大衆ファミリーカーとして完全に根付いたミニバン、そのミニバンの中で一番小さいクラスとなる小型ミニバンにおいて、代名詞的なモデルとなっているのがこのホンダのフリードです。
ここではフリードがどういう車なのか、ファミリーカーとしてどれくらいの走りの性能を持っているかといったところを検証してみましょう。
※ご注意
ここではホンダ・フリードの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。
目次
小型ミニバンといえば「ホンダ・フリード」
フリードもフィット兄弟モデルの1台
ホンダのフリードは、それまで発売されていたモビリオの後継モデルとして2008年に発売されたモデルです。
モビリオは、2001年6月に発売され、瞬く間の間に大ヒットモデルとなったコンパクトカー、初代フィットをベースにしてフィットのシャシーのホイールベースを伸ばしたものにモビリオの全高が高く、両側にスライドドアを持ったボディをかぶせたような感じで作られていました。
それによってこの時すでにフィット兄弟モデルとなっており、その後発売されたトールワゴンモデルのモビリオ・スパイクやステーションワゴンモデルのエアウェイブなどが加わってフィット兄弟モデルが拡大していったのですが、2007年にフィットが2代目モデルへとモデルチェンジしたのをきっかけにこれら兄弟モデルも続々とモデルチェンジをし、更にイメージを変えたいのか、車名まで変更するようになったのです。
ステーションワゴンのエアウェイブは「フィット・シャトル(後のシャトル)」となり、そして小型ミニバン・トールワゴンのモビリオシリーズは、「フリード」シリーズとなったのです。
小型ミニバンのモビリオは「フリード」となり、トールワゴンモデルのモビリオ・スパイクは「フリード・スパイク」となりました。
当然ながらベースはモデルチェンジしたばかりの3代目モデルとなるフィットで、モビリオ同様にフィットのシャシーのホイールベースを伸ばしたものにフィットに使われているエンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、ドライブトレーン、サスペンションなど取り付け、専用のボディを載せた形で作られています。
要するにフリードも先代モデルとなるモビリオと同じようにフィット兄弟モデルに属する車であるというわけです。
フリードが小型ミニバンの代名詞となった理由
フリードは2008年に発売されたモデルですが、ベースモデルのフィット同様に発売されてからすぐに大ヒットモデルとなりました。
更に大ヒットモデルとなっただけでなく・・・
「小型ミニバンといえばホンダのフリード」
といわれるぐらいの小型ミニバンの代名詞として扱われるほどにもなったのです。
どうしてそこまで大人気モデル、大ヒットモデルとなったのかといいますと・・・実はまともに対抗できるライバルモデルが当時、全く存在しなかったのです。
フリードの先代モデルとなるモビリオが発売された2001年頃にはいわゆる「小型ミニバン」というカテゴリーがなく、似たようなものがあったとしても2列シートのトールワゴンに属するモデルばかりでした。
そんな中で3列シートを持つれっきとした「小型ミニバン」のモビリオが発売されたことで、大注目を集めましたが、まだまだその時は消費者において「小型ミニバンは必要ない」「トールワゴンで十分」「小型ミニバンだった中型ミニバンを買う」といった傾向が強く、注目はされていても「結局は狭いんでしょ?」的な感じで販売台数が極端に伸びることはありませんでした。
しかし、それからしばらくして「中型ミニバンでもちょっと大きすぎる」という声が広まるようになり、モビリオは次第に売れていくようになったのですが、それを見たトヨタが小型ミニバンクラスへと参入することとなり、「シエンタ」というモデルを投入してきたのです。
ただ、トヨタはまだ小型ミニバンの将来性を理解しておらず、あくまでもトールワゴンの延長線上にあるもの、そして軽スーパーハイトワゴンのように子育て中のママさんドライバーが使うワゴンモデルとしての車作り、販売戦略を取りました。
デザインも女性が好むような丸みを帯びたものであったり、ミニバンの命ともいえるサードシートもまるで観光バスの補助席のように折りたたんでおくのが基本形で必要があった時だけ展開して3列シートとして使うといった作りにされてしまったのです。
この車はモビリオほどは売れませんでしたがそこそこの需要はあり、その当時はまだ小型ミニバンといえば「モビリオ」と「シエンタ」というようなってしました。
しかし、2008年にこの体制に大きな変化を起こす出来事が起きたのです・・・それがフリードの発売です。
フリードは先代モデルとなるモビリオよりもミニバンらしいつくりがされていて、デザインもフィット譲りのシャープなものとなっていたことから、それまでのモビリオのように女性ドライバー、ママさんドライバーが多い需要形態から男性ドライバーもオーナーとして運転するようになったのです。
しかしここでライバルとなるトヨタのシエンタには時に動きはありませんでした。
なぜならこの時点になってもトヨタの開発陣は小型ミニバンを「ママさんが運転する車」「女性向けトールワゴンと同じ」という考え方しか持っていなかったからです。
それによって「万民ウケしてミニバンとしての機能性も持つフリード」に対して、「女性ドライバー向けのトールワゴンに毛が生えた程度のシエンタ」という2つの性質が全く違うモデルが「小型ミニバン」というカテゴリーの中にいる形になったことから、必然的にフリードのバカ売れし、シエンタは一時期、生産中止に追い込まれるほどの不人気ぶりを見せることになったのです。
シエンタは2011年にビッグマイナーチェンジという形で再販されましたが、上辺だけの改良しかされていなかったことからそれでも全く売れませんでした。
このことから「小型ミニバンといえばホンダのフリード」という図式が出来上がったわけです。
ちなみ現在は、シエンタもモデルチェンジしアクアの派生モデル、アクアベースの小型ミニバンとして販売され、それがそこそこの人気を得る形になったことから「フリード一強」から「フリードVSシエンタ」の図式へ変化しています。
