今となってはレジェンドやインサイトなどといったモデルの陰に隠れるように販売されるようになったホンダ・アコード、かつてはこれでもフラッグシップモデルの位置にいたこともありました。
ここではそんなアコードがどんな車なのか、どれくらいの車としての性能を持っているのか、といったところを検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではホンダ・アコードの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

かつてはホンダの中心的なセダンモデルだったホンダ・アコード

登録車第二弾モデルとして発売されたアコード

ホンダが本格的に自動車の生産を始めたのは1972年のシビックから、このシビックは今でこそ中型モデルとして作られていますが、発売当時は現在のフィットがいる車格の小型モデルとして発売されていました。

このシビックがCVCCエンジンを搭載していたことによって大ヒットモデルとなったところを見たホンダは次なる登録車を発売することにしました。
それがこのホンダのアコードです。

小型モデルのシビックに対して1つ格上モデルとなる中型モデルクラスの中型2ドアハッチバックモデルとしてスタートし、その翌年に4ドアノッチバックセダンを発売することになりました。
パワーユニットも差別化されていて、小型モデルのシビックが1.2リッターエンジン、1.5リッターエンジンを搭載しているのに対して、このアコードには1.6リッターエンジンと1.8リッターエンジンが搭載されていました。
このアコードが発売されたことによってホンダの登録車のバリエーションが増え、更にプレリュード、クイント、シティ、CR-Xと続々と発売されていったわけですが、それでもこのアコードより車格の高いモデルは発売されることがなかったため、アコードが事実上でのホンダのフラッグシップモデルとなったのです。

この状況はしばらく続きましたが、1985年にホンダで初となる3ナンバーボディの大型乗用モデルのレジェンドが発売されたことによってフラッグシップモデルの座もこのレジェンドに明け渡す形となり、それ以降はホンダの中型モデルとして作られていくことになりました。

国内ではハイブリッド専用モデルとなったアコード

しかし、ミニバンブームやエコカーブームによるセダンモデルが売れない状況となったことでこのアコードもその影響をまともに受け、ほとんど売れない状態が続くことになりました。
そしてホンダが取った対策は、日本国内でのアコードの販売終了・・・とうとう8代目モデルを最後に標準モデルとなるガソリンエンジンを搭載するモデルは国外だけの販売となり国内では販売終了となってしまったのです。
ただ、そのかわりといっては何ですが新たに開発されたハイブリッドモデルだけを「ハイブリッド」という言葉に弱い日本人に向けて販売することとなり、アコードはハイブリッド専用モデルとなりました。

これが2019年12月現在の現行モデルです。

ホンダ・アコードのこれまでの出来事(2019年12月現在)

●初代モデル SJ/SM型 1976年5月発売

・1977年10月 4ドアノッチバックセダンモデルの追加
・1978年9月 1.8リッターエンジンモデルの追加
・1979年10月 3速オートマチックトランスミッションの採用 「ES」グレードの追加
・1980年4月 エンジンの仕様変更 CVCC-IIシリーズとなる デザインの小変更
・1980年7月 1.6リッターエンジンモデルの追加

●2代目モデル SY/SZ/AC/AD型 1981年9月発売

※兄弟モデル「ビガー」の発売

・1982年11月 一部改良 4速オートマチックトランスミッションの採用
・1983年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更
・1984年5月 1.8リッターインジェクションエンジンの採用

●3代目モデル CA1/2/3/4/5/6型 1985年6月発売

・1985年6月 ノッチバックセダンモデルのモデルチェンジ
・1985年7月 ハッチバックモデル「エアロデッキ」のモデルチェンジ 
・1987年5月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更
・1987年7月 「アコードCA」モデルの追加
・1988年4月 逆輸入車「アコードクーペ」の追加
・1988年9月 一部改良 「スーパーステージ」グレードの追加

