ミニバンブームが巻き起こってからというもののファミリーカーとして多くの家族に好まれているミニバン、その中でも典型的な大衆ファミリーカーとして人気があるのが中型ミニバンクラスです。
どの自動車メーカーもかなり力を入れて作っているようですが、ホンダが作ったのがこのステップワゴンと呼ばれるモデルです。
ここではステップワゴンがどういう車で、どれくらいの性能を持っているのかを検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではホンダ・ステップワゴンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

唯一、2リッターNAエンジンモデルを持たないホンダ・ステップワゴン

国産ミニバン、いわゆる「和製ミニバン」はサイズに関わらず家族を持つお父さんが乗る車として、要するにファミリーカーとして扱われています。

お父さんが「お抱え運転手」、お母さんは助手席に座ることなく一番快適なセカンドシートに座り、同じくセカンドシートやサードシートに座っている子供たちの面倒を見ながら移動する・・・こういう使われ方がされることがほとんどです。

和製ミニバンは「大型ミニバン」「中型ミニバン」「小型ミニバン」といった形でボディサイズやエンジン排気量などによる車格付がされています。

大型ミニバンは2リッターオーバーの大排気量エンジンを搭載し、ボディサイズも5ナンバー枠を超えた大きなボディを持つもの、中型ミニバンは2リッタークラスのエンジンを搭載し、ボディサイズはギリギリ5ナンバー枠に収まるサイズか少しだけオーバーするといった扱いやすい手ごろなモデル、小型モデルは1.5リッタークラスのエンジンを搭載し、ボディサイズはまさしく小型でコンパクトカーとして扱えるサイズのものです。

ホンダのステップワゴンはその中の「中型ミニバン」に属するモデルで手ごろなボディサイズに手ごろな価格で販売されているモデルなのですが、このモデルには中型ミニバンで標準的なパワーユニットである「2リッターNAエンジン」が用意されていません。

ライバルモデルとされる日産のセレナやトヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイア兄弟モデルには他のバリエーションもありますがどれも2リッターNAエンジンを搭載したモデルがあります。
しかしこのステップワゴンにそれがないのです。

といって全く格の違うパワーユニットが搭載されているということではなく、2リッターNAエンジンと同等レベルのパワーユニットが搭載されています。
1つはいわゆる「ダウンサイジングターボ」となる1.5リッターターボエンジン、もう1つは2リッターNAエンジンを搭載するものの「SPORT HYBRID i-MMD」というハイブリッドシステムが組み合わされたハイブリッドモデルとなります。

実はこれまでにもステップワゴンは他の中型ミニバンとは違うエンジンバリエーションを取ることがありました。
1996年に発売された初代モデルこそ2リッターNAエンジンのみとされていましたが、2代目モデルでは大型ミニバンクラスの需要も考え、2.4リッターNAエンジンモデルも存在しました。
3代目モデルにおいても同様に2リッターNAエンジンモデルと2.4リッターNAエンジンモデルの2系統での販売となりましたが、4代目モデルとなった時に大型ミニバンのオデッセイやエリシオンの販売不振から大型ミニバンクラスを食ってしまう可能性があるということで2.4リッターNAエンジンモデルは廃止され、2リッターエンジンモデルだけとなったのです。

そして5代目ですが、このモデルが発売された2015年当時はまさに低燃費ブームの真っ只中で、猫の杓子も「エコ」だ「低燃費」だといい燃費性能がエンジンパワーや走行性能を上回る重要な性能であるとされていた時代であり、ライバルモデルのセレナやノア・ヴォクシー・エスクァイア兄弟モデルにもハイブリッドモデルが投入されるといったことになっていたことから、このステップワゴンも4代目モデルを引き継いで2リッターNAエンジンを搭載したモデルを発売するのではなく、まずは全く別の形で「ダウンサイジングターボエンジン」ということで1.5リッターターボエンジン搭載モデルを発売し、その後、2リッターハイブリッドモデルを投入することにしたわけです。

他の自動車メーカーとはちょっと違う車を作るのがホンダの車作りの特徴で、この5代目ステップワゴンもそういった考え方で作られたモデルであったといっていいでしょう。

ホンダ・ステップワゴンのこれまでの出来事(2019年12月現在)

