1998年に生産終了となった3代目キャロルを最後に軽自動車の自社生産を取りやめたマツダ、それ以降はスズキからOEM供給を受けての販売となっていますが、遅ればせながら2012年から「新生フレアシリーズ」の1台として発売されたのがこのフレア・ワゴンです、
ここではフレア・ワゴンがどういう車なのか、軽自動車としての性能をどれくらい持っているのかといったところを検証してみたいと思います。
※ご注意
ここではマツダ・フレア・ワゴンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。
目次
マツダ・フレア・ワゴンはスズキの軽スーパーハイトワゴンシリーズのOEM供給モデル
軽自動車といえば昔はボディが小さくキャビンも狭い、走りも悪くて装備も最悪・・・というのが定番だったのですが、1990年代中盤あたりから軽自動車の優れた経済性がもてはやされるようになり、人気がぐんぐんと上昇していったことから各自動車メーカーも軽自動車をしっかり作るようになり、今ではリッターカークラスの登録車も顔負けの充実した装備を持つようになりました。
しかし、キャビン寸法とエンジンパワーだけは軽自動車規格や自主規制によって、ある程度までしかグレードアップすることができませんでした。
ただ、キャビン寸法、要するにキャビンの広さに関しては物理的には無理だったものの、感覚的にグレードアップさせることに気が付いた自動車メーカーが作ったのが軽スーパーハイトワゴンです。
キャビン寸法というとそれまで室内長と室内幅による「キャビン面積」だけで見る傾向がありました。
それによって、既に軽自動車規格で許されるボディ寸法一杯までボディサイズを拡大し、キャビンの室内長、室内幅も名一杯まで大きくしていたことから、これ以上の広さを得ることはできないとされていたのです。
しかし、三菱が軽自動車規格のボディ寸法の中で全高(2メートルまで)だけがフルに活用されていないことに気づき、それを活用すべくそれまでの軽ハッチバックセダンや軽トールワゴンの全高を上回る背の高い軽自動車、ミニカ・トッポを作りました。
ここで、それまで数字的な面積だけでキャビン寸法の広さを判断するのに加えて、このモデルの発売で視覚的に広さを感じる、キャビン面積ではなくキャビン容積で広さを判断するというもう1つの判断材量を得たことになったのです。
それが軽スーパーハイトワゴンの始まりだったのですが、その後、三菱はどういうわけか軽スーパーハイトワゴンを作るのをやめて軽トールワゴンにスイッチしてしまいました。
それを見たダイハツは、「そのアイディア、いただき!」といったかどうかは知りませんが、全高を高めた軽自動車を作って居住性の良さ、キャビンの広さを持つことを強く押し出すために、小さな子供を持つお母さんドライバーに子供一緒に出掛けることができる軽自動車、面倒が見やすい空間を持つ軽自動車としてタントというモデルを発売したのです。
実はこの売り出し方が「軽スーパーハイトワゴン」というモデルの性質を決めることになり、それは現在でも「ママチャリ」ならぬ「ママさんグルマ」として根付いています。
タントの発売で「軽スーパーハイトワゴン」というカテゴリーを確立したことによってライバル企業であるスズキのそのカテゴリーに参戦します。
そして生まれたのが「パレット」でした。
そのスズキ・パレットのOEM供給をうけてマツダで販売しているのがフレアシリーズ第二弾モデルとなるこのフレア・ワゴンなのです。
その後、OEM供給元のスズキのパレットが2代目モデルになるのを機に「スペーシア」と改名を行ったことで、現在のフレア・ワゴンはスペーシアのOEM供給モデルとなりました。
マツダ・フレア・ワゴンのこれまでの出来事(2019年11月現在)
●初代モデル MM21S型 2012年6月発売
※スズキ・パレットのOEM供給モデル時代
・2013年2月 パレットの生産終了(「スペーシア」へ改名)
●2代目モデル MM32S/42S型 2013年3月発売
※スズキ・スペーシアのOEM供給モデル時代
・2013年6月 ドレスアップモデル「フレア・ワゴン カスタムスタイル」の追加
・2013年9月 一部改良 先進安全装備の標準装備
・2014年6月 「XS Limited」の追加
・2015年5月 NAエンジンモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更 「S-エネチャージ」の採用
・2015年5月 ターボエンジンモデルのマイナーチェンジ デザインの小変更 「S-エネチャージ」の採用
・2017年1月 一部改良 ボディカラーの変更 グレード構成の変更
・2017年4月 仕様変更 ボディカラーの変更
・2017年6月 仕様変更 ボディカラーの一部廃止
●3代目モデル MM53S型 2018年12月発売
※スズキ・スペーシアのOEM供給モデル時代
・2018年12月 「タフスタイル」の追加
マツダ・フレア・ワゴンが属するカテゴリー
●車格:軽自動車
●用途・目的:生活車
●車両カテゴリー:軽スーパーハイトワゴン
●エンジン排気量クラス:軽自動車クラス
マツダ・フレア・ワゴンのオーナー層
●年齢層:25歳ぐらいから50歳ぐらいまで