●4代目モデル CB1/2/3/4型 1989年9月発売

・1989年9月 ノッチバックセダンモデルのモデルチェンジ ハッチバックモデルは廃止
・1990年4月 クーペモデルのモデルチェンジ
・1991年4月 ステーションワゴンモデル「アコード・ワゴン」の追加
・1991年7月 マイナーチェンジ デザインの小変更
・1992年2月 クーペモデルに2.2リッターエンジンモデル「2.2iエクスクルーシブ」グレードの追加

●5代目モデル CD3/4/5/6型 1993年9月発売

・1993年9月 ノッチバックセダンモデルのモデルチェンジ
・1994年3月 クーペ、ステーションワゴンモデルのモデルチェンジ
・1996年7月 ノッチバックセダンモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更
・1996年9月 クーペ、ステーションワゴンモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更 「SiR」グレードの追加

●6代目モデル CF3/4/5 CL1/3型 1997年9月発売

・2000年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「ユーロR」モデルの追加

●7代目モデル CL7/8/9型 2002年10月発売

・2002年10月 ノッチバックセダンモデルのモデルチェンジ
・2002年11月 ステーションワゴンモデルのモデルチェンジ
・2005年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「タイプS」グレードの追加

●8代目モデル CU1/2型 2008年12月発売

・2008年12月 ノッチバックセダンモデル、ステーションワゴンモデル「アコード・ツアラー」のモデルチェンジ
・2011年2月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「20TL」、「20TL・スマートスタイルパッケージ」グレードの追加
・2012年4月 一部改良 「20TL・インターナビパッケージ」グレードの追加
・2013年3月 生産終了

●9代目モデル CR5/6/7型 2013年6月発売

※ハイブリッドモデルのみの発売

・2016年5月 マイナーチェンジ デザインの小変更

ホンダ・アコードが属するカテゴリー

●車格:中型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:4ドアノッチバックセダン
●エンジン排気量クラス:2リッターハイブリッドクラス

ホンダ・アコードのオーナー層

●年齢層:50歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:ほとんど売れていない

ホンダ・アコードの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム

●トランスミッション

・電気式無段変速機(諸元表上)

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・なし

●兄弟車

・あり・・・インスパイア

ホンダ・アコードのモデル構成とグレード構成

アコードは単一モデル構成となっています。

ベースモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・HYBRID LX グレード(2WD)
・HYBRID EX グレード(2WD)