●初代モデル RF1/2型 1996年5月発売

※2リッターNAエンジンモデルのみ時代

・1997年8月 一部改良 SRSエアバッグシステム、ABSの標準装備化 インテリアの小変更
・1998年1月 「ホワイティ」の追加 「フィールドデッキ」モデルの追加
・1998年8月 「デラクシー」の追加
・1999年5月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更 「スピーディー」の追加
・2000年3月 「ウルトラ」の追加
・2000年4月 「クラフティー」の追加
・2000年8月 「デラクシー2」の追加
・2000年11月 「グッディー」の追加

●2代目モデル RF3/4/5/6/7/8型 2001年4月発売

※2リッターNAエンジンモデル・2.4リッターNAエンジンモデル時代

・2001年11月 「ドアゴン」の追加
・2002年5月 一部改良 「Y」グレード、「I」グレードの廃止
・2002年10月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「デラクシーS」の追加
・2002年12月 「デラクシーA」の追加
・2003年2月 「デラクシーN」の追加
・2003年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 2.4リッターNAエンジン搭載のステップワゴン・スパーダの発売 グレードの変更
・2004年6月 一部改良 「HIDエディション」の追加

●3代目モデル RG1/2/3/4型 2005年5月発売

※2リッターNAエンジンモデル・2.4リッターNAエンジンモデル時代

・2006年5月 一部改良 
・2006年10月 「スタイル エディション」の追加
・2007年2月 一部改良 「G・スタイルエディション」「G・エアロエディション」「G・HDDナビスタイルエディション」「G・HDDナビスタイルエディション」の追加
・2007年6月 「HDDナビ スタイルセレクト」「HDDナビ エアロセレクト」の追加
・2007年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更  2.4リッターNAエンジン搭載のステップワゴン・スパーダの発売 グレードの変更
・2008年8月 「スマートスタイル エディション」「HDDナビ スマートスタイル エディション」の追加

●4代目モデル RK1/2/3/4/5/6/7型 2009年10月発売

※2リッターNAエンジンモデルのみ時代

・2010年10月 「G・HID エディション」の追加
・2011年8月 一部改良 「G・スマートスタイル エディション」「G・HDDナビ スマートスタイル エディション」の追加
・2012年4月 2WDモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更 アイドリングストップシステムの採用 「G・Eセレクション」「G・インターナビEセレクション」「G・コンフォートセレクション」の追加
・2012年6月 4WDモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更 CVTの採用
・2012年9月 「G・インターナビコンフォートセレクション」の追加
・2013年12月 一部改良 「Li」グレードの廃止

●5代目モデル RP1/2/3/4/5型 2015年4月発売

※1.5リッターターボエンジンモデル・2リッターハイブリッドモデル時代

・2016年5月 一部改良 「Honda SENSING」の一部採用
・2016年10月 「Modulo X」モデルの追加
・2017年9月 マイナーチェンジ デザインの小変更 ステップワゴン・スパーダにハイブリッドモデルの追加
・2018年4月 「Modulo X」一部改良
・2018年12月 「Modulo X」マイナーチェンジ デザインの小変更 「Modulo X」モデルにハイブリッドモデルの追加

ホンダ・ステップワゴンが属するカテゴリー

●車格:中型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:中型トールミニバン
●エンジン排気量クラス:1.5リッターターボエンジンクラス、2リッターハイブリッドクラス

ホンダ・ステップワゴンのオーナー層

●年齢層:25歳ぐらいから50歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(・中古車購入)
●その他:完全なるファミリーカーとしての需要のみ

ホンダ・ステップワゴンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム

●トランスミッション

・電気式無段変速機(諸元表上)
・CVT

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム(コイルスプリング) 4WD=ド・ディオン(コイルスプリング)
●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・なし

●兄弟車

・あり・・・ステップワゴン・スパーダ

ホンダ・ステップワゴンのモデル構成とグレード構成

ステップワゴンにはパワーユニットの違いと仕様によって3つのモデルが用意されています。

1.5リッターターボエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・B HondaSENSING グレード(2WD・4WD)
・G HondaSENSING グレード(2WD・4WD)
・G・EX HondaSENSING グレード(2WD・4WD)

