水平対向エンジンにAWDと呼ぶフルタイム4WDシステム、そして自動ブレーキシステムの先駆けとなったEyeSight・・・スバル(旧・富士重工業)の代名詞のようなものですが、これらを全て兼ね備えたモデルで一番小さいモデルとなるのがインプレッサシリーズです。
ここではインプレッサシリーズの中でハッチバックワゴンモデルとして発売されているインプレッサSPORTがどういった車なのか、どれくらいの性能を持っているのかといったところを見るのと同時に、「インプレッサ・”スポーツ”」のスポーツの意味、そしてそれにそぐう性能をも持っているのか、といったところも検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではスバル・インプレッサSPORTの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

全く「スポーツ」ではないスバル・インプレッサSPORT

今のインプレッサシリーズと昔のインプレッサシリーズは全く別物

スバルのインプレッサといえば、過去にグループAクラスやWRカークラスで三菱のランサーエボリューションと激しい戦いを繰り広げ、そのうち何回かはチャンピオンシップに輝いたこともあるWRC「世界ラリー選手権」の印象が非常に強いですが、それは2010年6月までのことで、それ以降はインプレッサは大衆車の道をひたすら進むことになりました。

インプレッサシリーズは当初、大型セダン、大型ステーションワゴンモデルのレガシィの格下モデルとして1992年に発売されました。
その当時はスバルもモータースポーツに積極的に参戦しており、ヨーロッパを中心に海外を転戦して行うWRC、世界ラリー選手権にもファクトリーチームとして参加していました。

その時のマシンはレガシィのセダンモデルをベースにしたもので、パワーユニットや足回り、4WDシステムは優れていたのですが、いかんせんボディが重た過ぎたために全体的な戦闘能力は思ったほど高くありませんでした。
その当時、ライバルである三菱も同じような悩みを抱えており、パワーや走行性能、トラクション性能には全く問題ないが重量が重たくて軽快な動きができないことでなかなか表彰台に上ることができなかったギャランVR-4で戦っていました。
しかし、三菱はここで表彰台を狙うべく新たなマシンを投入します。
それがランサーエボリューションです。
大衆中型セダンのランサーの車体にギャランVR-4に搭載されていた4G63型ターボエンジンを搭載した軽量でパワフルなランサーエボリューションを投入したのです。

それを見たスバルは、負けじと同じように軽量なモデルを投入することにしました。
それがインプレッサのWRXでした。

インプレッサWRXシリーズは1992年に発売されたインプレッサの初代モデルから2000年発売の2代目モデル、2007年発売の3代目モデルまで作られました。
ただ、3代目モデルでは標準モデルとなるインプレッのセダンモデル、ハッチバックモデルは2011年の12月まで発売されましたが、WRXシリーズのWRX STIは2010年7月に行われたマイナーチェンジの際にインプレッサから独立する形で新たに「WRX STI」という名称で販売されることになり、ここでインプレッサWRXは、インプレッサではなくなってしまったのです。

要するにこの時点でインプレッサとWRCで大活躍したWRX STIは無関係となり、ここからインプレッサが大衆モデルとしての道を進むことになったのです。

2011年に4代目モデルになった時にインプレッサにサブネームが与えられることになり、4ドアセダンに「G4」、そしてハッチバックモデルには「スポーツ」という名称がインプレッサの後ろに付くことになりました。
このネーミングは2020年1月現在で現行モデルとなっている5代目モデルのGT/GK系にも引き継がれているわけですが、さてここで一つの疑問が出てきます。

それはどうしてハッチバックモデルが「スポーツ」なのかということです。
ちなみにセダンモデルの「G4」は「本物」を意味する「Genuine」と4ドアセダンの「4」をあわせたもので、こちらはなんとなく意味はわかります。
しかし、ハッチバックモデルがどうして「スポーツ」なのかがわかりません。

そもそもインプレッサからWRX STIを切り離した時点で、インプレッサには「スポーツ」という言葉は無縁になったはずなのに再度「スポーツ」をつけるとは変わったことをします。

