フィットを基幹とする小型モデル構想を打ち立てたホンダ、その構想の第二弾モデルとして発売されたのがこの「なんちゃってクロスオーバーSUV」のヴェゼルです。
ここではヴェゼルがどのような車なのか、そしてどうしてクロスオーバーSUVではなく「なんちゃってクロスオーバーSUV」なのか、クロスオーバーSUVとしての性能はどうなのか・・・といったところを検証してみたいと思います。
※ご注意
ここではホンダ・ヴェゼルの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。
目次
ホンダ・ヴェゼルはフィットの車高を高くしただけのオンロードモデル
ヴェゼルは2013年9月に発売されたフィットの3代目モデルから始まった「フィット兄弟モデル」「フィットファミリー」の第2弾モデルとして発売されたモデルで、フィットと同じプラットフォーム、フィットとおなじパワーユニット、フィットを同じドライブトレーン、フィットと同じサスペンションなどといったように基本的な部分をフィットと同じとしするフィットをベースにして作られたクロスオーバーSUV、いわば「フィット・クロスオーバーSUV」といえるモデルです。
では、ここでヴェゼルとフィットの同じところ、違うところを確認しておきましょう。
●ヴェゼルとフィットで共通する部分
・プラットフォーム(規格)
・シャシーの基本形状
・サスペンション構造・・・フロント:マクファーソンストラット リヤ:車軸式/ド・ディオン
・搭載エンジンの型式・・・ホンダのL型エンジン(L15B型、LEB型)
・ハイブリッドシステム
・搭載トランスミッション・・・ガソリンエンジンモデル:CVT ハイブリッドモデル:7速DCT
・ドライブトレーン
・4WDシステムの基本構造
・ブレーキの基本構造
・インパネの基本構造
・インテリアの基本構造
・シート形状
●ヴェゼルとフィットで違う部分
・ホイールベース・・・フィットのシャシーから80mm延長
・ボディ形状
・エクステリアパーツ
・サスペンションセット:コイルスプリングの有効長・自由長・スプリングレート(車高アップのため)
・サスペンションセット:ショックアブソーバーの減衰力
・リヤ・ディスクブレーキの採用範囲:ヴェゼル=全モデル フィット=「RS HondaSENSING」グレードのみ
・標準タイヤのサイズ ヴェゼル=大径タイヤ
どうでしょうか、これだけを見てもヴェゼルがどういう車かお分かりになったと思います。
要するに「クロスオーバーSUV」らしくするためにフィットの車高を上げて、専用ボディに付け替えただけの車であるということです。
この車のことをホンダでは販売面においてイメージがよくなるということから「SUV」と呼んでいるようですが、いえ、いえ、「SUV」ではなく、「クロスオーバーSUV」で、更にはクロスオーバーSUVと呼ぶのもおこがましいぐらいの車かもしれません。
ヴェゼルをどうしてSUVと呼べるのか?
ホンダはこのヴェゼルのことを「SUV」といっているようですが、「SUV」とはアメリカにおいてラダーフレームで作られたパートタイム4WDシステム搭載のピックアップトラックをアウトドアレジャーに使い始めたことで生まれた車のジャンルで、ピックアップトラックがベースのなっていたことからピックアップトラックと同じようにラダーフレームが用いられていなければならない車です。
しかし、どうでしょうか。
ヴェゼルのフロア下にラダーフレームはあるのでしょうか?
いえ、ありません、あるのは鉄板を折り曲げて作ったモノコックフレームの一部のシャシーだけです。
これだけでもお分かりいただけるかと思いますが、エンジンと一緒に駆動用電気モーターを搭載していなければ「ハイブリッドモデル」といえないのと同じように、ラダーフレームを持っていなければ「SUV」といえない中でラダーフレームを持たずモノコックフレームで作られているヴェゼルを「SUV」と呼ぶのは大きな間違いなのです。
本当はヴェゼルのようなモノコックフレームで作られているSUV風のモデルのことを乗用モデルとSUVを合わせた(クロスオーバーさせた)形で作られた「クロスオーバーSUV」と呼ぶのが正しいことで、いくら販売戦略のため、語呂が悪いから、文字数が多くなるからといってクロスオーバーSUVをSUVとしてはいけません。
「SUV」という呼び方に「クロスオーバーSUV」も含まれると思っている方も多いようですが、それも大間違いで「SUV」と「クロスオーバーSUV」は別のカテゴリーの車です。
「人工ダイヤ」と「ダイヤ」とで同じように「ダイヤ」という文言が入っていてもかたや本物、かたや偽物と分けてみるのが当たり前になっているように、「SUV」と「クロスオーバーSUV」は分けてみなければいけません。
ちなみに、ウィキペディアでもこのモデルのことを「SUV」としているようで、これに対して私は再三にわたり修正依頼をしているのですが、ウィキペディアの管理者「Y-dash」は、構造的、事実的にこのモデルがモノコックフレームで作られているクロスオーバーSUVであることがわかっているのに「メーカーがいっていることがすべて正しい」という観点でしかないため、間違った情報が掲載されたままになっています。
ウィキペディアの情報の信頼性がかなり低く、ウィキペディアが商用目的で使われていることがよくわかる事実です。
ヴェゼルは本当はクロスオーバーSUVでもない!?