●「B HondaSENSING」グレードの主な装備

・Honda SENSING:衝突軽減ブレーキ
・Honda SENSING:誤発進抑制機能
・Honda SENSING:歩行者事故低減ステアリング
・Honda SENSING:路外逸脱抑制機能
・Honda SENSING:渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール
・Honda SENSING:LKAS(車線維持支援システム)
・Honda SENSING:先行車発進お知らせ機能
・Honda SENSING:標識認識機能
・マルチリフレクターハロゲンヘッドライト
・LEDハイマウントストップランプ
・エコアシスト
・オフスイッチ付アイドリングストップシステム
・運転席用/助手席用i-SRSエアバッグシステム
・VSA
・ヒルスタートアシスト機能
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・イモビライザー
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・6スピーカー
・DC12V アクセサリーソケット
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付左右独立温度コントロール式フロント・フルオートエアコンディショナー(2WDモデルのみ)
・リア・マニュアルクーラー(2WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・助手席側サイドビューサポートミラー
・左側 パワースライドドア
・スライドドア・イージークローザー
・電波式キーレスエントリーシステム
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・ワンタッチウインカー
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・リアヒーターダクト
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付
・テールゲート連動車速連動オートドアロック
・運転席ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・助手席/セカンドシート左右 グラブレール
・運転席 コンビニフック付1列目シートアームレスト
・スライドドア カーテシーランプ
・フロントマップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・ウォームガンメタ インパネミドルパッド
・運転席用&助手席用バニティーミラー付サンバイザー
・両側アームレスト付キャプテン セカンドシート
・インパネアッパーボックス
・助手席シートバックポケット
・コンビニフック
・防眩ルームミラー
・運転席側/助手席側 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・フロントドア・ボトルホルダー
・スライドドア・ボトルホルダー
・ドリンクホルダー
・スライドドア 大型アシストグリップ
・3列目分割床下格納 マジックシート
・大容量ラゲッジアンダースペース
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・UVカット機能付フロントウインドウガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・カラード アウタードアハンドル
・クロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・LEDドアミラーウインカー
・LEDストップランプ&LEDテールランプ リアコンビネーションランプ
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウォッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・LEDライセンスランプ
・205/60R16 92Hサイズ タイヤ
・16インチ×6J スチールホイール
・樹脂製フルホイールキャップ

など

●「G HondaSENSING」グレードの主な装備

「B HondaSENSING」グレードの装備に加えて・・・

・セキュリティーアラーム
・アレルフリー高性能脱臭フィルター/プラズマクラスター技術搭載付左右独立温度コントロール式フロント・フルオートエアコンディショナー(2WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター/プラズマクラスター技術搭載付トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・両側パワースライドドア
・Hondaスマートキーシステム+パワースイッチ
・室内確認用ミラー付サングラスボックス
・運転席/助手席 コンビニフック付1列目シートアームレスト
・運転席/助手席 コンビニフック付シートバックテーブル
・運転席/助手席 シートバックアッパーポケット
・スライドドア/テールゲート カーテシーランプ
・アンバー インテリアイルミネーション
・シルバーメッキ エアコンアウトレットノブ
・高輝度シルバー塗装 インナードアハンドル
・スライドドア両側 ロールサンシェード
・わくわくゲート
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・IRカット/UVカット機能付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカット機能付フロントドアガラス
・オートリトラミラー機能付電動格納式リモコンカラードドアミラー

が追加されています。

●「G・EX HondaSENSING」グレードの主な装備

「G HondaSENSING」グレードの装備に加えて・・・

・LEDヘッドライト
・フロントシート用i-サイドエアバッグシステム
・全シート用サイドカーテンエアバッグシステム
・運転席&助手席シートヒーター
・アレルフリー高性能脱臭フィルター/プラズマクラスター技術搭載付トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー
・運転席/サードシート左右 グラブレール
・セカンドシート右側、サードシート左右 コートフック
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・アンバー 調光機能付LEDルームランプ
・LEDマップランプ
・木目調 インパネミドルパッド
・フロントドアアームレストパッド
・スライドドアライニングパッド
・照明付運転席用&助手席用バニティーミラー付サンバイザー
・205/60R16 92Hサイズ タイヤ
・16インチ×6J アルミホイール

が追加されています。

ドレスアップモデル(1.5リッターターボエンジン)

