モデルチェンジをして車種名も「アクセラ」から「MAZDA3」へと変更したのに、相変わらず同じデザインで、新しい面白みの薄いこのモデル、標準的なモデルである4ドアノッチバックセダンモデルの他に「スポーツハッチバック」と称するハッチバックモデルも存在します。

これがMAZDA3(アクセラ)・ファストバックと呼ばれるモデルなのですが、「スポーツハッチバック」といわれてしまったからにはこのモデルがどれだけ「スポーツ」しているのかを確認しなければなりません。
私はこの「スポーツ」という言葉に敏感に反応するたちですので、ここは徹底的に検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックは4代目アクセラ

マツダ アクセラ ファストバック
マツダ・MAZDA3・ファストバックはご存じの通り、マツダの中型大衆モデルであるアクセラの改名モデルで、2019年のモデルチェンジで4代目モデルとなったのを機に「アクセラ」から「MAZDA3」と車種名を変更されました。

MAZDA3とはもともとはマツダが主力マーケットとして設定しているヨーロッパ市場でこのモデルを売るための名称として前から採用されている名称で、今回はいわゆるヨーロッパ向けモデルの名称を日本国内向けにも採用したという形なったわけです。

しかし、この改名は日本人には受け入れられていないようで、MAZDA3と改名された今でもこのモデルをアクセラと呼んだり、モデルの歴史としても初代MAZDA3ではなく、4代目アクセラとする方がかなり多くなっています。
かくいう私もマツダの販売戦略に騙されていないということを証明するためにこのモデルを「アクセラの4代目モデル」という解釈をしており、ここでも一応は「MAZDA3」であることを考慮してMAZDA3(アクセラ)として呼ぶことにしました。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックは本当に「スポーツハッチバック」なのか?

マツダのWebサイトにある「MAZDA3(アクセラ)・ファストバック」のWebカタログページの「タイトルタグ」には「5ドアスポーツ・ハッチバック」の文言が記載されています。
ということはこのモデルは「大衆ハッチバックモデル」ではなく、「スポーツモデル」ということらしいです。

スポーツモデルといえば、現在のマツダにもロードスターシリーズがあり、過去には名車RX-7やその後継モデルであるRX-8といったモデルがあります。
ロードスターシリーズは廉価モデルである故、パワーの無さを「ハンドリング・マシン」という言葉で誤魔化していますが、RX-7もRX-8もそして本当の意味でのスポーツモデルではハイパワーなパワーユニットを搭載することによる優れた動力性能、ボディ剛性の高い車体に複雑で贅沢なサスペンション構造によってもたらされる優れたコーナーリング性能、そしてブレーキペダルをちょこんと踏んだだけで強烈なストッピングパワーと峠を何本でも走れるような放熱性、耐久性を兼ね備える優れたブレーキング性能を持っているものばかりです。

マツダはこのMAZDA3(アクセラ)・ファストバックをそれと同じ車である、同じ土俵で戦う車であるとしているようですが、果たして実際の性能はどうなのでしょうか。

細かい部分は、部分ごとに分けて後述していきますが、大雑把に見てこのモデルがスポーツモデルである、あるいはそれと同等の車なのか?というと…どうやらそうではないようです。

そもそもコンポーネントのほとんどを中型大衆セダンモデル、要するに中・高齢者をターゲットとした車と全く同じもの(それもそのはずボディ形状が違うだけですから…)なのですから、それでスポーツモデルばりの過激な走りができるわけがありません。

ならばどうしてこのモデルを「スポーツハッチバックモデル」などとややこしい言い方をするのでしょうか。
その理由は簡単です、本来のこのMAZDA3(アクセラ)シリーズのターゲット層ではない、年齢層の需要を確保したいからです。

先ほども言いました通り、MAZDA3(アクセラ)シリーズというのは中型大衆モデルでいわゆる「オヤジ車」です。
購入する方の年齢層も40代ぐらいから70代ぐらいと年齢層の高い方で、どうしても高齢化が進んでしまい、需要の幅が狭くなってしまうのです。

