ここ20年スパンで見る中で、車作りが悪い方向に進んでいるといえるマツダ、そのマツダが作る車の中で、自動車として「魅力を感じない」モデルがこのMAZDA3(アクセラ)ではないでしょうか。

ここではそのMAZDA3(アクセラ)のセダンモデルについて見ていきますが、このモデルの自動車としての性能を見るのと同時に、どうしてこのモデルがここまで魅力のない車になってしまったのかも検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

自動車としての魅力を見いだせないマツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダン

MAZDA アクセラ 魅力
「MAZDA3」…今でこそこう呼ばれていますが、2019年5月まではアクセラと呼ばれていました。
現在でもこの車種名変更に違和感を覚える方は非常に多く、そのためいまだにこのモデルを「アクセラ」と呼ぶ方がかなりたくさんいます。

アクセラからMAZDA3となったのは、2019年5月に行われたアクセラで3回目となるモデルチェンジの時で、格下モデルのデミオのようにモデル途中で突然に車種名を変更したわけではありません。
そのため一部では、このMAZDA3を「MAZDA3の初代モデル」とみる方もいるようですが、そもそもMAZDA3自体がアクセラの後継モデルではなく、単なる「改名モデル」であることから、MAZDA3と呼び名が変わっても「アクセラの4代目モデル」とするのが自然で、正しい見解です。

MAZDA3(アクセラ)の魅力のなさを作るもの

MAZDA3(アクセラ)はマツダの中型大衆モデルとして作られていて、現在ではノッチバックセダンとマツダがいうところの「ファストバック」、要するに5ドアハッチバックモデルの2種類が用意されているモデルです。
見た目的にはマツダらしいデザインをもつちょっと高級感を感じるような車に仕上がっていますが、この車を深く知れば知るほど魅力がないことに気が付きます。

それでは魅力になさを作る原因を1つずつ見ていきましょう。

●デザインがみんな同じ
これは車に詳しい人も詳しくない人も誰もがマツダの車を思うことですが、どの車を見てもほぼ同じデザインが取られているという点です。

これはマツダが日本の自動車市場で勝負をすることをあきらめ、当時は日本の自動車メーカーがあまり力を入れていなかった日本の自動車メーカーでいうところの「隙間の市場」だったヨーロッパ市場に重きをおいたことからくるもので、ヨーロッパ人に受け入れられるようにと特にドイツの自動車メーカーに見られる「共通デザインの採用」を試みたものなのです。

これによってデザイナーの負担軽減や共通部品を使うことによる生産コストの低下を実現することができ、自動車メーカーにとってはメリットにしかなりません。
当然ですが、共通デザインの車を見慣れているヨーロッパ人にとっても違和感なく対応することができるのですが、「1モデル・1デザイン」の車作りが当たり前の日本の自動車界において、それを持ち込んでも結局は、「デザイナーの手抜き」「自動車メーカーのやる気のなさ」を感じることになり、「マツダの車は何を買っても同じで面白くない」といった評価がされるわけです。

こういった不評が広まったのは2012年ころからでアテンザを皮切りにこのアクセラ、そしてデミオが新型モデルとなり、前モデルよりも共通デザインの要素が強くなったボディのデザインを取るようになってからです。

実は当のマツダも共通デザインが日本国内で不評であることはこの時点でわかっていました。
しかしそれでも依然として共通デザインを採用し、更に「クロスオーバーSUV」のCXシリーズにも波及させたのは、マツダ自体が日本で勝負していないからなのです。

ターゲットを日本人にフォーカスしていないわけですから、日本人が魅力を感じる車作りができるわけがありません。

●車種名の共通化
今回、車種名が変更になったのは、何もこのMAZDA3(アクセラ)だけではありません。
格下モデルのデミオもマイナーチェンジを機に「MAZDA2」となり、格上モデルでマツダのフラッグシップモデルとなるアテンザも「MAZDA6」と呼ばれるようになりました。

これらの「MAZDA〇」という名称は実はヨーロッパ市場など海外市場で既に使われていたもので今回、日本国内で販売するモデルにもそれが適用されることになっただけなのですが、どうして今になって名称が世界と共通になったのか?そのまま「アクセラ」ではいけなかったのか?いうと、それは前項でも申し上げましたとおり、マツダが本国である日本の自動車市場をメインターゲットから外しているからです。

