3車種あるスバルのクロスオーバーSUVシリーズの中で、一番クロスオーバーSUVらしい車といえばこのスバル・フォレスターでしょう。
ここではフォレスターがどういう車なのか、クロスオーバーSUVとしての性能はどうなのかといったところを実車インプレの時の感想も加えて検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではスバル・フォレスターの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

最初のインプレッサベースのクロスオーバーSUVは、このスバル・フォレスターだ

現在もスバルの中型クラスの基本モデルとされているのがインプレッサという大衆モデルですが、このモデルはこれまでにいろいろな派生モデルを輩出してきました。

当初は同じ車種だったスポーツモデルのWRX STI、スポーティーステーションワゴンのレヴォーグ、唯一のミニバンであったエクシーガと販売不振によってクロスオーバーSUVへとコンセプトを変えたエクシーガ・クロスオーバー7、インプレッサ名がつく初めてのクロスオーバーSUVとなったインプレッサ・グラベルEX、現在はXVとして独立しているが当初はインプレッサベースでの2台目のクロスオーバーSUVだったインプレッサ・XV・・・ざっと挙げただけでもこれだけの派生モデルが出てきます。

実はここで取り上げているフォレスターも元を辿るとインプレッサの派生モデル、インプレッサベースのモデルであることがわかっています。
インプレッサベースのクロスオーバーSUVというとインプレッサ・グラベルEXとインプレッサ・XVからのXVが有名ですがフォレスターも実はインプレッサベースだったのです。

ベースは同じでもデザインの方向性をころころと変えるフォレスター

フォレスターが発売されたのは1997年ことです。
当時、北米エリアではステーションワゴンに続く多目的で汎用性のとんだモデルとしてピックアップトラックベースのSUVやモノコックフレームを使って作られたクロスオーバーSUV(当時はまだ少数派だった)が人気となっていたことに対して、北米エリア市場に重きをおいていたスバルもこれに対応するモデルが必要でした。

当時、スバルは既にレガシィ・グランドワゴン(のちのレガシィ・アウトバック)といったクロスオーバーSUVを北米エリアで発売していましたが、カナダ人、アメリカ人が求めるようなクロスオーバーSUVでなかった(ほぼステーションワゴンと等しいモデルだった)ため、その需要にあわせたクロスオーバーSUVが必要だったわけです。

そこで発売されたのがこのフォレスターだったのです。

それまでSUVに使えるようなラダーフレーム、クロスオーバーSUVに使えるようなモノコックフレームをもってこなかったスバルはレガシィ・グランドワゴンのやり方と同じように既存モデルのプラットフォームをそっくり使ってクロスオーバーSUVを作るという手段を取りました。

そこで取り上げられたのが、レガシィシリーズの格下モデルとして新発売された中型大衆モデルのインプレッサでした。
GC/GF系インプレッサ用に改良されたプラットフォームに当時の北米エリアで人気があったコンサバティブで典型的なSUVのスタイルを持つボディをくっつけたような形で作られました。
このモデルは北米エリアだけでなく、日本国内でも大ヒットとはなりませんでしたがそれなりの手ごたえを得ました。

そしてその手ごたえを感じたまま新しいモデルを作ります。
2代目モデルもインプレッサ用に改良されたプラットフォームを使いました。
ただこの2代目モデルでは、日本での売り上げも意識する形で初代モデルのような平凡なボディ形状ではなく、スバルがお得意とするスポーティーステーションワゴンとか、スポーティーなトールワゴンのような、ちょっと飾り気のあるデザインを採用しました。
これもなかなかの人気で、日本市場にフォレスターの存在を確固たるものとしました。

そして2007年に3代目モデルとなります。
このモデルもインプレッサベースで、GE/GH/GR/GV系インプレッサ用に改良された「スバル・インテリジェント・シャシー」プラットフォームを使って作られました。
3代目ではまたもやデザインの方向性が変わり、初代モデルのコンサバティブなSUV風デザイン、2代目モデルのスポーティーなワゴンスタイルのデザインとは全く違う「現代風のクロスオーバーSUV」らしいデザインの方向性となりました。
腰高でボディ自体の高さもあり、グラスエリアもそこそこ広くとっている「クロスオーバーSUVといえばこんな感じ」といったようなデザインになりました。
ちょうどこの頃からクロスオーバーSUVというものが普及してきて、本来ならSUVもクロスオーバーSUVも全く必要がないアウトドアスポーツもアウトドアレジャーも全くしない方たちに見た目だけで購入されることが多くなってきたことから、スバルも新しいフォレスターにそういったキャラクターを与えたことによってこのような車になってしまったのです。