そこで現行モデルを見ながらこの車がどうして「スポーツ」なのかを探ってみましたが、パワーユニットはフラット4エンジンであることには違いはありませんが、2リッターエンジンも1.6リッターエンジンもNAエンジンでパワースペックもリッターあたり100psに到底届かない非力なもの、トランスミッションは低燃費のために開発されたCVT、サスペンションはとりあえず四輪独立懸架でまあまあですが、トータルで見ても優れた動力性能、走行性能を持った車とは言えませんし、むしろ低燃費装備と安全装備に力を入れた完全なる大衆車にしか見えません。
ボディデザインも一見するとステーションワゴンにも見えてしまいそうなハッチバックワゴン形状でどこからも「スポーツ」を感じることができません。

ただ、ヨーロッパの自動車メーカーからハッチバックワゴンモデルを「スポーツワゴン」と呼んで販売していることもあるためスバルもそれに乗っかった形になったものと思われます。
そして、本当のスポーツモデルは避けるくせに大衆車の中での「スポーツ」「スポーティー」という言葉に弱い昨今の消費者にあわせた販売戦略的なものともいえるでしょう。

とにかく、このハッチバックワゴンにはスポーツ性が全くない大衆車ですので、勘違いしないようにしましょう。

スバル・インプレッサSPORTのこれまでの出来事(2020年1月現在)

●初代モデル GC/GF系 1992年10月発売

・1993年9月 一部改良 ステーションワゴンモデルにWRXシリーズの追加
・1994年1月 「WRX STi」の追加
・1994年10月 一部改良 エンジンの仕様変更 「WRX RA STi」の追加
・1995年1月 2ドアノッチバッククーペモデル「リトナ」の追加
・1995年10月 「グラベルEX」「STi Version II」の追加 「STi Version II 555」の限定販売
・1996年1月 「V-Limited」の追加
・1996年9月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更 「HX-20S」「WRX TypeR STi」の追加
・1997年9月 一部改良 「STi Version IV」の追加
・1998年3月 「22B-STi Version」の追加
・1998年9月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「SRX」「STi Version V」の追加
・1998年12月 「カサブランカ」の限定販売
・1999年9月 一部改良 デザインの小変更 「STi Version VI」「カサブランカ」の追加
・2000年4月 「S201 STi Version」の追加

●2代目モデル GD/GG系型 2000年8月発売

・2000年10月 「WRX STi」「スポーツワゴンSTi」の追加
・2001年11月 一部改良 デザインの小変更 グレード構成の変更 ボディーカラーの変更
・2001年12月 「WRX STi type RA specC」の追加
・2002年6月 「S202 STi Version」の追加
・2002年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「ワゴンWRX」の追加
・2003年9月 一部改良 「1.5i」グレードの追加
・2004年6月 マイナーチェンジ 「STi」のフロントハブの強化、リアオーバーフェンダーの追加、ホイールPCDを114.3mmに変更
・2005年1月 「S203」の追加
・2005年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「STi」を「STI」へ変更
・2006年1月 「S204」の追加
・2006年6月 一部改良 「1.5R」グレードの追加
・2006年11月 「WRX STI specC type RA-R」の追加

●3代目モデル GE/GH/GR/GV系型 2007年6月発売

・2007年10月 「WRX STI」の追加
・2007年11月 「BEAMS EDITION」の追加
・2008年5月 「15S コンフォートセレクション」の追加
・2008年10月 一部改良 4ドアセダンモデル「アネシス」の追加 ボディーカラーの変更
・2008年10月 「STI 20th ANNIVERSARY」の追加
・2009年2月 「WRX STI」の一部改良 「WRX STI A-Line」の追加
・2009年7月 「STI spec C」の追加
・2009年9月 一部改良 デザインの小変更 ボディーカラーの変更
・2010年1月 「WRX STI A-Line type S」の追加
・2010年6月 一部改良 クロスオーバーSUV「インプレッサXV」の追加
・2010年7月 「WRX STI」のマイナーチェンジ インプレッサから独立 「WRX STI」に4ドアモデルの追加
・2010年12月 「1.5i-S Limited」「2.0i-S Limited」の追加
・2011年11月 「インプレッサXV」の生産終了