このモデルは「Modulo X」と呼ばれるもので、ステップワゴン・スパーダをベースにエクステリア、インテリア、サスペンションキットを「Modulo X」モデル専用のものに交換した形で作られたドレスアップモデルです。
サスペンションが専用品に交換され、わずかに車高も落ちていますが、それによって大幅に走行性能が向上しているわけではなく、見た目と固めのサスペンションセッティグによるプラシーボ効果でスポーティーと思わせるだけのモデルですので、チューニングモデルでもスポーツモデルでもなく単なるドレスアップモデルとなります。
グレード構成はモノグレードとなります。

・Modulo X HondaSENSING グレード(2WD)

●「Modulo X HondaSENSING」グレードの主な装備

・Honda SENSING:衝突軽減ブレーキ
・Honda SENSING:誤発進抑制機能
・Honda SENSING:歩行者事故低減ステアリング
・Honda SENSING:路外逸脱抑制機能
・Honda SENSING:渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール
・Honda SENSING:LKAS(車線維持支援システム)
・Honda SENSING:先行車発進お知らせ機能
・Honda SENSING:標識認識機能
・LEDヘッドライト
・LEDアクティブコーナリングライト
・フロントシート用i-サイドエアバッグシステム
・全シート用サイドカーテンエアバッグシステム
・スモークタイプ LEDハイマウントストップランプ
・セキュリティーアラーム
・LEDフォグライト風タウンランプ
・ダブルホーン
・エコアシスト
・オフスイッチ付アイドリングストップシステム
・運転席用/助手席用i-SRSエアバッグシステム
・VSA
・ヒルスタートアシスト機能
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・イモビライザー
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC2.0車載器
・6スピーカー
・DC12V アクセサリーソケット
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付左右独立温度コントロール式フロント・フルオートエアコンディショナー
・リア・マニュアルクーラー
・助手席側サイドビューサポートミラー
・両側パワースライドドア
・スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム+パワースイッチ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・ワンタッチウインカー
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・リアヒーターダクト
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付
・テールゲート連動車速連動オートドアロック
・運転席ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック 本革巻ステアリングホイール
・スポーツペダル
・助手席/セカンドシート左右 グラブレール
・室内確認用ミラー付サングラスボックス
・運転席/助手席 コンビニフック付1列目シートアームレスト
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・スライドドア/テールゲート LEDカーテシーランプ
・フロントLEDマップランプ
・LEDルームランプ
・ホワイト LEDラゲッジルームランプ
・「Modulo X」専用 ブラック プライムスムース(合成皮革)×ソフトウィーブ(合成皮革) コンビシート生地
・「Modulo X」専用インテリア
・バイオレット インテリアイルミネーション
・ピアノブラック 調+シルバーモールディング インパネミドルパッド
・シルバーメッキ エアコンアウトレットノブ
・クローム メッキ インナードアハンドル
・フロントドアアームレストパッド
・スライドドアライニングパッド
・スライドドア両側 ロールサンシェード
・わくわくゲート
・LEDポジションランプ
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・運転席用&助手席用バニティーミラー付サンバイザー
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・運転席/助手席 コンビニフック付シートバックテーブル
・運転席/助手席 シートバックアッパーポケット
・両側アームレスト付キャプテン セカンドシート
・インパネアッパーボックス
・助手席シートバックポケット
・コンビニフック
・防眩ルームミラー
・運転席側/助手席側 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・フロントドア・ボトルホルダー
・スライドドア・ボトルホルダー
・ドリンクホルダー
・スライドドア 大型アシストグリップ
・3列目分割床下格納 マジックシート
・大容量ラゲッジアンダースペース
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカット機能付フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・SPADA専用エクステリア:フロントバンパー
・SPADA専用エクステリア:カラードサイドシルガーニッシュ
・SPADA専用エクステリア:リアバンパー
・SPADA専用エクステリア:LEDハイマウントストップランプ内蔵 テールゲートスポイラー
・ダーククロームメッキ アウタードアハンドル
・ダーククロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・スモークタイプ LEDドアミラーウインカー
・「Modulo X」専用LEDストップランプ&LEDテールランプ リアコンビネーションランプ
・オートリトラミラー機能付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウォッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・LEDライセンスランプ
・205/55R17 91Vサイズ タイヤ
・17インチ×6J 「Modulo X」専用デザインアルミホイール
・「Modulo X」専用サスペンションセット
・パドルレバー