早い話、あまり売れない日本市場に見切りをつけてこれからよりヨーロッパ市場最優先での商売をしていく、そのためにわざわざ日本独自の名称を使うことも必要なくなり、強制的にヨーロッパ市場の名称にあわせた…といった形にしたわけです。

これも実はヨーロッパの真似をしているだけのことでメルセデス・ベンツの「A」とか「C」とか「S」などといった頭にアルファベットをつける規則性やBMWのような「1」から「8」まで続くシリーズ名としての規則性をまねて自動車メーカー名の「MAZDA」の後ろに車格を表す適当な数字をつけるようにしたのです。

前項でいいました「共通デザイン」と同様に日本の自動車界には、冠名を使った規則性のある車種名を用いたことはほとんどなく、1モデルに対して独自の全く違う車種名をつけることが常識となっています。

その中に突然、ヨーロッパで使っている車種名を持ち込まれても、一部の「ヨーロッパ嗜好」の方以外の多くに日本人は「なんだそれ」ということになるわけです。
冠名+規則性のある数字で構成される車種名は、既にトヨタのレクサス店販売モデルにおける不評ぶりでもそれが日本人受け入れられていないことがわかります。

見た目もほぼ同じだけならまだしも車種名の数字が違うだけというのは日本人の多くには理解し方ところで、それによって興味がどんどん薄くなってしまっているのです。

●使いまわし部品が多すぎる
このマツダにおいても部品や車体を使いまわして部品の使いまわしによる車作りが盛んに行われています。

このMAZDA3(アクセラ)・セダンで見ても

・シャシー:MAZDA2(デミオ)のホイールベースを伸ばしただけ
・サスペンション構造:MAZDA2(デミオ)と全く同じ
・PE-VPS型エンジン:CX-3、CX-5、CX-30と同じ
・S8-DPTS型エンジン:CX-3、CX-30と同じ
・トランスミッション:MAZDA2、MAZDA6、CX-3、CX-5、CX-30、CX-8などと同じ

といった自動車にとって非常に重要な主要部品のほとんどがこのMAZDA3(アクセラ)のために作られたものではなく、既存モデルに使われている部品の流用であることがわかります。

車に詳しくない方であればきっとわからないかもしれませんが、親会社のトヨタと同様にここまで流用部品が多いというのはマツダが大衆車の車作りを軽く見ている証拠だといえます。
そしてそれが車自体にも滲み出ているのでしょう、どのモデルに乗っても同じ挙動、同じ走り、同じ癖といった形となり、それぞれの車に個性や魅力を感じることができません。

MAZDA3(アクセラ)・セダンは2リッターと1.8リッターディーゼルのみ

MAZDA3(アクセラ)には「セダン」と呼ばれている4ドアノッチバックセダンモデルと「ファストバック」と呼ばれている5ドアハッチバックモデルがありますが、セダンモデルとハッチバックモデルとではボディ形状の他にエンジンバリエーションに違いが設けられています。

ハッチバックモデルには

・1.5リッターNAエンジンのP5-VPS型
・2リッターNAエンジンのPE-VPS型
・1.8リッターディーゼルターボエンジンのS8-DPTS型
(2019年10月現在)

の3種類が用意されていますが、セダンモデルには

・2リッターNAエンジンのPE-VPS型
・1.8リッターディーゼルターボエンジンのS8-DPTS型
(2019年10月時点)

の2種類だけとなります。

確かに中型セダンモデルに1.5リッターNAエンジンは、お粗末すぎますので、それで設定から外されたのだと思いますが、それならハッチバックモデルも同様ではないでしょうか。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのこれまでの出来事(2019年10月時点)

MAZDA アクセラ 歴史
●初代モデル BK系型 2003年年10月発売

※「アクセラ」時代

・2003年12月 「23S」グレードに5速マニュアルトランスミッションの採用
・2004年10月 一部改良 「20S」グレードの追加
・2004年12月「Sound Leather Limited」の追加
・2005年11月 一部改良
・2006年6月 マイナーチェンジ デザインの変更
・2006年6月「マツダスピード・アクセラ」の追加
・2006年11月 「マツダスピード・アクセラ スタイリッシュトーンシリーズ」の追加
・2008年1月 一部改良 デザインの小変更 「20C」グレードの廃止 「20E」グレードの追加
・2009年1月 「1.5 Smart Edition」の追加