ヴェゼルがモノコックフレームで作られているクロスオーバーSUVであることがわかっていますが、裏・自動車界では実はクロスオーバーSUVでもないとされています。
クロスオーバーSUVは「腐ってもSUV」、ラダーフレームを持っていないことから車体の強靭性やオフロード走行性能の若干の低下、耐久性の低下という点を除いた部分はSUVと同じ性能を持っていなければいけません。
ではクロスオーバーSUVやSUVに求められる性能とは何かということになりますが、それはもともとがピックアップトラックだったことからくる「優れた積載能力」とアウトドアスポーツ、アウトドアレジャーにつきものの比較的平坦なオフロードや積雪路を走るためにオフロード走行性能です。
「優れた積載能力」は決して非常に優れているものではありませんが、ヴェゼルは小型ワゴンモデルとしては中々のものを持っているのでこれは一応クリアできているといっていいでしょう。
しかし、オフロード走行性能はまったくもっていません。
一見すると車高が高くなってロードクリアランスがフィットよりも多く確保されているのでオフロード走行性能があると勘違いしてしまいますが、確かにフィットよりはオフロード走行時にフロア下を擦りにくいかと思いますが、ただそれだけでロードクリアランスが高いだけでオフロード走行性能を持っているといえません。
ではどこで判断するかといったらそれはサスペンション構造と4WDシステムの内容です。
ヴェゼルのサスペンション構造はフロントにマクファーソンストラット、リヤにリジットサスペンションという組み合わせとなっていますがこれはとりあえず合格です。
クロスカントリー4WDモデルではないので前後ともリジットサスペンションである必要はありませんのでいいでしょう。
ただ、サスペンションセッティングが乗り心地重視、オンロードでの走行性能を求めた完全なるオンロード志向であり、オフロード走行でトラクション性能を高めるため事が一切考えられていません。
次に4WDシステムですが、SUVやクロスオーバーSUVであるならばせめてセンターデフ付きのフルタイム4WDシステム、常に4つのタイヤが駆動輪になっているものでなければならないのに、このモデルにはオンロード向け大衆車や大衆ミニバンと同じ基本構造を持つスタンバイ4WDが採用されてしまっているのです。
要するにサスペンションセッティングも4WDシステムもオンロードを走るためのもので、クロスオーバーSUVやSUVで必須となる多少のオフロード走行性能をもたらすためのものではないということです。
早い話、ヴェゼルは見た目だけクロスオーバーSUV風にしているだけの車、クロスオーバーSUVがブームでバンバン売れるから・・・ということで「それらしい車」を作ったといっただけの車ということです。
こういう車のことを我々がいる裏・自動車界では「なんちゃってクロスオーバーSUV」と呼んで、SUVともクロスオーバーSUVとも別の扱いをしています。
ホンダ・ヴェゼルのこれまでの出来事(2019年11月現在)
●初代モデル RU1/2/3/4型 2013年12月発売
・2015年4月 一部改良 ボディカラーの変更 ガソリンエンジンモデルの「X」グレードに4WDモデルの追加
・2015年9月 「HYBRID X 特別仕様車 スタイルエディション」「HYBRID Z 特別仕様車 スタイルエディション」の追加
・2016年2月 一部改良 先進安全装備「Honda SENSING」の採用 オンロード・スポーティーモデルの「RS Honda SENSING」「HYBRID RS Honda SENSING」の追加
・2017年7月 「HYBRID X Honda SENSING BRILLIANT STYLE EDITION」の追加
・2017年12月 ボディカラーの変更
・2018年2月 マイナーチェンジ デザインの小変更
・2018年12月 ボディカラーの変更
・2019年1月 1.5リッターターボエンジンモデルの「TOURING Honda SENSING」の追加
ホンダ・ヴェゼルが属するカテゴリー
●車格:小型大衆モデル
●用途・目的:生活車 レジャー用
●車両カテゴリー:クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
●エンジン排気量クラス:1.5リッタークラス、1.5リッターハイブリッドクラス、1.5リッターターボエンジンクラス
ホンダ・ヴェゼルのオーナー層
●年齢層:30歳ぐらいから60歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:クロスオーバーSUVとして購入している方は皆無に近い、みんな車高の高いワゴンンモデルとして購入している
ホンダ・ヴェゼルの車体の構成・選択肢
●パワーユニット
・ガソリンエンジン
・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム
●トランスミッション
・CVT
・7速DCT
●エンジン・ドライブトレーンレイアウト
・FF
・スタンバイ式4WD
●サスペンション構造
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム(コイルスプリング) 4WD=ド・ディオン(コイルスプリング)
●ブレーキシステム
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ
●ベースモデル
・フィット
●兄弟車
・あり・・・フィット、フリード、シャトル、グレイス、ジェイド
ホンダ・ヴェゼルのモデル構成とグレード構成
ホンダ・ヴェゼルには、パワーユニットの違いと性質によって5つのモデルが用意されています。
1.5リッターNAエンジンモデル
このモデルには2つのグレードが用意されています。
・G Honda SENSING グレード(2WD・4WD)
・X Honda SENSING グレード(2WD・4WD)
●「G Honda SENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・LEDヘッドライト
・エコアシスト
・オフスイッチ付アイドリングストップシステム
・オートライトコントロール
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 SRSエアバッグシステム
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和フロントシート
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・オーディオレス
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・パワースイッチ
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー
・4スピーカー
・運転席ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・DC12V アクセサリーソケット
・ワンタッチウインカー
・Hondaスマートキーシステム
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・リアヒーターダクト