この流れは2012年のモデルチェンジによって作られた4代目モデルにも引き継がれ、典型的な現在のオンロード重視のクロスオーバーSUVのデザインの方向性を取られることになりました。

そして2020年1月現在で現行モデルとなっている5代目モデルもインプレッサシリーズが新しいプラットフォーム規格である「スバル・グローバル・プラットフォーム」を採用したことから、そのインプレッサをベースとするフォレスターも同じ「スバル・グローバル・プラットフォーム」を使ったモデルとなりました。

デザインの方向性は3代目モデル、4代目モデルと似たような「現代のクロスオーバーSUV」的なものとなっていますが、クロスオーバーSUVというものがどういう車であるか、どういった人の乗るべき車なのかということが次第に理解されてきたことから、クロスオーバーSUV自体の需要が少なくなってきたことに対して、あまり派手ではなく、一見するとステーションワゴンやトールワゴン見えるようなどっちにも転べるような方向性を取るようになりました。
かなり保身が出たものと思われます。

2020年1月現在で5つのモデルが発売されていますが、上記のように3代目モデルと4代目モデルは同じようなデザインの方向性を持っていましたがそれ以外のモデルでは、モデルごとに極端に違ったデザインに方向性を持たせた車作りがされてきたことがわかります。

まあ、そもそも日本国内にはクロスオーバーSUVを本当に必要とする人がかなり少ないので、それだけの需要では成り立たないので、こういった手探りなやり方を取ってクロスオーバーSUVが必要ない方にどれだけ売り込むことができるのかということが必要になるのはよくわかります。

しかし、あまりにもころころと変えてしまうとオーナーが固定しにくくなるわけで、現にフォレスターオーナーで継続的のフォレスターを買い続けているという方がとても少なくなってしまっているようです。

スバル・フォレスターのこれまでの出来事(2020年1月現在)

●初代モデル  SF系型 1997年2月発売

・1997年7月 2リッターNAエンジンモデル「C/20」グレードの追加
・1998年1月 「S/20」の追加
・1998年9月 一部改良 エンジンの仕様変更 2.5リッターNAエンジンモデル「S/20」グレードの追加 「S/20」グレードの追加
・1998年11月 「S/20 Limited」の追加
・1999年5月 「S/tb type A」の限定発売
・2000年1月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更 グレード構成の変更
・2000年5月 「S/tb-STi」グレードの追加
・2000年7月 「C/20スペシャル」の追加
・2000年12月 一部改良 デュアルSRSエアバッグの標準装備 「S/tb-STi II」グレードの追加
・2001年6月 「S/20 type A」の追加
・2001年10月 「STi II タイプM」グレードの追加
・2001年10月 「S/tb-STi II リミテッド」「C/20スペシャルII」の追加

●2代目モデル SG系型 2002年2月発売

・2002年10月 「CROSS SPORTS」グレードの追加
・2003年2月 一部改良 「X BACKPACK EDITION」グレードの追加 「X20 L.L.Bean EDITION」の追加
・2003年7月 「CROSS SPORTS 2.0i」グレードの追加
・2004年2月 一部改良 「STi Version」「XT L.L.Bean Edition」グレードの追加
・2004年6月 「CROSS SPORTS α」の追加
・2004年7月 「XT WR Limited 2004」の限定発売
・2004年8月 「X20 タフパッケージ」の追加
・2005年1月 マイナーチェンジ デザインの変更 ブレーキシステムの仕様変更
・2005年4月 「STi Version」の再販
・2005年6月 「CROSS SPORTS」の再販
・2005年12月 一部改良 「AIRBREAK」の追加
・2006年2月 「CROSS SPORTS S-EDITION」の追加
・2006年8月 「AIRBREAK」の再販
・2007年1月 一部改良 ボディカラーの変更 デザインの小変更 「CROSS SPORTS 2.0T SPORT」グレードの追加 「10th ANNIVERSARY」の追加
・2007年8月 「CROSS SPORTS 2.0i ALCANTARA-Style」の追加

●3代目モデル SH系型 2007年12月発売

・2008年9月 「BLACK LEATHER LIMITED」の追加
・2009年1月 一部改良 サイドエアバッグ、カーテンエアバッグの標準装備 「BLACK LEATHER LIMITED」グレードの追加 ボディカラーの変更
・2009年7月 「SPORT LIMITED」の追加
・2009年9月 「2.0X FIELD LIMITED」の追加
・2009年12月 仕様変更
・2010年4月 仕様変更
・2010年5月 「2.0X FIELD LIMITED II」の追加
・2010年10月 マイナーチェンジ デザインの変更 FB20型エンジンの採用 STIモデル「tS」の追加
・2011年8月 仕様変更 ボディカラーの変更
・2011年10月 「2.0X S-style」の追加

