マツダのフラッグシップモデルとして発売されていたアテンザが突然、車種名の変更を行い「MAZDA6」と呼ばれるようになりました。
フルモデルチェンジをしたわけでもないのに「自動車」という商品を売る時に一番大事なものとなる商品名を変更するというのもあまり聞かない話です。

ここ最近、こういったことをするようになったマツダのフラッグシップモデルのMAZDA6(アテンザ)それも主力モデルとなっているセダンモデルがどういう車なのか、そしてどうしてMAZDA6(アテンザ)・セダンという名称に変更したのかを検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

フラッグシップモデルのマツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンはヨーロッパかぶれの象徴だ

マツダ アテンザ MAZDA6
MAZDA6(アテンザ)・セダンは2002年に、その前までマツダのフラッグシップモデルとして販売されていたカペラの後継モデルとして発売されたモデルで、当時は「アテンザ」と呼ばれていました。

MAZDA6と呼ばれるようになったのはつい最近で、2019年7月のことでした。
改名のきっかけになったのは、何もこのタイミングでMAZDA6(アテンザ)シリーズが何か大きな改良や変更を行ったわけではありません。
実は格下モデルのアクセラにそのきっかけがあったのです。

2019年の夏ごろにそれまで慣れ親しんでいた名称を捨て、新しい車種名になったのは何もこのMAZDA6(アテンザ)だけではありませんでした。
同じ時期にマツダの最廉価モデルである「デミオ」が「MAZDA2」となり、その一つ上の車格を持ち、ちょうどMAZDA6(アテンザ)とMAZDA2(デミオ)の間に置かれる中間的なモデルとなる中型モデルの「アクセラ」も「MAZDA3」へと改名されています。

実はこのアクセラの改名の直接的なきっかけとなったアクセラのモデルチェンジを機にマツダの御三家モデル、すべてのモデルの車種名を「MAZDA○」に改名することになったのです。

この改名劇の主役であるアクセラは、4代目モデルとなる「モデルチェンジ」とされます。基本的には車種名を変えたいだけだったデミオとこのアテンザは、車種名の改名だけではカッコがつかないということで「モデルチェンジ」とまではいきませんが、無理やり変更点を作る形(マツダの開発部門にいる知人が言っていたので間違いはありません)でデミオは「マイナーチェンジ」、アテンザはデミオよりも変更点が多く、規模も大きいのになぜか「一部改良」とされ、「それついでに車種名を変更しました」という態を取っています。

●車種名変更をするために行われた改良点

○デミオは
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールを全車速追従機能付に変更
・運転席のパワーシートの一部採用
・自動防眩ミラーの一部採用
・マツダコネクトの改良

○アテンザ
・安全装備の「GVCプラス」の標準装備化
・2.5リッターターボエンジンの採用
・フロントブレーキのブレーキローター径の大径化
・IRカットガラスの一部採用
・マツダコネクトの改良

MAZDA6(アテンザ)やマツダ御三家モデルを改名した理由

商品にとって名称を変えるというのはかなりの博打になる行為なのですが、実はMAZDA6(アテンザ)を含めたマツダ御三家モデルを改名したのにはある理由がありました。

それはマツダがヨーロッパかぶれになってしまったからです。
マツダは古くからヨーロッパの自動車市場に興味を持っており、日本国内や北米エリアで販売する傍ら、ヨーロッパでも小型モデルを中心に商売を行ってきました。

しかし、ここ最近は、日産やホンダ、トヨタといった自動車メーカーが日本市場を牛耳るようになってしまい、マツダがいる場所がなくなったことによる業績不振から、日本の自動車メーカーでありながら日本市場を軽視し(半ばあきらめ)、日本の他自動車メーカーがあまり力を入れていないヨーロッパ市場に力を入れるようになったのです。

そこでマツダはヨーロッパ市場でよく売れるようにと車作りや販売戦略を「日本のやり方」から「ヨーロッパのやり方」に変更しました。

その1つが「デザインの共通化」です。
日本国内でも日産や三菱、トヨタの一部で、同じデザインを持つモデルを発売していますが、それらは基本的に車の印象を決めるフロントまわりの部分だけで、それ以外のところはそれぞれのモデルで違うデザインを取ることが多くなっていますが、このマツダが取るデザイン共通化はフロントまわりだけでなくすべてにおいて共通化させているのです。