そこでその年齢層よりも若い世代の人間を取り込もうということで、若年層が好む「スポーツ」という言葉を使った販売戦略を取り、それによってこのMAZDA3(アクセラ)・ファストバックのサブカテゴリー的なものとして「スポーツハッチバック」という言葉を使ったというわけです。

このモデルがまだ純粋なアクセラであった時代にもハッチバックモデルのバリエーションがあり、そのモデルのサブネームとして「スポーツ」という言葉をつけ、「アクセラ・セダン」に対して「アクセラ・スポーツ」といった車種名が付けられていましたが、その「アクセラ・スポーツ」もこのMAZDA3(アクセラ)・ファストバックのキャッチフレーズのように、若年層に好まれる言葉を使って気を引く、うまくすればスポーティーな車だと認識してくれるかも…といった意味合いで命名しただけのものです。

ただ、ノッチバックセダンモデルに「スポーツ」という言葉をつけて印象付けをするのは少々無理があるということで、初代モデルからある5ドアハッチバックモデルをそういった戦略で販売するようなりました。

今回のMAZDA3(アクセラ)シリーズは、「アクセラ・スポーツ」ではなく「MAZDA3(アクセラ)・ファストバック」という名称に変更されていますが実はこの「ファストバック」といういい方もスポーティーさを主張する一つの手段だったりします。

ファストバックとは、リヤウィンドウの角度がかなり寝たボディ形状のことを言い、過去にはファストバッククーペといった形で2ドアスポーツモデルによく使われていました。
そのイメージを利用したかったのでしょう、5ドアハッチバックモデルのこのモデルにも間違いではありませんが少々無理がある「ファストバック」という言葉を使ったようです。

中身の脆弱さはこの後、説明していきます。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのこれまでの出来事(2019年10月時点)

●初代モデル BK系型 2003年10月発売

※「アクセラ・スポーツ」時代

・2003年12月 「23S」グレードに5速マニュアルトランスミッションの採用
・2004年10月 一部改良 「20S」グレードの追加
・2004年12月「Sound Leather Limited」の追加
・2005年11月 一部改良
・2006年6月 マイナーチェンジ デザインの変更
・2006年6月 「マツダスピード・アクセラ」の追加
・2006年11月 「マツダスピード・アクセラ スタイリッシュトーンシリーズ」の追加
・2008年1月 一部改良 デザインの小変更 「20C」グレードの廃止 「20E」グレードの追加
・2009年1月 「1.5 Smart Edition」の追加

●2代目モデル BL系型 2009年6月発売

※「アクセラ・スポーツ」時代

・2010年1月 「90周年記念特別仕様車」の追加
・2010年3月 「スポーツ 1.5 S Style」の追加
・2010年12月 「Navi Edition」の追加
・2011年9月 マイナーチェンジ デザインの変更
・2012年6月 一部改良 「20S-SKYACTIV アドバンスドスタイル」の追加
・2012年12月 「15S スポーツエディション」「20S-SKYACTIV スポーツエディション」の追加

●3代目モデル BM/BY系型 2013年11月発売

※「アクセラ・スポーツ」時代

・2014年8月 一部改良(ガソリンエンジンモデル) 「15S Touring」グレードの追加
・2014年10月 一部改良(ハイブリッドモデル)
・2015年5月 マツダコネクト搭載車のサービスキャンペーン
・2015年8月 一部改良
・2016年7月 一部改良 モデル構成・グレード構成の変更
・2017年8月 一部改良

●4代目モデル BP系型 2019年5月発売

※「MAZDA3・ファストバック」時代

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックが属するカテゴリー

●車格:中型大衆モデル
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:FF5ドアハッチバック
●エンジン排気量クラス:1.5リッタークラス、2リッタークラス、1.8リッターディーゼルクラス

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのオーナー層

●年齢層:20歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:富裕層(新車購入)、高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:オーナー層のほとんどが中年齢層

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速マニュアルトランスミッション
・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:トーションビーム(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり…MAZDA2(デミオ)

●兄弟車

・あり…MAZDA2(デミオ)、MAZDA6(アテンザ)、CX-3、CX-5、CX-30

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのモデル構成とグレード構成

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックにはパワーユニットの違いによるモデルが3種類、設定されています。