●4代目モデル SJ系型 2012年11月発売

・2013年10月 一部改良 パワーリアゲート、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグの標準装備 ボディカラーの変更
・2013年12月 「X-BREAK」の追加 
・2014年5月 「2.0XT EyeSight Advantage Line」の追加
・2014年11月 一部改良 「S-Limited」の追加 STIモデル「tS」の追加
・2015年6月 「2.0i-L EyeSight Proud Edition」の追加
・2015年10月 マイナーチェンジ デザインの変更 「EyeSight(ver.3)」の採用
・2016年7月 「Brown Leather Selection」の追加
・2016年10月 「Style Modern」の追加
・2017年3月 一部改良 グレード構成の変更 ボディカラーの変更
・2017年7月 「Smart Edition」の追加

●5代目モデル SK系型 2018年6月発売

・2019年6月 一部改良 ボディカラーの変更
・2019年11月 「X-Edition」の追加

スバル・フォレスターが属するカテゴリー

●車格:中・大型大衆モデル
●用途・目的:生活車、レジャー用
●車両カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV
●エンジン排気量クラス:2.5リッタークラス、2リッターハイブリッドクラス

スバル・フォレスターのオーナー層

●年齢層:30歳ぐらいから60歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:富裕層(新車購入)、高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:クロスオーバーSUVとして購入している方はほとんどいない

スバル・フォレスターの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム

●トランスミッション

・CVT

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・フルタイム4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり・・・インプレッサシリーズ

●兄弟車

・あり・・・インプレッサSPORT、インプレッサG4、XV

スバル・フォレスターのモデル構成とグレード構成

スバル・フォレスターにはパワーユニットの違いによる2つのモデルが用意されています。

2.5リッターガソリンエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・Touring グレード(4WD)
・Premium グレード(4WD)
・X-BREAK グレード(4WD)

●「Touring」グレードの主な装備

・225/60R17 99Hサイズ タイヤ
・17インチ×7J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・X-MODE
・SI-DRIVE
・タイロッド式タンデムブレーキブースター
・フロント&リヤスタビライザー
・アイドリングストップ
・アクティブグリルシャッター
・LEDハイ&ロービームランプ
・ポップアップ式ヘッドランプウォッシャー
・ステアリング連動ヘッドランプ
・フロントフォグランプ風タウンランプ
・LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・LEDリヤフォグランプ
・ウェルカムライティング
・雨滴感知オートワイパー/オートライト
・フロントワイパーデアイサー
・ヒーテッドドアミラー
・リヤウインドゥデフォッガー
・拡散式ウォッシャー連動間欠調整式フィン一体フロントワイパー
・リヤ間欠ワイパー&ウォッシャー
・プッシュオープン式フューエルリッド
・電動パーキングブレーキ
・シルバーステッチ ステアリングヒーター付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターレバー
・光輝シルバー加飾 ピアノブラック調シフトパネル
・シルバーステッチ シフトブーツ
・「Touring」グレード専用 マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・マルチファンクションディスプレイ
・3連ダイヤルタイプ 左右独立温度調整機能、後席ベンチレーション、クリーンフィルター付フルオートエアコン
・パドルレバー
・チルト&テレスコピックステアリング調整機構
・方向指示器のワンタッチ機能
・パワーウインドウ
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・集中ドアロック&リヤゲートロック
・半ドア表示モニター
・ツイントリップメーター
・イグニッションキー抜き忘れウォーニングブザー
・オフディレイ付イグニッションキー照明
・イモビライザー
・盗難警報装置
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント4+リヤ2 6スピーカー
・シャークフィンタイプ ルーフアンテナ
・「Touring」グレード専用 シルバーステッチ入りファブリック/トリコット+合成皮革 コンビシート生地
・運転席+助手席 シートヒーター
・後席左右 シートヒーター
・レバー式運転席シートリフター
・マルチポケットタイプ フロントシートバックポケット
・ワンタッチフォールディング機能付6:4分割可倒式リヤシート
・リヤシートリクライニング
・カップホルダー付リヤシートセンターアームレスト
・可倒式&上下調整式フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・シルバーステッチ インパネアッパートリム
・シルバー塗装 インパネ加飾パネル
・シルバー塗装 センタートレイ加飾
・フロアコンソールリッド
・シルバー塗装 ノブ部メッキ加飾付ベンチレーショングリル加飾
・リヤゲート連動 カーゴルームランプ
・カーゴフロアマルチボックス
・フロント&リヤ ソフトパッドタイプ ドアアームレスト
・USB電源
・シャワーライト付オーバーヘッドコンソールボックス
・メッキ加飾付パワーウインドゥスイッチ
・ボトルホルダー付フロント&リヤ大型ドアポケット
・前席カップホルダー
・センタートレイ
・照明付グローブボックス
・フロアコンソールボックス
・DC12V/120W電源ソケット
・運転席&助手席 エクステンション付サンバイザー
・運転席・助手席 照明付バニティミラー
・オフディレイルームランプ
・LEDスポットマップランプ
・フロントドアカーテシーランプ
・アシストグリップ
・カーゴフック
・カーゴサイドフック
・リヤゲートフック
・無塗装ブラック+メッキ加飾 フロントグリル&フロントフォグランプカバー
・カラード ドアハンドル
・サイドクラッディング
・カラード リヤガーニッシュ
・LEDライセンスランプ
・LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー
・アルミ製フロントフード&フェンダー
・UV&IRカット機能付 フロントガラス
・UVカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・UVカット機能付濃色 リヤゲートガラス
・マフラーカッター
・フロア下アンダーカバー
・EyeSightコアテクノロジー:プリクラッシュブレーキ
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤発進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤後進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:ツーリングアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:全車速追従機能付クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:定速クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:ECOクルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱抑制
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱警報
・EyeSightコアテクノロジー:ふらつき警報
・EyeSightコアテクノロジー:先行車発進お知らせ機能
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・サイドビューモニター
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・運転席SRSニーエアバッグ
・歩行者保護エアバッグ
・アクティブ・トルク・ベクタリング
・オートビークルホールド
・EBD付4センサー4チャンネルABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ブレーキオーバーライド
・セイフティブレーキペダル
・セイフティフットレスト