●2代目モデル BL系型 2009年6月発売

※「アクセラ」時代

・2010年1月 「90周年記念特別仕様車」の追加
・2010年3月 「スポーツ 1.5 S Style」の追加
・2010年12月 「Navi Edition」の追加
・2011年9月 マイナーチェンジ デザインの変更
・2012年6月 一部改良 「20S-SKYACTIV アドバンスドスタイル」の追加
・2012年12月 「15S スポーツエディション」「20S-SKYACTIV スポーツエディション」の追加

●3代目モデル BM/BY系型 2013年11月発売

※「アクセラ」時代

・2014年8月 一部改良(ガソリンエンジンモデル) 「15S Touring」グレードの追加
・2014年10月 一部改良(ハイブリッドモデル)
・2015年5月 マツダコネクト搭載車のサービスキャンペーン
・2015年8月 一部改良
・2015年12月 セダンモデルに「XD」の追加
・2016年7月 一部改良 モデル構成・グレード構成の変更
・2017年8月 一部改良

●4代目モデル BP系型 2019年5月発売

※「MAZDA3」時代

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンが属するカテゴリー

●車格:中型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:FF4ドアノッチバックセダン
●エンジン排気量クラス:2リッタークラス、1.8リッターディーゼルクラス

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのオーナー層

●年齢層:20歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:富裕層(新車購入)、高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:8割以上が中・高齢者

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:トーションビーム(コイルスプリング)

●ブレーキシステム
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり…MAZDA2(デミオ)

●兄弟車

・あり…MAZDA2(デミオ)、MAZDA6(アテンザ)、CX-5、CX-30

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのモデル構成とグレード構成

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンにはパワーユニットの違いによるモデルが2種類、設定されています。

2リッターガソリンエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・20Sプロアクティブ グレード(2WD)
・20Sプロアクティブ ツーリングセレクション グレード(2WD)
・20S Lパッケージ グレード(2WD)

●「20Sプロアクティブ」グレードの主な装備

・運転席/助手席 ラチェットレバー式シートリフター
・6:4分割可倒式シートバック リアシート
・リアシート センターアームレスト
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・外部接続ハブ
・プリントラジオアンテナ
・Apple CarPlay
・Android Auto
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・8スピーカー
・車載通信機
・フロント スタビライザー
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・ボンネットインシュレーター
・215/45R18 89Wサイズ タイヤ
・18インチ×7J アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・運転席側自動防眩機能/オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ブラック フロントバンパーロアベゼル
・ブラック塗装 フロントグリル
・セイルガーニッシュ
・ピアノブラック センターピラーガーニッシュ
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・電磁式トランクオープナー
・タコメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント LEDルームランプ
・リヤ LEDルームランプ
・フロント LEDマップランプ
・トランクルームランプ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・アームレスト付コンソールボックス
・サブトランクボックス
・助手席 シートバックポケット
・ボトルホルダー付ドアポケット
・リアコートフック×2
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・運転席 フットレスト
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・トランクリッドオープナースイッチ
・プラチナサテン デコレーションパネル
・プラチナサテン サイドルーバーベゼル
・プラチナサテン インナードアハンドル
・プラチナサテン シフトリング
・ブラック エンジンスタートスイッチリング
・ピアノブラック ドアスイッチパネル
・シフトパネル
・ドアトリム クロス
・合成皮革 ニーレストパッド
・7インチTFTカラー マルチスピードメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・8.8インチセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・スイッチパネル加飾/スイッチカラー/6時スポークベゼル/シフトスイッチ付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントカップホルダー
・衝撃吸収ソフトインテリア
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・荷物侵入抑制機構リアシート
・後退抑制ブレーキペダル
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・運転席ニーエアバッグ SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・スマート・ブレーキ・サポート
・AT誤発進抑制制御
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・前側方接近車両検知
・後側方接近車両検知
・ドライバー・アテンション・アラート
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・フロントパーキングセンサー
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・オートライトシステム
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアウインドーガラス
・リアウインドーデフォッガー
・LEDドアミラーウインカー
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・デイタイム・ランニング・ライト
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー

など

●「20Sプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの主な装備

「20Sプロアクティブ」グレードの装備に加えて

・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ステアリングヒーター
・LEDリヤマップランプ
・クルージング&トラフィック・サポート
・スーパーUVカット/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス

が追加されています。

●「20S Lパッケージ」グレードの主な装備

「20Sプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの装備に加えて

・プラチナサテン エンジンスタートスイッチリング
・合成皮革 ドアトリム
・ホーンパッドリング
・プラチナサテン グローブボックスノブ
・内部植毛加工付 グローブボックス
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・スーパーUVカットガラスの廃止
・IRカットガラスの廃止

が追加されています。

1.8リッターディーゼルエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・XDプロアクティブ グレード(2WD・4WD)
・XDプロアクティブ ツーリングセレクション グレード(2WD・4WD)
・XD Lパッケージ グレード(2WD・4WD)

●「XDプロアクティブ」グレードの主な装備

・運転席/助手席 ラチェットレバー式シートリフター
・6:4分割可倒式シートバック リアシート
・リアシート センターアームレスト
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・外部接続ハブ
・プリントラジオアンテナ
・Apple CarPlay
・Android Auto
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・8スピーカー
・車載通信機
・フロント スタビライザー
・キックダウンスイッチ
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・ボンネットインシュレーター
・215/45R18 89Wサイズ タイヤ
・18インチ×7J アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・運転席側自動防眩機能/オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・ブラック フロントバンパーロアベゼル
・ブラック塗装 フロントグリル
・セイルガーニッシュ
・ピアノブラック センターピラーガーニッシュ
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・電磁式トランクオープナー
・タコメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント LEDルームランプ
・リヤ LEDルームランプ
・フロント LEDマップランプ
・トランクルームランプ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・アームレスト付コンソールボックス
・サブトランクボックス
・助手席 シートバックポケット
・ボトルホルダー付ドアポケット
・リアコートフック×2
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・運転席 フットレスト
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・トランクリッドオープナースイッチ
・プラチナサテン デコレーションパネル
・プラチナサテン サイドルーバーベゼル
・プラチナサテン インナードアハンドル
・プラチナサテン シフトリング
・ブラック エンジンスタートスイッチリング
・ピアノブラック ドアスイッチパネル
・シフトパネル
・ドアトリム クロス
・合成皮革 ニーレストパッド
・7インチTFTカラー マルチスピードメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・8.8インチセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・スイッチパネル加飾/スイッチカラー/6時スポークベゼル/シフトスイッチ付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントカップホルダー
・衝撃吸収ソフトインテリア
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・荷物侵入抑制機構リアシート
・後退抑制ブレーキペダル
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・運転席ニーエアバッグ SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・スマート・ブレーキ・サポート
・AT誤発進抑制制御
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・前側方接近車両検知
・後側方接近車両検知
・ドライバー・アテンション・アラート
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・フロントパーキングセンサー
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・オートライトシステム
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアウインドーガラス
・リアウインドーデフォッガー
・LEDドアミラーウインカー
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・デイタイム・ランニング・ライト
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー

など

●「XDプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの主な装備

「XDプロアクティブ」グレードの装備に加えて

・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ステアリングヒーター
・LEDリヤマップランプ
・クルージング&トラフィック・サポート
・スーパーUVカット/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス

が追加されています。

●「XD Lパッケージ」グレードの主な装備

「XDプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの装備に加えて

・プラチナサテン エンジンスタートスイッチリング
・合成皮革 ドアトリム
・ホーンパッドリング
・プラチナサテン グローブボックスノブ
・内部植毛加工付 グローブボックス
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・スーパーUVカットガラスの廃止
・IRカットガラスの廃止

が追加されています。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンに搭載されるパワーユニットと動力性能

マツダ アクセラ 性能
マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンには2種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:PE-VPS型
・エンジン排気量:1997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約8.65kg/ps

このパワーユニットは2リッターガソリンエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンは、「クロスオーバーSUV」シリーズのCX-3、CX-5、CX-30にも搭載されているもので、マツダの中型モデル用のエンジンの主力となるものです。
完全低燃費型エンジンで、パワースペックも大衆モデル向け2リッターNAエンジンで標準的な数字となるわずか156psとなりますが、車両重量が意外にも軽いので加速性能は1.8リッターエンジンレベルのものを持ちます。