●4代目モデル GP/GJ系型 2011年11月発売

・2011年11月  仕様変更 ボディーカラーの変更
・2012年9月 一部改良 ボディーカラーの変更
・2013年5月 「アイボリーセレクション」の追加
・2013年10月 一部改良 ボディーカラーの変更
・2013年12月 「2.0i-S Limited」「2.0i-S Limited EyeSight」の追加
・2014年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「2.0i EyeSight Active Style」の追加
・2015年4月 「Proud Edition」の追加
・2015年6月 ハイブリッドモデル「SPORT HYBRID」の追加
・2015年10月 一部改良 グレード構成の変更 ボディーカラーの変更

●5代目モデル GT/GK系型 2016年10月発売

・2017年10月 一部改良
・2018年2月 「1.6i-L EyeSight S-style」の追加
・2018年11月 一部改良
・2019年10月 マイナーチェンジ デザインの小変更 グレード構成の変更 ボディーカラーの変更

スバル・インプレッサSPORTが属するカテゴリー

●車格:中型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:ハッチバック
●エンジン排気量クラス:1.6リッタークラス、2リッタークラス

スバル・インプレッサSPORTのオーナー層

●年齢層:45歳ぐらいから60歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:中・高齢者向けモデルとなりつつある

スバル・インプレッサSPORTの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン

●トランスミッション

・CVT

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・フルタイム4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・なし

●兄弟車

・あり・・・インプレッサG4、XV

スバル・インプレッサSPORTのモデル構成とグレード構成

スバル・インプレッサSPORTには、パワーユニットの違いによる2つのモデルが用意されています。

1.6リッターエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・1.6i-L EyeSight グレード(2WD・4WD)
・1.6i-S EyeSight グレード(2WD・4WD)

●「1.6i-L EyeSight」グレードの主な装備

・205/55R16サイズ タイヤ
・16インチ×6.5J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・フロント スタビライザー
・アイドリングストップ
・ハロゲンヘッドランプ
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ウェルカムライティング
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・雨滴感知オートワイパー
・オートライト
・リヤウインドゥデフォッガー
・拡散式ウォッシャー連動間欠調整式フィン一体フロントワイパー
・リヤ間欠ワイパー&ウォッシャー
・電動パーキングブレーキ
・マルチファンクションディスプレイ
・パドルレバー
・シルバー塗装 シフトパネル
・メッキリング付マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・ピアノブラック調 メーターバイザーリング
・抗アレルゲンフィルター付フルオートエアコン
・チルト&テレスコピックステアリング調整機構
・電動パワーステアリング機構
・方向指示器のワンタッチ機能
・パワーウインドウ
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・オートドアロック・アンロック機能付集中ドアロック&リヤゲートロック
・オフディレイ付イグニッションキー照明
・メーター・イルミネーションコントロール
・イモビライザー
・アラーム表示機能付盗難警報装置
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント2+リヤ2 スピーカー
・シャークフィンタイプルーフアンテナ
・トリコット シート生地
・レバー式運転席シートリフター
・6:4分割可倒式リヤシート
・カップホルダー付リヤシートセンターアームレスト
・助手席シートバックポケット
・可倒式&上下調整式フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・インパネアッパートリム
・カーボン調インパネ加飾パネル
・フロアコンソールリッド
・フロント&リヤドアアームレスト
・カーボン調加飾パネル付メッキ フロントインナードアハンドル
・カーボン調加飾パネル付メッキ リヤインナードアハンドル
・ドアミラースイッチ
・ピアノブラック調加飾付パワーウインドウスイッチ
・センター ベンチレーショングリルシルバー加飾
・USB電源
・前席カップホルダー
・運転席&助手席バニティミラー
・ボトルホルダー付フロント&リヤ大型ドアポケット
・照明付センタートレイ
・照明付グローブボックス
・DC12V/120W インパネアクセサリーソケット
・フロアコンソールボックス
・コンソールボックス内蔵DC12V/120W電源ソケット
・サンバイザー
・オフディレイルームランプ
・ブルーシャワーライト付スポットマップランプ
・フットライト
・アシストグリップ
・カーゴルームランプ
・リヤ左右席コートフック
・カーゴフック
・カーゴサイドフック
・サブトランク
・メッキ加飾付フロントグリル
・LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー
・UV&IRカット機能付 フロントガラス
・UVカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・アルミ製フロントフード
・EyeSightコアテクノロジー:プリクラッシュブレーキ
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤発進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤後進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:ツーリングアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:全車速追従機能付クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:定速クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱抑制
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱警報
・EyeSightコアテクノロジー:ふらつき警報
・EyeSightコアテクノロジー:先行車発進お知らせ機能
・オートビークルホールド
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・運転席SRSニーエアバッグ
・歩行者保護エアバッグ
・EBD付4センサー4チャンネルABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ブレーキオーバーライド
・セイフティブレーキペダル
・セイフティフットレスト