など

●「Premium」グレードの主な装備

「Touring」グレードの装備に加えて・・・

・225/55R18 98H サイズ タイヤ
・18インチ×7J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・リバース連動/ドアミラーメモリー&オート格納機能LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・「Premium」グレード専用 マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・アルミパッド付スポーツペダル
・シルバー加飾付2連ダイヤルタイプ 左右独立温度調整機能、後席ベンチレーション、クリーンフィルター付フルオートエアコン
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・「Premium」「Advance」グレード専用 シルバーステッチ入りファブリック/トリコット+合成皮革 コンビシート生地
・運転席+助手席 3段階温度調整機能付シートヒーター
・運転席&助手席8ウェイパワーシート
・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能
・パンチングメタル調 インパネ加飾パネル
・光輝ウインドゥモール
・アイサイトセイフティプラス:スバルリヤビークルディテクション
・アイサイトセイフティプラス:アダプティブドライビングビーム

が追加されています。

●「X-BREAK」グレードの主な装備

「Touring」グレードの装備に加えて・・・

・225/60R17 99Hサイズ オールシーズンタイヤ
・17インチ×7J ガンメタリック塗装 アルミホイール
・レッドオレンジステッチ ステアリングヒーター付本革巻ステアリングホイール
・レッドオレンジ 加飾 ピアノブラック調シフトパネル
・レッドオレンジステッチ シフトブーツ
・「X-BREAK」グレード専用 マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・レッドオレンジステッチ入り、タグ付、撥水ファブリック/合成皮革 コンビシート生地
・レッドオレンジステッチ インパネアッパートリム
・アルミ調&レッドオレンジステッチ入り表皮巻 センタートレイ加飾
・レッドオレンジステッチ 、ソフトパッドタイプ フロアコンソー ルリッド
・レッドオレンジ塗装 ノブ部メッキ加飾付ベンチレーショングリル加飾
・リヤゲート連動 LEDカーゴルームランプ
・リヤゲート連動 LEDリヤゲートランプ
・ラゲッジスムーザー機能付撥水カーゴフロアボード
・無塗装ブラック+ブラック塗装加飾 フロントグリル&フロントフォグランプカバー
・レッドオレンジ加飾付 フロント&リヤバンパーガード
・レッドオレンジ加飾付 サイドクラッディング
・ブラック塗装 リヤガーニッシュ
・X-BREAKオーナメント
・レッドオレンジ加飾ロープホール付ルーフレール
・ブラック塗装 LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー

が追加されています。

2リッターハイブリッドモデル

このモデルはモノグレードとなります。

・Advance グレード(4WD)