1.5リッターガソリンエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・15S グレード(2WD・4WD)
・15S ツーリング グレード(2WD・4WD)

●「15S」グレードの主な装備

・衝撃吸収ソフトインテリア
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・荷物侵入抑制機構リアシート
・後退抑制ブレーキペダル
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・運転席ニーエアバッグ SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・スマート・ブレーキ・サポート
・AT誤発進抑制制御(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・レーンキープ・アシスト・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・後側方接近車両検知
・ドライバー・アテンション・アラート
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・フロントパーキングセンサー(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・オートライトシステム
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアウインドーガラス
・リアウインドーデフォッガー
・LEDドアミラーウインカー
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・ブラック塗装 フロントグリル
・セイルガーニッシュ
・ピアノブラック センターピラーガーニッシュ
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント LEDルームランプ
・リヤ LEDルームランプ
・フロント LEDマップランプ
・トランクルームランプ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・アームレスト付コンソールボックス
・サブトランクボックス
・助手席 シートバックポケット
・ボトルホルダー付ドアポケット
・リアコートフック×2
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・運転席 フットレスト
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・トノカバー
・シルバー デコレーションパネル
・シルバー サイドルーバーベゼル
・シルバー インナードアハンドル
・シルバー シフトリング
・ブラック エンジンスタートスイッチリング
・ピアノブラック ドアスイッチパネル
・シフトパネル
・ドアトリム クロス
・合成皮革 ニーレストパッド
・7インチTFTカラー マルチスピードメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・8.8インチセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・スイッチパネル加飾/スイッチカラー/6時スポークベゼル/シフトスイッチ付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントカップホルダー
・運転席/助手席 ラチェットレバー式シートリフター
・6:4分割可倒式シートバック リアシート
・リアシート センターアームレスト
・マニュアルエアコン
・AM/FMラジオ
・外部接続ハブ
・プリントラジオアンテナ
・Apple CarPlay
・Android Auto
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・8スピーカー
・フロント スタビライザー
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・ボンネットインシュレーター
・205/60R16 92Vサイズ タイヤ
・16インチ×6.5J アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・電波式キーレスエントリーシステム

など

●「15S ツーリング」グレードの主な装備

「15S」グレードの装備に加えて・・・

・スーパーUVカット/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラスガラス(フロントドア)
・プラチナサテン デコレーションパネル
・プラチナサテン サイドルーバーベゼル
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・215/45R18 89Wサイズ タイヤ
・18インチ×7J アルミホイール
・アドバンストキーレスエントリーシステム

が追加されています。

2リッターガソリンエンジンモデル

MAZDA アクセラ モデル
このモデルには4つのグレードが用意されています。

・20Sプロアクティブ グレード(2WD)
・20Sプロアクティブ ツーリングセレクション グレード(2WD)
・20S Lパッケージ グレード(2WD)
・20S バーガンディセレクション

●「20Sプロアクティブ」グレードの主な装備

・衝撃吸収ソフトインテリア
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・荷物侵入抑制機構リアシート
・後退抑制ブレーキペダル
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・運転席ニーエアバッグ SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・スマート・ブレーキ・サポート
・AT誤発進抑制制御
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・前側方接近車両検知
・後側方接近車両検知
・ドライバー・アテンション・アラート
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・フロントパーキングセンサー
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・オートライトシステム
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアウインドーガラス
・リアウインドーデフォッガー
・LEDドアミラーウインカー
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ
・ヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・デイタイム・ランニング・ライト
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ブラック塗装 フロントグリル
・セイルガーニッシュ
・ピアノブラック センターピラーガーニッシュ
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント LEDルームランプ
・リヤ LEDルームランプ
・フロント LEDマップランプ
・トランクルームランプ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・アームレスト付コンソールボックス
・サブトランクボックス
・助手席 シートバックポケット
・ボトルホルダー付ドアポケット
・リアコートフック×2
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・運転席 フットレスト
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・トノカバー
・プラチナサテン デコレーションパネル
・プラチナサテン サイドルーバーベゼル
・プラチナサテン インナードアハンドル
・プラチナサテン シフトリング
・ブラック エンジンスタートスイッチリング
・ピアノブラック ドアスイッチパネル
・シフトパネル
・ドアトリム クロス
・合成皮革 ニーレストパッド
・7インチTFTカラー マルチスピードメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・8.8インチセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・スイッチパネル加飾/スイッチカラー/6時スポークベゼル/シフトスイッチ付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントカップホルダー
・運転席/助手席 ラチェットレバー式シートリフター
・6:4分割可倒式シートバック リアシート
・リアシート センターアームレスト
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・外部接続ハブ
・プリントラジオアンテナ
・Apple CarPlay
・Android Auto
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・8スピーカー
・車載通信機
・フロント スタビライザー
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・ボンネットインシュレーター
・215/45R18 89Wサイズ タイヤ
・18インチ×7J アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・アドバンストキーレスエントリーシステム

