一時期、非常に人気のあったモデルのステーションワゴン、残念ながらここ最近はとんと人気がありません。
ステーションワゴンの人気が低迷しているのにはちゃんとした理由があるのですが、それがわかっていても積極的にステーションワゴンを発売しなければならない自動車メーカーがあります。
それがマツダで、そのマツダが作ったステーションワゴンがこのMAZDA6(アテンザ)・ワゴンなのです。

ここではマツダがどうしてステーションワゴンを必ず作るのか、そしてこのモデルがどれくらいの走るための性能を持っているのかを検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンはヨーロッパ市場のためのモデルだ

マツダ アテンザ MAZDA6
MAZDA6(アテンザ)・ワゴンはマツダのフラッグシップモデルとなるMAZDA6(アテンザ)シリーズのステーションワゴンモデルとして作られた車です。

MAZDA6(アテンザ)シリーズはカペラの後継モデルとして作られたアテンザの改名モデルで、2019年の7月に、アクセラのモデルチェンジを機に行われた「マツダ御三家モデルの名称の統一措置」によってアテンザからMAZDA6に改名されました。

マツダはご存じのとおり、日本の自動車メーカーでそのマツダから発売されている自動車の名称が国内向けモデルと海外向けモデルとで違う場合、名称の統一をするとなったら当然ながら海外向けモデルの名称をマツダの本国である日本に向けて作ったモデルに与えた名称にするのが普通ですが、ヨーロッパ市場に重きを置くマツダは、日本向けモデルの名称をヨーロッパ向けモデルに使われている「MAZDA○」に統一してしまったのです。

実はこのMAZDA6(アテンザ)シリーズにステーションワゴンモデルのMAZDA6(アテンザ)・ワゴンがあるのもヨーロッパ市場の重視したマツダの考え方の表れなのです。

ステーションワゴンってどんな車?

マツダがステーションワゴンモデルにどういう思い持っているのかを見ていく前にまずはステーションワゴンという車がどういう車なのかを知っておきましょう。

ステーションワゴンの始まりは欧米で鉄道による長期旅行が流行った時代に生まれた車の形態です。

ヨーロッパで旅行といえば、昔は船を使っていたのですが、鉄道が開発され、普及したことによって海伝い、川伝いに移動するのではなく、鉄道を使って陸路を移動する形の旅行をするようになったのです。

ただ、鉄道が普及したからといっても蒸気機関車の乗っていけるのは最寄りの駅までであってその駅から宿泊するホテルまでは違う手段を使って移動しなければならないのです。
当時はまだ自動車というものがなかったので、馬車を使って旅行者と長期旅行のために膨大な量になってしまった荷物を運んでいました

それからだいぶ月日が経ち、自動車というものが生み出され、それが一般にも普及するようになってからはその馬車の役割を自動車が果たすことになったわけですが、通常の自動車では旅行者は運べますが、大きなトランクを乗せることが難しく別途、その荷物だけを運ぶ車や荷馬車が必要になってしまいます。

それですと車の台数も増えて料金もかかってしまいますし当時の治安状況からして、荷物が旅行者の目からはなれてしまうことで盗難にあう確率が非常に高くなるということがあったのです。
そこで旅行者と大量の荷物を同時に運べる、それも雨や雪などに濡れない屋根付きの荷台を持つ車が必要となったのです。
それがステーションワゴンの始まりで、鉄道の駅(ステーション)から旅行者と荷物を同時にホテルまで運ぶ乗用車(ワゴン)のことをそう呼ぶようになったのです。

ですので、ステーションワゴンというのは人間を乗せるための居住スペースだけでなく、それなりにたくさんの荷物を積める広大なラゲッジスペースを持っていなければならないのです。

ヨーロッパでは人気のあるステーションワゴン

現在の日本の自動車界において残念ながらステーションワゴンはあまり人気がありません。
それには、トールワゴンやミニバンというステーションワゴンよりも使い勝手が良い車がたくさんあること、長期の休みが取れずステーションワゴンが必要になるほどの旅行ができないこと、島国であるため車の旅行となると短期間の国内旅行になってしまうため…といった理由があるからなのですが、マツダがメインのマーケットとして考えるヨーロッパでは違います。