●性別:女性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:主に子育て中の主婦に買われている
マツダ・フレア・ワゴンの車体の構成・選択肢
●パワーユニット
・ガソリンエンジン+ハイブリッドシステム
●トランスミッション
・CVT
●エンジン・ドライブトレーンレイアウト
・FF
・スタンバイ式4WD
●サスペンション構造
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:FF=トーションビーム(コイルスプリング) 4WD=コイルリジット(コイルスプリング)
●ブレーキシステム
・フロント:FF=ソリッドディスク 4WD=ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ
●ベースモデル
・あり・・・スペーシア
●兄弟車
・あり・・・スペーシア、ワゴンR、アルト、アルト・ラパン、ハスラー
マツダ・フレア・ワゴンのモデル構成とグレード構成
フレア・ワゴンには外観、ドレスアップの違いによって3つのモデルがあります。
標準モデル
このモデルには2つのグレードが用意されています。
・HYBRID XG グレード(2WD・4WD)
・HYBRID XS グレード(2WD・4WD)
●「HYBRID XG」グレードの主な装備
・頭部衝撃軽減構造インテリア
・頸部衝撃緩和フロントシート
・上下可動式全席ヘッドレスト
・ブレーキペダル後退抑制機構
・後席両側 スライドドアストッパー
・運転席・助手席 SRSエアバッグシステム
・フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ブレーキアシスト
・ヒルホールドコントロール
・エマージェンシーストップシグナル
・車両接近通報装置
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム・
・デュアルセンサーブレーキサポート
・前進時 誤発進抑制機能
・後退時ブレーキサポート
・後退時 誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト機能
・リアパーキングセンサー
・LEDハイマウントストップランプ
・間欠式&ミスト付フロントワイパー
・リアワイパー&ウォッシャー
・IRカット/UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントクォーターガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアクォーターガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド バックドアガラス
・熱線プリント式リアウインドーデフォッガー
・LEDストップランプ付リアコンビネーションランプ
・パワーウインドウ
・マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ
・オートライトシステム
・ライト自動消灯システム
・ルーフ同色 電動格納リモコン式カラードドアミラー(2WDモデルのみ)
・ルーフ同色 ヒーテッド機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(4WDモデルのみ)
・サイドアンダーミラー
・ピラーブラックアウト
・両側スライドドア
・ボディ同色 フロントグリル
・ボディ同色 アウタードアハンドル
・ボディ同色 バックドアガーニッシュ
・常時照明式盤面発光式メーター
・運転席/助手席 サンバイザー
・後席両側 乗降グリップ
・助手席/後席両側 可倒式アシストグリップ
・バックドアインサイドグリップ
・フットレスト
・フロント/センター 残照式3ポジションルームランプ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・アイボリー インストルメントパネル
・ブラック インパネデコレーションパネル
・レッド/ブラック エアコンルーバー
・ブラック オーディオガーニッシュ
・ウレタン ステアリングホイール
・運転席 バニティミラー
・インパネ アクセサリーソケット
・助手席 インパネアッパーボックス
・助手席 インパネボックス
・運転席 インパネアンダートレイ
・インパネセンターポケット
・グローブボックス
・助手席 シートアンダーボックス
・ラゲッジアンダーボックス
・ボトルホルダー付ドアポケット
・ボトルホルダー
・ラゲッジルーム ユーティリティナット
・運転席側/助手席側 インパネドリンクホルダー
・インパネ/ラゲッジサイド助手席側 ショッピングフック
・レッド ドアミドルポケット
・レッド 後席・運転席側 クォーターポケット
・助手席前倒し機構
・フルフラットシート機構
・センターアームレスト付ベンチタイプ フロントシート
・リアシート左右独立シートスライド&リクライニング機構
・運転席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・ファブリック シート生地
・エコクール
・風量調整機能付エアコンルーバー
・リアヒーターダクト