など

ドレスアップモデル(ハイブリッドモデル)

このモデルは1.5リッターターボエンジンを搭載した「Modulo X」モデルのハイブリッドバージョンです。
内容としては1.5リッターターボエンジンモデルのものとほぼ同じです。
こちらもモノグレードとなります。

・HYBRID Modulo X HondaSENSING グレード(2WD)

●「HYBRID Modulo X HondaSENSING」グレードの主な装備

・Honda SENSING:衝突軽減ブレーキ
・Honda SENSING:誤発進抑制機能
・Honda SENSING:歩行者事故低減ステアリング
・Honda SENSING:路外逸脱抑制機能
・Honda SENSING:渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール
・Honda SENSING:LKAS(車線維持支援システム)
・Honda SENSING:先行車発進お知らせ機能
・Honda SENSING:標識認識機能
・LEDヘッドライト
・LEDアクティブコーナリングライト
・フロントシート用i-サイドエアバッグシステム
・全シート用サイドカーテンエアバッグシステム
・スモークタイプ LEDハイマウントストップランプ
・セキュリティーアラーム
・LEDフォグライト風タウンランプ
・ダブルホーン
・車両接近通報装置
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・ティーチング機能付エコアシスト
・アイドリングストップシステム
・運転席用/助手席用i-SRSエアバッグシステム
・VSA
・ヒルスタートアシスト機能
・EBD付ABS
・エマージェンシーストップシグナル
・イモビライザー
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC2.0車載器
・6スピーカー
・DC12V アクセサリーソケット
・運転席/助手席シートヒーター
・アレルフリー高性能脱臭フィルター/プラズマクラスター技術搭載付トリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナー
・助手席側サイドビューサポートミラー
・両側パワースライドドア
・スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム+パワースイッチ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・タコメーター
・EVスイッチ
・充電用USBジャック
・ワンタッチウインカー
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・リアヒーターダクト
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付
・テールゲート連動車速連動オートドアロック
・運転席ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ディンプルレザー&スムースレザー/ピアノブラック 本革巻ステアリングホイール
・ハイブリッド専用セレクターレバー
・スポーツペダル
・助手席/セカンドシート左右 グラブレール
・セカンドシート右側、サードシート左右 コートフック
・室内確認用ミラー付サングラスボックス
・運転席/助手席 コンビニフック付1列目シートアームレスト
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・センターコンソールトレー
・スライドドア/テールゲート LEDカーテシーランプ
・パープリッシュホワイト 調光機能付LEDルームランプ
・LEDマップランプ
・パープリッシュホワイト LEDラゲッジルームランプ
・「Modulo X」専用 ブラック プライムスムース(合成皮革)×ソフトウィーブ(合成皮革) コンビシート生地
・「Modulo X」専用インテリア
・バイオレット インテリアイルミネーション
・ピアノブラック 調+シルバーモールディング インパネミドルパッド
・シルバーメッキ エアコンアウトレットノブ
・クローム メッキ インナードアハンドル
・フロントドアアームレストパッド
・スライドドアライニングパッド
・スライドドア両側 ロールサンシェード
・わくわくゲート
・LEDポジションランプ
・LEDフロントターンランプ
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス
・照明付運転席用&助手席用バニティーミラー付サンバイザー
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・運転席/助手席 コンビニフック付シートバックテーブル
・運転席/助手席 シートバックアッパーポケット
・両側アームレスト付キャプテン セカンドシート
・インパネアッパーボックス
・助手席シートバックポケット
・コンビニフック
・防眩ルームミラー
・運転席側/助手席側 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・フロントドア・ボトルホルダー
・スライドドア・ボトルホルダー
・ドリンクホルダー
・スライドドア 大型アシストグリップ
・3列目分割床下格納 マジックシート
・大容量ラゲッジアンダースペース
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・IRカット/UVカット機能/ハーフシェード付フロントウインドウガラス
・IRカット/スーパーUVカット機能付フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・SPADA専用エクステリア:フロントバンパー
・SPADA専用エクステリア:カラードサイドシルガーニッシュ
・SPADA専用エクステリア:リアバンパー
・SPADA専用エクステリア:LEDハイマウントストップランプ内蔵 テールゲートスポイラー
・ダーククロームメッキ アウタードアハンドル
・ダーククロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・スモークタイプ LEDドアミラーウインカー
・「Modulo X」専用LEDストップランプ&LEDテールランプ リアコンビネーションランプ
・オートリトラミラー機能付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウォッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・LEDライセンスランプ
・205/60R16 92Hサイズ タイヤ
・16インチ×6J 「Modulo X」専用デザインアルミホイール
・「Modulo X」専用サスペンションセット