など

●「1.6i-S EyeSight」グレードの主な装備

「1.6i-L EyeSight」グレードの装備に加えて・・・

・205/50R17サイズ タイヤ
・17インチ×7J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・リヤ スタビライザー
・LEDハイ&ロービームヘッドランプ
・ステアリング連動ヘッドランプ
・アダプティブドライビングビーム
・リバース連動/ドアミラーメモリー&オート格納機能/LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・クリアビューパック:フロントワイパーデアイサー
・クリアビューパック:ヒーテッドドアミラー
・クリアビューパック:撥水加工フロントドアガラス
・クリアビューパック:リヤフォグランプ
・本革巻ステアリングホイール
・ピアノブラック調加飾付本革巻セレクターレバー
・ピアノブラック調シフトパネル
・シフトブーツ
・シルバー塗装 メーターバイザーリング
・アルミパッド付スポーツペダル
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・フロント4+リヤ2 スピーカー
・シルバーステッチ入りファブリック/トリコット コンビシート生地
・運転席&助手席8ウェイパワーシート
・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能
・ダークシルバー金属調 インパネ加飾パネル
・ダークシルバー金属調+カーボン調加飾パネル付メッキ フロントインナードアハンドル
・メッキ加飾付フロントタウンランプカバー
・サイドシルスポイラー

が追加されています。

2リッターエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・2.0i-L EyeSight グレード(2WD・4WD)
・2.0i-S EyeSight グレード(2WD・4WD)

●「2.0i-L EyeSight」グレードの主な装備

・205/50R17サイズ タイヤ
・17インチ×7J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・フロント/リヤ スタビライザー
・アイドリングストップ
・SI-DRIVE
・ハロゲンヘッドランプ
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ウェルカムライティング
・LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・雨滴感知オートワイパー
・オートライト
・リヤウインドゥデフォッガー
・拡散式ウォッシャー連動間欠調整式フィン一体フロントワイパー
・リヤ間欠ワイパー&ウォッシャー
・電動パーキングブレーキ
・マルチファンクションディスプレイ
・パドルレバー
・本革巻ステアリングホイール
・ピアノブラック調加飾付本革巻セレクターレバー
・ピアノブラック調シフトパネル
・シフトブーツ
・シルバー塗装 シフトパネル
・メッキリング付マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・レザー調素材巻+シルバーステッチ インパネセンターバイザー
・シルバー塗装 メーターバイザーリング
・ピアノブラック調パネル+左右独立温度調整機能付抗アレルゲンフィルター付フルオートエアコン
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・チルト&テレスコピックステアリング調整機構
・電動パワーステアリング機構
・方向指示器のワンタッチ機能
・パワーウインドウ
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・オートドアロック・アンロック機能付集中ドアロック&リヤゲートロック
・オフディレイ付イグニッションキー照明
・メーター・イルミネーションコントロール
・イモビライザー
・アラーム表示機能付盗難警報装置
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント4+リヤ2 スピーカー
・シャークフィンタイプルーフアンテナ
・シルバーステッチ入りファブリック/トリコット コンビシート生地
・レバー式運転席シートリフター
・6:4分割可倒式リヤシート
・カップホルダー付リヤシートセンターアームレスト
・助手席シートバックポケット
・可倒式&上下調整式フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・シルバーステッチ インパネアッパートリム
・ダークシルバー金属調 インパネ加飾パネル
・シルバーステッチ入り表皮巻センタートレイ加飾
・ソフトパッドトリム、シルバーステッチ フロアコンソールリッド
・ソフトパッドトリム、シルバーステッチ フロント&リヤドアアームレスト
・カーボン調加飾パネル付
・ダークシルバー金属調+カーボン調加飾パネル付メッキ フロントインナードアハンドル
・カーボン調加飾パネル付メッキ リヤインナードアハンドル
・シルバー塗装 ドアミラースイッチ
・メッキ加飾付パワーウインドウスイッチ
・センター&サイド ベンチレーショングリルシルバー加飾
・USB電源
・シルバーリング付 前席カップホルダー
・照明付運転席&助手席バニティミラー
・ボトルホルダー付フロント&リヤ大型ドアポケット
・照明付センタートレイ
・照明付グローブボックス
・DC12V/120W インパネアクセサリーソケット
・フロアコンソールボックス
・コンソールボックス内蔵DC12V/120W電源ソケット
・サンバイザー
・オフディレイルームランプ
・ブルーシャワーライト付スポットマップランプ
・フットライト
・アシストグリップ
・カーゴルームランプ
・リヤ左右席コートフック
・カーゴフック
・カーゴサイドフック
・サブトランク
・メッキ加飾付フロントグリル
・メッキ加飾付フロントフォグランプカバー
・LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー
・UV&IRカット/遮音機能付 フロントガラス
・UVカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・フロア下アンダーカバー
・アルミ製フロントフード
・EyeSightコアテクノロジー:プリクラッシュブレーキ
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤発進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤後進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:ツーリングアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:全車速追従機能付クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:定速クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱抑制
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱警報
・EyeSightコアテクノロジー:ふらつき警報
・EyeSightコアテクノロジー:先行車発進お知らせ機能
・オートビークルホールド
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・運転席SRSニーエアバッグ
・歩行者保護エアバッグ
・EBD付4センサー4チャンネルABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ブレーキオーバーライド
・セイフティブレーキペダル
・セイフティフットレスト