ヨーロッパはご存じの通り、国と国とが陸続きになっており、他国へ行くのも簡単ですし、EU加盟国であればまるで自国内で移動するかのように特別な手続きもなく国境を超えることができます。
そのような環境の中においては日本では絶対に考えられない「自動車での海外旅行」ができるわけで、現実的にもたくさんの方がそういった形で海外旅行を楽しんでいます。

それによってステーションワゴンのような長距離運転でも疲れない車、セダンモデル並みの動力性能、走行性能を持つ車、長期の旅行で増える荷物を収めるラゲッジスペースを持つ車が必要になり、販売台数が伸びるのです。
日本ではこういった自動車の使い方をするとなると多分、ミニバンが使われることになると思いますが、ミニバンですとセカンドシート以降の居住性は抜群ですが、動力性能面、走行性能面などが長距離運転をすることに適しておらず、それがドライバーの負担になってしまうことからヨーロッパではあまり使われません。
それにそもそもヨーロッパではミニバンは乗用車としてあまり認められていないようです。

日本で好まれないステーションワゴン、MAZDA6(アテンザ)・ワゴンをそれでも作る理由

ステーションワゴンというモデルが日本では人気がなく、ヨーロッパで人気になっていることがお分かりいただけたかと思います。

通常、自動車メーカーはどういった車が人気になっているのかというマーケティングリサーチを行い、売れそうな車を作り、そして販売するという手段を取るもので、それをこのステーションワゴンにあてはめてみるとステーションワゴンは日本で売るまでもないことが変わります。

トヨタのカローラシリーズにあるカローラ・フィールダーやカローラ・ツーリングのように一部の中・高齢者ドライバーのために必要だとか、スバルのレガシィ・アウトバックやレヴォーグのように歴史的に作らざるを得ないモデルもありますが、基本的に日本にはステーションワゴンは必要なくなっているわけです。

それなのにどうしてマツダはこのMAZDA6(アテンザ)シリーズだけに、ステーションワゴンモデルのバリエーションを設けたのかといいますと、それはヨーロッパ市場に重きを置いているからです。

マツダは、特にここ最近、ヨーロッパでの販売に力を入れてきており、ボディのデザインが共通デザインとしたり、先に行われた名称の変更によって数字の違いで車種名を表すようにしたり、ディーゼルエンジンを積極的に使ったりといった、ヨーロッパの自動車メーカーがよくやる車作り、販売戦略と同じやり方をとって、ヨーロッパ市場でのウケをよくしようと努める…あちらの市場を見据えた商売に切り替えたということなのです。

そこでステーションワゴンモデルをMAZDA6(アテンザ)のモデルバリエーションのひとつとして販売することになったのですが、せっかく作ったのだからということで利益ほとんど出ないことを覚悟で日本でも販売することにしました。

早い話が、このMAZDA6(アテンザ)・ワゴンはヨーロッパ市場向けのモデルで、日本仕様はおこぼれであるということです。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのこれまでの出来事(2019年10月時点)

●初代モデル GG/GY系型 2002年5月発売

※「アテンザ・スポーツワゴン」時代

・2002年6月 「23C」「23S」グレードに4WDモデルの追加
・2002年9月 「23S」の2WDモデルに5速マニュアルトランスミッションモデルの追加
・2003年7月 「23Z」グレードの追加
・2004年9月 「23S Leather-Limited」の追加
・2005年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「20C」「23EX」グレードの追加 5速オートマチックトランスミッションの標準化、6速マニュアルトランスミッションの採用
・2006年4月 「23EX Brown Leather style」の追加

●2代目モデル GH系型 2008年1月発売

※「アテンザ・スポーツワゴン」時代

・2010年1月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更、サスペンションセッティングの変更

●3代目モデル GJ系型 2012年11月発売

※「アテンザ・ワゴン」時代

・2013年11月 一部改良
・2014年11月 大幅改良 安全装備の改良 サスペンションセッティングの変更 デザインの小変更 「MAZDA CONNECT」の標準装備化
・2016年8月 一部改良 「G-ベクタリング コントロール」の採用 デザインの小変更 安全装備の改良
・2017年8月 一部改良 「i-ACTIVSENCE」の標準装備化
・2018年6月 大幅改良 デザインの小変更 安全装備の改良

