポケット
・手引き式パーキングブレーキ
・リヤウインドゥデフォッガー
・ヘッドランプ自動消灯システム
・フューエルリッドオープナー

など

トヨタ・ピクシス・バンに搭載されるパワーユニットと動力性能

トヨタ ピクシス 性能
トヨタ・ピクシス・バンには2種類のパワーユニットが設定されています。

●NAエンジン

・エンジン型式:KF-VE型
・エンジン排気量:658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC 12バルブ
・燃料供給:ポート噴射

◆スペック

・最大出力(5速マニュアルトランスミッションモデル):46ps/5,700rpm
・最大出力(4速オートマチックトランスミッションモデル):53ps/7,200rpm
・最大トルク:6.1kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー(5速マニュアルトランスミッションモデル):約69.6ps
・1リッターあたりのパワー(4速オートマチックトランスミッションモデル):約80.3ps

・パワーウェイトレシオ(5速マニュアルトランスミッションモデル):約20.4kg/ps
・パワーウェイトレシオ(4速オートマチックトランスミッションモデル):約17.9kg/ps

このエンジンは、「ハイルーフ クルーズターボ SA III」グレード以外の全グレードに採用されているものです。

このパワーユニットはダイハツの軽自動車用エンジンの主力エンジンとなるもので、それを更に軽商用モデル用に仕様変更したものです。
搭載されるトランスミッションにあわせてパワースペックに違いが持たされており、同じエンジンでも2つのパワースペックを持ちます。

4速オートマチックトランスミッション用のエンジンでは53psといった軽自動車用のNAエンジンにおける標準的なパワーを持っているのでなんとか使えるのですが、5速マニュアルトランスミッション用のエンジンの46psは街中を走るのにもかなり我慢を強いられます。

走りは決してよくありません。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●ターボエンジン

・エンジン型式:KF-DET型
・エンジン排気量:658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC12バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:64ps/5,700rpm
・最大トルク:9.3kgf・m/2,800rpm

・1リッターあたりのパワー:約96.9ps
・パワーウェイトレシオ:約14.8kg/ps

このエンジンは、「ハイルーフ クルーズターボ SA III」グレードのみに採用されているものです。

NAエンジンモデルに搭載されているエンジンをターボチャージ化したもので、ダイハツの軽自動車の多くに採用されています。
ただ、乗用モデルに採用されているものよりもパワーもトルクも最大値を発生させる回転数が低められている…要するに商用モデル用のエンジンということで、より低回転向きにセッティングが変更されています。

パワースペック的には自主規制値まで出ているのでこれ以上を望むことはできません。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

トヨタ・ピクシス・バンに採用されているトランスミッション

ピクシス・バンには2種類のトランスミッションが設定されています。

●5速マニュアルトランスミッション

このトランスミッションは

・「標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン」グレード
・「標準ルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III」グレード
・「ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン」グレード
・「ハイルーフ スペシャル クリーンバージョン SA III」グレード

以外のグレードに設定されているものです。

ごく普通のマニュアルトランスミッションで、構造的にも乾式単板クラッチと5速のギヤボックスを組み合わせただけの実用型マニュアルトランスミッションとなります。

特にこれといってメリットもデメリットもありませんが、シフトレバーの位置がインパネシフトとなっているため操作性はあまり良いとは言えません。

※トランスミッションの評価:★★★☆☆(3)

●4速オートマチックトランスミッション

全てのモデル、グレードにおいて設定されているのがこの4速オートマチックトランスミッションです。
軽自動車のトランスミッションというと多くのモデルで燃費性能の有利な無段変速機、CVTを使うことが多いですが、このモデルでは商用モデルでトランスミッションに負担がかかりやすい、耐久性を高めるためにあえて有段式のオートマチックトランスミッションを採用しています。

構造はいたって普通のトルクコンバーターとプラネタリーギヤを使った4速のギヤボックスを組み合わせたものです。
このオートマチックトランスミッションも特に何かが秀でているわけではありませんが、CVTよりは安心して走ることができます。

※トランスミッションの評価:★★★☆☆(3)

トヨタ・ピクシス・バンの走行性能を決める構造

トヨタ ピクシス 構造

トヨタ・ピクシス・バンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

この車の車体を支えているのは、ラダーフレーム+モノコックボディといった最近の商用モデルでよく使われる構成です。

ダイハツ製の軽自動車の中では1番優れたボディ剛性、強度、耐久性を持っており、多少手荒に扱ってもダイハツの軽乗用モデルのように簡単に変形することはまずありません。

商用モデルですのでこれで走行性能が格段とよくなるということは考えにくいのですが、実際に乗ってみるとタントなどよりは、コーナーリング中の姿勢制御がしやすいように思えます。