・運転席ドア パワードアロックスイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・運転席 フットレスト
・プリズムアンダーミラー
・ヘッドライトオートオフ機能
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー
・防眩ルームミラー
・運転席ハイトアジャスター
・ハイデッキセンターコンソール
・リアアームレスト
・リアシートリクライニング/チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・リヤ右席 コートフック
・LEDフロントマップランプ
・LEDルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・タイダウンフック
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ダーククロームメッキ フロントグリル
・ブラック フロントバンパーロアーガーニッシュ
・ブラック サイドシルガーニッシュ
・ブラック リアバンパーロアーガーニッシュ
・ブラック ホイールアーチプロテクター
・ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・フラットアンダーカバー(2WDモデルのみ)
・アクセサリーランプ機能付 LEDポジションランプ
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・テールゲートスポイラー
・シャークフィンアンテナ
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・フロントウインドウウォッシャー
・リバース連動 ウォッシャー付間欠リアワイパー
・215/60R16 95Hサイズ タイヤ
・16インチ×7J スチールホイール
・樹脂製フルホイールキャップ
・パフォーマンスロッド(2WDモデルのみ)
・振幅感応型ダンパーショックアブソーバー
など
●「X Honda SENSING」グレードの主な装備
「G Honda SENSING」グレードの装備に加えて・・・
・前席用 i-サイドエアバッグシステム
・サイドカーテンエアバッグシステム
・ハロゲン フォグランプ風タウンランプ
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・6スピーカー
・本革巻ステアリングホイール
・運転席/助手席 照明付バニティーミラー付サンバイザー
・自動防眩ルームミラー
・16インチ×7J アルミホイール
が追加されています。
1.5リッターNAエンジン・スポーティーモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・RS Honda SENSING グレード(2WD)
●「RS Honda SENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・前席用 i-サイドエアバッグシステム
・サイドカーテンエアバッグシステム
・LEDヘッドライト
・LED フォグランプ風タウンランプ
・エコアシスト
・オフスイッチ付アイドリングストップシステム
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・オートライトコントロール
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 SRSエアバッグシステム
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和フロントシート
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・オーディオレス
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・パワースイッチ
・運転席/助手席 シートヒーター
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー
・6スピーカー
・運転席ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・DC12V アクセサリーソケット
・ワンタッチウインカー
・Hondaスマートキーシステム
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・リアヒーターダクト
・運転席ドア パワードアロックスイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・運転席 フットレスト
・プリズムアンダーミラー
・ヘッドライトオートオフ機能
・ウルトラスエード コンビシート生地
・ウルトラスエード インテリア
・スムースレザー 本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターレバー
・ステンレス製スポーツペダル
・運転席/助手席 照明付バニティーミラー付サンバイザー
・自動防眩ルームミラー
・運転席ハイトアジャスター
・ハイデッキセンターコンソール
・リアアームレスト
・リアシートリクライニング/チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・リヤ右席 コートフック
・LEDフロントマップランプ
・LEDルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・タイダウンフック
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ
・クリスタルブラック LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンカラードドアミラー
・「RS Honda SENSING」グレード専用ブラッククロームメッキ フロントグリル
・「RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック フロントバンパーロアーガーニッシュ
・「RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック サイドシルガーニッシュ
・「RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック リアバンパーロアーガーニッシュ
・「RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック ホイールアーチプロテクター
・ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・フラットアンダーカバー
・エキパイフィニッシャー
・アクセサリーランプ機能付 LEDポジションランプ
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・テールゲートスポイラー