など

●「20Sプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの主な装備

「20Sプロアクティブ」グレードの装備に加えて

・クルージング&トラフィック・サポート
・スーパーUVカット/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラスガラス(/フロントドア)
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ステアリングヒーター
・運転席/助手席 シートヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・LEDリヤマップランプ

が追加されています。

●「20S Lパッケージ」グレードの主な装備

「20Sプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの装備に加えて

・スーパーUVカットガラスの廃止
・IRカットガラスの廃止
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・プラチナサテン エンジンスタートスイッチリング
・合成皮革 ドアトリム
・プラチナサテン ホーンパッドリング
・プラチナサテン グローブボックスノブ
・内部植毛加工付 グローブボックス
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナーの廃止

が追加されています。

●「20S バーガンディセレクション」グレードの主な装備

「20S Lパッケージ」グレードの装備に加えて

・スーパーUVカットガラス
・IRカットガラス
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー

が追加されています。

1.8リッターディーゼルエンジンモデル

このモデルには4つのグレードが用意されています。

・XDプロアクティブ グレード(2WD・4WD)
・XDプロアクティブ ツーリングセレクション グレード(2WD・4WD)
・XD Lパッケージ グレード(2WD・4WD)
・XD バーガンディセレクション グレード(2WD・4WD)

●「XDプロアクティブ」グレードの主な装備

・衝撃吸収ソフトインテリア
・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・荷物侵入抑制機構リアシート
・後退抑制ブレーキペダル
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・運転席ニーエアバッグ SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・スマート・ブレーキ・サポート
・AT誤発進抑制制御
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・前側方接近車両検知
・後側方接近車両検知
・ドライバー・アテンション・アラート
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・フロントパーキングセンサー
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・オートライトシステム
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアウインドーガラス
・リアウインドーデフォッガー
・LEDドアミラーウインカー
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ
・ヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・デイタイム・ランニング・ライト
・自動防眩ルームミラー
・バックガイドモニター
・感度調整式レインセンサーワイパー
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・ブラック塗装 フロントグリル
・セイルガーニッシュ
・ピアノブラック センターピラーガーニッシュ
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・フロント LEDルームランプ
・リヤ LEDルームランプ
・フロント LEDマップランプ
・トランクルームランプ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・アームレスト付コンソールボックス
・サブトランクボックス
・助手席 シートバックポケット
・ボトルホルダー付ドアポケット
・リアコートフック×2
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・運転席 フットレスト
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・トノカバー
・プラチナサテン デコレーションパネル
・プラチナサテン サイドルーバーベゼル
・プラチナサテン インナードアハンドル
・プラチナサテン シフトリング
・ブラック エンジンスタートスイッチリング
・ピアノブラック ドアスイッチパネル
・シフトパネル
・ドアトリム クロス
・合成皮革 ニーレストパッド
・7インチTFTカラー マルチスピードメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・8.8インチセンターディスプレイ
・コマンダーコントロール
・スイッチパネル加飾/スイッチカラー/6時スポークベゼル/シフトスイッチ付本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントカップホルダー
・運転席/助手席 ラチェットレバー式シートリフター
・6:4分割可倒式シートバック リアシート
・リアシート センターアームレスト
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・外部接続ハブ
・プリントラジオアンテナ
・Apple CarPlay
・Android Auto
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・マツダ・ハーモニック・アコースティックス オーディオシステム
・8スピーカー
・車載通信機
・フロント スタビライザー
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・ボンネットインシュレーター
・215/45R18 89Wサイズ タイヤ
・18インチ×7J アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・イルミネーテッドエントリーシステム
・車速感応式オートドアロック
・アドバンストキーレスエントリーシステム