ホンダ・フリードのこれまでの出来事(2019年11月現在)
●初代モデル GB3/4/GP3型 2008年5月発売
・2009年5月 一部改良 「Gジャストセレクション」「Gエアロ ジャストセレクション」「FLEXジャストセレクション」の追加
・2010年5月 「Gハイウェイ エディション」「Gエアロ ハイウェイ エディション」の追加
・2010年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更
・2011年10月 マイナーチェンジ ハイブリッドモデルの追加
・2012年4月 「GH」グレードの追加
・2012年11月 一部改良 「GH」グレードの廃止
・2013年11月 「G・ジャストセレクション+」「Gエアロ・クールエディション」「Hybrid・ジャストセレクション+」の追加
・2014年4月 マイナーチェンジ ボディカラーの変更
・2015年5月 「G・プレミアムエディション」「Hybrid・プレミアムエディション」の追加
●2代目モデル GB5/6/7/8型 2016年9月発売
・2017年5月 ボディカラーの変更
・2017年12月 ドレスアップモデル「Modulo X」の追加
・2019年10月 マイナーチェンジ デザインの変更 ドレスアップモデル「CROSSTAR」の追加 グレード構成の変更 「Honda SENSING」の標準装備化 ボディカラーの変更
ホンダ・フリードが属するカテゴリー
●車格:小型大衆ファミリーカー
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:小型トールミニバン
●エンジン排気量クラス:1.5リッタークラス、1.5リッターハイブリッドクラス
ホンダ・フリードのオーナー層
●年齢層:30歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:ファミリー層だけ
ホンダ・フリードの車体の構成・選択肢
●パワーユニット
・ガソリンエンジン
・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム
●トランスミッション
・CVT
・7速DCT
●エンジン・ドライブトレーンレイアウト
・FF
・スタンバイ式4WD
●サスペンション構造
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム(コイルスプリング) 4WD=ド・ディオン(コイルスプリング)
●ブレーキシステム
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ガソリンエンジンモデル=リーディングトレーリング・ドラムブレーキ ハイブリッドモデル=ソリッドディスク・ディスクブレーキ
●ベースモデル
・フィット
●兄弟車
・あり・・・フィット、ヴェゼル、シャトル、グレイス、ジェイド
ホンダ・フリードのモデル構成とグレード構成
フリードにはパワーユニットとドレスアップの違いによって4つのモデルが用意されています。
1.5リッターNAエンジンモデル
このモデルには2つのグレードが用意されています。
・B HondaSENSING グレード(2WD)(6人乗り)
・G HondaSENSING グレード(2WD・4WD)(6人乗り・7人乗り)
●「B HondaSENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・HondaSENSING 後方誤発進抑制機能
・ハロゲンヘッドライト
・エコアシスト
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 i-SRSエアバッグシステム
・EBD付ABS
・VSA
・LEDハイマウントストップランプ
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和1列目シート
・アイドリングストップシステム
・ダブルホーン
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付フルオートエアコンディショナー
・2スピーカー
・タコメーター
・両側スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム&パワースイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・パワードアロック
・リアヒーターダクト
・マルチインフォメーションディスプレイ
・イルミネーションコントロールスイッチ
・運転席 ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ワンタッチウインカー
・DC12V アクセサリーソケット
・内側アームレスト付きキャプテンシート セカンドシート
・5:5分割はね上げ式 サードシート
・運転席 コンビニフック付シートアームレスト
・ウォールナット柄 木目調インパネミドルエリア
・運転席/助手席 サンバイザー
・助手席/2・3列目左右 グラブレール
・室内確認用ミラー
・フロントマップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・防眩ルームミラー
・運転席側 インパネアッパーボックス
・助手席側 インパネトレー
・運転席/助手席 ボトルホルダー付大型ドアポケット
・運転席/助手席 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・センターロアーポケット
・リア左右 大型アシストグリップ
・両側スライドドア・ボトルホルダー
・LEDリアコンビネーションランプ
・ハーフシェード/UVカット機能付 フロントウインドウガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントコーナーガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・LEDウインカー付カラード電動格納式リモコンドアミラー