など

ホンダ・ステップワゴンに搭載されるパワーユニットと動力性能

ホンダ・ステップワゴンには2種類のパワーユニットが設定されています。

●1.5リッターターボエンジン

・エンジン型式:L15B型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:150ps/5500rpm
・最大トルク:20.7kgf・m/1700rpm~5500rpm

・1リッターあたりのパワー:約100ps
・パワーウェイトレシオ:約11.6kg/ps

このパワーユニットは1.5リッターターボエンジンモデルに採用されているものです。
このエンジンはステップワゴン以外にもフィット兄弟モデルのヴェゼルやジェイドの一部のモデル、CR-V、シビックにも採用されています。

2リッターNAエンジンに対するダウンサイジングターボエンジン(エンジン排気量を下げて燃費性能を向上させ、エンジン排気量を下げたことによるパワーダウンをターボチャージャーで補う)といった形で採用されているもので、スポーツモデルに搭載されるエンジン並みのリッターあたり100psのパワーを発生させています。

とはいっても2リッターNAエンジンを搭載した中型ミニバンの平均的なパワースペックが150ps前後となっていることからそういった目で見ると抜きんでたパワーがあるわけでもありません。

ファミリーカーとしての走りは十分できるでしょう。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)

●2リッターNAエンジン+ハイブリッドシステム

○エンジン
・エンジン型式:LFA型
・エンジン排気量:1993cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

○電気モーター
・電気モーター形式:H4型

○ハイブリッドシステム:SPORT HYBRID i-MMD
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー

◆スペック

○エンジン
・最大出力:145ps/6200rpm
・最大トルク:17.8kgf・m/4000rpm

○電気モーター
・最大出力:184ps
・最大トルク:32.1kgf・m

○システムパワー:約184ps

・1リッターあたりのパワー:約92ps
・パワーウェイトレシオ:約9.72kg/ps

このパワーユニットは、ステップワゴンで唯一のハイブリッドモデルとなるドレスアップモデルの「HYBRID Modulo X HondaSENSING」グレードだけに採用されているハイブリッドシステムの組み合わせです。
システムの根幹となるハイブリッドシステムは、「SPORT HYBRID i-MMD」と呼ばれるもので、アコードやステップワゴン・スパーダ、CR-V、インサイト、オデッセイなどにも採用されているホンダの主力となるハイブリッドシステムです。

フィット兄弟モデルに採用されている「SPORT HYBRID i-DCD」のようにエンジンのパワーと電気モーターのパワーを混合して使うのではなく・・・

・バッテリーを電源とした電気モーターだけでの走行パターン
・エンジンよって発電される電気を電源として電気モーターだけでの走行パターン
・エンジンだけでの走行パターン

といった3つの走行パターンを切り替えながら走るもので、両方のパワーを同時使って走ることはありません。

普段はバッテリーの電気を使って電気モーターだけで走り、充電量が少なくなったり、ここ一番のパワーが必要になった時だけエンジンをかけ、そのエンジンによって発電された電気を直接使って電気モーターで走ります。
この時点ではあくまでも電気モーターだけで走っているということになります。

エンジンがタイヤを回すのは、ある程度のスピードレンジで、スピードの出方に変化があまりない高速クルージングのような時だけです。

パワーとしては2リッターNAエンジンクラスのものとしてみれば、パワフルなことになります。
がしかし、1.8トンぐらいの重量になることもあるこのモデルではこれでもパワー不足を感じることが多々あります。

平坦な道や街乗り程度であれば十分ですが、起伏の激しい道路では少々苦しい思いをすることでしょう。

※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)

ホンダ・ステップワゴンに採用されているトランスミッション

●電気式無段変速機

これはハイブリッドモデルに採用されているトランスミッションということにされていますが、このモデルに搭載されているハイブリッドシステムではエンジンによる走行も電気モーターでの走行もファイナルギヤ以外の減速なしで走行しているのでトランスミッションというものが必要ありません。
しいて言うのであれば動力の切り替え、発電機の制御に使うギヤボックスとしての機能が持たされているだけです。
実際にはハイブリッドモデルにはトランスミッションはありません。