※ボディ剛性の評価:★★★★☆(4)

トヨタ・ピクシス・バンの走りの質を決めるサスペンション構造

商用モデルですのでサスペンション構造はよくある耐久性重視のものしか与えられていません。

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:トレーリングリンク式コイルリジット

フロントは定番のマクファーソンストラット、リヤは軽乗用モデルではトーションビームとなるところですが、トーションビームは剛性も強度も耐久性もかなり低いサスペンション構造ですので、それは使わずにタフな作りのコイルリジットサスペンションが採用となっています。
特にこのサスペンション構造はトレーリングアームがしっかりしているので、たくさん荷物を積んで走ってもリヤがグニャグニャしません。
この部分はスズキのエブリイ・バンよりは優れていると思います。

※サスペンション構造の評価:★★★☆☆(3)

トヨタ・ピクシス・バンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

ブレーキシステムも軽商用モデルならではの耐久性重視、ランニングコスト重視のものが採用になっています。

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

ちょっと気になるのがフロントブレーキのブレーキローターがソリッドディスクである点です。
キャリパーはシングルポットでも十分だと思いますが、荷物満載状態でアップダウンが激しい道路を走るとソリッドディスクですと途端に効き目が悪くなってしまいます。

都内を走るだけでもそうなる時があるのに峠道のある地域では不安が付きまといます。
オーナー自らがグレードアップする必要があると思います。

※ブレーキシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

トヨタ・ピクシス・バンに搭載されている4WDシステム

ピクシス・バンでは全グレードに4WDモデルの設定があるのですが、その4WDモデルには堅実なパートタイム4WDシステムが与えられています。

パートタイム4WDといってもクロスカントリー4WDモデルのような副変速機付のトランスファーがあるようなものではなく、フロント駆動用のプロペラシャフトの締結をオンオフするだけの簡易的なパートタイム4WDです。

操作も非常に簡単で、インパネにあるスイッチを入れることで電磁クラッチ式のトランスファーが作動してFR状態から4WD状態に切り替えることができますが、パートタイム4WDならでは特性である「タイトコーナーブレーキング現象」を理解していないとまともに走ることができないばかりか、車自体も壊してしまいますので、この機能をフルに使いこなすにはある程度の知識や経験は必要となります。

操作や構造は簡単でも、パートタイム4WD以外の何物でもないため、4WD状態でのトラクション性能は抜群で、軽乗用モデルによく使われているスタンバイ4WDとは月とスッポンです。
ちょっとした雪道や泥道程度なら標準装備のトラック用のオンロードタイヤで十分走りきってしまいます。
深い雪道でもスタットレスタイヤを履いていれば、まず困ることはないでしょう。

※4WDシステムの評価:★★★★☆(4)

トヨタ・ピクシス・バンの燃費性能

トヨタ ピクシス 燃費

トヨタ・ピクシス・バンのカタログ燃費と実燃費

●NAエンジン・2WDモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大17.8km/L
・実燃費:約12km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●NAエンジン・4WDモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大17.8km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●ターボエンジン・2WDモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大18.8km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●ターボエンジン・4WDモデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大17.8km/L
・実燃費:約9km/L

※燃費性能の評価:★☆☆☆☆(1)

商用モデルではランニングコストをできるだけ安く抑えることが重要でそのため燃費性能もある程度は良くないといけないものなのですが、いわゆる低燃費装備をつけることで燃費性能を抑えてもそれをつけたことで車両販売価格が高くなったり、耐久性が低くなって故障が多くなってしまったりといったことになりかねないことから、結局は価格と耐久性を最優先という形で作られ、燃費性能は思ったほど良くないことがほとんどとなります。

このピクシス・バンもそういった形で作られているようで最近の軽自動車にして燃費性能があまり良くないことがわかります。

トヨタ・ピクシス・バンに採用されている低燃費装備

●NAエンジンモデル
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構

●ターボエンジンモデル
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構

トヨタ・ピクシス・バンのライバルモデル比較

トヨタ・ピクシス・バンのライバルとなるのは日産・NV100クリッパー

ピクシス・バンはトヨタから販売されていますが、もともとはダイハツの車です。
ダイハツの車のライバルといえば昔からスズキの車と相場は決まっており、同じ軽商用ワンボックスバンとして作られているエブリイ・バンがライバルにふさわしいでしょう。