・ミスト機構付間欠フロントワイパー
・リバース連動ウオッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・カラード アウタードアハンドル
・クロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・185/65R15 88Sサイズ タイヤ
・15インチ×5.5J スチールホイール
・樹脂製フルホイールキャップ
など
●「G HondaSENSING」グレードの主な装備
「B HondaSENSING」グレードの装備に加えて・・・
・両側パワースライドドア
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・アームレスト付きキャプテンシート セカンドシート(6人乗りのみ)
・センターアームレスト付6:4分割タンブル セカンドシート(7人乗りのみ)
・運転席/助手席 コンビニフック付シートアームレスト
・シルバー塗装 フロント インナードアハンドル
・スライドドア両側 ロールサンシェード(4WDモデルのみ)
・助手席 シートバックポケット
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー(2WDモデルのみ)
・運転席/助手席 バニティーミラー+照明付サンバイザー(4WDモデルのみ)
・メタリック塗装パワーウインドウスイッチパネル
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・シルバー塗装エアコンアウトレットノブ
・ハーフシェード/IRカット/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(4WDモデルのみ)
・IRカット/スーパーUVカット機能付 フロントドアガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・カラード LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
が追加されています。
1.5リッターNAエンジン・クロスオーバーSUV風ドレスアップモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・CROSSTAR HondaSENSING グレード(2WD・4WD)(6人乗り)
●「CROSSTAR HondaSENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・HondaSENSING 後方誤発進抑制機能
・ハロゲンヘッドライト
・LEDフォグライト風タウンランプ
・エコアシスト
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 i-SRSエアバッグシステム
・EBD付ABS
・VSA
・LEDハイマウントストップランプ
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和1列目シート
・アイドリングストップシステム
・ダブルホーン
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・両側パワースライドドア
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付フルオートエアコンディショナー(2WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・4スピーカー
・タコメーター
・両側スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム&パワースイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・パワードアロック
・リアヒーターダクト
・マルチインフォメーションディスプレイ
・イルミネーションコントロールスイッチ
・運転席 ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ワンタッチウインカー
・DC12V アクセサリーソケット
・アームレスト付きキャプテンシート セカンドシート
・5:5分割はね上げ式 サードシート
・運転席/助手席 コンビニフック付シートアームレスト
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用 プライムスムース(合成皮革)×ファブリック コンビシート
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用インテリア
・本革巻ステアリングホイール
・プライウッド柄 木目調インパネミドルエリア
・シルバー塗装 フロント インナードアハンドル
・スライドドア両側 ロールサンシェード(4WDモデルのみ)
・助手席 シートバックポケット
・運転席/助手席 シートバックアッパーポケット
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー(2WDモデルのみ)
・運転席/助手席 バニティーミラー+照明付サンバイザー(4WDモデルのみ)
・メタリック塗装パワーウインドウスイッチパネル
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・シルバー塗装エアコンアウトレットノブ
・助手席/2・3列目左右 グラブレール
・室内確認用ミラー
・フロントマップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・防眩ルームミラー
・運転席側 インパネアッパーボックス
・助手席側 インパネトレー
・運転席/助手席 ボトルホルダー付大型ドアポケット
・運転席/助手席 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・センターロアーポケット