・シャークフィンアンテナ
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・フロントウインドウウォッシャー
・リバース連動 ウォッシャー付間欠リアワイパー
・225/50R18 95Vサイズ タイヤ
・18インチ×7.5J ブラック塗装アルミホイール
・パフォーマンスロッド
・「RS Honda SENSING」グレード専用パフォーマンスダンパー
・可変ステアリングギアレシオ電動パワーステアリング機構
・パドルレバー
・振幅感応型ダンパーショックアブソーバー
など
1.5リッターターボエンジンモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・TOURING Honda SENSING グレード(2WD)
●「TOURING Honda SENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・前席用 i-サイドエアバッグシステム
・サイドカーテンエアバッグシステム
・LEDヘッドライト
・LED フォグランプ風タウンランプ
・エコアシスト
・オフスイッチ付アイドリングストップシステム
・アジャイルハンドリングアシスト
・前後調節機構付フロントヘッドレスト
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・オートライトコントロール
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 SRSエアバッグシステム
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和フロントシート
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・オーディオレス
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・パワースイッチ
・運転席/助手席 シートヒーター
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー
・6スピーカー
・全ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・DC12V アクセサリーソケット
・ワンタッチウインカー
・Hondaスマートキーシステム
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・リアヒーターダクト
・運転席ドア パワードアロックスイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・運転席 フットレスト
・プリズムアンダーミラー
・ヘッドライトオートオフ機能
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用ウルトラスエード ダークグレー/ブラウン コンビシート生地
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用インテリア
・スムースレザー 本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターレバー
・ステンレス製スポーツペダル
・運転席/助手席 照明付バニティーミラー付サンバイザー
・自動防眩ルームミラー
・運転席ハイトアジャスター
・ハイデッキセンターコンソール
・リアアームレスト
・リアシートリクライニング/チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・リヤ右席 コートフック
・LEDフロントマップランプ
・LEDルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・タイダウンフック
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ
・LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンカラードドアミラー
・助手席側 リバース連動ドアミラー
・クロームメッキ フロントグリル
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用グレーメタリック フロントバンパーロアーガーニッシュ
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用グレーメタリック サイドシルガーニッシュ
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用グレーメタリック リアバンパーロアーガーニッシュ
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用グレーメタリック ホイールアーチプロテクター
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用エクステリアパーツ:ブラック塗装ヘッドライトガーニッシュ
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用エクステリアパーツ:フロントバンパーロアーグリル
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用エクステリアパーツ:エンブレム
・ルーフレール
・雨滴検知式ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・フラットアンダーカバー
・左右2本出しエキパイフィニッシャー
・アクセサリーランプ機能付 LEDポジションランプ
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・テールゲートスポイラー
・シャークフィンアンテナ
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・フロントウインドウウォッシャー
・リバース連動 ウォッシャー付間欠リアワイパー
・225/50R18 95Vサイズ タイヤ
・18インチ×7.5J グレー塗装アルミホイール
・パフォーマンスロッド
・「TOURING Honda SENSING」グレード専用パフォーマンスダンパー
・可変ステアリングギアレシオ電動パワーステアリング機構
・パドルレバー
・振幅感応型ダンパーショックアブソーバー
など
1.5リッターハイブリッドモデル
・HYBRID Honda SENSING グレード(2WD・4WD)
・HYBRID X Honda SENSING グレード(2WD・4WD)
・HYBRID Z Honda SENSING グレード(2WD・4WD)
●「HYBRID Honda SENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・LEDヘッドライト
・車両接近通報装置
・エコアシスト
・アイドリングストップシステム