●「HYBRID LX」グレードの主な装備

・Honda SENSING:衝突軽減ブレーキ
・Honda SENSING:誤発進抑制機能
・Honda SENSING:歩行者事故低減ステアリング
・Honda SENSING:路外逸脱抑制機能
・Honda SENSING:渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール
・Honda SENSING:LKAS(車線維持支援システム)
・Honda SENSING:先行車発進お知らせ機能
・Honda SENSING:標識認識機能
・ヘッドアップワーニング
・LaneWatch
・パーキングセンサーシステム
・信号情報活用運転支援システム
・VSA
・EBD付ABS
・LEDヘッドライト
・LEDアクティブコーナリングライト
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・運転席用/助手席用i-SRSエアバッグシステム
・フロントシート用i-サイドエアバッグシステム
・全シート用サイドカーテンエアバッグシステム
・頚部衝撃緩和フロントシート
・前後調整機能付フロントヘッドレスト
・リヤヘッドレスト
・電子制御パーキングブレーキ
・オートブレーキホールド機能
・車両接近通報装置
・ティーチング機能付エコアシスト
・イモビライザー
・セキュリティーアラーム
・エレクトリックギヤセレクター
・SPORTモードスイッチ
・EVスイッチ
・Hondaスマートキーシステム
・Hondaインターナビ+リンクアップフリー
・ETC2.0対応車載器
・6スピーカー
・センターディスプレイ
・専用コンピメーター
・マルチインフォメーション・ディスプレイ
・アレルフリー高性能脱臭フィルター/プラズマクラスター技術搭載/左右独立温度/GPS制御偏日射コントロール機能付インテリジェント・デュアル・フルオートエアコンディショナー
・電動式エアコンコンプレッサー
・リアベンチレーション
・リアヒーターダクト
・アクティブサウンドコントロール
・全ドアワンタッチ式パワーウインドウ
・車速連動オートドアロック
・パワードアロック
・テレスコピック&チルトステアリング調整機能
・ワンタッチウインカー
・パワースイッチ
・DC12V アクセサリーソケット
・イルミネーションコントロールスイッチ
・ヘッドライトオートオフ機能
・運転席 8ウェイパワーシート
・助手席 4ウェイパワーシート
・運転席 電動ランバーサポート
・本革巻ステアリングホイール
・自動防眩ルームミラー
・木目調 インストルメントパネル
・木目調 ドアライニングパネル
・ミラーブラック ステアリングガーニッシュパネル
・ミラーブラック エアコンパネル
・グロスワンブラック センターコンソールパネル
・グロスワンブラック パワーウィンドウスイッチパネル
・グロスワンブラック リヤアームレストリッドパネル
・フロントアームレスト付センターコンソールボックス
・リヤセンターアームレスト
・グローブボックス
・運転席/助手席/リヤ左右席 グラブレール
・照明付運転席用/助手席用バニティーミラー付サンバイザー
・ブルー アンビエントランプ
・LED マップランプ
・LED インテリアランプ
・LED リヤリーディングランプ
・LED カーテシーランプ
・トランクランプ
・コンビニフック
・LED 導光タイプポジションランプ
・LED フロントターンランプ
・IRカット/UVカット/遮音/ハーフシェード付 フロントウインドウガラス
・IRカット/UVカット/撥水機能付 フロントドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付ソフトプライバシー リアドアガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付ソフトプライバシー リアクォーターガラス
・高熱線吸収/UVカット機能付ソフトプライバシー リアガラス
・親水/ヒーテッドドアミラー
・LEDドアミラーウインカー付助手席リバース連動電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ミスト機構付雨滴検知式車速連動間欠/バリアブル間欠フロントワイパー
・クロームメッキ アウタードアハンドル
・LEDリヤコンビネーションランプ
・LEDライセンスランプ
・プリントアンテナ
・シャークフィンアンテナ
・減速セレクター
・振幅感応型ダンパー
・電動サーボブレーキシステム
・フルフラットアンダーカバー
・225/50R17 94Vサイズ タイヤ
・17インチ×7.5J アルミホイール

など

●「HYBRID EX」グレードの主な装備

「HYBRID LX」グレードの装備に加えて・・・

・エンジンスタートボタン付Hondaスマートキーシステム
・プライムスムース(合成皮革)×ソフトウィーブ(合成皮革) コンビシート生地
・専用スポーツシート
・ドライビングポジションシステム
・全席シートシーター
・リバース連動式電動リヤサンシェード
・カラード サイドシルガーニッシュ
・カラード トランクスポイラー
・LEDドアミラーウインカー/オートリトラミラー機能付助手席リバース連動電動格納式リモコンカラードドアミラー
・235/45R18 94Wサイズ タイヤ
・18インチ×8J アルミホイール

が追加されています。

ホンダ・アコードに搭載されるパワーユニットと動力性能

ホンダ・アコードには1種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターNAエンジン+ハイブリッドシステム

○エンジン
・エンジン型式:LFA型
・エンジン排気量:1993cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

○電気モーター
・電気モーター形式:H4型

○ハイブリッドシステム:SPORT HYBRID i-MMD
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー

◆スペック

○エンジン
・最大出力:145ps/6200rpm
・最大トルク:17.8kgf・m/4000rpm

○電気モーター
・最大出力:184ps
・最大トルク:32.1kgf・m

○システムパワー:約184ps

・1リッターあたりのパワー:約92ps
・パワーウェイトレシオ:約8.69kg/ps

このパワーユニットは「SPORT HYBRID i-MMD」と呼ばれているハイブリッドシステムで、搭載されているエンジンの排気量は違うもののステップワゴンシリーズやCR-V、インサイト、オデッセイなどといったホンダのモデルと同じ仕組みを持つものです。