・リア左右 大型アシストグリップ
・両側スライドドア・ボトルホルダー
・LEDリアコンビネーションランプ
・ハーフシェード/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(2WDモデルのみ)
・ハーフシェード/IRカット/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントコーナーガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントドアガラス(2WDモデルのみ)
・IRカット/スーパーUVカット機能付 フロントドアガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・シルバー塗装 LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウオッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・高輝度シルバー塗装 アウタードアハンドル
・ダーククロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・185/65R15 88Sサイズ タイヤ
・15インチ×5.5J CROSSTAR専用デザインアルミホイール
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントグリル
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントバンパー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントロアースポイラー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用サイドシルガーニッシュ
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用リアロアースポイラー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用ルーフレール
など
1.5リッターハイブリッドモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・HYBRID G HondaSENSING グレード(2WD・4WD)2WDモデル=(6人乗り・7人乗り)4WDモデル=(6人乗り)
●「HYBRID G HondaSENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・HondaSENSING 後方誤発進抑制機能
・LEDヘッドライト
・車両接近通報装置
・ティーチング機能付エコアシスト
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 i-SRSエアバッグシステム
・EBD付ABS
・VSA
・LEDハイマウントストップランプ
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和1列目シート
・アイドリングストップシステム
・ダブルホーン
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・両側パワースライドドア
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付フルオートエアコンディショナー(2WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・4スピーカー
・両側スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム&パワースイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・パワードアロック
・リアヒーターダクト
・マルチインフォメーションディスプレイ
・イルミネーションコントロールスイッチ
・運転席 ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ワンタッチウインカー
・DC12V アクセサリーソケット
・アームレスト付きキャプテンシート セカンドシート(6人乗りのみ)
・センターアームレスト付6:4分割タンブル セカンドシート(7人乗りのみ)
・5:5分割はね上げ式 サードシート
・運転席/助手席 コンビニフック付シートアームレスト
・ウォールナット柄 木目調インパネミドルエリア
・ハイブリッドモデル専用セレクターレバー
・シルバー塗装 フロント インナードアハンドル
・スライドドア両側 ロールサンシェード(4WDモデルのみ)
・助手席 シートバックポケット
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー(2WDモデルのみ)
・運転席/助手席 バニティーミラー+照明付サンバイザー(4WDモデルのみ)
・メタリック塗装パワーウインドウスイッチパネル
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・シルバー塗装エアコンアウトレットノブ
・助手席/2・3列目左右 グラブレール
・室内確認用ミラー
・フロントマップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・防眩ルームミラー
・運転席側 インパネアッパーボックス
・助手席側 インパネトレー
・運転席/助手席 ボトルホルダー付大型ドアポケット
・運転席/助手席 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・センターロアーポケット
・リア左右 大型アシストグリップ
・両側スライドドア・ボトルホルダー
・LEDリアコンビネーションランプ
・ハーフシェード/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(2WDモデルのみ)