・リアクティブフォースペダル
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・オートライトコントロール
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 SRSエアバッグシステム
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和フロントシート
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・オーディオレス
・マルチインフォメーションディスプレイ
・SPORTモードスイッチ
・パワースイッチ
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー
・4スピーカー
・運転席ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・DC12V アクセサリーソケット
・ワンタッチウインカー
・Hondaスマートキーシステム
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・リアヒーターダクト
・運転席ドア パワードアロックスイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・運転席 フットレスト
・プリズムアンダーミラー
・ヘッドライトオートオフ機能
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー
・防眩ルームミラー
・運転席ハイトアジャスター
・ハイデッキセンターコンソール
・リアアームレスト
・リアシートリクライニング/チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・リヤ右席 コートフック
・LEDフロントマップランプ
・LEDルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・タイダウンフック
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ダーククロームメッキ フロントグリル
・ガンメタリック塗装 フロントバンパーロアーガーニッシュ
・ガンメタリック塗装 サイドシルガーニッシュ
・ガンメタリック塗装 リアバンパーロアーガーニッシュ
・ガンメタリック塗装 ホイールアーチプロテクター
・ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・フラットアンダーカバー(2WDモデルのみ)
・アクセサリーランプ機能付 LEDポジションランプ
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・テールゲートスポイラー
・シャークフィンアンテナ
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・フロントウインドウウォッシャー
・リバース連動 ウォッシャー付間欠リアワイパー
・215/60R16 95Hサイズ タイヤ
・16インチ×7J スチールホイール
・電動サーボブレーキシステム
・パフォーマンスロッド(2WDモデルのみ)
・パドルレバー
・振幅感応型ダンパーショックアブソーバー
など
●「HYBRID X Honda SENSING」グレードの主な装備
「HYBRID Honda SENSING」グレードの装備に加えて・・・
・前席用 i-サイドエアバッグシステム
・サイドカーテンエアバッグシステム
・ハロゲン フォグランプ風タウンランプ
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・6スピーカー
・本革巻ステアリングホイール
・運転席/助手席 照明付バニティーミラー付サンバイザー
・自動防眩ルームミラー
・16インチ×7J アルミホイール
が追加されています。
●「HYBRID Z Honda SENSING」グレードの主な装備
「HYBRID X Honda SENSING」グレードの装備に加えて・・・
・LED フォグランプ風タウンランプ
・運転席/助手席 シートヒーター
・全ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・専用コンビシート生地
・専用インテリア
・スムースレザー 本革巻ステアリングホイール
・ラゲッジルームハードボード
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ
・助手席側 リバース連動ドアミラー
・カラード フロントバンパーロアーガーニッシュ
・カラード サイドシルガーニッシュ
・カラード リアバンパーロアーガーニッシュ
・カラード ホイールアーチプロテクター
・ルーフレール(2WDモデルのみ)
・雨滴検知式ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・215/55R17 94Vサイズ タイヤ
・17インチ×7J 専用デザイン アルミホイール
・パフォーマンスダンパー
が追加されています。
1.5リッターハイブリッド・スポーティーモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・HYBRID RS Honda SENSING グレード(2WD)
●「HYBRID RS Honda SENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・前席用 i-サイドエアバッグシステム
・サイドカーテンエアバッグシステム
・LEDヘッドライト
・LED フォグランプ風タウンランプ
・車両接近通報装置
・エコアシスト
・アイドリングストップシステム
・リアクティブフォースペダル
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・オートライトコントロール
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 SRSエアバッグシステム
・VSA
・モーションアダプティブEPS
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和フロントシート
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・オーディオレス
・マルチインフォメーションディスプレイ
・SPORTモードスイッチ
・パワースイッチ
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー
・6スピーカー
・運転席ドア ワンタッチ式パワーウインドウ
・DC12V アクセサリーソケット
・ワンタッチウインカー
・Hondaスマートキーシステム
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・リアヒーターダクト