・抗菌処理タイプ/エアフィルター付フルオートエアコン
・2スピーカー
・ラジオ用可倒式ルーフアンテナ
・アイドリングストップシステム
・電動パワーステアリング
・フットパーキングブレーキ
・フロント スタビライザー
・リア スタビライザー(2WDモデルのみ)
・155/65R14 75Sサイズ タイヤ
・14インチ×4.5J スチールホイール
・樹脂製フルホイールキャップ
・バックドア連動パワードアロック
・車速連動式オートドアロック
・イモビライザー
・セキュリティアラームシステム
・アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステム
など
●「HYBRID XS」グレードの主な装備
「HYBRID XG」グレードの装備に加えて・・・
・助手席シートベルトウォーニング
・スーパーUV&IRカット機能付熱線吸収グリーン フロントドアガラス
・ルーフ同色 オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(2WDモデルのみ)
・ルーフ同色 オート格納機能付ヒーテッド機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(4WDモデルのみ)
・後方視界支援ミラー
・メッキ フロントグリル
・両側 ワンアクション電動スライドドア
・両側 スライドドアイージークロージャー
・光沢タイプアイボリー インストルメントパネル
・シルバー インパネデコレーションパネル
・ブラックパール/シルバー オーディオガーニッシュ
・チルトステアリング調整機能
・助手席 バニティミラー
・後席・運転席側 アクセサリーソケット
・ロールサンシェード
・ラゲッジルームランプ
・フロント アームレストボックス
・助手席 シートバックポケット
・運転席シートリフター
・運転席 シートヒーター
・助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・リアシートスライド用ストラップ
・スリムサーキュレーター
が追加されています。
ドレスアップモデル(カスタムスタイル)
このモデルは、「カスタムスタイル」と呼ばれるドレスアップモデルで、OEM供給元モデルのスペーシアの「スペーシア・カスタム」に該当するモデルです。
3つのグレードが用意されています。
・カスタムスタイル HYBRID XG グレード(2WD・4WD)
・カスタムスタイル HYBRID XS グレード(2WD・4WD)
・カスタムスタイル HYBRID XT グレード(2WD・4WD)
●「カスタムスタイル HYBRID XG」グレードの主な装備
・頭部衝撃軽減構造インテリア
・頸部衝撃緩和フロントシート
・上下可動式全席ヘッドレスト
・ブレーキペダル後退抑制機構
・後席両側 スライドドアストッパー
・運転席・助手席 SRSエアバッグシステム
・フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ブレーキアシスト
・ヒルホールドコントロール
・エマージェンシーストップシグナル
・車両接近通報装置
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム・
・デュアルセンサーブレーキサポート
・前進時 誤発進抑制機能
・後退時ブレーキサポート
・後退時 誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト機能
・リアパーキングセンサー
・助手席シートベルトウォーニング
・LEDハイマウントストップランプ
・間欠式&ミスト付フロントワイパー
・リアワイパー&ウォッシャー
・IRカット/UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントクォーターガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアクォーターガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド バックドアガラス
・熱線プリント式リアウインドーデフォッガー
・LEDストップランプ付リアコンビネーションランプ
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム)
・LEDポジションランプ
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・オートライトシステム
・ライト自動消灯システム
・ルーフ同色 LEDサイドターンランプ/オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(2WDモデルのみ)
・ルーフ同色 LEDサイドターンランプ/オート格納機能付ヒーテッド機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(4WDモデルのみ)
・サイドアンダーミラー
・後方視界支援ミラー
・ピラーブラックアウト
・両側スライドドア
・エアロタイプ フロントバンパー