特に中型ミニバンのステップワゴンシリーズや中型なんちゃってクロスオーバーSUVのCR-V、中・大型ミニバンのオデッセイとはエンジンも同じで全く同じ組み合わせとなります。

このハイブリッドシステムは、フィット兄弟モデルに採用されている「SPORT HYBRID i-DCD」やトヨタのTHS-IIといったハイブリッドモデルようにエンジンのパワーと電気モーターのパワーを同時に使って走る走行パターンがあるものではなく・・・

・電気モーターだけ走る(バッテリーの電気を使用)
・電気モーターだけ走る(エンジンが発電する電気を使用)
・エンジンだけで走る

といったそれぞれの動力源が独立してタイヤを回す、3つのパターンを切り替えながら走るものです。

そのため、システムパワーもエンジンのパワースペックと電気モーターのパワースペックのうち、パワーのある方のパワースペックがそのままシステムパワーとなるわけで、この組み合わせでは電気モーターのパワーの方が上回っていることから電気モーターのパワースペックの184psがシステムパワーとなります。

制御方法については、基本はバッテリーの電気を使って電気モーターで走るパターンを使います。
その中でバッテリーの充電量が少なかったり、パワーが必要であったりした時だけエンジンをかけて発電機を回して発電、そして強い電気を使って電気モーターで走るというパターン切り替えます。

高速道路や幹線道路などである程度のスピードレンジでスピードにあまり変化がない時だけ、エンジンをかけてトランスミッションを介すことなくダイレクトにタイヤを回して走ります。
こういった時でも電気モーターで走った方がメリットがありそうに思えますが、高速走行をすると多大なる電力消費をするため、その分の電気をエンジンで発電してそれを使って電気モーターで走るよりは直接エンジンで走ってしまった方がガソリンの消費量が少なくて済むからです。

システムパワーは184ps、2リッターエンジンクラスの中型大衆セダンモデルとしてはなかなかのもので、走りも結構な過激ぶりを発揮します。

下手をしたら2リッターNAエンジンを搭載したFRスポーツよりも速く走れるかもしれません。

※パワーユニットの評価:★★★★★(5)

ホンダ・アコードに採用されているトランスミッション

●電気式無段変速機

カタログや諸元表ではトランスミッションとして電気式無段変速機が採用されていることになっていますが、このモデルに採用されているハイブリッドシステムは電気モーターで走る時もエンジンで走る時も変速をすることなくファイナルギヤ程度の数枚のギヤで減速した形でダイレクトにタイヤを回しているので、トランスミッションという概念がありません。
唯一あるのは動力の切り替えや発電機の制御に使うギヤボックスだけです。

なのに「電気式無段変速機」としたのは、それまでの自動車の概念と同じとして消費者を混乱させないためでしょう。

ホンダ・アコードの走行性能を決める構造

ホンダ・アコードのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

アコードのプラットフォームは北米エリア向けアコードと同じアコード専用のもので、非常に頑丈で耐久性に優れたものとなっています。
ボディフレームに関してもトヨタのようにコストをケチることなく、しっかりとした剛性を確保することができる鋼材、フレームの厚みを確保した作りとなっていてこちらも文句はありません。

※ボディ剛性の評価:★★★★★(5)

ホンダ・アコードの走りの質を決めるサスペンション構造

中型大衆セダンモデルではとかく生産コストを安くするためにサスペンション構造、特にリヤサスペンション構造をチープなものにするのが一般的なのですが、このアコードにはその部分もしっかりとしたいいものが使われています。

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン

四輪独立懸架で乗り心地もよく、街乗りレベルの走りでは硬めに感じるサスペンションセッティングも、少々のスポーツ走行にも対応できるといったメリットとなります。
現在発売されている中型大衆セダンモデルで一番良い足を持っているといっても過言ではないでしょう。

※サスペンション構造の評価:★★★★★(5)

ホンダ・アコードのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

ブレーキシステムもなかなかのもので・・・

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

といった四輪ディスクブレーキとなっています。
パワーや車両重量に対しても適切な構造だと思いますが、フロントブレーキだけでいいですからもう少し余裕が欲しかったと思います。
日常的な街乗りでは十分な効き目を発揮しますが、いたずら半分で少し過激な走りをするとブレーキの効きが甘くなりがちです。