など

●「2.0i-S EyeSight」グレードの主な装備

「2.0i-L EyeSight」グレードの装備に加えて・・・

・225/40R18サイズ タイヤ
・18インチ×7.5J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・LEDハイ&ロービームヘッドランプ
・ステアリング連動ヘッドランプ
・アダプティブドライビングビーム
・リバース連動/ドアミラーメモリー&オート格納機能/LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・クリアビューパック:フロントワイパーデアイサー
・クリアビューパック:ヒーテッドドアミラー
・クリアビューパック:撥水加工フロントドアガラス
・クリアビューパック:リヤフォグランプ
・アルミパッド付スポーツペダル
・運転席&助手席8ウェイパワーシート
・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能
・サイドシルスポイラー
・アクティブ・トルク・ベクタリング

が追加されています。

スバル・インプレッサSPORTに搭載されるパワーユニットと動力性能

スバル・インプレッサSPORTには2種類のパワーユニットが用意されています。

●1.6リッターNAエンジン

・エンジン型式:FB16型
・エンジン排気量:1599cc
・シリンダー配列:水平対向
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・特別な機能:デュアルAVCS

◆スペック

・最大出力:115ps/6200rpm
・最大トルク:15.1kgf・m/3600rpm

・1リッターあたりのパワー:約71.8ps
・パワーウェイトレシオ:約12.1kg/ps

このパワーユニットは・・・

・「1.6i-L EyeSight」グレード
・「1.6i-S EyeSight」グレード

に採用されています。

このエンジンはスバルご自慢の水平対向エンジン、「BOXER」の一機種でEJ型エンジンの後継エンジンとなるFB型エンジンです。
そしてこのFB16型エンジンは現在のスバルオリジナルモデルの中で最小のBOXERエンジンとなります。

バルブ機構として油圧稼働式の可変バルブタイミング機構「AVCS」を吸気側、排気側に備え、燃費性能の向上に役立てています。

構造としてはまずまずのものなのですが、パワースペックを見てみるとかなりガッカリさせられます。
1.6リッターエンジンでわずか115psとは情けない、リッターあたり約72psしか発生させることができないパワーとしては非常に効率の悪いエンジンといえます。
水平対向エンジンという構造上、高回転が苦手なことからエンジン回転数を高めてガンガン走るといった走り方もできません。