※「MAZDA6(アテンザ)・ワゴン」時代

・2019年7月 一部改良 「MAZDA6」へ改名 2.5リッターターボエンジンの採用

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンが属するカテゴリー

●車格:中・大型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:ステーションワゴン
●エンジン排気量クラス:2リッタークラス、2.5リッターターボクラス、2.2リッターディーゼルクラス

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのオーナー層

●年齢層:50歳ぐらいから60歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:富裕層(新車購入)、高収入層(新車購入)
●その他:国内ではほとんど需要がない

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速マニュアルトランスミッション
・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:マルチリンク(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり…マツダ車全モデル共通

●兄弟車

・あり…MAZDA2(デミオ)、MAZDA3(アクセラ)、MAZDA6(アテンザ)・セダン、CX-3、CX-5、CX-30

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのモデル構成とグレード構成

マツダ アテンザ 構成
MAZDA6(アテンザ)・ワゴンにはパワーユニット違いのモデルが4つ用意されています。

2リッターNAエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・20S グレード(2WD)
・20Sプロアクティブ グレード(2WD)

●「20S」グレードの主な装備

・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・6スピーカー
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/55R17 97Vサイズ タイヤ
・17インチ×7.5J ガンメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地
・ルーフレール
・リヤルーフスポイラー
・マフラーカッター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ナチュラルヘアライン インパネデコレーションパネル
・マットブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ナチュラルヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 メーターフードトリム
・ブラック グローブボックスレバー
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・カラクリ トノカバー
・ラゲッジフック
・ショッピングフック
・運転席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・遮音 フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー

など

●「20Sプロアクティブ」グレードの主な装備

「20S」グレードの装備に加えて

・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム

が追加されています。

2.5リッターNAエンジンモデル

このモデルはモノグレードとなります。

・25S Lパッケージ グレード(2WD)

●「25S Lパッケージ」グレードの主な装備

・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J 高輝度塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック ナッパレザー/スムースレザーコンビ シート生地
・ルーフレール
・リヤルーフスポイラー
・マフラーカッター
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・本杢 インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・合成皮革 メーターフードトリム
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ操作スイッチ部加飾付 ピアノブラック パワーシートスイッチパネル
・7インチマルチスピードメーター
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・ステアリングヒーター
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・LED間接照明
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・アームレスト付内部植毛加工 大型コンソールボックス
・カラクリ トノカバー
・ラゲッジフック
・ショッピングフック
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席 6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートベンチレーション
・運転席/助手席 シートヒーター
・シートバックボード
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リヤシートヒーター
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・フレームレス自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・IRカット フロントガラス
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー

など

2.5リッターターボエンジンモデル

このモデルはモノグレードとなります。

・25T Sパッケージ グレード(2WD)

●「25T Sパッケージ」グレードの主な装備

・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J ブラックメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック ナッパレザー/スムースレザーコンビ シート生地
・ルーフレール
・リヤルーフスポイラー
・マフラーカッター
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ブラックヘアライン インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ブラックヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・合成皮革 メーターフードトリム
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ操作スイッチ部加飾付 ピアノブラック パワーシートスイッチパネル
・7インチマルチスピードメーター
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・ステアリングヒーター
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・LED間接照明
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・アームレスト付内部植毛加工 大型コンソールボックス
・カラクリ トノカバー
・ラゲッジフック
・ショッピングフック
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席 6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートベンチレーション
・運転席/助手席 シートヒーター
・シートバックボード
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リヤシートヒーター
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・360度ビュー・モニター
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・フレームレス自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・IRカット フロントガラス
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー

など

2.2リッターディーゼルエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・XD グレード(2WD・4WD)
・XDプロアクティブ グレード(2WD・4WD)
・XD Lパッケージ グレード(2WD・4WD)

●「XD」グレードの主な装備

・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・6スピーカー
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/55R17 97Vサイズ タイヤ
・17インチ×7.5J ガンメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地
・ルーフレール
・リヤルーフスポイラー
・マフラーカッター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ナチュラルヘアライン インパネデコレーションパネル
・マットブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ナチュラルヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 メーターフードトリム
・ブラック グローブボックスレバー
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・カラクリ トノカバー
・ラゲッジフック
・ショッピングフック
・運転席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音 フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー

など

●「XDプロアクティブ」グレードの主な装備

「XD」グレードの装備に加えて

・キックダウンスイッチの廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・19インチ×7.5Jインチ ガンメタリック塗装アルミホイール(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・ステアリングシフトスイッチの廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・前進時 AT誤発進抑制制御の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・後退時 AT誤発進抑制制御の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールの全車速追従機能の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・レーンキープ・アシスト・システム
・本革巻シフトノブ(マニュアルトランスミッションモデルのみ)

が追加されています。

●「XD Lパッケージ」グレードの主な装備

・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J 高輝度塗装アルミホイール
・ピュアホワイト/オリエンタルブラウン ナッパレザー シート生地
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・本杢 インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ操作スイッチ部加飾付 ピアノブラック パワーシートスイッチパネル
・7インチマルチスピードメーター
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・LED間接照明
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・アームレスト付内部植毛加工 大型コンソールボックス
・助手席 6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートベンチレーション
・シートバックボード
・リヤシートヒーター
・フレームレス自動防眩ルームミラー
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール

が追加されています。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンに搭載されるパワーユニットと動力性能

MAZDA アテンザ 性能
マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンには4種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターガソリンNAエンジン

・エンジン型式:PE-VPR型
・エンジン排気量:1,997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御 i-ELOOP

◆スペック

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約9.8kg/ps

このパワーユニットは2リッターNAエンジンモデルの全グレードに採用されるエンジンです。

このエンジンは、セダンモデルのMAZDA6(アテンザ)・セダンやMAZDA3(アクセラ)、「なんちゃってクロスオーバーSUV」シリーズのCX-3、CX-5、CX-30にも搭載されているエンジンで、そのエンジンに低燃費装備であるi-ELOOPを取り付けたものです。

中型モデル用のエンジンですが、中・大型モデルとなるMAZDA6(アテンザ)シリーズに搭載されるエンジンとしては物足りなさを感じます。

パワースペック的にもたった156psと中型大衆ミニバンクラス程度のものとなっていることから走りはかなり悪いです。

アクセルペダルを踏んでもなかなかスピードが上がっていかないといった感じです。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●2.5リッターガソリンNAエンジン

・エンジン型式:PY-RPR型
・エンジン排気量:2,488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御 i-ELOOP 気筒休止システム

◆スペック

・最大出力:190ps/6,000rpm
・最大トルク:25.7kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約76ps
・パワーウェイトレシオ:約8.2kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターNAエンジンモデル採用されるエンジンです。

「SKYACTIV-G 2.5」シリーズの中で一番いろいろな機能が付けられたエンジンで、エンジン型式名の最後の一文字が「R」になっていることから低燃費装備のひとつである回生エネルギー回収システムのi-ELOOPが付けられていることがわかり、ハイフンより後ろの3文字の先頭が「V」ではなく「R」になっていることから気筒休止システムが採用されていることがわかります。

あくまでもヨーロッパ仕様の低燃費型エンジンですのでパワーは低く、2.5リッターNAエンジンでありながら2リッターNAエンジンレベルよりももっと低いわずか190psのパワーしかありません。
車両重量が1.5トンを超え、更にステーションワゴンとしてたくさんの荷物を積んだ時のことを考えてもかなり苦しい走りとなるでしょう。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターターボガソリンエンジン

・エンジン型式:PY-VPTS型
・エンジン排気量:2,488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・過給器:ターボチャージャー
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:230ps/4,250rpm
・最大トルク:42.8kgf・m/2,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約92ps
・パワーウェイトレシオ:約6.9kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターターボエンジンモデルに採用されるエンジンです。

i-ELOOPも気筒休止システムも全くないもついていない基本形のPY-VPS型エンジンにターボチャージャーをつけて形で作られたエンジンで、マツダが採用する大衆車向けエンジンの中で一番パワーがあるものとなります。

パワーがあるといってもたかだか230ps、1.5リッターターボエンジンでも出すことができる程度のパワーしかないので、「鋭い加速を体感できる」といったものではありませんが、マツダ御三家モデルの中では一番気持ちの良い走りをすることができます。