しかし、いざとなった時の動力性能は圧倒的に足らず、まさに大衆モデルらしいパワーユニットといえます。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

●1.8リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:S8-DPTS型
・エンジン排気量:1,756cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:116ps/4,000rpm
・最大トルク:27.5kgf・m/1,600rpm~2,600rpm

・1リッターあたりのパワー:約64ps
・パワーウェイトレシオ:約12.5kg/ps

このパワーユニットは1.8リッターディーゼルエンジンモデルに採用されているエンジンです。

CX-3やCX-30に採用されているエンジンと全く同じもので、SKYACTIV-Dと呼ばれるディーゼルエンジンの中で中間的な位置にいるエンジンです。

ディーゼルエンジンですのでパワーは116psとかなり低いですが、と駆るはわずか1600rpmという低回転域で27.5kgf・mという2.5リッターNAガソリンエンジンのトルクを大きく上回るほどのものを持ちます。

そのトルクは街乗りやアップダウンの激しい道路で有利となり、生活用の車に適したエンジンといえるでしょう。

※パワーユニットの評価:★★☆☆☆(2)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンに採用されているトランスミッション

MAZDA3 アクセラ トランスミッション
●6速オートマチックトランスミッション

MAZDA3(アクセラ)・セダンにはトランスミッションの選択肢はなく、全てのモデル、全てのグレードにおいてこの6速オートマチックトランスミッション「6EC-AT」が採用されています。

このオートマチックトランスミッションは、マツダの登録車のすべてに採用されているもので、形状こそ違いますがFRライトウェイトスポーツのロードスターシリーズにも同じものが使われています。

構造としてはごく普通のオートマチックトランスミッションで、トルクコンバーターとプラネタリーギヤで構成されたギヤボックスの組み合わせで、それを電子制御・油圧作動で機能させているだけのものです。

ただ、このオートマチックトランスミッションも低燃費のための工夫がされており、オイルラインやフリクションロスの低減させるための構造が取られています。

とはいってもそれが走行性能を向上させるということにはつながりません。

※トランスミッションの評価:★★☆☆☆(2)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの走行性能を決める構造

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

マツダの登録車のプラットフォームは、基本的にロードスターシリーズを除いたどのモデルも同じもので、車種にあわせてホイールベースを伸ばしたり縮めたりして複数のモデルに対応させるという形を取っています。
ですので、このMAZDA3(アクセラ)・セダンも他のモデルと同じということになるのですが、前モデルまでは格上モデルのアテンザのシャシーを改良して作られていたものだったのですが、2019年のモデルチェンジで発売になった4代目モデルは、格下モデルで大衆コンパクトカーのMAZDA2(デミオ)のシャシーを使って、それのホイールベースを約155mmほど伸ばしたものを使って作られるようになってしまったのです。

いうなればシャシーがランクダウンされたということです。
更にはMAZDA2(デミオ)のシャシーは名目上は親会社のトヨタとの共同開発によって作られたものであるとされていますが、実のところはマツダのシャシーを更に低コスト化したもの、要するに更に軟弱化されてしまったものを使っているので、このMAZDA3(アクセラ)・セダンも前モデルのもの、マツダオリジナルのシャシーよりももっと軟弱なシャシーを使って作られているということになります。

前モデルのシャシーやボディフレームもお世辞にも頑丈で剛性が高いとは言えなかったものでしたがこの4代目モデルでは更なる軟弱な車体になってしまったのです。

後述しますが、リヤサスペンション構造がチープで乗り心地も最悪なトーションビームに変更されましたが、その割には乗り心地が良く感じたのは、サスペンション構造がいいのではなく、ボディが軟弱でボディ全体がサスペンションの役割を果たしてしまったからなのでしょう。

運転して見るとすぐにわかります、とにかくリヤ周りが落ち着きません。

※ボディ剛性の評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの走りの質を決めるサスペンション構造

4代目モデルになったことで大幅に性能がダウンした部分があります。
それがこのサスペンション構造です。

3代目モデルまではずっと

・フロント:マクファーソンストラット
・リヤ:マルチリンク

といった形で四輪独立懸架とされ、他社モデルがリヤサスペンションにリジットサスペンションを採用する中、唯一中型大衆モデル四輪独立懸架を持っていたモデルとして一目置く存在だったのに、モデルチェンジで4代目モデルとなり、マツダ3などと呼ばれるようになってからリヤサスペンションが低コストのために走りを捨てたあの最悪なサスペンション構造であるトーションビームになってしまったのです。