・ハーフシェード/IRカット/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントコーナーガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントドアガラス(2WDモデルのみ)
・IRカット/スーパーUVカット機能付 フロントドアガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・カラード LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウオッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・カラード アウタードアハンドル
・クロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・185/65R15 88Sサイズ タイヤ
・15インチ×5.5J スチールホイール
・ハイブリッド専用デザイン樹脂製フルホイールキャップ
・電動サーボブレーキシステム
など
1.5リッターハイブリッド・クロスオーバーSUV風ドレスアップモデル
このモデルはモノグレードとなります。
・HYBRID CROSSTAR HondaSENSING グレード(2WD・4WD)(6人乗り)
●「HYBRID CROSSTAR HondaSENSING」グレードの主な装備
・HondaSENSING 衝突軽減ブレーキ
・HondaSENSING 誤発進抑制機能
・HondaSENSING 歩行者事故低減ステアリング
・HondaSENSING 路外逸脱抑制機能
・HondaSENSING アダプティブ・クルーズ・コントロール
・HondaSENSING 車線維持支援システム
・HondaSENSING 先行車発進お知らせ機能
・HondaSENSING 標識認識機能
・HondaSENSING 後方誤発進抑制機能
・LEDヘッドライト
・LEDフォグライト風タウンランプ
・車両接近通報装置
・ティーチング機能付エコアシスト
・運転席用 i-SRSエアバッグシステム
・助手席用 i-SRSエアバッグシステム
・EBD付ABS
・VSA
・LEDハイマウントストップランプ
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・頚部衝撃緩和1列目シート
・アイドリングストップシステム
・ダブルホーン
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・両側パワースライドドア
・運転席/助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付フルオートエアコンディショナー(2WDモデルのみ)
・アレルフリー高性能脱臭フィルター付プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンディショナー(4WDモデルのみ)
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・ETC車載器
・4スピーカー
・両側スライドドア・イージークローザー
・Hondaスマートキーシステム&パワースイッチ
・テールゲート連動 車速連動オートドアロック
・テレスコピック&チルトステアリング調整機構
・パワーウインドウ
・パワードアロック
・リアヒーターダクト
・マルチインフォメーションディスプレイ
・イルミネーションコントロールスイッチ
・運転席 ハイトアジャスター
・ヘッドライトオートオフ機能
・ワンタッチウインカー
・DC12V アクセサリーソケット
・アームレスト付きキャプテンシート セカンドシート
・5:5分割はね上げ式 サードシート
・運転席/助手席 コンビニフック付シートアームレスト
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用 プライムスムース(合成皮革)×ファブリック コンビシート
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用インテリア
・本革巻ステアリングホイール
・プライウッド柄 木目調インパネミドルエリア
・ハイブリッドモデル専用セレクターレバー
・シルバー塗装 フロント インナードアハンドル
・スライドドア両側 ロールサンシェード(4WDモデルのみ)
・助手席 シートバックポケット
・運転席/助手席 シートバックアッパーポケット
・運転席/助手席 バニティーミラー付サンバイザー(2WDモデルのみ)
・運転席/助手席 バニティーミラー+照明付サンバイザー(4WDモデルのみ)
・メタリック塗装パワーウインドウスイッチパネル
・インストルメントパネル内蔵型センターテーブル
・シルバー塗装エアコンアウトレットノブ
・助手席/2・3列目左右 グラブレール
・室内確認用ミラー
・フロントマップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・防眩ルームミラー
・運転席側 インパネアッパーボックス
・助手席側 インパネトレー
・運転席/助手席 ボトルホルダー付大型ドアポケット
・運転席/助手席 ドリンクホルダー
・助手席側 収納式ドリンクホルダー
・センターロアーポケット
・リア左右 大型アシストグリップ
・両側スライドドア・ボトルホルダー
・LEDリアコンビネーションランプ
・ハーフシェード/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(2WDモデルのみ)
・ハーフシェード/IRカット/UVカット機能付 フロントウインドウガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントコーナーガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付 フロントドアガラス(2WDモデルのみ)