対向ピストンキャリパーとまではいらないと思いますがレジェンドのような2ポットフローティングキャリパーぐらいは欲しかったと思います。

※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)

ホンダ・アコードの燃費性能

ホンダ・アコードのカタログ燃費と実燃費

・カタログ燃費(JC08モード):最大31.6km/L
・実燃費:約22km/L

※燃費性能の評価:★★★★☆(4)

ホンダ・アコードに採用されている低燃費装備

●全モデル
・ハイブリッドシステム
・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御

ホンダ・アコードのライバルモデル比較

ホンダ・アコードのライバルとなるのはマツダ・MAZDA3(アクセラ)

2リッターハイブリッドシステムを搭載した中型大衆セダンモデルのアコードのライバルとなるのは、同じような構造を持つマツダのMAZDA3(アクセラ)のセダンモデルではないでしょうか。

MAZDA3(アクセラ)は当初、2リッターNAエンジンモデルと1.8リッターディーゼルターボエンジンモデルの2モデルがあったのですが、2019年11月に「SKYACTIV-X 2.0」と呼ばれる2リッタースーパーチャージャーエンジンに簡易型ハイブリッドシステムを組み合わせたパワーユニットを搭載したモデルが発売されました。

ここではそのハイブリッドモデルと比較してみたいと思います。

●ホンダ・アコードの概要
・カテゴリー:4ドアノッチバックセダン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・パワーユニット形式:LFA型+H4型 SPORT HYBRID i-MMD
・比較対象グレード:「HYBRID LX」グレード

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)の概要
・カテゴリー:4ドアノッチバックセダン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター スーパーチャージャーエンジン
・パワーユニット形式:HF-VPH型+MK型 Mハイブリッド
・比較対象グレード:「X PROACTIVE」グレード

ホンダ・アコードとマツダ・MAZDA3(アクセラ)のパワースペック比較

●ホンダ・アコード

・システムパワー:約184ps

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)

・システムパワー:約180ps

※パワースペック比較結果

同じようなパワースペックですが。アコードは電気モーターで走ることがメインで電気モーターのパワースペック、MAZDA3(アクセラ)はエンジンで走ることメインでエンジンのパワースペックといったように全く違うパワーの出し方を持ちます。

どちらがいいかはそのパワーの出し方のどちらが自分にあっているのかということで判断されると思います。

ホンダ・アコードとマツダ・MAZDA3(アクセラ)の燃費性能比較

●ホンダ・アコード
・カタログ燃費(JC08モード・WLTCモード):最大31.6km/L
・実燃費:約22km/L

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)
・カタログ燃費(JC08モード換算):最大19km/L
・実燃費:約12km/L

※燃費性能比較結果

燃費性能もハイブリッドシステムの構造の違いがはっきりと出ました。
それにMAZDA3(アクセラ)は、簡易型ハイブリッドシステムですので大した効果はありません。

ホンダ・アコードとマツダ・MAZDA3(アクセラ)の販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●ホンダ・アコード

約392万円~約417万円

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)(2リッターハイブリッドモデルのみ)

約319万円~約362万円

※販売価格帯比較結果

同じクラスのモデルでもアコードの方が若干ですが車格が上ですのでどうしても価格帯にも違いが出てきてしまいます。

ただ、これだけ走って燃費性能も良いアコードは決して高いとは言えないでしょう。

まとめ

セダンモデルが売れないということで国内ではハイブリッド専用モデルとなってしまいましたが、逆にそれが功を奏したような気がします。
それまであった「燃費性能だけのハイブリッドモデル」ではなく、燃費性能のほかにも動力性能も走行性能も兼ね備えたガソリンエンジンモデルに匹敵するほどの優れた性能をもつモデルに仕上がっていて、これならハイブリッドモデルであることを意識しないで購入することができそうです。

※総合評価:★★★★☆(4)

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