大衆車としてみたり、インプレッサSPORTの廉価モデルとしてみるのであればこれでいいのかもしれませんが、仮にも「インプレッサSPORT」とうたって販売している車でこのパワーはあり得ません。

これなら1.5リッター直列4気筒のホンダのL15B型エンジンほうがパワフルに、快適に走ることができます。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●2リッターNAエンジン

・エンジン型式:FB20型
・エンジン排気量:1995cc
・シリンダー配列:水平対向
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:デュアルAVCS

◆スペック

・最大出力:154ps/6000rpm
・最大トルク:20.0kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:約77ps
・パワーウェイトレシオ:約9.1kg/ps

このパワーユニットは・・・

・「2.0i-L EyeSight」グレード
・「2.0i-S EyeSight」グレード

に採用されています。

2010年からスバルの主力エンジンとなっているFB型エンジンの2リッターバージョンとなります。

このエンジンは、FB16型と違い、筒内直接噴射による燃料供給を行ういわゆる「直噴エンジン」と呼ばれるもので、パワーを稼ぐというよりも燃費性能を高めるためのエンジンといえます。

バルブ機構はFB16型エンジンと同じように油圧稼働式の可変バルブタイミング機構「AVCS」を吸気側、排気側の両方に備えています。
ちなみにこのAVCSに使われている部品はトヨタのエンジンに採用されている「VVT-i」に使われているものと全く同じもので、言うなれば「VVT-i」のスバル版とも言えます。
こういったところに事実上の親会社であるトヨタが見え隠れしているようです。

パワースペックは1.6リッターエンジンと同様にかなりガッカリなもの、2リッターという豊富なエンジン排気量があるのにもかかわらず低燃費を目指しための低燃費型直噴エンジンとしてしまったためにたった154psといったパワーしか出せていません。

2リッターNAエンジンで150ps前後といったら中型ミニバンと同じレベルではありませんか。
これを「スポーツ」といったサブネームが付けられた車に搭載するのはどうかと思います。

実際に運転してみても1.6リッターエンジンよりは走りますが、2リッターエンジンを搭載したハッチバックワゴンモデルであることを意識して運転するといかにも大衆車然とした低レベルの走りしかできないことがすぐにわかります。
特に4000rpmから上が全くダメです。

やはり、この車は高齢者向けの大衆モデルであるようです。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

スバル・インプレッサSPORTに採用されているトランスミッション

●CVT

スバル・インプレッサSPORTにはトランスミッションの選択肢はなく全てのモデル、グレードでCVTが採用となっています。

このCVTはスバルで「リニアトロニック」と呼ばれているもので、国産モデルでは珍しい「エンジン縦置きレイアウト」にあわせたつくりが取られています。

といっても構造はよくあるFFレイアウト用のものと全く同じで、トルクコンバーターと金属ベルト(スバルではチェーン式と呼んでいる)の無段変速機を組み合わせただけのものです。

性能もFFレイアウト用のものとほぼ同じで、ベルト滑りによる加速不良、高負荷時にエンジン回転数だけが高まってスピードが乗っていかない症状があり、常にエンジン回転数を低回転に抑えようとする制御も取り入れられているようです。

ちょっとしたおもちゃとして「オートステップ変速」とパドルレバーによる疑似マニュアル変速モードが付けられているようですが、そんなものがあってもベルトが滑ってエンジンパワーの半分以上が無駄になってしまっては全く意味がありません。

これがついている車に「スポーツ」というサブネームはふさわしくないと思います。

※トランスミッションの評価:☆☆☆☆☆(0)

スバル・インプレッサSPORTの走行性能を決める構造

スバル・インプレッサSPORTのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

インプレッサSPORTに採用されているプラットフォームは、このモデルで初の採用となる「スバル・グローバル・プラットフォーム」と呼ばれる、スバルの中型モデルの共通プラットフォームとなるものです。

昔からスバルの車体は、「鈑金屋さんが嫌がる」といわれるぐらい頑丈でしっかりとした作りになっているといわれていますが、確かにそれは間違いではありません。

このモデルに使われているプラットフォームやシャシー、フレームなどの設計も、そしてそれに使われている鋼材の質、厚みもしっかりとして、噂通りの非常に優れたボディ剛性を持っています。