●「Advance」グレードの主な装備

・225/55R18 98H サイズ タイヤ
・18インチ×7J ダークメタリック塗装+切削光輝 アルミホイール
・X-MODE
・SI-DRIVE
・タイロッド式タンデムブレーキブースター
・フロント&リヤスタビライザー
・アイドリングストップ
・アクティブグリルシャッター
・LEDハイ&ロービームランプ
・ポップアップ式ヘッドランプウォッシャー
・ステアリング連動ヘッドランプ
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・サテンメッキカラー LEDサイドターンランプ&ターンインジケーター付電動格納式リモコンカラードドアミラー
・LEDリヤフォグランプ
・ウェルカムライティング
・雨滴感知オートワイパー/オートライト
・フロントワイパーデアイサー
・ヒーテッドドアミラー
・リヤウインドゥデフォッガー
・拡散式ウォッシャー連動間欠調整式フィン一体フロントワイパー
・リヤ間欠ワイパー&ウォッシャー
・プッシュオープン式フューエルリッド
・電動パーキングブレーキ
・シルバーステッチ ステアリングヒーター付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターレバー
・光輝シルバー加飾 ピアノブラック調シフトパネル
・シルバーステッチ シフトブーツ
・「Advance」グレード専用 マルチインフォメーションディスプレイ付メーター
・マルチファンクションディスプレイ
・アルミパッド付スポーツペダル
・シルバー加飾付2連ダイヤルタイプ 左右独立温度調整機能、後席ベンチレーション、クリーンフィルター付フルオートエアコン
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・パドルレバー
・チルト&テレスコピックステアリング調整機構
・方向指示器のワンタッチ機能
・パワーウインドウ
・アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック
・集中ドアロック&リヤゲートロック
・半ドア表示モニター
・ツイントリップメーター
・イモビライザー
・盗難警報装置
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント4+リヤ2 6スピーカー
・シャークフィンタイプ ルーフアンテナ
・「Premium」「Advance」グレード専用 シルバーステッチ入りファブリック/トリコット+合成皮革 コンビシート生地
・運転席+助手席 3段階温度調整機能付シートヒーター
・後席左右 シートヒーター
・運転席&助手席8ウェイパワーシート
・アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能
・運転席シート自動後退機能
・マルチポケットタイプ フロントシートバックポケット
・ワンタッチフォールディング機能付6:4分割可倒式リヤシート
・リヤシートリクライニング
・カップホルダー付リヤシートセンターアームレスト
・可倒式&上下調整式フロントシートヘッドレスト
・リヤシートヘッドレスト
・シルバーステッチ インパネアッパートリム
・パンチングメタル調 インパネ加飾パネル
・アルミ調 センタートレイ加飾
・フロアコンソールリッド
・シルバー塗装 ノブ部メッキ加飾付ベンチレーショングリル加飾
・リヤゲート連動 カーゴルームランプ
・「Advance」グレード専用 カーゴフロアマルチボックス
・フロント&リヤ ソフトパッドタイプ ドアアームレスト
・USB電源
・シャワーライト付オーバーヘッドコンソールボックス
・メッキ加飾付パワーウインドゥスイッチ
・ボトルホルダー付フロント&リヤ大型ドアポケット
・前席カップホルダー
・センタートレイ
・照明付グローブボックス
・フロアコンソールボックス
・DC12V/120W電源ソケット
・運転席&助手席 エクステンション付サンバイザー
・運転席・助手席 照明付バニティミラー
・オフディレイルームランプ
・LEDスポットマップランプ
・フロントドアカーテシーランプ
・アシストグリップ
・カーゴフック
・カーゴサイドフック
・リヤゲートフック
・ブラック塗装+メッキ加飾 フロントグリル&フロントフォグランプカバー
・メッキ ドアハンドル
・シルバー加飾付フロント&リヤバンパーガード
・サイドクラッディング
・カラード リヤガーニッシュ
・LEDライセンスランプ
・e-BOXERオーナメント
・LEDハイマウントストップランプ内蔵ルーフスポイラー
・光輝ウインドウモール
・アルミ製フロントフード&フェンダー
・UV&IRカット機能付 フロントガラス
・UVカット機能付 フロントドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤドアガラス
・UVカット機能付濃色 リヤクォーターガラス
・UVカット機能付濃色 リヤゲートガラス
・マフラーカッター
・フロア下アンダーカバー
・EyeSightコアテクノロジー:プリクラッシュブレーキ
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤発進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:AT誤後進抑制制御
・EyeSightコアテクノロジー:ツーリングアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:全車速追従機能付クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:定速クルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:ECOクルーズコントロール
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱抑制
・EyeSightコアテクノロジー:車線逸脱警報
・EyeSightコアテクノロジー:ふらつき警報
・EyeSightコアテクノロジー:先行車発進お知らせ機能
・EyeSightコアテクノロジー:後退時ブレーキアシスト
・EyeSightコアテクノロジー:ECOクルーズコントロール
・アイサイトセイフティプラス:スバルリヤビークルディテクション
・アイサイトセイフティプラス:アダプティブドライビングビーム
・ドライバーモニタリングシステム
・サイドビューモニター
・デュアルSRSエアバッグ
・SRSサイドエアバッグ
・SRSカーテンエアバッグ
・運転席SRSニーエアバッグ
・歩行者保護エアバッグ
・アクティブ・トルク・ベクタリング
・オートビークルホールド
・EBD付4センサー4チャンネルABS
・VDC
・エマージェンシーストップシグナル
・LEDハイマウントストップランプ
・ブレーキオーバーライド
・セイフティブレーキペダル
・セイフティフットレスト
・車両接近通報装置