●CVT

これは1.5リッターターボエンジンモデルだけに採用されているもので、どの自動車メーカーにもあるごく普通のCVTです。

走行性能に与える良い影響は全くなし、ベルトがずるずる滑ることによる悪影響しかありません。
燃費性能に対する影響も思いのほか良くないようですが、生産コストを低減するために共通部品を使ったといったところでしょうか。

ちなみに「Modulo X」モデルの「Modulo X HondaSENSING」グレードには疑似マニュアル変速制御としてパドルシフトが採用されていますが、だからといって速く走れるわけではありません。
単なるおもちゃです。

※トランスミッションの評価:★☆☆☆☆(1)

ホンダ・ステップワゴンの走行性能を決める構造

ホンダ・ステップワゴンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

ホンダのプラットフォーム、シャシー、ボディフレームはどの自動車メーカーのものよりも丈夫で頑丈といわれていますが、このステップワゴンに採用されているものもそれに漏れずかなりしっかりとした作りにされています。

といっても所詮は低コストを目指した大衆中型ミニバンですし、キャビンを広くとるために車体の端、目一杯までフレームやピラーを外側へ追いやっているので、どうしてもねじれに弱くはなってしまいます。
それでもライバルモデルよりははるかに剛性は高く、特にトヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイア兄弟モデルと比べるとまるで「こんにゃく(ノア・ヴォクシー・エスクァイア兄弟モデル)」と「硬質ゴム(ステップワゴン)」のようです。

中型ミニバンとしてはなかなかいい出来だと思います。

※ボディ剛性の評価:★★★★☆(4)

ホンダ・ステップワゴンの走りの質を決めるサスペンション構造

ステップワゴンのサスペンション構造は、もはやホンダの大衆モデルの標準型といっていいぐらいのホンダの定番中の定番の・・・

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム 4WD=ド・ディオン

となっています。

フロントサスペンションのマクファーソンストラットは既にたくさんのモデルに使われている実績のある構造ですので良いでしょう。
問題はリヤサスペンションです。

4WDモデルに採用されているド・ディオンはデファレンシャルギヤケースをシャシーに固定するという、ちょっとかわった形のリジットサスペンションで、リジットサスペンションでありながらバネ下重量が軽いことからサスペンションの動きが軽快でよく動きます。
困ったのが2WDモデルのトーションビーム、諸元表では「車軸式」とかなりあいまいな表現となっていますが、リンク式のリジットサスペンションではなく、実際には低コスト・省スペースのために走行性能や乗り心地を犠牲にしたトーションビームが使われています。
多分、ホンダもトーションビームを使うことで悪評が広まるのを避けたかったのでしょう。

トーションビームはビームアクスル自体が捻じれる構造でサスペンション構造自体の強度を確保することができません。
そのため終始、サスペンション構造がフニャフニャしてしまい落ち着きがなく、直線では直進安定性が悪いですし、コーナーではタイヤの性能の半分も使うことができません。

常にフワフワしているため乗り心地も悪く、「片輪だけのバンプ」と「両輪同時のバンプ」で大きく挙動が変わるため、リヤ周りが非常にバタつきます。

所詮は大衆ミニバンですのでこれでいいのかもしれませんが、上質を求めてホンダの車を買う人が多い中でこのサスペンション構造の採用は、かなりガッカリさせられます。

※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)

ホンダ・ステップワゴンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

ステップワゴンのブレーキシステムは格上モデルのオデッセイと同じ・・・

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

が採用されています。
効き目もブレーキペダルのタッチも申し分ありませんが、ブレーキパッドの対フェード性が低いようで、長時間の運転やアップダウンの激しい道路を走ると時々不安を感じることがあります。

※ブレーキシステムの評価:★★☆☆☆(2)

ホンダ・ステップワゴンに搭載されている4WDシステム

1.5リッターターボエンジンモデルだけに用意されている4WDモデルには4WDシステムとして「リアルタイムAWD」と呼ばれているものが採用されています。

この4WDシステムは電動式油圧ポンプで作られた油圧をリヤ駆動用のドライブトレーンに内蔵された湿式多板クラッチ式カップリングに伝えることでFF状態と4WD状態を切り替えるもので、通常はFF状態で走り、フロントタイヤが空転した時や各センサーの信号からそれが予測される時だけ4WDになるというスタンバイ4WDです。