・エアロタイプ リアバンパー
・メッキ / ブラックメッキ フロントグリル
・サイドアンダースポイラー
・ルーフエンドスポイラー
・ボディ同色 アウタードアハンドル
・メッキ バックドアガーニッシュ
・後席助手席側 ワンアクション電動スライドドア
・両側 スライドドアイージークロージャー
・常時照明式盤面発光式メーター
・運転席/助手席 サンバイザー
・後席両側 乗降グリップ
・助手席/後席両側 可倒式アシストグリップ
・バックドアインサイドグリップ
・フットレスト
・フロント/センター 残照式3ポジションルームランプ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ブラックパール インストルメントパネル
・シルバー インパネデコレーションパネル
・メッキ/ブラック エアコンルーバー
・ブラックパール/シルバー オーディオガーニッシュ
・メッキ フロントインサイドドアハンドル
・ブラックパール加飾 フロントドアアームレスト
・タコメーター
・ウレタン ステアリングホイール
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・運転席 バニティミラー
・助手席 バニティミラー
・インパネ アクセサリーソケット
・後席・運転席側 アクセサリーソケット
・ロールサンシェード
・ラゲッジルームランプ
・助手席 インパネアッパーボックス
・助手席 インパネボックス
・運転席 インパネアンダートレイ
・インパネセンターポケット
・グローブボックス
・助手席 シートアンダーボックス
・ラゲッジアンダーボックス
・ボトルホルダー付ドアポケット
・ボトルホルダー
・ラゲッジルーム ユーティリティナット
・運転席側/助手席側 インパネドリンクホルダー
・インパネ/ラゲッジサイド助手席側 ショッピングフック
・フロント アームレストボックス
・助手席 シートバックポケット
・ブラック ドアミドルポケット
・ブラック 後席・運転席側 クォーターポケット
・助手席前倒し機構
・フルフラットシート機構
・センターアームレスト付ベンチタイプ フロントシート
・リアシート左右独立シートスライド&リクライニング機構
・運転席シートリフター
・運転席 シートヒーター
・助手席 シートヒーター(4WDモデルのみ)
・リアシートスライド用ストラップ
・ファブリック シート生地
・エコクール
・風量調整機能付エアコンルーバー
・リアヒーターダクト
・抗菌処理タイプ/エアフィルター付フルオートエアコン
・2スピーカー
・ラジオ用可倒式ルーフアンテナ
・アイドリングストップシステム
・電動パワーステアリング
・フットパーキングブレーキ
・フロント スタビライザー
・リア スタビライザー(2WDモデルのみ)
・155/65R14 75Sサイズ タイヤ
・14インチ×4.5J アルミホイール
・バックドア連動パワードアロック
・車速連動式オートドアロック
・イモビライザー
・セキュリティアラームシステム
・アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステム
など
●「カスタムスタイル HYBRID XS」グレードの主な装備
「カスタムスタイル HYBRID XG」グレードの装備に加えて・・・
・スーパーUV&IRカット機能付熱線吸収グリーン フロントドアガラス
・フロントバンパー LEDイルミネーション
・メッキ アウタードアハンドル
・後席・運転席側 ワンアクション電動スライドドア
・レッドステッチ 本革巻き ステアリングホイール
・レッドステッチ 本革巻き セレクターノブ
・運転席/助手席 折り畳み式シートバックテーブル
・一部レザー調/レッドステッチ ファブリック シート生地
・スリムサーキュレーター
・6スピーカー
・165/55R15 75Vサイズ タイヤ
・15インチ×4.5J アルミホイール
が追加されています。
●「カスタムスタイル HYBRID XT」グレードの主な装備
「カスタムスタイル HYBRID XS」グレードの装備に加えて・・・
・SRSカーテンエアバッグシステム
・全方位モニター用カメラ
・標識認識機能
・クルーズコントロール
・ヘッドアップディスプレイ
・シフトステアリングスイッチ
・TV用ガラスアンテナ
・GPSアンテナ
・USB端子
が追加されています。
レジャー向けドレスアップモデル(タフスタイル)
このモデルは、「タフスタイル」と呼ばれるアウトドアレジャー向けにドレスアップされたモデルで、OEM供給元モデルのスペーシアの「スペーシア・ギア」に該当するモデルです。
2つのグレードが用意されています。
・タフスタイル HYBRID XS グレード(2WD・4WD)
・タフスタイル HYBRID XT グレード(2WD・4WD)
●「タフスタイル HYBRID XS」グレードの主な装備
・頭部衝撃軽減構造インテリア
・頸部衝撃緩和フロントシート
・上下可動式全席ヘッドレスト
・ブレーキペダル後退抑制機構
・後席両側 スライドドアストッパー
・運転席・助手席 SRSエアバッグシステム
・フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ブレーキアシスト