など

スバル・フォレスターに搭載されるパワーユニットと動力性能

スバル・フォレスターには2種類のパワーユニットが用意されています。

●2.5リッターNAエンジン

・エンジン型式:FB25型
・エンジン排気量:2498cc
・シリンダー配列:水平対向
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:デュアルAVCS

◆スペック

・最大出力:184ps/5800rpm
・最大トルク:24.4kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:約73.6ps
・パワーウェイトレシオ:約8.36kg/ps

このパワーユニットは・・・

・「Touring」グレード
・「Premium」グレード
・「X-BREAK」グレード

に搭載されています。

このエンジンはレガシィシリーズに搭載されている「ポート噴射・吸気側のみAVCS」のFB25型エンジンを直噴化し、更に排気側にもAVCSを採用したグレードアップ版です。

このグレードアップによって最大出力で9ps、最大トルクで0.4kgf・mほど動力性能が向上しています。

ただ、2.5リッターもの大きなエンジン排気量を持っていながらも200psを超えることができていない「184ps」とは少々情けないものがあります。

運転していても街乗りや郊外の流れのいい幹線道路であれば全く問題ありませんが、高速道路における合流時や料金所通過後の加速では、約1.6トンという重量が響いて少々厳しいものがあります。

オフロード走行においてはクロスオーバーSUVで走れる程度の悪路であれば全く問題ありません。

パワーよりも燃費性能が優先され、消費者にも「燃費が良いのがいい車」という考えが広まってしまったことからパワーに対するレベルが低くなってしまったいま、一般の人や自動車メーカーが怖くて褒めることしかできない自動車評論家などはきっとこのパワーでも「十分なパワーだ」などというでしょう。

しかしよく考え見てください、2.5リッターNAエンジンでたった184psです・・・このパワーは1.8リッターNAエンジンでも軽く出すことができる数字だと理解しておいてください。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

●2リッターNAエンジン+ハイブリッドシステム

○エンジン
・エンジン型式:FB20型
・エンジン排気量:1995cc
・シリンダー配列:水平対向
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:デュアルAVCS

○電気モーター
・電気モーター形式:MA1型

○ハイブリッドシステム:e-BOXER
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー

◆スペック

○エンジン
・最大出力:145ps/6000rpm
・最大トルク:19.2kgf・m/4000rpm

○電気モーター
・最大出力:13.6ps
・最大トルク:6.6kgf・m

○システムパワー:約145ps

・1リッターあたりのパワー:約72.5ps
・パワーウェイトレシオ:約10.6kg/ps

このパワーユニットは・・・

・「Advance」グレード

のみ採用されています。

このハイブリッドシステムは、2013年に2代目XVに搭載されてデビューしたスバルで初となるハイブリッドシステム(実際にはトヨタのTHS-IIの技術が使われている)をさらに改良させたもので、「e-BOXER」と呼ばれるものです。
このフォレスターでデビューし、その後XVにも採用されました。

このハイブリッドシステムは、トヨタの「リダクション機構付きTHS-II」やホンダの「スポーツハイブリッド i-DCD」などといった電気モーターで走ることをメインとしたものとは違って、低速域でのEV走行と電気モーターで加速時のアシストをするだけいわゆる「簡易型ハイブリッドシステム」と呼ばれる類のものです。
スズキのマイルドハイブリッドや日産のS-HYBRIDと同じパラレルハイブリッドシステムです。

電気モーターだけの走行となるEV走行は、超低速域から低速域までだけでそれ以上のスピードになったり、アクセルペダルを深く踏んで津おい加速をしようとするとエンジンが掛かりエンジン走行へと切り替わります。

更に加速をしようとすると今度はエンジン走行に電気モーターがアシストするようになり、加速力が一気に増します。

ただ、搭載されている電気モーターのパワーが13.6psとそれほど高くないため、アシストされてもわずかに加速力が増す程度で、ターボエンジンで過給が掛かった時のような後ろから押し出されるといったような感覚にはなりません。
あくまでも「エンジンに負担をかけずに燃費性能を向上させる機能」都だけ理解しておきましょう。

当然ですがパワーはありません。
電気モーターは加速時にアシストするだけですので、最大出力に影響を及ぼすまでには至らないため、ハイブリッドシステムのシステムパワーとしては、エンジンのパワースペックとなる145psとなります。