・フロント:マクファーソンストラット
・リヤ:トーションビーム

これは低コスト化を図るために格下モデルのMAZDA2(デミオ)のシャシーを流用・改良して使ったためで、ウィキペディアの書いてあるような「自然な運転感覚を重視して…」という理由ではありません。
そもそもトーションビームはサスペンション全体が大きく波を打つように捻じれながら機能するサスペンション構造ですので、自然な運転感覚などいられるわけがありません。
こういった無知なウィキペディアンには騙されないようにしましょう。
安く作ることができるからトーションビームにしただけのことです。

そして走行性能も最悪で、ストレートでは直進安定性が悪く常に修正舵を当てていないとまっすぐ走りませんし、コーナーリングではリヤタイヤがほとんどグリップせずに、頻繁にダイナミック・スタビリティ・コントロールシステムが介入してくるようになってしまいます。

※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

MAZDA3(アクセラ)・セダンのブレーキシステムは、このモデルのいるクラスでは標準的な

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

が採用されています。

潜在的なベースモデルとなるMAZDA2(デミオ)がリヤブレーキとしてドラムブレーキを採用しているのに対して、一応格上モデルということでリヤブレーキもディスクブレーキにしたといった感じです。

特に効き目が良いわけではありませんがだからといって恐怖を感じるようなこともありません。
中型大衆モデルとしては妥当な性能を持っているといっていいでしょう。

※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンに搭載されている4WDシステム

MAZDA3(アクセラ)・セダンでは、1.8リッターディーゼルエンジンモデルにだけ4WDモデルを用意しています。

この4WDモデルには、マツダで「i-ACTIV AWD」と呼ばれている4WDシステムが使われています。
この4WDシステムは、前後のタイヤの回転差、スロットルの開度、ステアリングホイールの角度、ブレーキオイル油圧、前後ワイパーの稼働状態、外気温度、ステアリングトルク、パワステモーター電流、前後Gなどといったファクターによって予測・判断して、FF状態と4WD状態を切り替えるという仕組みを持ちます。

ただ、何だかんだ凄いことをいっても通常はFF状態で、何かしらのアクションがあった時だけ一時的に4WD状態になるということは軽自動車などにも使われているいわゆる生活四駆の「スタンバイ4WD」以外の何物でもありません。

軽自動車などではビスカスカップリングを使い、前後タイヤの回転差を4WD状態にするトリガーとしていて、このi-ACTIV AWDよりはトリガーの数が少ないですが、違いはそれだけで機能やトラクション性能に違いはほとんどありません。

無いよりはまし、緊急用の4WDシステムといった類の簡易なものです。

ちなみにこの4WDシステムはロードスターシリーズ以外のすべてのマツダの登録車に全く同じものが採用されています。

※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの燃費性能

マツダ アクセラ 燃費

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのカタログ燃費と実燃費

●2リッターガソリンエンジンモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大12.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大16.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大18.2km/L

・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大20.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大16.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大19.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大22.2km/L

・実燃費:約15km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(4WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大15.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大18.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大21.3km/L

・実燃費:約13km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

特にこれといって優れた低燃費装備が付けられているわけではない中型大衆モデルでしたらこれくらい実燃費で十分だと思います。

これ以上の燃費性能を求めるのであれば後から発売されるであろう(2019年10月時点)ハイブリッドモデルや違う自動車メーカーのハイブリッドカーを買うべきだと思います。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンに採用されている低燃費装備

●2リッターガソリンエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのライバルモデル比較

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンのライバルとなるのはトヨタ・アリオン

MAZDA3(アクセラ)・セダンは中型大衆セダンモデルです。
このクラスには各社からいろいろなモデルが発売されていますが、ここでは2リッターNAエンジンを搭載する中型大衆セダンモデル同士ということでトヨタのアリオンと比較してみたいと思います。

トヨタのアリオンは、プレミオを販売チャネル違いの兄弟車としてもつ中型大衆セダンモデルで、2001年に発売が開始され、2019年10月現在で2代目モデルとなるT260系型が発売されています。
モデルのバリエーションは、1.5リッターガソリンエンジンモデル、1.8リッターガソリンエンジンモデル、2リッターガソリンエンジンモデルの3つとなります。