マツダが言う「4.0リッターのV8自然吸気ガソリンエンジン並みの力強いトルク」はかなり盛った良い方です。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)

●2.2リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:SH-VPTR型
・エンジン排気量:2,188cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:190ps/4,500rpm
・最大トルク:45.9kgf・m/2,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約86.3ps
・パワーウェイトレシオ:約8.89kg/ps

このパワーユニットは2.2リッターディーゼルエンジンモデルのすべてのグレードに採用されているエンジンです。

このエンジンこそ、マツダが日本よりもヨーロッパを重視していることの証しのようなもので、ヨーロッパでは税制面でメリットのあるディーゼルエンジンです。
このディーゼルエンジンは、マツダで「SKYACTIV-D 2.5」と呼んでいるもので、1.5リッター、1.8リッター、2.2リッターという3つのディーゼルエンジンが用意される中の最上機種となるものです。

日本では税制面でのメリットがないため、低燃料費や排気ガスの清浄化をうたうことにしており、「クリーンディーゼル」などと呼んでいますが、確かに排気ガスはあまり臭くありませんし排気ガスの色もグレーで、よくあるディーゼルエンジンの排気ガスとは違います。

しかし、燃費面は取り立てて優れてはおらず、もっぱら単価の安い軽油を使うことによる燃料費の節約ができるといった形で日本で売り込んでいるようです。

構造としては、2つの燃料ポンプで燃料を高圧噴射するコモンレール式燃料噴射装置とターボチャージャーを備えたごく普通のディーゼルターボエンジンです。

ただ、ディーゼルエンジンとなると通常は図太いトルクを持つだけのエンジンとなるものですが、このディーゼルターボエンジンは、ヨーロッパでのハイスピードレンジの道路事情を考慮してパワーも高められています。
ディーゼルエンジンですので、ガソリンターボエンジンのような300psとか400psというのは無理ですが、2.2リッターという排気量を活かしてディーゼルエンジンながら190psを発生させています。

意外と走りやすいのですが、マックスパワーを出す回転数が4,250rpmとディーゼルエンジンにしては高めとなることからパワーを活かした機敏な走りをしようとするディーゼルエンジン特有のガラガラ音と振動がかなりにぎやかになります。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンに採用されているトランスミッション

マツダ アテンザ トランスミッション
●6速オートマチックトランスミッション

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの全モデル・全グレードに設定されているのがこの6速オートマチックトランスミッションです。

シリーズ名「SKYACTIV-DRIVE」、型式名「6EC-AT」と呼ばれている6速のオートマチックトランスミッションで、このモデル以外にも、マツダの登録車のすべてにモデルに設定されています。

構造は非常に単純なよくあるタイプの多段式オートマチックトランスミッションで、トルクコンバーターとプラネタリーギヤのギヤボックスを組み合わせて構成されています。

マツダのモデルに広く使われていることから見ても耐久性は高く、定期的にオートマチックトランスミッション・フルードを交換してさえいれば、そうそう壊れるようなものではないようです。
あまり故障事例を聞きません。

ただその分、ずば抜けて何かが優れているといったこともないため、いわゆる「普通のオートマチックトランスミッション」で終わってしまっています。

※トランスミッションの評価:★★☆☆☆(2)

●6速マニュアルトランスミッション

このトランスミッションは、2.2リッターディーゼルエンジンモデルの「XDプロアクティブ」グレード、「XD Lパッケージ」グレードにだけ設定されているものです、
マツダで「SKYACTIV-MT」と呼ばれている低燃費型のマニュアルトランスミッションで、走行性能よりも燃費性能を向上させるためのフリクションロスの低下と軽量化、小型化を重要視した作りが与えらえているものです。

ですので、このトランスミッションにしたからといって早く快適に走れるわけではありません。
実はこのマニュアルトランスミッションの設定もマニュアルトランスミッションを好む傾向が高いヨーロッパ市場に向けて行ったもので、日本市場のことは考えられていません。

操作性はそこそこよいのですが、ディーゼルエンジンにマニュアルトランスミッションを組み合わせてもまったく面白みを感じません。

※トランスミッションの評価:★★★★☆(4)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの走行性能を決める構造