・ヒルホールドコントロール
・エマージェンシーストップシグナル
・車両接近通報装置
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム・
・デュアルセンサーブレーキサポート
・前進時 誤発進抑制機能
・後退時ブレーキサポート
・後退時 誤発進抑制機能
・車線逸脱警報機能
・ふらつき警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・ハイビームアシスト機能
・リアパーキングセンサー
・助手席シートベルトウォーニング
・LEDハイマウントストップランプ
・間欠式&ミスト付フロントワイパー
・リアワイパー&ウォッシャー
・IRカット/UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントクォーターガラス
・UVカット機能付熱線吸収グリーン フロントドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアドアガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド リアクォーターガラス
・UVカット機能付ダークティンテッド バックドアガラス
・熱線プリント式リアウインドーデフォッガー
・LEDストップランプ付リアコンビネーションランプ
・パワーウインドウ
・LEDヘッドランプ(ハイ/ロービーム)
・LEDポジションランプ
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・オートライトシステム
・ライト自動消灯システム
・ガンメタリック LEDサイドターンランプ/オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(2WDモデルのみ)
・ガンメタリック LEDサイドターンランプ/オート格納機能付ヒーテッド機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー(4WDモデルのみ)
・サイドアンダーミラー
・後方視界支援ミラー
・ピラーブラックアウト
・両側スライドドア
・ガンメタリック ヘッドランプガーニッシュ
・ガンメタリック/メッキ フロントグリル
・ガンメタリック アウタードアハンドル
・ガンメタリック サイドドアガーニッシュ
・ガンメタリック バックドアガーニッシュ
・ブラック ルーフレール
・両側 ワンアクション電動スライドドア
・両側 スライドドアイージークロージャー
・常時照明式盤面発光式メーター
・運転席/助手席 サンバイザー
・後席両側 乗降グリップ
・助手席/後席両側 可倒式アシストグリップ
・バックドアインサイドグリップ
・フットレスト
・フロント/センター 残照式3ポジションルームランプ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・ガンメタリック インストルメントパネル
・シルバー インパネデコレーションパネル
・オレンジメタリック/ブラック エアコンルーバー
・ブラックパール/シルバー オーディオガーニッシュ
・ブラックステッチ 本革巻き ステアリングホイール
・オーディオリモートコントロールスイッチ
・運転席 バニティミラー
・助手席 バニティミラー
・インパネ アクセサリーソケット
・後席・運転席側 アクセサリーソケット
・ロールサンシェード
・運転席 折り畳み式シートバックテーブル
・ラゲッジルームランプ
・助手席 インパネアッパーボックス
・助手席 インパネボックス
・運転席 インパネアンダートレイ
・インパネセンターポケット
・グローブボックス
・助手席 シートアンダーボックス
・ラゲッジアンダーボックス
・ボトルホルダー付ドアポケット
・ボトルホルダー
・ラゲッジルーム ユーティリティナット
・運転席側/助手席側 インパネドリンクホルダー
・インパネ/ラゲッジサイド助手席側 ショッピングフック
・フロント アームレストボックス
・助手席 メッシュタイプ上下2分割シートバックポケット
・ブラック ドアミドルポケット
・ブラック 後席・運転席側 クォーターポケット
・助手席前倒し機構
・フルフラットシート機構
・センターアームレスト付ベンチタイプ フロントシート
・リアシート左右独立シートスライド&リクライニング機構
・運転席シートリフター
・運転席 シートヒーター
・助手席 シートヒーター
・防汚タイプラゲッジフロア
・リアシートスライド用ストラップ
・撥水加工/オレンジステッチ ファブリック シート生地
・エコクール
・風量調整機能付エアコンルーバー
・リアヒーターダクト
・抗菌処理タイプ/エアフィルター付フルオートエアコン
・2スピーカー
・ラジオ用可倒式ルーフアンテナ
・アイドリングストップシステム
・電動パワーステアリング
・フットパーキングブレーキ
・フロント スタビライザー
・リア スタビライザー(2WDモデルのみ)
・155/65R14 75Sサイズ タイヤ
・14インチ×4.5J アルミホイール
・ハーフホイールキャップ
・バックドア連動パワードアロック