現在(2019年10月時点)発売されているMAZDA2(デミオ)やMAZDA3(アクセラ)、MAZDA6(アテンザ)、CX-3、CX-30、CX-5、CX-8などを見ればそれがどういった意味かわかるかと思います。

実はこういった車の作り方はヨーロッパの自動車メーカーでは当たり前のように行われている方法で、特にドイツ車はその傾向が強くなっています。
要するにマツダはそういったヨーロッパの自動車界の世界観に同調するために、どのモデルも同じ車に見えるような共通のデザインを取ることにしたのです。

モデルごとに個性のあるデザインを使った作作りをしてきた日本国内では当然ながら不評を買っています。

それから次なる「ヨーロッパのやり方」となるのがディーゼルエンジンの採用です。
MAZDA2(デミオ)にしてもMAZDA3(アクセラ)にしてもこのMAZDA6(アテンザ)にしてもどのモデルにもディーゼルエンジンモデルが用意されています。

日本ではディーゼルエンジンをトラックやバスのエンジンとして扱い、うるさい、臭い、パワーの無いエンジンとして乗用モデルのエンジンとしてはあまり好みませんが、ヨーロッパでは同じ車でもガソリンエンジンを搭載したモデルよりもディーゼルエンジンを搭載したモデルの方が税金が安くなるという税制が取られていることから、1つの「節税対策」として一部の人間に好まれています。

しかし、日本にはそういった税制はないわけですので、ディーゼルエンジンを搭載したモデルに全くメリットなどないのです。
そこでマツダは、ディーゼルエンジン搭載モデルを税制面ではなく、「燃料費の削減(燃費性能の向上とは違います)」ができるということで半ば無理やり売っているような形を取っているのです。

ただやはり日本人にとってディーゼルエンジンはトラックのエンジンという印象が強いせいか、燃料費が多少良くても、クロスカントリー4WDやSUV以外の乗用モデルでディーゼルエンジン搭載モデルを買うことを避けていて、このマツダのモデルにおいてもあまり売れていません。

そして3つ目としていえるのが、「車種名の共通化」「規則性を持たせた車種名」です。
これもヨーロッパの自動車メーカーの真似をしたもので、車種名として固有の名称を与えるのではなく、数字やアルファベットなどで車種名を表すといったことです。
メルセデス・ベンツやBMW、アウディ、ポルシェ、フェラーリなどが発売しているモデルを見ればわかるかと思います。

今回、マツダ御三家モデルの名称が変更になったわけですが、実はこれらの名称は過去からヨーロッパ向けモデルには使われていた名称で、現実的にはそれを今になって日本向けモデルにも適用させただけということになります。

しかし、この方法も1つのモデルに個性的な名称を与える日本には馴染みのないことで、それ自体があまり好まれていません。

このようにいろいろな面でヨーロッパ市場のあわせた形の車作り、販売戦略が取られているわけですが、どのやり方も日本人にとってはなじみがないものであるため、そうでなくてもマツダの大衆車は市場で伸び悩んでいるところに、この方法を取り始めてからというもの日本国内ではさらに悩ましい結果となってしまいました。

しかし、マツダをそれでいいと思っているようです。
なぜならマツダは日本市場を捨てているからです。

そんなマツダのフラッグシップモデルとして作られているのがこのマツダ・MAZDA6(アテンザ)であって、そのメインモデルとなるのがセダンモデルであるわけです。
ということはこのMAZDA6(アテンザ)・セダンは、マツダのヨーロッパかぶれの象徴となるモデルであるということです。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのこれまでの出来事(2019年10月時点)

●初代モデル GG/GY系型 2002年5月発売

※「アテンザ」時代

・2003年10月 「23E S-Limited」の追加
・2005年6月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「20E」「23EX」グレードの追加 5速オートマチックトランスミッションの標準化、6速マニュアルトランスミッションの採用
・2005年8月 「マツダスピードアテンザ」の追加
・2006年4月 「23EX Brown Leather style」の追加
・2006年12月 「マツダスピードアテンザM'z Tune」モデル、「23SS」「20E」グレードの追加