・IRカット/スーパーUVカット機能付 フロントドアガラス(4WDモデルのみ)
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付プライバシー テールゲートガラス
・コンフォートビューパッケージ:親水/ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:フロントドア撥水ガラス(4WDモデルのみ)
・コンフォートビューパッケージ:熱線入りフロントウインドウ(4WDモデルのみ)
・シルバー塗装 LEDウインカー付オートリトラミラー電動格納式リモコンドアミラー
・ミスト機構付 車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・リバース連動ウオッシャー付間欠リアワイパー
・熱線式リアウインドウデフォッガー
・高輝度シルバー塗装 アウタードアハンドル
・ダーククロームメッキ リアライセンスガーニッシュ
・185/65R15 88Sサイズ タイヤ
・15インチ×5.5J CROSSTAR専用デザインアルミホイール
・電動サーボブレーキシステム
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントグリル
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントバンパー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用フロントロアースポイラー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用サイドシルガーニッシュ
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用リアロアースポイラー
・「CROSSTAR HondaSENSING」グレード専用ルーフレール
など
が追加されています。
ホンダ・フリードに搭載されるパワーユニットと動力性能
ホンダ・フリードには2種類のパワーユニットが設定されています。
●1.5リッターNAエンジン
・エンジン型式:L15B型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御
◆スペック
・最大出力:129ps/6600rpm
・最大トルク:15.6kgf・m/4600rpm
・1リッターあたりのパワー:約86ps
・パワーウェイトレシオ:約11.3kg/ps
このパワーユニットは1.5リッターNAエンジンを搭載する「B HondaSENSING」グレード、「G HondaSENSING」グレード、「CROSSTAR HondaSENSING」グレードに採用されているものです。
いわゆる「フィット兄弟モデル」の標準エンジンとなるものですが、同じエンジンでもモデルによってパワースペックの違いが付けられているため、同じL15B型のNAエンジンでも一番パワーが低いものとなります。
パワーが低いといってもベースモデルとなるフィットとの比較でたった3psの違いしかありませんので、その違いを実際の運転で感じることもないでしょう。
1.5リッターNAエンジンの中では比較的パワーのあるエンジンですがさすがに6人ないし7人というフル定員が乗った状態ではパワー不足をかなり強く感じます。
※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドシステム
○エンジン
・エンジン型式:LEB型
・エンジン排気量:1496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御
○電気モーター
・電気モーター形式:H1型
○ハイブリッドシステム:SPORT HYBRID i-DCD
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー
◆スペック
○エンジン
・最大出力:110ps/6000rpm
・最大トルク:13.7kgf・m/5000rpm
○電気モーター
・最大出力:29.5ps
・最大トルク:16.3kgf・m
○システムパワー:約140ps
・1リッターあたりのパワー:約93.3ps
・パワーウェイトレシオ:約10.9kg/ps
こちらもフィット兄弟モデルで標準となるハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」の組み合わせとなります。
パワースペックはフィットに採用されているものと全く同じで、1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドシステムの組み合わせにしては中々優れたものを持ちます。
ハイブリッドシステムを燃費性能だけでなく、モアパワーにも使った理想的なハイブリッドシステムといえるでしょう。
走りも1.5リッターNAエンジン搭載モデルより良く、パワフルとまではいきませんがフル定員で走っても結構橋いります。
フリードだったらぜひとも選びたいパワーユニットです。
※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)
ホンダ・フリードに採用されているトランスミッション
●CVT
このトランスミッションは、1.5リッターNAエンジンモデルに採用されているもので、どの自動車メーカーにもあるCVTです。
構造もよくあるCVTの以外の何物でもなく、トルクコンバーターに金属ベルト式のベルト変速機を組み合わせただけのものです。
走りに与える影響もあまり良くなく、ベルトが滑ることによる加速不良やエンジン回転数だけが高まるだけでスピードが乗っていかないといったフィーリングの悪さ、ダラダラとメリハリのない走りしかできないデメリットだらけです。
かといって燃費性能も思ったほど向上していないのでできれば選びたくないトランスミッションです。
といってもガソリンエンジンモデルではこれしか選べないのである意味で、泣き寝入りです。
※トランスミッションの評価:★☆☆☆☆(1)