など

●「XDプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの主な装備

「XDプロアクティブ」グレードの装備に加えて

・クルージング&トラフィック・サポート
・スーパーUVカット/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラスガラス(/フロントドア)
・運転席側自動防眩機能/オート格納/リバース連動機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・ステアリングヒーター
・運転席/助手席 シートヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・LEDリヤマップランプ

が追加されています。

●「XD Lパッケージ」グレードの主な装備

「XDプロアクティブ ツーリングセレクション」グレードの装備に加えて・・・

・スーパーUVカットガラスの廃止
・IRカットガラスの廃止
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・プラチナサテン エンジンスタートスイッチリング
・合成皮革 ドアトリム
・プラチナサテン ホーンパッドリング
・プラチナサテン グローブボックスノブ
・内部植毛加工付 グローブボックス
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナーの廃止

が追加されています。

●「XD バーガンディセレクション」グレードの主な装備

「XD Lパッケージ」グレードの装備に加えて

・スーパーUVカットガラス
・IRカットガラス
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー

が追加されています。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックに搭載されるパワーユニットと動力性能

マツダ アクセラ 性能
マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックには3種類のパワーユニットが設定されています。

●1.5リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:P5-VPS型
・エンジン排気量:1,496cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:111ps/6,000rpm
・最大トルク:14.9kgf・m/3,500rpm

・1リッターあたりのパワー:約74ps
・パワーウェイトレシオ:約12.6kg/ps

このパワーユニットは1.5リッターガソリンエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンは、マツダで「SKYACTIV-G 1.5」エンジンと呼ばれているもので、このモデル以外にもMAZDA2(デミオ)にも搭載されています。
ちなみにMAZDA3(アクセラ)のセダンモデルにはこのエンジンの設定はありません。

MAZDA2(デミオ)はMAZDA3(アクセラ)よりも格下モデルですから、そのモデルと同じエンジンが搭載されているということは、このエンジンが搭載されているモデルはMAZDA3(アテンザ)の中での最廉価モデルであるということになります。

仮にマツダのいうところのスポーツハッチバックモデルとして見ても中型モデルに対して111ps程度のパワーしか持っていないエンジンは、確実に大幅なパワー不足となるエンジンといえるでしょう。

これがスポーツハッチバックモデルをうたっていないのであれば「まあまあ」といえるのですが、欲張ってスポーツハッチバックモデルといいきってしまったので評価は最悪なものとなります。

※パワーユニットの評価:☆☆☆☆☆(0)

●2リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:PE-VPS型
・エンジン排気量:1,997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約8.71kg/ps

このパワーユニットは2リッターガソリンエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンは、MAZDA3(アクセラ)シリーズ以外にも「なんちゃってクロスオーバーSUV」シリーズであるCX-3、CX-5、CX-30にも搭載されているもので、マツダでは「SKYACTIV-G 2.0」エンジンと呼んでいます。

いわゆる中型モデル用の主力エンジンとなるもので、徹底した低燃費型エンジンとして作られています。

そのため、パワースペックは平凡で、一般的な2リッタークラスの低燃費型エンジンの標準的なパワースペックとなる150psはクリアしていますが、マツダがいうところのスポーツハッチバックモデルとしてはこれでもまだまだパワーが足りません。

そもそも2リッターNAエンジンで「スポーツ」をうたっていけません。

このエンジンも大衆モデルとしてはまあまあですがスポーツハッチバックモデルとしては最悪のエンジンといえます。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●1.8リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:S8-DPTS型
・エンジン排気量:1,756cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:116ps/4,000rpm
・最大トルク:27.5kgf・m/1,600rpm~2,600rpm