●2代目モデル GH系型 2008年1月発売

※「アテンザ」時代

・2008年12月 「2.0 Style edition」の追加
・2010年1月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更、サスペンションセッティングの変更

●3代目モデル GJ系型 2012年11月発売

※「アテンザ」時代

・2013年11月 一部改良
・2014年11月 大幅改良 安全装備の改良 サスペンションセッティングの変更 デザインの小変更 「MAZDA CONNECT」の標準装備化
・2016年8月 一部改良 「G-ベクタリング コントロール」の採用 デザインの小変更 安全装備の改良
・2017年8月 一部改良 「i-ACTIVSENCE」の標準装備化
・2018年6月 大幅改良 デザインの小変更 安全装備の改良

※「MAZDA6(アテンザ)」時代

・2019年7月 一部改良 「MAZDA6」へ改名 2.5リッターターボエンジンの採用

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンが属するカテゴリー

●車格:中・大型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:4ドアノッチバックセダンモデル
●エンジン排気量クラス:2リッタークラス、2.5リッターターボクラス、2.2リッターディーゼルクラス

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのオーナー層

●年齢層:40歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:富裕層(新車購入)、高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入・中古車購入
●その他:ガソリンエンジンモデルは60代以上の高齢者に人気があるがディーゼルエンジンはほとんど売れていない

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速マニュアルトランスミッション
・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:マルチリンク(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり…マツダ車全モデル共通

●兄弟車

・あり…MAZDA2(デミオ)、MAZDA3(アクセラ)、CX-3、CX-5、CX-30

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのモデル構成とグレード構成

マツダ アテンザ モデル構成
MAZDA6(アテンザ)・セダンにはパワーユニット違いのモデルが4つ用意されています。

2リッターNAエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・20S グレード(2WD)
・20Sプロアクティブ グレード(2WD)

●「20S」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・遮音 フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ライトダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・マフラーカッター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ナチュラルヘアライン インパネデコレーションパネル
・マットブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ナチュラルヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 メーターフードトリム
・ブラック グローブボックスレバー
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・運転席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・6スピーカー
・フロント スタビライザー
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・車載通信機
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/55R17 97Vサイズ タイヤ
・17インチ×7.5J ガンメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地

など

●「20Sプロアクティブ」グレードの主な装備

「20S」グレードの装備に加えて

・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター

が追加されています。

2.5リッターNAエンジンモデル

このモデルはモノグレードとなります。

・25S Lパッケージ グレード(2WD)

●「25S Lパッケージ」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・フレームレス自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ライトダークティンテッド リアウインドウガラス
・電動リアウインドウ サンシェード
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・マフラーカッター
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・下部ピアノブラック塗装 リアバンパー
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・本杢 インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・合成皮革 メーターフードトリム
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ操作スイッチ部加飾付 ピアノブラック パワーシートスイッチパネル
・7インチマルチスピードメーター
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・ステアリングヒーター
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・LED間接照明
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・アームレスト付大型コンソールボックス
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席 6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートベンチレーション
・運転席/助手席 シートヒーター
・シートバックボード
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト/シートヒーター付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・フロント スタビライザー
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・車載通信機
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J 高輝度塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ピュアホワイト/オリエンタルブラウン ナッパレザー シート生地

など

2.5リッターターボエンジンモデル

このモデルはモノグレードとなります。

・25T Sパッケージ グレード(2WD)

●「25T Sパッケージ」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・360度ビュー・モニター
・フロントパーキングセンサー
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・オートライトシステム
・フレームレス自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ライトダークティンテッド リアウインドウガラス
・電動リアウインドウ サンシェード
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・マフラーカッター
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・下部ピアノブラック塗装 リアバンパー
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ブラックヘアライン インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ブラックヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・合成皮革 メーターフードトリム
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ操作スイッチ部加飾付 ピアノブラック パワーシートスイッチパネル
・7インチマルチスピードメーター
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・ステアリングヒーター
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・LED間接照明
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・アームレスト付大型コンソールボックス
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席 6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートベンチレーション
・運転席/助手席 シートヒーター
・シートバックボード
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト/シートヒーター付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・フロント スタビライザー
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・車載通信機
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J ブラックメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック ナッパレザー/スムースレザーコンビ シート生地