・車速連動式オートドアロック
・イモビライザー
・セキュリティアラームシステム
・アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステム
など
●「タフスタイル HYBRID XT」グレードの主な装備
「タフスタイル HYBRID XS」グレードの装備に加えて・・・
・全方位モニター用カメラ
・標識認識機能
・クルーズコントロール
・ヘッドアップディスプレイ
・シフトステアリングスイッチ
・ブラックステッチ 本革巻 セレクターノブ
・TV用ガラスアンテナ
・GPSアンテナ
・USB端子
が追加されています。
マツダ・フレア・ワゴンに搭載されるパワーユニットと動力性能
マツダ・フレア・ワゴンには2種類のパワーユニットが設定されています。
●660ccNAエンジン+ハイブリッドシステム
○エンジン
・エンジン型式:R06A型
・エンジン排気量:658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC12バルブ
・燃料供給:ポート噴射
○電気モーター
・電気モーター形式:WA05A型
○ハイブリッドシステム:マイルドハイブリッド(簡易型ハイブリッドシステム)
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー
◆スペック
○エンジン
・最大出力:52ps/6500rpm
・最大トルク:6.1kgf・m/4000rpm
○電気モーター
・最大出力:3.1ps
・最大トルク:5.1kgf・m
○システムパワー:約52ps
・1リッターあたりのパワー:約78.7ps
・パワーウェイトレシオ:約18.0kg/ps
このパワーユニットは、標準モデルの全グレード、「カスタムスタイル」モデルの「カスタムスタイル HYBRID XG」グレード、「カスタムスタイル HYBRID XS」グレード、「タフスタイル」モデルの「タフスタイル HYBRID XS」グレードに採用されています。
スズキの軽自動車の標準エンジンとなるR06A型のNAエンジンに「S-エネチャージ」をグレードアップした形で作られたいわゆる「マイルドハイブリッド」と呼ばれる簡易型ハイブリッドシステムを追加したものです。
このハイブリッドシステムは、加速時のみ電気モーターのアシストが入るだけのもので、電気モーターだけでの走行、EV走行もクリープ現象レベルのスピードでしか行われないようになっています。
なので、電気モーターによるモアパワーはないのでシステムパワーもエンジンのパワースペックと同じ52psとなります。
軽自動車でのNAエンジンの標準的なパワーをクリアしているのでこれで良しとしなければなりませんが、やはり軽自動車といえともNAエンジンでは少々厳しいものを持ちます。
※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)
●660ccターボエンジン+ハイブリッドシステム
○エンジン
・エンジン型式:R06A型
・エンジン排気量:658cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:3気筒
・バルブ構造:DOHC12バルブ
・燃料供給:ポート噴射
・過給器:ターボチャージャー
○電気モーター
・電気モーター形式:WA05A型
○ハイブリッドシステム:マイルドハイブリッド(簡易型ハイブリッドシステム)
○ハイブリッドバッテリー:リチウムイオンバッテリー
◆スペック
○エンジン
・最大出力:64ps/6000rpm
・最大トルク:10.0kgf・m/3000rpm
○電気モーター
・最大出力:3.1ps
・最大トルク:5.1kgf・m
○システムパワー:約64ps
・1リッターあたりのパワー:約96.9ps
・パワーウェイトレシオ:約14.8kg/ps
このパワーユニットは「カスタムスタイル」モデルの「カスタムスタイル HYBRID XT」グレード、「タフスタイル」モデルの「タフスタイル HYBRID XT」グレードのみに採用されています。
上記のNAエンジン+ハイブリッドシステムのものをターボエンジンにした形のもので、こちらもシステムパワーはエンジンのパワースペックと同じ64psとなります。
軽自動車には自主規制値がありますので、これ以上のパワーを求めることはできませんのでこれで一応は「良し」とするしかありません。
※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)
マツダ・フレア・ワゴンに採用されているトランスミッション
●CVT
フレア・ワゴンでは全モデル共通でCVTがトランスミッションとして与えられています。
これしか選べません。
スペーシア同様、前モデルではジャトコ製の副変速機付きCVTが採用されていましたが、構造が複雑であったことから故障がとても多かったことから今回のモデルでは副変速機のないごく普通のCVTが採用されました。
どこの誰が書いたか知りませんが、ウィキペディアの「スペーシア」の項目にかかれているように全モデルがハイブリッドモデルになったこと、パワーモードスイッチが付けられたことによって副変速機付きCVTが廃止になったのではなく、故障が多すぎるからです。