このパワーは格下の“なんちゃってクロスオーバーSUV”であるXVと全く同じで、街乗り用のパワーユニットと割り切ってみた方がいいでしょう。

思いのほか走りません。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

スバル・フォレスターに採用されているトランスミッション

スバル・フォレスターには 種類のトランスミッションが用意されています。

●CVT

フォレスターのトランスミッションは残念ながらスバルのトランスミッションの標準となるCVTが採用されてしまっています。

CVTは走行性能をかなぐり捨てて燃費性能の向上だけに的を当てて開発されたトランスミッションで、本来であれば小排気量エンジンのエコカーに搭載されるべきものです。
他のモデルと共通化して部品コストを下げるためとは言え、それを一応はクロスオーバーSUVとされているこのフォレスターに搭載してしまう、それも他に選択肢ない状態で搭載してしまうのはいただけません。

このCVTは「リニアトロニック」と呼ばれるもので、たいそうな名前が付けられてはいますが、中身は普通のCVTと同じです。
違うといえば、エンジン縦置きレイアウトにあわせた形状になっていることとベルトが金属チェーンになっていることだけで、その違いによる走行性能の向上もないどころか、CVTの悪いところである「ベルト滑りによる走行性能の悪化」すらも克服できていません。

クロスオーバーSUVに使うべきトランスミッションではないです。

※ボディ剛性の評価:★★★★★(5)

スバル・フォレスターの走行性能を決める構造

スバル・フォレスターのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

フォレスターのプラットフォームは、インプレッサシリーズと同じ「スバル・グローバル・プラットフォーム」が採用されています。
シャシー形状はホイールベースに至っても全く同じで、まさにインプレッサシリーズのボディフレームだけを交換して作られたモデルといえます。

とはいってもこのモデルの車体の性能は侮れません。
質の良い鋼材に厚みのある鋼板、そして力学的にしっかりと考えられたシャシー・フレーム形状を持つことで、スバルならではの非常に優れたボディ剛性を発揮しています。

オンロードではサスペンションがよく動きますし、Gによるボディの変形も全くありません。
オフロード走行においてもかなり厳しいデコボコ道でもボディが悲鳴を上げることはありません。

とても良くできています。

※ボディ剛性の評価:☆☆☆☆☆()

スバル・フォレスターの走りの質を決めるサスペンション構造

インプレッサシリーズやXVと同じシャシーを使っているということはサスペンション構造も全く同じであるということです。

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:ダブルウィッシュボーン

中型大衆モデルにしては贅沢な四輪独立懸架で、安定志向のセッティングもあって、乗り心地はいいですしコーナーリングにおいても急激な挙動変化もなく、常に弱アンダーステアを保った状態で曲がります。
オンロードにおいてはなかなか優れているといっていいでしょう。

ただ、この車は仮にもクロスオーバーSUVです。
クロスオーバーSUVは多少なりともオフロード走行性能も兼ね備えていなければならないものですが、フォレスターはその辺があまり考えられていないようです。

トラクション性能は4WDシステムと様々な電子デバイスで確保されていますが、タイヤの接地性という点はサスペンション構造で何としなければならないもので、その部分がオンロード走行用のジオメトリーやセッティングによって阻害されてしまう部分があります。
特にリヤサスペンションのストローク量の不足、ダブルウィッシュボーンという複雑なリンク構造を持つものを採用してしまったためにサスペンションアームが動く領域を確保することができなくなってしまいそれがサスペンションストロークを少なくしてしまっているのです。

雪道など比較的フラットな悪路であればいいですが、アップダウンの激しいクロスカントリー的な路面ではすぐにタイヤが浮いてしまいます。
クロスオーバーSUVなのでそこまで激しいオフロード走行をすることもないかと思いますが、オフロード走行が苦手な車であるということだけは言えます。

※サスペンション構造の評価:★★★☆☆(3)

スバル・フォレスターのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

フォレスターにはパワーユニットにあわせる形で2種類のブレーキシステムが採用されています。

まず2.5リッターNAエンジンを搭載したモデルには・・・

・フロント:2ポットフローティングキャリパー+16インチベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+16インチ ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

が採用されています。
そして2リッターハイブリッドモデルには・・・

・フロント:2ポットフローティングキャリパー+17インチベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+16インチ ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ

が採用されています。
違いはフロントブレーキのブレーキローターの径が違うだけで、ハイブリッドシステムを搭載して重量が増したことに対応したものです。

ブレーキ性能はどちらもなかなかよく、制動力に不安を感じることないでしょう。
ただ、ブレーキパッドがあまり良くないようで、すぐにフェード気味になってしまうのは残念です。

※ブレーキシステムの評価:★★★★☆(4)