など

2.2リッターディーゼルエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・XD グレード(2WD・4WD)
・XDプロアクティブ グレード(2WD・4WD)
・XD Lパッケージ グレード(2WD・4WD)

●「XD」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・クルーズコントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・アダプティブ・フロントライティング・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・ハイマウントストップランプ
・LEDドアカーテシランプ
・リアウインドーデフォッガー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・全面UVカットガラス
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音 フロントドアガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ライトダークティンテッド リアウインドウガラス
・パワーウインドウ
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・マフラーカッター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・タコメーター
・フロント/リア マップランプ
・トランクルームランプ
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・運転席 フットレスト
・トランクリッドオープナースイッチ
・シャッター式リッド/アジャスター機能付 フロントカップホルダー
・12V電源ソケット
・ナチュラルヘアライン インパネデコレーションパネル
・マットブラック エアコンルーバーベゼル
・ブラック/サテンクロームメッキ ステアリングスイッチパネル
・ナチュラルヘアライン ドアトリムデコレーションパネル
・ピアノブラック ドアトリムスイッチパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドースイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ピアノブラック シフトパネル
・合成皮革 メーターフードトリム
・ブラック グローブボックスレバー
・8インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングシフトスイッチ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・運転席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・ハンズフリーマイク
・Bluetooth機能
・プリントラジオアンテナ
・外部接続ハブ
・自車位置演算ユニット
・Apple CarPlay
・Android Auto
・6スピーカー
・フロント スタビライザー
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・車載通信機
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・キックダウンスイッチ
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/55R17 97Vサイズ タイヤ
・17インチ×7.5J ガンメタリック塗装アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地

など

●「XDプロアクティブ」グレードの主な装備

「XD」グレードの装備に加えて

・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・前進時 AT誤発進抑制制御の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・後退時 AT誤発進抑制制御の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールの全車速追従機能の廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・ステアリングシフトスイッチの廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・キックダウンスイッチの廃止(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・19インチ×7.5Jインチ ガンメタリック塗装アルミホイール(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・本革巻シフトノブ(マニュアルトランスミッションモデルのみ)

が追加されています。

●「XD Lパッケージ」グレードの主な装備

・フレームレス自動防眩ルームミラー
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・電動リアウインドウ サンシェード
・ガンメタリック塗装 フロントグリル
・下部ピアノブラック塗装 リアバンパー
・本杢 インパネデコレーションパネル
・ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・合成皮革 ニーレストパッド
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻 スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・コインボックス内植毛加工 グローブボックス
・助手席 6Wayパワーシート
・シートバックボード
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト/シートヒーター付リアシート
・ボーズサウンドシステム
・11スピーカー
・225/45R19 92Wサイズ タイヤ
・19インチ×7.5J 高輝度塗装アルミホイール
・ピュアホワイト/オリエンタルブラウン ナッパレザー シート生地

が追加されています。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンに搭載されるパワーユニットと動力性能

MAZDA アテンザ パワーユニット
マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンには4種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターガソリンNAエンジン

・エンジン型式:PE-VPR型
・エンジン排気量:1,997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御 i-ELOOP

◆スペック

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約9.67kg/ps

このパワーユニットは2リッターNAエンジンモデルの全グレードに採用されるエンジンです。

このエンジンは、MAZDA3(アクセラ)や「なんちゃってクロスオーバーSUV」シリーズのCX-3、CX-5、CX-30にも搭載されているものに回生エネルギー回収システムであるi-ELOOPを採用した低燃費型エンジンとして作られているものです。

マツダの中型モデル用のエンジンの主力となるものですが、MAZDA6(アテンザ)クラスのエンジンとしては少々貧弱です。
パワースペック的にもわずか156psと中型大衆ミニバンクラス程度のものしか持っておらず、到底マツダのフラッグシップモデルとして作られているモデルのパワーユニットにしては物足りなさを感じます。

いわゆる廉価モデル用のエンジンということで、このモデルのメインターゲットとなる高齢者ドライバーにはちょうどいいかもしれません。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●2.5リッターガソリンNAエンジン