・1リッターあたりのパワー:約64ps
・パワーウェイトレシオ:約12.6kg/ps

このパワーユニットは1.8リッターディーゼルエンジンモデルに採用されているエンジンです。

マツダで「SKYACTIV-D 1.8」エンジンと呼ばれているディーゼルターボエンジンで、このモデル以外にも「なんちゃってクロスオーバーSUV」モデルのCX-3やCX-30にも採用されています。

「なんちゃってクロスオーバーSUV」であればいいですが、仮にもスポーツハッチバックモデルとして若年層を誤認させようとしている車にディーゼルエンジンを採用した時点でそもそも間違っています。

ディーゼルエンジンは、スポーツハッチバックモデルで走りを極めるためのエンジンではなく、あくまでも実用エンジンです。
それにここは日本なのですから、ディーゼルエンジンにしたからといって税制が優遇されるわけではありません。

パワースペックも116psとなんとも残念な数字で、これでスポーツハッチバックモデルをうたってはいけません。

マツダ3(アクセラ)・セダンのような中型大衆モデルのパワーユニットとしては最適だと思いますが、スポーツハッチバックモデルのエンジンとしてはこれもまた最悪です。

※パワーユニットの評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックに採用されているトランスミッション

MAZDA アクセラ トランスミッション
●6速オートマチックトランスミッション

MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのすべてのモデルに設定されているのがこの6速オートマチックトランスミッションです。

このトランスミッションは通称「SKYACTIV-DRIVE」、形式名「6EC-AT」と呼ばれている多段式オートマチックトランスミッションで、カタログなどではくどくどとこのオートマチックトランスミッションのすばらしさを語っていますが、なんてことはない中身も制御もごく普通のオートマチックトランスミッション以外の何物でもありません。

構造はトルクコンバーターとプラネタリーギヤで構成されたギヤボックスを組み合わせただけのもので、制御は電子制御、作動は油圧といったよくあるオートマチックトランスミッションです。

通常のオートマチックトランスミッションよりトルクコンバーターのロックアップタイミングが長くされているだけで、他のオートマチックトランスミッションよりずば抜けて何かが秀でているという点もありません。

マツダが発売するすべての登録車(乗用モデル)に採用されています。

※トランスミッションの評価:★★☆☆☆(2)

●6速マニュアルトランスミッション

このモデルでは1.5リッターガソリンエンジンモデルにだけ6速マニュアルトランスミッションを用意しています。
このマニュアルトランスミッションは「SKYACTIV-MT」と呼ばれているもので徹底したフリクションロスの低減と軽量化の処置が行われているもので、どちらかというと走りのためのマニュアルトランスミッションではなく、低燃費のためのマニュアルトランスミッションというべきものでしょう。

ただ、シフトフィールはよく、シフトレバーのストロークも比較的短く、操作性はかなり良いと思います。

中身はごく普通のFFレイアウト用のマニュアルトランスミッションでしかありません。

※トランスミッションの評価:★★★★★(5)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの走行性能を決める構造

マツダ アクセラ 走行性能

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

たくさんの登録車を製造発売しているマツダですが、実はマツダにはたった1つの基本プラットフォームしかありません。
そのプラットフォームの規格で作られたシャシーを伸ばしたり縮めたりして作ったシャシーにボディフレームを組み合わせた形で複数のモデルに対応させるという形を取っていて、このMAZDA3(アクセラ)シリーズもそういった作りで作られたものが採用されています。

ただし、どのモデルにおいても既存モデルのシャシーを流用して作ることになっており、このMAZDA3(アクセラ)シリーズは格下モデルのMAZDA2(デミオ)のシャシーのホイールベースを伸ばして作られたシャシーを使っています。

ただ、このMAZDA2(デミオ)のシャシーだけはちょっと特別で、事実上の親会社となるトヨタの息がかかっているシャシーなのです。
マツダとトヨタは2017年に業務資本提携を締結したのですが、その際にマツダのデミオをベースにしたトヨタのアメリカ向けコンパクト4ドアセダンモデルを販売する計画があったのです。