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

このモデルにはマツダの大衆車全てに採用されている共通プラットフォームによるシャシーが使われています。
セダンモデルのMAZDA6(アテンザ)・セダンと基本的に同じ形状ですが、ホイールベースが80mmほど短くされています。
これは、リヤラゲッジスペースを広くとることが理由とされています。

ホイールベースが若干短くされたことで直進安定性が悪くなっていると感じますが、実はこのモデルの直進安定性の悪さをもたらしているのはホイールベースの寸法ではなく、ボディ剛性が低下していて、車体全体が常にグニャグニャと捻じれているからです。

マツダの開発部門の近いところにいる人間に話を聞いたことがあるのですが、現在の3代目モデルを開発する際にプラットフォーム全体での低コスト化が強く言われていて、徹底した低コスト策をとったようなのです。

その方法というのがフレームやシャシーを形作る鋼材の質を落とし材料費の単価を落とす、そして更にシャシーやフレームなどをギリギリまでダイエットさせて鋼材の使用量を減らす…といったやり方です。

こういったことをすればかなり安く骨格を作ることができますが、そのしっぺ返しとして極端なシャシー強度、ボディ剛性、耐久性の低下が起きてしまったのです。

だからこのモデルは2代目モデルよりまっすぐ走りにくいし、長くは乗れないよ…といっていました。

確かにGH系型とGJ系型を乗り比べて見るとGJ系の方が乗り心地が良く感じますが、常にステアリング操作をしていなければならず、ストレートからコーナーに入る動作も緩慢でワンテンポ遅れるような感じになったのを思い出しました。

日本国内ではそういったことを気にすることもないかと思いますが、ヨーロッパの人はどう感じているのでしょうか。

※ボディ剛性の評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの走りの質を決めるサスペンション構造

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのサスペンションは

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:マルチリンク

となっています。
GH系型ではフロントサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用していたので事実上のグレードダウンとなりますが、これはこれで意外としっかりとしていて、マクファーソンストラットになったことで走りが悪くなったとは思えません。

問題はそのサスペンション構造の土台となるシャシーの剛性不足で、これによってこのサスペンション構造の性能がだいぶスポイルされてしまっているのではないかと思います。

サスペンション構造は悪くないのに・・・残念です

※サスペンション構造の評価:★★★★☆(4)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのブレーキシステムはセダンモデルと全く同じ

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

となっています。

効き目は十分で、過激なスポーツ走行さえしなければパクたれることもありませんが、ステーションワゴンとして荷物をたくさん積んで車重が重たくなったことを考えるとフロントの対向ピストンキャリパーの採用、リヤのベンチレーテッドディスクの採用が望まれます。

※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンに搭載されている4WDシステム

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンでは、2.2リッターディーゼルエンジンモデルだけに4WDモデルが用意されています。

この4WDモデルに採用されている4WDシステムは、マツダでは定番となっている「i-ACTIV AWD」と呼ばれているもので、名目上は「フルタイム4WD」となっていますが実際のところはスタンバイ4WDとなります。

このシステムはビスカスカップリングを利用したスタンバイ4WDと同じように必要な時だけリヤタイヤにもトラクションがかかるといった類のものですが、4WD状態になるトリガーとなるのがビスカスカップリングを使ったものではフロントタイヤの空転(前後のタイヤの回転差が大きくなった時)だけとなるのに対してこの「i-ACTIV AWD」ではフロントタイヤの空転以外にも占いのようにいろいろなファクターからフロントタイヤの空転を予見して、その時にもリヤタイヤにトラクションをかけるといった制御も行います。

果たしてその予見が正しいのか、余計な制御だったのかはわかりませんが、どちらにしても通常はFF状態、ある一定の条件をクリアした時だけ4WD状態になるというのは、「生活四駆」と呼ばれるたいしたトラクション性能を持たないスタンバイ4WDであることには違いはありません。

※4WDシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの燃費性能

マツダ MAZDA6 燃費

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのカタログ燃費と実燃費

●2リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大11.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.2km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大14.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大10.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大14.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大16.8km/L

・実燃費:約9km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターターボエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大12.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大9.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大12.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大14.3km/L

・実燃費:約7km/L

※燃費性能の評価:★☆☆☆☆(1)