・エンジン型式:PY-RPR型
・エンジン排気量:2,488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御 i-ELOOP 気筒休止システム

◆スペック

・最大出力:190ps/6,000rpm
・最大トルク:25.7kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約76ps
・パワーウェイトレシオ:約8.1kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターNAエンジンモデルの全グレードに採用されるエンジンです。

2018年5月以前まで採用されていたPY-VPR型に気筒休止システムを付加した形で作られたエンジンで、「SKYACTIV-G 2.5」エンジンとされるものの中で2019年10月時点で一番新しいタイプのものとなります。

パワースペック的には190psと2リッターNAエンジンレベルから脱出していませんが、それでも2リッターNAエンジンと比べて約34psほどパワーアップされているので走りにも多少は余裕が生まれます。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターターボガソリンエンジン

・エンジン型式:PY-VPTS型
・エンジン排気量:2,488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・過給器:ターボチャージャー
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:230ps/4,250rpm
・最大トルク:42.8kgf・m/2,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約92ps
・パワーウェイトレシオ:約6.82kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターターボエンジンモデルに採用されるエンジンです。

i-ELOOPも気筒休止システムも採用されていないPY-VPS型エンジンをターボチャージ化したエンジンで、マツダの大衆車向けエンジンの中で一番パワーのあるエンジンとなります。

パワースペックも230psとやっと200psを超えることができましたが、燃費性能を高めるために燃料供給方法を筒内直接噴射としてしまったことからブースト圧を思ったように高めることができなかったことから1.5リッターターボエンジンでも軽く出せるぐらいのパワーにとどまってしまっています。

トルクもマツダ曰く、「4.0リッターのV8自然吸気ガソリンエンジン並みの力強いトルク」を発揮するといっていますが、実際には2リッターターボエンジンよりも低いトルクしか持っていません。

このエンジンでやっとMAZDA6(アテンザ)にふさわしいパワーを得ることができたようです。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)

●2.2リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:SH-VPTR型
・エンジン排気量:2,188cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:190ps/4,500rpm
・最大トルク:45.9kgf・m/2,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約86.3ps
・パワーウェイトレシオ:約8.84kg/ps

このパワーユニットは2.2リッターディーゼルエンジンモデルのすべてのグレードに採用されているエンジンです。
マツダのディーゼルエンジンシリーズである「SKYACTIV-D 2.5」の中で最上級機種となるエンジンで、「SKYACTIV-D 2.2」と呼ばれています。

2つの燃料ポンプで燃料を高圧噴射するコモンレール式燃料噴射装置とターボチャージャーを備えていて、ディーゼルエンジンならではの優れたトルクとディーゼルエンジンながらも2.5リッターNAのガソリンエンジンモデルと同じパワーの190psを発生させるハイパワーディーゼルエンジンに仕上がっています。

まあこれもヨーロッパ市場向けに作られたものですので、日本人には全く魅力に感じないでしょう。
そもそもこのクラスのセダンモデルにディーゼルエンジンは考えられません。
完全に日本人を無視したエンジンバリエーションです。

※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンに採用されているトランスミッション

マツダ MAZDA6 トランスミッション
●6速オートマチックトランスミッション

MAZDA6(アテンザ)・セダンの全モデル・全グレードに設定があるのがこの6速オートマチックトランスミッションです。

このオートマチックトランスミッションは「SKYACTIV-DRIVE」「6EC-AT」と呼ばれているもので、マツダの登録車のすべてにモデルに採用になっているものです。

構造はごく普通の多段式オートマチックトランスミッションといえるもので、トルクコンバーターとプラネタリーギヤで構成されたギヤボックスを組み合わせただけとなります。
この構造を電子制御・油圧作動で動かしているだけで特にこれといって何かが優れているといったものではありません。

※トランスミッションの評価:★★☆☆☆(2)

●6速マニュアルトランスミッション

このトランスミッションは、2.2リッターディーゼルエンジンモデルのみに設定されているもので、マツダでは「SKYACTIV-MT」と呼んでいます。

といっても特にこれといった特徴はなく、燃費性能を向上させるためのフリクションロスの低下と軽量化、小型化といった工夫が施されているだけのものです。

ただ、操作性はなかなかよく、大衆車のマニュアルトランスミッションでよくあるグニャグニャしたシフトフィールはほとんど感じません。
ストロークも比較的短いのでスピーディーなシフトチェンジができます。