その際、トヨタの発案でデミオのシャシーをそのまま使うのではなく、もっと利益を得るために生産コストをもっと抑えることができるシャシーに作り替えることになったのです。

シャシーやフレームで安く作る方法といえば、鋼材の質を落とすことと部品の厚みを薄くして鋼材の使用量を減らすといったシャシーやフレームの強度、剛性、耐久性を著しく低下させる方法しかありません。
そしてマツダとトヨタの共同開発という名目で作られた新しいデミオのシャシーは、トヨタでは北米エリア向けのヤリスiAとして4ドアノッチバックセダンの返信したうえで発売され、それと同じシャシーを使ってマツダでは4代目デミオ、後のMAZDA2(デミオ)を作ったのです。

このMAZDA2(デミオ)のシャシーを元にして、ホイールベースを伸ばした形で作られたのがこのMAZDA3(アクセラ)シリーズのシャシーであるわけです。

簡単いえば、「軟弱化されたマツダのコンパクトカー向けのシャシーを伸ばして作ったシャシー」が使われているということです。

確かにボディ全体がサスペンションになったかのようにグニャグニャと捻じれるので乗り心地はいいですが、スポーツハッチバックモデルとしてみれば、タイヤがまともにグリップしないですし、直進安定性もよくありません。

※ボディ剛性の評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの走りの質を決めるサスペンション構造

MAZDA2(デミオ)ベースのシャシーを使って作られたことによって出た副作用がこのサスペンション構造です。

3代目モデルまではずっと四輪独立懸架だったのに今回モデルからは

・フロント:マクファーソンストラット
・リヤ:トーションビーム

といった明らかに「生産コストの低下」を狙っただけのものとなってしまいました。
このサスペンションの組み合わせは軽自動車で使われているものと全く同じで、どんなに「SKYACTIV技術」のすばらしさをうたっても結局は軽自動車と同じ性能しか持たされていないわけです。

特にリヤサスペンションのトーションビームは最悪です。
いつもリヤタイヤがフラフラして直進安定性がない、コーナーリングでもリヤタイヤがほとんどグリップせずに、ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステムのお世話になることがしばしばです。

これでスポーツハッチバックモデルをうたうのですからマツダもだいぶトヨタの影響を受けてしまったようです。

※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

スポーツハッチバックモデルならブレーキシステムもそれなりに考えられたものが与えられるものですが、なんと大衆セダンモデルのMAZDA3(アクセラ)・セダンと全く同じレベルのものしか与えられていません。

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

ドラムブレーキでないだけまだましですが、これでスポーツハッチバックモデルにふさわしいスポーツ走行をしたらすぐにフェード気味になってしまって怖い思いをすることになるでしょう。

大衆セダンモデルとしてであれば、妥当といえるのですがスポーツハッチバックモデルとうたった車にしてはチープすぎます。

※ブレーキシステムの評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックに搭載されている4WDシステム

MAZDA3(アクセラ)・ファストバックでは、1.5リッターエンジンモデルと1.8リッターディーゼルエンジンモデルに4WDモデルを用意しています。

この4WDモデルには、マツダで「i-ACTIV AWD」と呼ばれている4WDシステムが使われていますが、名前ほど立派なものではなく、要するにスタンバイ4WDです。

ビスカスカップリングを使ったスタンバイ4WDのように4WD状態になるきっかけが前後のタイヤの回転差だけではなく、それ以外にもスロットルの開度やステアリングホイールの角度、ブレーキオイル油圧、前後ワイパーの稼働状態、外気温度、ステアリングトルク、パワステモーター電流、前後Gなどといったものがトリガーとなるちょっと高度なスタンバイ4WDですが、だからといってトラクション性能が高まるわけではなく、走行性能的にも普通のスタンバイ4WD以外の何物でもありません。

※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの燃費性能

MAZDA アクセラ 燃費

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのカタログ燃費と実燃費

●1.5リッターガソリンエンジンモデル(2WD・オートマチックトランスミッション)

・カタログ燃費(WLTCモード):最大16.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大13.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大16.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大18.4km/L

・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●1.5リッターガソリンエンジンモデル(2WD・マニュアルトランスミッション)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大17.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大14.1km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.4km/L