スバル・フォレスターに搭載されている4WDシステム

クロスオーバーSUVのフォレスターにもスバルで標準となる4WDシステムの「アクティブトルクスプリットAWD」が採用されています。
この4WDシステムはトランスファーのところの電子制御カップリングを内蔵させたもので、その電子制御カップリングの圧着力を変化させることで前後トルク配分を可変とするものです。

前後トルク配分は「前60:後40」を基本とし、走行状況に合わせる形で「前100:後0」から「前50:後50」の間で変化します。
ということはここ最近の車に採用される4WDシステムとしては非常に珍しい常に4つのタイヤのトラクションがかかっている本当の意味でのフルタイム4WDであるということです。

これがまたとても良くできたシステムでオンロードでもオフロードでも抜群のトラクション性能を発揮します。
そして更にオフロード走行でよくありがちなタイヤの空転によってトラクションが抜けてしまうのを防ぐために空転しているタイヤだけにブレーキをかける「X-MODE」という機能も付随しています。

※4WDシステムの評価:★★★★★(5)

スバル・フォレスターの燃費性能

スバル・フォレスターのカタログ燃費と実燃費

●2.5リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大13.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大9.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大14.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大16.4km/L

・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2リッターハイブリッドモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大14.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大11.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大14.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大16.0km/L

・実燃費:約13km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

スバル・フォレスターに採用されている低燃費装備

●2.5リッターNAエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2リッターハイブリッドモデル

・ハイブリッドシステム
・可変バルブタイミング機構
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

スバル・フォレスターのライバルモデル比較

スバル・フォレスターのライバルとなるのは三菱・アウトランダー

スバルのライバルは三菱ととうの昔から決まっています。
偶然にも三菱にも同じ車格のクロスオーバーSUV、アウトランダーがありますので、そのモデルをライバルとして比較してみたいと思います。

●スバル・フォレスターの概要

・カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV
・車格:中・大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:FB25型
・比較対象グレード:「Touring」グレード

●三菱・アウトランダーの概要

・カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV
・車格:中・大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.4リッター
・エンジン形式:4J12型
・比較対象グレード:「24G」グレード

スバル・フォレスターと三菱・アウトランダーのパワースペック比較

●スバル・フォレスター
・最大出力:184ps/5800rpm
・最大トルク:24.4kgf・m/4400rpm

●三菱・アウトランダー

・最大出力:169ps/6000rpm
・最大トルク:22.4kgf・m/4200rpm

※パワースペック比較結果

エンジン排気量に100ccの違いがありますのでパワーに違いがあるのは当然ですが、この両車のエンジンを比べてみるとボア・ストロークの違いがあり、それもパワースペックの差を作っているといえるでしょう。

ただ、実際に運転してみても違いはそれほどないのでイーブンといっていいと思います。

スバル・フォレスターと三菱・アウトランダーの燃費性能比較

●スバル・フォレスター
・カタログ燃費(JC08モード):最大14.6km/L
・実燃費:約10km/L

●三菱・アウトランダー
・カタログ燃費(JC08モード):最大14.6km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能比較結果

カタログ燃費も実燃費も見事に同じような数字になりました。

装備されている低燃費装備の内容もエンジン単体での燃費性能の似たようなものですのでこういった形になるのも不思議ではありません。

スバル・フォレスターと三菱・アウトランダーの販売価格帯比較

●スバル・フォレスター(2.5リッターエンジンモデルのみ)

約286万円~約308万円

●三菱・アウトランダー(2.4リッターエンジンモデルのみ)

約300万円~約342万円

※販売価格帯比較結果

少しだけアウトランダーの方が高い価格帯になっているようですが、アウトランダーの最高値となるモデルはスマートフォン連携ナビゲーションシステムを標準装備しての金額ですので、カーナビゲーションシステムなしのフォレスターに純正のカーナビゲーションシステムを追加したらアウトランダーと同じような金額になることから実質的にはそれほど大きな違いはないと思います。

まとめ

同じインプレッサベースのクロスオーバーSUVであるXVと比べてみるとやっぱりこちらのフォレスターの方がすべてにおいて走りの性能は上です。
特にオフロード走行性能は“なんちゃってクロスオーバーSUV”として作られているXVがフォレスターにかなうわけがありません。

とはいってもこのモデルもどちらかといったらオンロード志向が強いクロスオーバーSUVですので、本当のクロスオーバーSUVが欲しい方、SUVの代わりとしてクロスオーバーSUVを買おうとしている方を満足させることはできないと思います。
あくまでもオンロードだけの車として扱ってください
オンロード走行だったらパワーがないのでパワフルな走りはできませんが、シャシーと足回りがいいので走りを堪能できると思います。

※総合評価:★★☆☆☆(2)

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