ただ、ここではあくまでもOEM供給モデルのピクシス・バンのライバルモデルですので、同じようにエブリイ・バンのOEM供給モデル、それもトヨタの永遠のライバルである日産にOEM供給されているNV100クリッパーをライバルモデルとしましょう。

NV100クリッパーは、2003年から発売されている軽商用ワンボックスバンなのですが、当初は三菱自動車が製造販売していたミニキャブ・バンのOEM供給モデルとして発売されていたものでした。
しかし、三菱自動車が軽自動車の自社生産を取りやめ、軽商用モデルはスズキからOEM供給されたモデルでまかなうことになってしまったため、ミニキャブ・バンのOEM供給モデルだったNV100クリッパーもその流れに乗ずる形でスズキのエブリイ・バンのOEM供給モデルになったという歴史を持ちます。

ここでは両車に存在するターボエンジンモデル同士で比較してみたいと思います。

●トヨタ・ピクシス・バンの概要

・カテゴリー:軽ワンボックスバン
・車格:軽商用車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・エンジン形式:KF-VE型
・比較対象グレード:「ハイルーフ クルーズターボ SA III」グレード

●日産・NV100クリッパーの概要

・カテゴリー:軽ワンボックスバン
・車格:軽商用車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・エンジン形式:R06A型
・比較対象グレード:「GXターボ」グレード

トヨタ・ピクシス・バンと日産・NV100クリッパーのパワースペック比較

●トヨタ・ピクシス・バン

・最大出力:64ps/5,700rpm
・最大トルク:9.3kgf・m/2,800rpm

●日産・NV100クリッパー

・最大出力:64ps/6,000rpm
・最大トルク:9.7kgf・m/3,000rpm

※パワースペック比較結果

自主規制値のある軽自動車で、どちらも自主規制値一杯までパワーを高めているのでどちらも同じレベルとなります。

トヨタ・ピクシス・バンと日産・NV100クリッパーの燃費性能比較

●トヨタ・ピクシス・バン

・カタログ燃費(JC08モード):最大18.8km/L
・実燃費:約11km/L

●日産・NV100クリッパー

・カタログ燃費(JC08モード):最大16.2km/L
・実燃費:約13km/L

※燃費性能比較結果

カタログ燃費ではピクシス・バンの方が優れている形になっていますが実燃費ではNV100クリッパーの方がわずかに良い数字になっています。

ただ、たった数km/Lだけですのでほぼ同じといっていいでしょう。

トヨタ・ピクシス・バンと日産・NV100クリッパーの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●トヨタ・ピクシス・バン

約98万円~約152万円

●日産・NV100クリッパー

約102万円~約150万円

※販売価格帯比較結果

ピクシス・バンは商品ではなく、販売戦略のひとつの道具として利用しているものであるため、価格の安さも販売戦略の内に1つとして見ることができます。
対してNV100クリッパーはこのモデルを商品として販売し、利益を得ようとしていることからどうしてもある程度は高めの価格設定になってしまいます。

自動車メーカーのOEM供給モデルに対する姿勢が価格に出たといえます。

まとめ

トヨタ ピクシス まとめ
トヨタが軽自動車として販売しているモデルを見ると、販売台数が多いとか性能が優れているとかそういったモデルではなく、話題になった車、目立つ車であることがわかります。
ピクシス・エポックはミラ・イース、ピクシス・ジョイはキャストシリーズ、ピクシス・メガはウェイクといった具合で、どれも人気はそこそこでも話題性がある、外観が特徴的であるものになっているのです。

トヨタにとって軽自動車は爆発的に売れるよりも注目してもらうための役割も担うためこれらのモデルをチョイスしたわけです。
ピクシス・バンも同じような形で利用されているモデルであることには違いはなく、実用モデルであるため軽乗用モデルよりもより一層、客寄せ効果が高い車としてOEM供給モデルとして導入されています。

ピクシス・バンはハイゼット・カーゴのOEM供給モデルということで軽商用モデルとしては実績もあるし、性能もなかなか、信頼性もあるということでもしかしたらこのモデルでも意外と利益を見込んでいるのかもしれません。

※総合評価:★★★☆☆(3)

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