・運転席ドア パワードアロックスイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・運転席 フットレスト
・プリズムアンダーミラー
・ヘッドライトオートオフ機能
・ウルトラスエード コンビシート生地
・ウルトラスエード インテリア
・スムースレザー 本革巻ステアリングホイール
・ステンレス製スポーツペダル
・運転席/助手席 照明付バニティーミラー付サンバイザー
・自動防眩ルームミラー
・運転席ハイトアジャスター
・ハイデッキセンターコンソール
・リアアームレスト
・リアシートリクライニング/チップアップ&ダイブダウン機構付6:4分割可倒式リアシート
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・リヤ右席 コートフック
・LEDフロントマップランプ
・LEDルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・タイダウンフック
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ
・クリスタルブラック LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンカラードドアミラー
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用ブラッククロームメッキ フロントグリル
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック フロントバンパーロアーガーニッシュ
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック サイドシルガーニッシュ
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック リアバンパーロアーガーニッシュ
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用クリスタルブラック ホイールアーチプロテクター
・雨滴検知式ミスト機構付車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・フラットアンダーカバー
・エキパイフィニッシャー
・アクセサリーランプ機能付 LEDポジションランプ
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカットフロントドアガラス
・UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・テールゲートスポイラー
・シャークフィンアンテナ
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・フロントウインドウウォッシャー
・リバース連動 ウォッシャー付間欠リアワイパー
・225/50R18 95Vサイズ タイヤ
・18インチ×7.5J ブラック塗装アルミホイール
・電動サーボブレーキシステム
・パフォーマンスロッド
・「HYBRID RS Honda SENSING」グレード専用パフォーマンスダンパー
・可変ステアリングギアレシオ電動パワーステアリング機構
・パドルレバー
・振幅感応型ダンパーショックアブソーバー
など
ホンダ・ヴェゼルに搭載されるパワーユニットと動力性能
ホンダ・ヴェゼルには3種類のパワーユニットが設定されています。
●1.5リッターNAエンジン
・エンジン型式:L15B型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御
◆スペック
・最大出力:131ps/6600rpm
・最大トルク:15.8kgf・m/4600rpm
・1リッターあたりのパワー:約87.3ps
・パワーウェイトレシオ:約9.23kg/ps
このパワーユニットは1.5リッターNAエンジンモデルの「G Honda SENSING」グレード、「X Honda SENSING」グレード、そして1.5リッターNAエンジン・スポーティーモデルの「RS Honda SENSING」グレードに採用されているもので、このモデルの基本のエンジン、そしてフィット兄弟モデルの基礎的なエンジンとなるものです。
フィット兄弟モデル内でもモデルによってわずかなパワーの違いがありますが、1.5リッターNAエンジン搭載の大衆コンパクトカークラスの中では一番パワフルなエンジンとなります。
爆発的なパワーはありませんが、クロスオーバーSUVとしてまずまずの走りを得ることができるでしょう。
※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)
●1.5リッターターボエンジン
・エンジン型式:L15B型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・過給器:ターボチャージャー
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御
◆スペック
・最大出力:172ps/5500rpm
・最大トルク:22.4kgf・m/1700rpm~5500rpm
・1リッターあたりのパワー:約114.6ps
・パワーウェイトレシオ:約7.9kg/ps
このパワーユニットは1.5リッターターボエンジンモデルの「TOURING Honda SENSING」グレードのみに採用されているもので、このモデル以外にも若干のパワースペックの違いはありますが、同じフィット兄弟モデルであるジェイドの一部のモデルや中型大衆ミニバンのステップワゴン、ヴェゼルより格上のクロスオーバーSUVであるCR-V、そして久々の国内販売となったシビックにも採用されています。
クロスオーバーSUVとされているこのヴェゼルにここまでパワフルなエンジンは必要はないとは思いますが、スポーツモデルとして発売したがっているどこかのスポーティードレスアップモデルでも実現できていないリッターあたり100ps以上を軽くクリアし、リッターあたり114psの最大出力172psを発生させているのは立派です。
さすがホンダのエンジンです。
ただ、先ほども言いました通り、なんちゃってクロスオーバーSUVのヴェゼルにこのパワーユニットが果たして必要かどうか、このヴェゼルに搭載するのであれば、それよりも先にフィットに搭載されるべきではないかと思います。
※パワーユニットの評価:★★★★★(5)
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドシステム
○エンジン
・エンジン型式:LEB型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御
○電気モーター
・電気モーター形式:H1型
○ハイブリッドシステム:SPORT HYBRID i-DCD
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー
◆スペック
○エンジン
・最大出力:132ps/6600rpm
・最大トルク:15.9kgf・m/4600rpm
○電気モーター
・最大出力:29.5ps
・最大トルク:16.3kgf・m