実際に運転してみるとすぐにわかるのですが、ボディ剛性が弱い車によくありがちな、「ステアリングを切った時にフロントの動きにちょっと遅れてリヤがついてくる」といったことはなく、車体の動きが非常にリニアで車体が捻じれる感覚もほとんど感じない状態で走ることができました。

スバルは事実上、「準トヨタグループ」といえる企業ですが、この部分だけは事実上の親会社であるトヨタが作る車のものとは雲泥の差があります。
どうかトヨタに感化されず、このまま剛性の高い頑丈なプラットフォーム、シャシー、フレームを作っていってもらいたいと思います。

※ボディ剛性の評価:★★★★★(5)

スバル・インプレッサSPORTの走りの質を決めるサスペンション構造

スバルは昔からサスペンション構造を妥協しない自動車メーカーです。
他の自動車メーカーであれば、簡単にリジットサスペンションを採用してしまうこのインプレッサSPORTのような中型大衆モデルでもスバルはしっかりと四輪独立懸架を採用してきます。

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン

このクラスのモデルでこれだけ贅沢なサスペンション構造が与えられているのですから走りが悪いわけがありません。
ボディ剛性の高さもあいまって、豊富なストロークを持つサスペンションがよく動くこと、ここだけを見たら下手なスポーツモデルよりも上です。

この足回りにハイパワーなエンジンがあったら相当いい車になりそうなのですが・・・もったいない、残念です。

サスペンションセッティングは基本的に柔らかめ、これはこのモデルが大衆モデルであることから仕方がないことなのでしょう。

※サスペンション構造の評価:★★★★★(5)

スバル・インプレッサSPORTのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

インプレッサSPORTのブレーキシステムにはちょっと贅沢なものが採用されています。
他の自動車メーカーでこのクラスに与えるブレーキシステムといえば1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスクのフロントブレーキにリヤは1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスクのディスクブレーキか、ドラムブレーキというのが一般的だと思うのですが、このインプレッサSPORTにはグレードにあわせて2種類のものが用意され、「1.6i-L EyeSight」グレード、「1.6i-S EyeSight」グレード、「2.0i-L EyeSight」グレードには・・・

・フロント:2ポットフローティングキャリパー+15インチベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+16インチ ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

が採用され、最上級モデルとなる「2.0i-S EyeSight」グレードには・・・

・フロント:2ポットフローティングキャリパー+16インチベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+16インチ ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

といったものが採用されています。
特に目に付くのがフロントブレーキのブレーキキャリパー、たいがい大衆モデルとなると1ポットフローティングキャリパーが使われることが多いのですが、このモデルでは2ポットフローティングキャリパーが採用されています。
そしてブレーキローターも大衆車にしては径が大きめとなっています。

これだけのものが採用されているわけですから効きはかなり良いのは当たり前として、更にブレーキタッチが非常に良いのが特徴です。
まるでスポーツ走行用のブレーキパッドが付けられているかと思うぐらい、ブレーキペダルを踏んだら踏んだ分だけブレーキが効くといった感じで、常に安心してブレーキを踏むことができます。
この点も「スポーツ」にふさわしいものといえるでしょう。

ただ、標準装備のブレーキパッドは少々フェード気味になるのが早いような気がします。

※ブレーキシステムの評価:★★★★☆(4)

スバル・インプレッサSPORTに搭載されている4WDシステム

インプレッサSPORTには全モデル、全グレードに4WDモデルがある・・・といいますが、スバルの車は全てにおいて4WDモデルが基本形でガソリン代にうるさい方向けにFFモデルを用意しているといった感じですので、この言い方は間違いなのかもしれません。

搭載されている4WDシステムはスバルが自信をもって使っている「アクティブトルクスプリットAWD」というものです。

これは本当の意味でのフルタイム4WDで、常に4つのタイヤにトラクションがかかっている状態で走ります。
フルタイム4WDといいながらスタンバイ4WDを使うトヨタやダイハツとは大違いです。

構造はトランスファー部に電子制御カップリングを内蔵し、そのカップリングを電気的に制御して前後トルク配分を調整しながら走るといったものです。
前後トルク配分は、「前60:後40」を基本として、路面状況や走行状態によって「前100:後0」から「前50:後50」の間で最適な前後トルク配分となるべく調整されます。