できればこのマニュアルトランスミッションを2.5リッターターボエンジンモデルに組み合わせてもらいたかったです。
それなら結構走りが楽しめそうです。

※トランスミッションの評価:★★★★★(5)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの走行性能を決める構造

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

マツダの大衆車はどのモデルにおいても同じプラットフォームが使われています。とはいえ、実のところマツダにはプラットフォームと呼べるものが1つしかありません。

その1つのプラットフォームの規格で作られたシャシーを伸ばしたり縮めたりしていろいろなモデル、いろいろなサイズのモデルを作っているのです。

このMAZDA6(アテンザ)に使っているシャシーは大衆セダンモデルで一番大きいもの、マツダのモデルの中でも「なんちゃってクロスオーバーSUV」のCX-8に次いで大きなものとなりますが、このシャシーもマツダの共通プラットフォームのものとなります。

マツダのシャシーは比較的頑丈で、組み合わされるフレームをしっかりとしているため、車体全体のボディ剛性も高いものが多かったのですが、ここ数年の間に発売されたモデルからだんだん軟弱化が進んでいるようです。

このMAZDA6(アテンザ)もMAZDA2(デミオ)やMAZDA3(アクセラ)ほどではありませんが、生産コストを低くするために使用する鋼材の質を落としたり、使用量を減らすためにフレームやシャシーの厚みを薄くしたりされていて、軽量化というメリットはありますが、その分だけ剛性が低下してしまっているようです。

これは前モデルの2代目アテンザと乗り比べて見るとよくわかります。
2代目モデルはまだマツダがまっとうな車作りをしていた頃に設計されたGHプラットフォームを使って作られていたモデルで、MAZDA6(アテンザ)よりもかなり頑丈なボディを持ちます。
その分、フロントのダブルウィッシュボーンやリヤのマルチリンクサスペンションがよく動くことから、スポーツモデル顔負けのコーナーリング性能を持っていましたがMAZDA6(アテンザ)になってからは乗り心地はいいですが、しばしばG-ベクタリング コントロールプラスなどの姿勢制御のお世話になってしまうぐらいです。

操縦性ははっきり言ってあまり良くありません。

※ボディ剛性の評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの走りの質を決めるサスペンション構造

MAZDA6(アテンザ)・セダンのサスペンションは、前モデルからグレードダウンした形の

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:マルチリンク

となりました。
ただ、グレードダウンといってもフロントサスペンションがダブルウィッシュボーンからマクファーソンストラットになり、リヤのマルチリンクも若干手直しがされた程度のものでそれによって路面追従性やコーナーリング性能が極端に悪化したわけではありません。
サスペンション構造としてはマツダらしい素直なハンドリングを発揮させるものになっています。

問題はそのサスペンション構造を固定するシャシーの強度が低いことでせっかくの良いサスペンションを活かせないでいます。

ハードなコーナーリングでサスペンションにボディが負けて、ボディがグニャリと捻じれる感覚は精神衛生上よくありません。

※サスペンション構造の評価:★★★★☆(4)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

MAZDA6(アテンザ)・セダンのブレーキシステムはこのモデルのいるクラスでは標準的な

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

と一応は四輪ディスクブレーキとなっています。

欲を言えばリヤブレーキもベンチレーテッドディスクであったり、フロントのキャリパーが対向ピストンであったりして欲しかったのですが、現実的な日本国内のオーナー層(高齢者中心)を見ればこれで十分なのかもしれません。

※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンに搭載されている4WDシステム

MAZDA6(アテンザ)・セダンでは、2.2リッターディーゼルエンジンモデルだけに4WDモデルの設定があります。

この4WDモデルに採用されている4WDシステムは、ロードスターシリーズを除いたすべてのマツダの登録車に採用しているスタンバイ4WDの「i-ACTIV AWD」です。

このシステムはよくあるスタンバイ4WDで必要な時だけ4WD状態となるものですが、マツダのこのシステムは前輪が空転した時だけでなく、スロットル開度やステアリングホイールの角度、ブレーキオイル油圧、前後ワイパーの稼働状況、外気温、ステアリングトルク、パワステモーター電流、前後Gなどといったことから前輪が空転する可能性を見いだいしてその時にも電子制御カップリングを操作して一時的な4WD状態にします。