ここでは2リッターガソリンエンジンモデルを対象として比較してみましょう。

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンの概要
・カテゴリー:FF中型セダン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:PE-VPS型
・比較対象グレード:「20S L Package」グレード

●トヨタ・アリオンの概要
・カテゴリー:FF中型セダン
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:3ZR-FAE型
・比較対象グレード:「A20」グレード

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンとトヨタ・アリオンのパワースペック比較

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダン

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

●トヨタ・アリオン

・最大出力:152ps/6,100rpm
・最大トルク:19.7kgf・m/3,800rpm

※パワースペック比較結果

同じ2リッターNAエンジン同士でもMAZDA3(アクセラ)・セダンは直噴エンジン、アリオンはバルブマチックエンジンと構造が全く違うもの同士の比較となりました。

パワースペックの差はわずかですが、長い期間乗り続けていった時のエンジンの状態、パワーの出方、故障のリスクを考えるとマツダのエンジンの方が優れているといっていいでしょう。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンとトヨタ・アリオンの燃費性能比較

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダン
・カタログ燃費(JC08モード換算):最大17.8km/L
・実燃費:約10km/L

●トヨタ・アリオン
・カタログ燃費(JC08モード):最大15.6km/L
・実燃費:約9km/L

※燃費性能比較結果

どちらも平凡な数字ですが、ハイブリッドモデルでもない普通の2リッターNAエンジンを搭載する大衆セダンであればどちらもこんなものでしょう。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダンとトヨタ・アリオンの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダン

約252万円~約320万円

●トヨタ・アリオン

約193万円~約270万円

※販売価格帯比較結果

全体的にMAZDA3(アクセラ)・セダンの方が高くなっていますが、MAZDA3(アクセラ)・セダンは最廉価モデルが2リッターNAエンジンモデルですし、高額モデルは生産コストがどうしても高くなってしまうディーゼルエンジンモデルですので仕方がありません。

対してアリオンは最廉価モデルが1.5リッターNAエンジンモデル、そして高額モデルがこの2リッターNAエンジンモデルとなりますので比較すると安くなるのも当然だと思います。

ちなみに2リッターNAエンジンモデルだけで比較してみると

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・セダン

約252万円~約269万円

●トヨタ・アリオン

約245万円~約270万円

といった感じで、ほぼ同等になります。

まとめ

MAZDA3 アクセラ まとめ
モデルチェンジのついでに車種名を変更するモデルは過去にもたくさんありますが、アクセラとこのMAZDA3のように変更点があまりなく、一歩間違えばビッグマイナーチェンジかと勘違いしてしまうレベルのモデルチェンジでこうもあっさりと商品の知名度を左右する商品名である車種名を変更してしまうとは驚きです。

確かに日本の自動車界はある意味で飽和状態、大衆車は日産とトヨタの三つ巴、軽自動車もスズキとダイハツとホンダの三つ巴となり、特にこれといって得意分野を持たない(本来はスポーツモデルが得意になのだが現在の日本の自動車界では全く武器にならない)マツダが入るスキがありません。

そうなると日本市場を捨ててまだまだ日本の自動車メーカーが入る余地があるヨーロッパ市場に積極的に参戦しようとしてデザインの共通化とか車種名の共通化などを取りたくなる気持ちもわかりますが、ヨーロッパでどんなに頑張っても日本の自動車メーカーなのですからもう少し日本市場に、興味を持ってもらいたいと思います。

それからMAZDA3(アクセラ)・セダンについてですが非常にもったいないと思います。
これまでは地味ながらも中型大衆セダンモデルの中でも四輪独立懸架を採用するなど他の自動車メーカーでは取り入れないお金のかかる優れた技術を取り入れた車作りをしてきたのに、4代目モデルとなりMAZDA3などと名乗るようになってから普通の中型大衆セダンモデルになってしまいました。

多分、まだアクセラと呼んでいた時代のモデルなら買うが、MAZDA3になってからのモデルだったら他の自動車メーカーの車を購入するといった方も多いのではないでしょうか。

非常に残念です。

※総合評価:★☆☆☆☆(1)

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