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大16.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大19.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大21.9km/L

・実燃費:約15km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンに採用されている低燃費装備

●2リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
・回生エネルギー回収システム

●2.5リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
・回生エネルギー回収システム
・気筒休止

●2.5リッターターボエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射
・回生エネルギー回収システム

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのライバルモデル比較

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンのライバルとなるのはスバル・レガシィ・アウトバック

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンは、中・大型クラスのステーションワゴンですが、実はこのクラスのステーションワゴンは、MAZDA6(アテンザ)・ワゴンだけしか存在していません。
要するにライバルがいない状態であるということになります。
少し前であれば、スバルのレガシィ・ツーリングワゴンというモデルがあり、それがライバルとして妥当だったのですが既に生産終了となってしまったために比較することができなくなってしまいました。

ただ、レガシィ・ツーリングワゴンのあ後釜ではありませんがステーションワゴンタイプのクロスオーバーSUVとしてレガシィ・アウトバックというモデルがツーリングワゴンと似たような構造で発売されていますので、ここではそのモデルを仮のライバルとして比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの概要

・カテゴリー:FF大型ステーションワゴン
・車格:大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:PY-RPR型
・比較対象グレード:「25S L Package」グレード

●スバル・レガシィ・アウトバックの概要
・カテゴリー:大型ステーションワゴン型クロスオーバーSUV
・車格:大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:FB25型
・比較対象グレード:「OUTBACK X-BREAK」グレード

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンとスバル・レガシィ・アウトバックのパワースペック比較

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴン

・最大出力:190ps/6,000rpm
・最大トルク:25.7kgf・m/4,000rpm

●スバル・レガシィ・アウトバック

・最大出力:175ps/5,800rpm
・最大トルク:24.0kgf・m/4,000rpm

※パワースペック比較結果

ヨーロッパ向けモデルであるため、わずかではありますがMAZDA6(アテンザ)・ワゴンの方がパワーがあることになっています。
ただ、過去に私が乗り比べてみた時の感想を言うとレガシィ・アウトバックの方がアクセルペダルをガンガン踏めて楽しかったことを覚えています。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンとスバル・レガシィ・アウトバックの燃費性能比較

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴン

・カタログ燃費(JC08モード):最大14.8km/L
・実燃費:約12km/L

●スバル・レガシィ・アウトバック

・カタログ燃費(JC08モード):14.8km/L
・実燃費:13km/L

※燃費性能比較結果

カタログ燃費も同じなら実燃費も同じくらいになりました。

そうなると常に4つのタイヤを回している本当の意味でのフルタイム4WDシステムを搭載するレガシィ・アウトバックの方が潜在的な燃費性能が優れているということになります。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴンとスバル・レガシィ・アウトバックの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・ワゴン

約289万円~約429万円

●スバル・レガシィ・アウトバック

約341万円~約363万円

※販売価格帯比較結果

MAZDA6(アテンザ)・ワゴンの価格は2リッターNAエンジンモデルからディーゼルエンジンモデルを含めた金額、レガシィ・アウトバックは2.5リッターNAエンジンモデルだけの金額となっていることから、対等な比較ではありませんが、仮にMAZDA6(アテンザ)・ワゴンの2.5リッターNAエンジンモデルだけを抜いてみると単一モデルで約363万円となり、レガシィ・アウトバックの高額グレード(「Limited」グレード)とほぼ同じとなります。

ただ、MAZDA6(アテンザ)・ワゴンは普通のステーションワゴン、対してレガシィ・アウトバックはクロスオーバーSUVですので、価値観の違いは多少あるかと思います。

まとめ

マツダ アテンザ まとめ
このままヨーロッパかぶれが加速していったらそのうち、マツダの車を日本で買えなくなってしまうのではないか…などととんでもないことまで考えてしまいます。

このMAZDA6(アテンザ)・ワゴンに至っては、果たしていつまで日本で売るのかというところが心配になりますが、現状でもほとんど売れていないので、売られなくなっても困る人は少ないかもしれません。
良い車ではないですが悪い車でもない、必要な方だけが買う車…そういった感じの車です、MAZDA6(アテンザ)・ワゴンというモデルは…。

※総合評価:★★☆☆☆(2)

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