ビスカスカップリングを使ったスタンバイ4WDよりも進化していますが、スタンバイ4WD以外の何物でもないので、通常時におけるトラクション性能の向上は全く期待できません。

※4WDシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの燃費性能

マツダ アテンザ 燃費

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのカタログ燃費と実燃費

●2リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大11.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.2km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大14.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大10.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大14.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大16.8km/L

・実燃費:約9km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターターボエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大12.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大9.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大12.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大14.3km/L

・実燃費:約7km/L

※燃費性能の評価:★☆☆☆☆(1)

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大16.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大19.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大21.9km/L

・実燃費:約15km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンに採用されている低燃費装備

●2リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
・回生エネルギー回収システム

●2.5リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
・回生エネルギー回収システム
・気筒休止

●2.5リッターターボエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射
・回生エネルギー回収システム

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのライバルモデル比較

マツダ MAZDA6 比較

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンのライバルとなるのは日産・ティアナ

MAZDA6(アテンザ)・セダンは、中・大型クラスの大衆セダンモデル…いうなれば、「高齢者向けセダンモデル」となる車です。

これに近い存在となるのは、搭載されているパワーユニットを考えてみても日産のティアナではないでしょうか。

ここでは2.5リッターNAエンジンを搭載するモデル同士で比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンの概要

・カテゴリー:FF大型セダン
・車格:大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:PY-RPR型
・比較対象グレード:「25S L Package」グレード

●日産・ティアナの概要
・カテゴリー:FF大型セダン
・車格:大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:QR25DE型
・比較対象グレード:「XV」グレード

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンと日産・ティアナのパワースペック比較

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダン

・最大出力:190ps/6,000rpm
・最大トルク:25.7kgf・m/4,000rpm

●日産・ティアナ

・最大出力:173ps/6,000rpm
・最大トルク:23.9kgf・m/4,000rpm

※パワースペック比較結果

17psほどMAZDA6(アテンザ)・セダンの方がパワーがあることになってはいますが、両車とも低燃費型の実用エンジンですので、それ以前にパワーが足りません。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンと日産・ティアナの燃費性能比較

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダン

・カタログ燃費(JC08モード):最大14.8km/L
・実燃費:約12km/L

●日産・ティアナ

・カタログ燃費(JC08モード):14.4km/L
・実燃費:13km/L

※燃費性能比較結果

MAZDA6(アテンザ)・セダンにはなんだかんだ言いながらいろいろな低燃費技術や低燃費装備を使っている割にはディアナと大した違いはありません。

マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダンと日産・ティアナの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA6(アテンザ)・セダン

約289万円~約429万円

●日産・ティアナ

約257万円~約352万円

※販売価格帯比較結果

MAZDA6(アテンザ)・セダンの価格はどうしても価格が高くなってしまうディーゼルエンジンモデルを含めた金額となっていますのでこのようになるのは仕方がないとは思いますが、ガソリンエンジンモデルだけで比較してもMAZDA6(アテンザ)・セダンの方が高いのはどうしてなのでしょうか。
これは推測ですが、無駄にいろいろな安全装備や低燃費装備をつけすぎたのではないかと思います。

まとめ

MAZDA アテンザ まとめ
MAZDA2(デミオ)やMAZDA3(アクセラ)では突っ込みどころ満載だったのですが、さすがフラッグシップモデルとなるMAZDA6(アテンザ)・セダンでは、あまり突っ込めるところがありません。

しいていえばパワーの無いパワーユニット群と軟弱なシャシー、そしてどれを見ても同じ車に見えるボディのデザインやややこしい車種名…あれ?意外と突っ込むところがたくさんあったようです。

まあ、大衆セダンモデルとして及第点を与えることができると思います。あとはマツダがいつ「ヨーロッパかぶれ」から脱することができるのかというところがこのMAZDA6(アテンザ)・セダンを含めたマツダの車の将来を決めるのではないでしょうか。

※総合評価:★★★☆☆(3)

おすすめの記事