○システムパワー:約152ps
・1リッターあたりのパワー:約101.3ps
・パワーウェイトレシオ:約9.14kg/ps
この組み合わせはベースモデルのフィットやその兄弟モデルに採用されているハイブリッドシステムと全く同じものですが、同じシステムでもパワースペックにわずかな違いがあるのがホンダの特徴で、このヴェゼルに搭載されているシステムで、フィット兄弟モデルの中で一番パワフルなものとなるシステムパワー152psとなります。
152psといえば、中型大衆ミニバンなどに採用されている2リッターNAエンジンの最大出力の平均値と同じレベルのもので、そのパワーを1.5リッターNAエンジンのハイブリッドモデルで発生させているのは評価に値します。
「ハイブリッドシステムは燃費だけではない」・・・そういえるハイブリッドシステムだと思います。
しかし、どうして一番パワーのあるハイブリッドシステムをフィットではなく、それ程パワーを必要としない「なんちゃってクロスオーバーSUV」のヴェゼルに搭載しているのかは謎です。
※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)
ホンダ・ヴェゼルに採用されているトランスミッション
●CVT
このトランスミッションは1.5リッターNAエンジン、1.5リッターターボエンジンを搭載するモデルに採用されています。
いわゆるごく普通のCVTとなるもので、トルクコンバーターと金属ベルト式のベルト変速機を組み合わせただけのものです。
他のフィット兄弟モデルに採用されているCVTと全く同じもので、1.3リッターNAエンジンモデルに採用されているものは構造だけでなくプーリーの変速幅も同じものとされています。
性能的にもCVTらしいといえるもので、ベルト滑りによる加速不良やフィーリングの悪化、メリハリのない走りしかできない最悪なトランスミッションです。
特に1.5リッターターボエンジンモデルにおいてはせっかくハイパワーユニットを手に入れたのに、このCVTを採用したことでそのパワーを活かすことができないのは残念です。
※トランスミッションの評価:★☆☆☆☆(1)
●7速デュアルクラッチトランスミッション
これはハイブリッドモデルのすべてのモデル、グレードに採用されているもので、ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」の一部として内蔵され、トランスミッションの機能だけでなく、2つの動力源の切り替えや分割、割合などを変更するためのギヤボックスとしても機能しています。
トルクコンバーターやベルト式変速機といった構造を一切使用していないことからパワーロスが非常に少なく、激速のシフトチェンジも相まって、とてもスポーティーな走りができます。
※トランスミッションの評価:★★★★☆(4)
ホンダ・ヴェゼルの走行性能を決める構造
ホンダ・ヴェゼルのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー
ヴェゼルのプラットフォームはフィット兄弟モデル共通で使われているもので、このヴェゼルではベースモデルのフィットよりもホイールベースを80mmほど延長したものを使っています。
ホンダのプラットフォームやシャシー、フレームは、比較的剛性に優れているものとされていますが、それはクロスオーバーSUVとしてみても同様だと思います。
強度的にもある程度のオフロード走行にも耐えることができるかと思いますが、SUVのラダーフレームと比較してしまうとやっぱり強度不足は否めません。
やはりオンロードメインの「なんちゃってクロスオーバーSUV」としての作りしか与えらえていないようです。
※ボディ剛性の評価:★★★☆☆(3)
ホンダ・ヴェゼルの走りの質を決めるサスペンション構造
このモデルで残念な部分のひとつとなるがこのサスペンション構造です。
ヴェゼルのサスペンション構造は、フィット兄弟モデルで共通となる・・・
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム 4WD=ド・ディオン
となります。
要するに自由長の長いスプリングで車高を上げたフィットでしかないということです。
FFモデルのトーションビームは最悪ですが、4WDモデルであればクロスオーバーSUVとしてみてもこの組み合わせはまずまずといったところで、構造としては特に気になる部分はないのですが、オンロード向けとして作られている他のフィット兄弟モデルとクロスオーバーSUVとして作られているヴェゼルとで全く同じ構造というのはいただけません。
やはりオンロードモデルはオンロードモデル用のサスペンション構造、クロスオーバーSUVにはクロスオーバーSUV用のサスペンション構造といったように分けて考えるべきだと思います。
「コストのために何でも共通」では、トヨタの車になってしまいます。
それからスプリングレートとショックアブソーバーのセッティングが完全にオンロードモデルになってしまっているのもガッカリです。
もう少しサスペンションが大きく動くようなセッティングにしてもらえば、オフロードも無難のこなすことができたのにオンロード走行に絞りすぎたためにすべてが硬すぎて柔軟性にかけています。
オンロードモデルならいいですがクロスオーバーSUVとして見るとあまり褒められません。
※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)
ホンダ・ヴェゼルのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム
フィット兄弟モデルでは・・・
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ
というブレーキシステムを標準としていますがこのヴェゼルでは、パワフルなパワーユニットが搭載されていること、そして車両重量が重たいことから全モデル、全グレードに・・・
・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ
という前後でディスクブレーキを採用しています。
この組み合わせは、ベースモデルのフィットにある「RS HondaSENSING」グレードに採用されているものと同じで、実際の構造も全く同じとなります。
クロスオーバーSUVとしても十分な性能を持っていますが、やはり重量が重たいためフェード気味になりやすい傾向があります。
※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)
ホンダ・ヴェゼルに搭載されている4WDシステム
ヴェゼルで一番ガッカリさせられ、このモデルがクロスオーバーSUVではなく「なんちゃってクロスオーバーSUV」であることを明確に裏付ける部分がこの4WDシステムでしょう。
クロスオーバーSUVといえどもオフロード走行性能を軽視してはいけません、なぜなら腐ってもSUVの派生型であるからです。
そういった車にはクロスカントリー4WDのようなパートタイム4WDまでは必要なくても常に4つのタイヤにトラクションが与えられるようなセンターデフ付きのフルタイム4WDが必要です。
しかし、このヴェゼルに採用されているのは「リアルタイムAWD」と呼ばれているスタンバイ4WDなのです。