●7速デュアルクラッチトランスミッション
これはハイブリッドモデルに採用されてハイブリッドシステムの「SPORT HYBRID i-DCD」の一部の構造とされているものでトランスミッションとしてだけでなく、エンジンと電気モーターという2つの動力の切り替えや混合比率の変化、分割を行うギヤボックスとしても機能しています。
構造は、フォルクスワーゲンの大衆モデルや日産のGT-R、三菱のランサーエボリューションXなどに搭載されているDCTと同じようなもので、奇数段(1速、3速、5速、7速)用のギヤボックスと偶数段(2速、4速、6速)用のギヤボックスをそれぞれにギヤボックスに1つずつ付けられているクラッチを繋ぎ変えることでギヤボックスを交互に使う形で変速していくものです。
法的には「自動変速機」扱いとなりますが、構造はマニュアルトランスミッションに近いものを持っているので、同じ自動変速機でもトルクコンバーターを使った多段式オートマチックトランスミッションやCVTよりはるかにパワーロスが少なく、確実で俊足な変速を行うことができるため、小型ミニバンに搭載されてはいますが、スポーティーな走りにも対応できるぐらいの性能を持っています。
※トランスミッションの評価:★★★★☆(4)
ホンダ・フリードの走行性能を決める構造
ホンダ・フリードのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー
フリードのプラットフォームはフィットと全く同じもので、シャシーのホイールベースを21センチほど伸ばしたものを使っています。
通常、ホイールベースを延長するとシャシーの強度が落ちてボディ剛性が弱くなるものですが(トヨタやダイハツ、マツダのプラットフォームのように最初からフニャフニャなものもありますが・・・)、フリードのシャシーはフィットの時点でかなりの強度・剛性を持たせた設計、鋼材の吟味を行っているためホイールベースを20センチ以上延長してもその強度・剛性が著しく低下することがありません。
ファミリーカーとしての走りはもちろんのこと、小型ミニバンにそぐわないようなちょっと乱暴な走りにも対応できています。
※ボディ剛性の評価:★★★★☆(4)
ホンダ・フリードの走りの質を決めるサスペンション構造
サスペンション構造もフィット兄弟モデルで共通となる・・・
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム 4WD=ド・ディオン
となります。
フロントサスペンションは独立懸架、リヤサスペンションは2種類のコイルリジットサスペンションということになりますが、小型ミニバンのフリードにしては妥当なものと思われます。
2種類あるリヤサスペンションの違いは、駆動輪になるかならないか、デファレンシャルギヤがあるかないかで使い分けられているだけのものですので、あまり気にしないでいいでしょう。
むしろ気にしていただきたいののがサスペンションセッティングです。
ホンダのサスペンションセッティングはどのモデルにおいても基本的に硬めで、コーナーリング中のロールが少なく、姿勢の変化が少ない反面、乗用車としての乗り心地が悪くなるのが特徴です。
なので、ファミリーカーであるフリードにとってはあまり良くないものになりそうですが、確かにちょっとスプリングレートも減衰力も固めになっていますが、不思議なことに走り出すとしなやかになります。
このサスペンション構造でこういった感覚にするのは相当難しいことです。
多分、サスペンションセッティングにかなり時間を費やしたのでしょう。
※サスペンション構造の評価:★★★☆☆(3)
ホンダ・フリードのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム
ブレーキシステムも他のフィット兄弟モデルと共通のものが使われています。
フリードではパワーユニットの違いにあわせてリヤブレーキの構造を変えており、1.5リッターNAエンジンモデルでは・・・
・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ
となっています。
一方、ハイブリッドモデルでは・・・
・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ
といった形でリヤブレーキがドラムブレーキからディスクブレーキに変更されています。
これはハイブリッドモデルが1.5リッターNAエンジンモデルよりも重量が重く、パワーユニットがパワフルになっているからです。
どちらも効き目はファミリーカーとしては適切で、ブレーキが効かないでヒヤヒヤするということはありませんが、ドラムブレーキを持つ1.5リッターNAエンジンモデルでは長距離を連続して走るような形を取ると効き目が若干ですがあまくなります。
といっても危険を感じるほどではありませんので合格といえるでしょう。
※ブレーキシステムの評価:★★★★☆(4)
ホンダ・フリードに搭載されている4WDシステム
最廉価グレードとなる「B HondaSENSING」グレード以外のグレードには4WDモデルが用意されています。
この4WDモデルに採用されている4WDシステムはフィット兄弟モデル以外でもいろいろなホンダのモデルに採用例がある「リアルタイムAWD」です。
この4WDシステムは電気モーターで稼働させる油圧ポンプによって作られた油圧で湿式多板クラッチ(カップリング)の圧着力を制御することでFFの2WD状態とカップリングを滑らす形でFF寄りの前後トルク配分(明確な配分量は決まっていない)、そして前後がほぼ直結の4WD状態を作るという仕組みを持ちます。
リヤタイヤにトラクションが与えられるのは、フロントタイヤが空転してリヤタイヤとの回転差が大きくなった時、スロットル開度や変速比(DCTではギヤポジション)、Gセンサーなどいった複数のデータを解析してフロントタイヤが空転する可能性がある時などといった一時的なもので、フルタイム4WDのように常に4つのタイヤにトラクションが与えられているわけではありません。
要するに普段はFF状態で、条件があった時だけ4WDなるといったスタンバイ4WDであるということです。