システムの名称からして常に4WD状態であるかのように思い込んでしまいますが、実際にはほぼFF状態で時々4WD状態になるといった程度です。

もちろんトラクション性能が劇的に向上するわけでもありません。
緊急時の保険のような4WDシステムです。

※4WDシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

ホンダ・ステップワゴンの燃費性能

ホンダ・ステップワゴンのカタログ燃費と実燃費

●1.5リッターターボエンジンモデル

・カタログ燃費(JC08モード):最大17.0km/L
・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●ハイブリッドモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大20.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大18.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大21.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大19.5km/L

・実燃費:約17km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

ホンダ・ステップワゴンに採用されている低燃費装備

●1.5リッターターボエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・直噴エンジン

●ハイブリッドモデル

・ハイブリッドシステム
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構

ホンダ・ステップワゴンのライバルモデル比較

ホンダ・ステップワゴンのライバルとなるのはトヨタ・ノア

中型ミニバンのステップワゴンにはたくさんのライバルモデルが存在しますが、ステップワゴンのように1.5リッターターボエンジンを搭載するモデルはこのモデル以外にはありません。
そこでここでは中型ミニバンで定番となる2リッターNAエンジンを搭載した中型ミニバンであるトヨタのノア・ヴォクシー・エスクァイア兄弟モデルの代表モデルとなるノアのガソリンエンジンモデルと比較してみたいと思います。

●ホンダ・ステップワゴンの概要

・カテゴリー:中型トールミニバン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約1.5リッター+ターボチャージャー
・エンジン形式:L15B型
・比較対象グレード:「G・EX HondaSENSING」グレード

●トヨタ・ノアの概要

・カテゴリー:中型トールミニバン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:3ZR-FAE型
・比較対象グレード:「G」グレード

ホンダ・ステップワゴンとトヨタ・ノアのパワースペック比較

●ホンダ・ステップワゴン

・最大出力:150ps/5500rpm
・最大トルク:20.7kgf・m/1700rpm~5500rpm

●トヨタ・ノア

・最大出力:152ps/6100rpm
・最大トルク:19.7kgf・m/3800rpm

※パワースペック比較結果

パワー的には2psほどノアの方がパワーがあることになっていますが、トルクに関してはターボエンジンを搭載したステップワゴンの方が上です。
そして何よりも1700rpmという低回転からマックストルクが出る特性はファミリーカーとしてはうれしいところです。

ホンダ・ステップワゴンとトヨタ・ノアの燃費性能比較

●ホンダ・ステップワゴン
・カタログ燃費(JC08モード):最大17.0km/L
・実燃費:約10km/L

●トヨタ・ノア
・カタログ燃費(JC08モード):最大16.0km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能比較結果

カタログ燃費も実燃費も大きな差はありませんが、実際に乗り続けるとなると運転の仕方次第で燃費性能が大きく変わるターボエンジンを搭載したステップワゴンの方が不利かもしれません。

ホンダ・ステップワゴンとトヨタ・ノアの販売価格帯比較

●ホンダ・ステップワゴン(1.5リッターターボエンジンモデルのみ)

約250万円~約407万円

●トヨタ・ノア(ガソリンエンジンモデルのみ)

約256万円~約331万円

※販売価格帯比較結果

こうしてみるとステップワゴンが圧倒的に高く見えますがステップワゴンの高額側が高いのはコンプリートカー扱いの「Modulo X」の価格であって、標準モデルだけの価格でいうと高額側は「約313万円」とノアよりも安くなります。

まとめ

パワーもなく、走行性能も良くない、とにかく安く作らなければならないため装備も簡素、一般大衆に好まれるようにと何かに特化せずに無難に作る・・・これが中型ミニバンに与えられたキャラクターですが、確かに現在発売されている中型ミニバンのほとんどがこれに該当します。

しかし、このステップワゴンだけはそういった一面も持ちながらも1.5リッターターボエンジンを採用したり、ワクワクゲートを採用したりと中型ミニバンの枠にとらわれない斬新なものを持っているような気がします。

※総合評価:★★★☆☆(3)

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