スタンバイ4WDは別名「生活四駆」と呼ばれているもので、オンロードモデルにおいて降雪地域で販売台数を稼ぐために付けられた簡易的な4WDシステムで、メインとなる駆動輪が空転した時だけ4WD状態になって、滑りやすい路面を一時的にクリアしていくといった使われ方をされるものです。
この「リアルタイムAWD」においても作動原理は電気モーターで駆動される油圧ポンプで作った圧力を湿式多板クラッチ(カップリング)に与えて、圧着させることでFF状態と4WD状態とその間の半クラッチ状態によってもたらされるフロント寄りの前後トルク配分状態を切り替えながら走ります。
リヤタイヤにトラクションが与えられるのは、フロントタイヤとリヤタイヤの回転差が大きい時、Gセンサーやスロットル開度、トランスミッションの状態からフロントタイヤが空転する可能性がある時、コーナーリングを検知した時などだけで、それ以外の時は完全なFF状態であるため、クロスオーバーSUVに必要なフルタイム4WDではなく、生活四駆のスタンバイ4WDとなります。
トラクション性能はあまり高くなく、どちらかというとアンダーステアやオーバーステアを防ぐために安全装備として扱われています。
はっきり言て4WDシステムとしての性能は軽自動車に採用されているビスカスカップリング式のスタンバイ4WDと同じ程度です。
※4WDシステムの評価:★☆☆☆☆(1)
ホンダ・ヴェゼルの燃費性能
ホンダ・ヴェゼルのカタログ燃費と実燃費
●1.5リッターNAエンジン搭載モデル(2WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大21.2km/L
・実燃費:約16km/L
※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)
●1.5リッターNAエンジン搭載モデル(4WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大19.6km/L
・実燃費:約12km/L
※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)
●1.5リッターターボエンジン搭載モデル(2WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大17.6km/L
・実燃費:約10km/L
※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドモデル(2WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大27.0km/L
・実燃費:約24km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドモデル(4WDモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大23.4km/L
・実燃費:約20km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
ホンダ・ヴェゼルに採用されている低燃費装備
●1.5リッターNA・ターボエンジン搭載モデル
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドモデル
・ハイブリッドシステム
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
ホンダ・ヴェゼルのライバルモデル比較
ホンダ・ヴェゼルのライバルとなるのはトヨタ・アクア「クロスオーバー」グレード
1.5リッターエンジンを搭載する「小型なんちゃってクロスオーバーSUV」のホンダ・ヴェゼルにピッタリなライバルモデルとなるのはこちらも典型的な「小型なんちゃってクロスオーバーSUV」となるアクアの1グレードとなる「クロスオーバー」グレードでしょう。
アクアの「クロスオーバー」グレードは標準仕様のアクアに3センチ車高がアップするサスペンションセットとクロスオーバーSUVらしく見えるエクステリアパーツをつけただけのいわゆる「ドレスアップモデル」で、クロスオーバーSUVの風上にも置けないほどの完璧な「なんちゃってクロスオーバーSUV」です。
ここではアクアにあわせてハイブリッドモデル同士で比較してみたいと思います。
●ホンダ・ヴェゼルの概要
・カテゴリー:クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:小型大衆モデル
・エンジン排気量:約1.5リッター
・パワーユニット形式:LEB型+H1型 SPORT HYBRID i-DCD
・比較対象グレード:「HYBRID RS Honda SENSING」グレード
●トヨタ・アクア「クロスオーバー」の概要
・カテゴリー:ハッチバック(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:小型大衆モデル
・エンジン排気量:約1.5リッター
・パワーユニット形式:1NZ-FXE型+1LM型 リダクション機構付きTHS-II
・比較対象グレード:「クロスオーバー」グレード
ホンダ・ヴェゼルとトヨタ・アクア「クロスオーバー」のパワースペック比較
●ホンダ・ヴェゼル
・システムパワー:約152ps
●トヨタ・アクア「クロスオーバー」
・システムパワー:約100ps
※パワースペック比較結果
同じエンジン排気量でむしろアクアの方が電気モーターのパワーがあるのにこれだけの差が生まれました。
間違いなくヴェゼルの方が走りを楽しめます。
ホンダ・ヴェゼルとトヨタ・アクア「クロスオーバー」の燃費性能比較
●ホンダ・ヴェゼル
・カタログ燃費(JC08モード):最大27.0km/L
・実燃費:約24km/L
●トヨタ・アクア「クロスオーバー」
・カタログ燃費(JC08モード):最大38.0km/L
・実燃費:約25km/L
※燃費性能比較結果
カタログ燃費ではアクアの方が11km/Lも上回っているのに実燃費となるとほぼ同じとなりました。
まったくもってトヨタの公称値はあてになりません。
ホンダ・ヴェゼルとトヨタ・アクア「クロスオーバー」の販売価格帯比較
●ホンダ・ヴェゼル
約211万円~約298万円
●トヨタ・アクア「クロスオーバー」
約約209万円
※販売価格帯比較結果
同じ小型モデルに属するモデル同士ですが、ヴェゼルは一つ上のクラスの装備が採用されているモデルであるのに対してアクアの「クロスオーバー」グレードは「プアマンズ・プリウス」、プリウスの廉価モデルの中の単なるドレスアップモデルであるため価格が安くて当然です。
まとめ
ホンダは非常に刺激的で魅力のある車を作るのが上手な自動車メーカーなのですが、どういうわけかこのヴェゼルは、パワーもあって魅力的なのですが、それはオンロードモデルとして、「なんちゃってクロスオーバーSUV」としてであってクロスオーバーSUVとしてはイマイチです。
もう少しクロスオーバーSUVがどういったものなのかといったことを意識したつくりにしてもらいたかったと思います。
はっきりいってフィットとあまり違いがない車といえるでしょう。
※総合評価:★★☆☆☆(2)