スタンバイ4WDに4WDシステムの性能を問う必要はありません。
※4WDシステムの評価:★☆☆☆☆(1)
ホンダ・フリードの燃費性能
ホンダ・フリードのカタログ燃費と実燃費
●1.5リッターNAエンジン搭載モデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大17.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大13.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大17.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大18.9km/L
・実燃費:約13km/L
※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)
●1.5リッターNAエンジン搭載モデル(4WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大12.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大16.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.2km/L
・実燃費:約12km/L
※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)
●1.5リッターハイブリッドモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大20.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大17.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大21.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大21.9km/L
・実燃費:約18km/L
※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)
●1.5リッターハイブリッドモデル(4WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大17.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大21.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大20.3km/L
・実燃費:約18km/L
※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)
ホンダ・フリードに採用されている低燃費装備
●1.5リッターNAエンジンモデル
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
●1.5リッターNAエンジン+ハイブリッドモデル
・ハイブリッドシステム
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
ホンダ・フリードのライバルモデル比較
ホンダ・フリードのライバルとなるのはトヨタ・シエンタ
現在のところ、小型ミニバンの中でこのフリードの他にはトヨタのシエンタしかありません。
ここでは1.5リッターハイブリッドモデル同士で比較してみたいと思います。
●ホンダ・フリードの概要
・カテゴリー:小型トールミニバン
・車格:小型大衆モデル
・エンジン排気量:約1.5リッター
・パワーユニット形式:LEB型+H1型 「SPORT HYBRID i-DCD」
・比較対象グレード:「HYBRID G HondaSENSING」グレード
●トヨタ・シエンタの概要
・カテゴリー:小型トールミニバン
・車格:小型大衆モデル
・エンジン排気量:約1.5リッター
・パワーユニット形式:1NZ-FXE型+2LM型 「リダクション機構付きTHS-II」
・比較対象グレード:「ハイブリッドX」グレード
ホンダ・フリードとトヨタ・シエンタのパワースペック比較
●ホンダ・フリード
・システムパワー:約140ps
●トヨタ・シエンタ
・システムパワー:約100ps
※パワースペック比較結果
同じエンジン排気量のエンジンを持つハイブリッドモデルなのに40psもの差がつきました。
そもそもシエンタのパワーユニットは軽量コンパクトカーのアクアのものですから、元からパワーが足りないのです。
ホンダ・フリードとトヨタ・シエンタの燃費性能比較
●ホンダ・フリード
・カタログ燃費(JC08モード):最大27.2km/L
・実燃費:約18km/L
●トヨタ・シエンタ
・カタログ燃費(JC08モード):最大28.8km/L
・実燃費:約15km/L
※燃費性能比較結果
トヨタのハイブリッドモデルはいつもこうです、カタログ燃費ではずば抜けていい数字になるのに実燃費ではかなり悪い数字となり、ライバルモデルの実燃費を下回ることがしばしばです。
どちらも実燃費が決して悪いわけではありませんが、その部分が引っ掛かります。
ホンダ・フリードとトヨタ・シエンタの販売価格帯比較
ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。
●ホンダ・フリード
約200万円~約304万円
●トヨタ・シエンタ
約181万円~約258万円
※販売価格帯比較結果
シエンタはアクアをベースとしてトヨタの既存モデルの部品の寄せ集めで作られたモデルですので、安く作れて安く売ることができて当然です。
まとめ
コンパクトカーのフィットをベースにして作られている割には意外とキャビンは広く快適で、走りもまんざらではありません。
特にハイブリッドモデルは燃費性能と走りを両立できているので、家族が増えて仕方なくミニバンに乗り換えなければならないお父さんにもきっと満足できることでしょう。
※総合評価:★★★★☆(4)