・実燃費:約13km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●1.5リッターガソリンエンジンモデル(4WD・オートマチックトランスミッション)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大13.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.4km/L

・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2リッターガソリンエンジンモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大12.1km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.7km/L

・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大16.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大19.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大21.8km/L

・実燃費:約15km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(4WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大18.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大15.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大18.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大20.7km/L

・実燃費:約13km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

どのモデルも平凡な数字ですが、マニュアルトランスミッションモデルが意外にも燃費性能が良かったのには驚きました。
やっぱり、機械よりは人間の方が高度な動きが出きるようです。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックに採用されている低燃費装備

●1.5リッターガソリンエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2リッターガソリンエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのライバルモデル比較

マツダ アクセラ 比較

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのライバルとなるのはスバル・インプレッサ・スポーツ

MAZDA3(アクセラ)・ファストバックのような2リッタークラスのエンジンを搭載したハッチバックモデル、それもスポーティーなモデルであるといいながらも中身はいたって普通といったモデルは意外と少なく、国産モデルの中ではスバルのインプレッサ・スポーツぐらいしかありません。

ここでは両車にある2リッターガソリンエンジンモデルで比較してみましょう。

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの概要
・カテゴリー:中型ハッチバック
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:PE-VPS型
・比較対象グレード:「20S L Package」グレード

●スバル・インプレッサ・スポーツの概要
・カテゴリー:中型ハッチバック
・車格:中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:FB20型
・比較対象グレード:「2.0i-S EyeSight」グレード

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックとスバル・インプレッサ・スポーツのパワースペック比較

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック

・最大出力:156ps/6,000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4,000rpm

●スバル・インプレッサ・スポーツ

・最大出力:154ps/6,000rpm
・最大トルク:20.0kgf・m/4,000rpm

※パワースペック比較結果

数字も特性も実際に運転した時の感覚もほぼ同じといっていいでしょう。
どちらも「スポーツ」をうたうには物足りません。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックとスバル・インプレッサ・スポーツの燃費性能比較

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック

・カタログ燃費(JC08モード換算):最大17.8km/L
・実燃費:約10km/L

●スバル・インプレッサ・スポーツ

・カタログ燃費(JC08モード):最大17.0km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能比較結果

どちらも同じようなカタログ燃費を持ちますので、実燃費においてもあまり大きな差は生まれませんでしたが、フルタイム・リアルタイムの4WDモデルでありながらFFのマツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックと同等レベルの実燃費を発揮させているインプレッサ・スポーツの方が優れているといえるかもしれません。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックとスバル・インプレッサ・スポーツの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバック

約222万円~約328万円

●スバル・インプレッサ・スポーツ

約200万円~約270万円

※販売価格帯比較結果

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックは、1.5リッターガソリンエンジンモデル、2リッターガソリンエンジンモデル、1.8リッターディーゼルエンジンモデルの3種類、インプレッサ・スポーツは1.6リッターガソリンエンジンモデル、2リッターガソリンエンジンモデルの2種類となります。

マツダ・MAZDA3(アクセラ)・ファストバックの方が生産コストがかかるディーゼルエンジンモデルがあるので高額側がずば抜けて高くなるのはわかりますが、1.5リッターガソリンエンジンモデルの価格となる低額側も1.6リッターガソリンエンジンモデルのインプレッサ・スポーツより高いのは不思議です。

まとめ

マツダ アクセラ まとめ
シャシーは軟弱、ボディフレームもフニャフニャ、エンジンもパワーがなく挙句の果てにはヨーロッパの真似をしてディーゼルエンジンを積む、サスペンションは低コストのためのトーションビームですし、ブレーキもオヤジ車レベル、4WDシステムは軽自動車とほぼ同じつくり…こ「スポーツハッチバックモデル」とは言い難いと思います。

はっきり言って、スポーツハッチバックモデルとして買う価値はありません。
どうせ買うならセダンモデルかハッチバックモデルが欲しいならMAZDA2(デミオ)を買った方がいいと思います。

※総合評価:★☆☆☆☆(1)

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