性能としてもごく普通のCVTのそれで、滑りまくるベルトによってモッサリとした走りしかできません。
※トランスミッションの評価:☆☆☆☆☆(0)
マツダ・フレア・ワゴンの走行性能を決める構造
マツダ・フレア・ワゴンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー
フレア・ワゴンはスズキのスペーシア、スペーシアはスズキの軽自動車用の共通プラットフォーム「HEARTECT」を使って作られているモデルですので、フレア・ワゴンにも「HEARTECT」使われている形になります。
スズキのHEARTECTは、モノコックフレームにラダーフレーム状の頑丈なメインフレームをくっつけたようなシャシーを採用しており、軽自動車のシャシーの中では、1、2を争うほどの強度と剛性を持っています。
ダイハツが新しく作った「DNGA-Aプラットフォーム」と比べてもこの「HEARTECT」によって作られたシャシーの方がはるかに剛性や強度が高く、サスペンションがよく動くことから乗り心地がよくなっています。
ボディフレームに関しては、全高の高いボディを用いていることから若干軟なつくりになってしまいますが、その欠点をシャシーがうまく補っているようです。
残念ながらサスペンション構造がチープであるため、その優れたシャシー性能を走行性能につなげることができていませんがそれでも軽自動車の中では優れたプラットフォーム、シャシーを持つ車といっていいでしょう。
※ボディ剛性の評価:★★★☆☆(3)
マツダ・フレア・ワゴンの走りの質を決めるサスペンション構造
フレア・ワゴンで非常に残念な部分のひとつがこのサスペンション構造です。
FFの2WDモデルは・・・
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:トーションビーム
4WDモデルは・・・
・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)
となっていて、駆動方式によってリヤサスペンション構造に違いが付けられています。
フロントサスペンションのマクファーソンストラットはもはや定番で文句のつけようがありませんが問題となるのが2WDモデルのリヤサスペンションとして採用されているトーションビームです。
トーションビームは低コストを実現するために作られたFFモデルのリヤサスペンション構造で、とにかく安く作るために走行性能や乗り心地などをすべて犠牲にして作られたものです。
軽自動車や小型大衆車のFFモデルなどで定番となっているのもトーションビームの性能がいいからではなく、安く作れるからで、逆にいえばリヤサスペンションにトーションビームが使われている車は、どんなに優れた宣伝文句、コンセプトを持っていても、低コストの粗悪モデルであることがわかります。
ただ、軽自動車においてはそもそも軽自動車自体が低コストのためのものですので、トーションビームが使われていても仕方がないということもできます。
ただ、このモデルにおいては4WDモデル用にスズキオリジナルのリジットサスペンション「I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)」が採用されているので、できればFFモデルもこの「I.T.L.」にしてもらった方がよかったと思います。
I.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)はトーションビームと同じリジットサスペンションに属するサスペンション構造ですが、トーションビームよりははるかにいろいろな面で性能が上です。
トーションビーム以外に選択肢があったのにそれが使われていないのがとても残念です。
※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)
マツダ・フレア・ワゴンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム
フレア・ワゴンで残念な部分のもう1つがこのブレーキシステムです。
このモデルでは2パターンのブレーキシステムが用意されていて、
標準モデルと「タフスタイル」モデルの2WDモデルには・・・
・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ
が採用されており、それ以外の標準モデルの4WDモデルと「タフスタイル」モデルの4WDモデル、「タフスタイル」モデルのターボエンジンモデル、「カスタムスタイル」モデルの全モデルに・・・
・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ
が採用されています。
要するにフロントブレーキがディスクブレーキであること、リヤブレーキがドラムブレーキであることは共通で、モデルによってフロントブレーキのブレーキローターが2種類あるということです。
フレア・ワゴンはスポーツモデルでもありませんし、サーキットや峠道を果敢に攻める車でもありませんが、フロントブレーキぐらい全モデルでベンチレーテッドディスクを使ったディスクブレーキにしてもらいたかったです。