オンオフ両方でのトラクション性能も抜群で、オンロードだけを取ってみればスポーツ4WDに近い存在ともいえるぐらいです。

※4WDシステムの評価:★★★★☆(4)

スバル・インプレッサSPORTの燃費性能

スバル・インプレッサSPORTのカタログ燃費と実燃費

●1.6リッターエンジンモデル(4WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大16.2km/L
・実燃費:約12km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●2リッターエンジンモデル(4WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大16.8km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

スバル・インプレッサSPORTに採用されている低燃費装備

●1.6リッターエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構

●2リッターエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

スバル・インプレッサSPORTのライバルモデル比較

スバル・インプレッサSPORTのライバルとなるのはマツダ・MAZDA3(アクセラ)

1.6リッターNAエンジンと2リッターNAエンジンを搭載する中型ハッチバックモデルであるインプレッサSPORTと同じ位置にいるモデルといえばマツダのMAZDA3(アクセラ)・ファストバックでしょう。

ここでは2リッターガソリンエンジンモデル同士で比較してみたいと思います。

●スバル・インプレッサSPORTの概要
・カテゴリー:中型ハッチバック
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:FB20型
・比較対象グレード:「2.0i-S EyeSight」グレード

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの概要
・カテゴリー:中型ハッチバック
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:PE-VPS型
・比較対象グレード:「20S L Package」グレード

スバル・インプレッサSPORTとマツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのパワースペック比較

●スバル・インプレッサSPORT

・最大出力:154ps/6000rpm
・最大トルク:20.0kgf・m/4000rpm

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック

・最大出力:156ps/6000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4000rpm

※パワースペック比較結果

パワーもトルクもほとんど同じという結果が出ました。
しかし、最近の自動車メーカーは宣伝広告やイメージなどで散々スポーティーさをうたっておきながらもそれに全くそぐわないパワーしか持っていない車を堂々と売るのが当たり前のようになっているようです。
この2つのモデルもこのパワースペックを見る限り、それに該当する車であることがわかります。
「団栗の背比べ」といったところです。

スバル・インプレッサSPORTとマツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの燃費性能比較

●スバル・インプレッサSPORT(2WDモデル)

・カタログ燃費(JC08モード):最大17.0km/L
・実燃費:約11km/L

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック(2WDモデル)

・カタログ燃費(JC08モード換算):最大17.8km/L
・実燃費:約10km/L

※燃費性能比較結果

どちらもごく普通のNAの直噴エンジンですので驚くような優秀な燃費性能を見ることはできません。
それでも2リッタークラスの大衆車でこれくらい走ればいいのではないでしょうか。

スバル・インプレッサSPORTとマツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの販売価格帯比較

ここでは2リッターNAエンジンモデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●スバル・インプレッサSPORT

約224万円~約271万円

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック

約251万円~約277万円

※販売価格帯比較結果

価格的にも同レベルのものとなりました。
ただ、インプレッサSPORTはこの2リッターNAエンジンモデルが一番高いモデルであるのに対して、MAZDA3(アクセラ)・ファストバックは更に高いディーゼルターボエンジンモデルや2リッタースーパーチャージャーエンジンモデルがありますので、モデルとしてみればMAZDA3(アクセラ)・ファストバックの方がはるかに高い車となります。

まとめ

WRX STIが独立してから完全なる大衆車となってしまい、主なオーナー層は中・高齢者となってしまったインプレッサシリーズ、特に中・高齢者にあまり好まれないハッチバックモデルのインプレッサSPORTは需要が少なくなってしまった感が非常に強いモデルです。

ボディ剛性もいいですし、サスペンションもブレーキも優れている、通常ならもっと若い方に売れてもよさそうなものですが、いかんせんこのパワーでは誰も寄り付きもしません。

WRX STIと同じレベルとは言いませんが、せめて「リッターあたり100ps」ぐらいのパワーがないと売れるものも売れません。
残念ですが、インプレッサSPORTは「宝の持ち腐れ」になっているといえると思います。

※総合評価:★★☆☆☆(2)

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