軽量でパワーの無い軽自動車といってもフロントブレーキにかかる負担は登録車の小型モデルとさほど違いはありませんので、熱による制動力の低下、ブレーキタッチの悪化は比較的簡単に起こります。
先進安全装備もいいですがこういったところから固めていってもらいたいと思います。
※ブレーキシステムの評価:★★☆☆☆(2)
マツダ・フレア・ワゴンに搭載されている4WDシステム
フレア・ワゴンでは全モデルに4WDモデルが設定されていますが、この4WDモデルはオフロードを走るためのものではなく、いわゆる「生活四駆」と呼ばれる類のものです。
採用されている4WDシステムはドライブトレーンの途中にビスカスカップリングを組み込んだスタンバイ4WDで、前輪と後輪との回転差が大きくなった時だけ、ビスカスカップリングの作用によって一時的にリヤタイヤにも動力が伝わるといったものです。
日常生活の中で偶然に出くわしてしまったスリッピーな路面をなんとか走破する・・・こんな使い方がピッタリな4WDシステムです。
なので、4WDモデルを選んだからといって走行性能が向上するわけでもありませんし、オフロードや雪道でのトラクション性能が劇的によくなるわけではありません。
その場しのぎの4WDシステムです。
※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)
マツダ・フレア・ワゴンの燃費性能
マツダ・フレア・ワゴンのカタログ燃費と実燃費
●標準モデル
・カタログ燃費(JC08モード):最大30.0km/L
・実燃費:約23km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
●ドレスアップモデル(カスタムスタイル NAエンジンモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大28.2km/L
・実燃費:約21km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
●ドレスアップモデル(カスタムスタイル ターボエンジンモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大25.6km/L
・実燃費:約19km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
●レジャー向けドレスアップモデル(タフスタイル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大28.2km/L
・実燃費:約20km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
●ドレスアップモデル(タフスタイル ターボエンジンモデル)
・カタログ燃費(JC08モード):最大25.6km/L
・実燃費:約18km/L
※燃費性能の評価:★★★★☆(4)
ハイブリッドモデルといっても構造上、あまり恩恵がありませんが、それでももともとの燃費性能が良いのでこれくらいの実燃費におさまりました。
カタログ燃費との乖離が少ないのも好印象です。
マツダ・フレア・ワゴンに採用されている低燃費装備
●全モデル
・ハイブリッドシステム
・可変バルブタイミング機構(NAエンジンモデル=吸・排気 ターボエンジンモデル=吸気)
・CVT
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
マツダ・フレア・ワゴンのライバルモデル比較
マツダ・フレア・ワゴンのライバルとなるのはスバル・シフォン
フレア・ワゴンはスズキのスペーシアですので、ライバルとなるのはダイハツのタント以外にはありません。
ここではOEM供給モデル同士という形にしたいと思いますので、タントのOEM供給モデルであるスバルのシフォンをライバルモデルして設定しておきましょう。
シフォンは2016年にタントの3代目モデルのOEM供給をうけたのがはじまりで、現在ではタントの4代目モデルのOEM供給を受けて2台目シフォンとして販売されています。
バリエーションは、標準モデルにNAエンジンモデルとターボエンジンモデルを、シフォン・カスタムと呼ばれるドレスアップモデルにもNAエンジンモデルとターボエンジンモデルが用意されています。
ダイハツにはハイブリッドシステムがありませんのでハイブリッドモデルは存在しません。
ここではドレスアップモデルのターボエンジンモデル同士で比較してみたいと思います。
●マツダ・フレア・ワゴンの概要
・カテゴリー:軽スーパーハイトワゴン
・車格:軽自動車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・パワーユニット形式:R06A型ターボ+WA05A型
・比較対象グレード:「HYBRID XT」グレード
●スバル・シフォンの概要
・カテゴリー:軽スーパーハイトワゴン
・車格:軽自動車
・エンジン排気量:約0.66リッター
・エンジン形式:KF-DET型
・比較対象グレード:「RSスマートアシスト」グレード
マツダ・フレア・ワゴンとスバル・シフォンのパワースペック比較
●マツダ・フレア・ワゴン
・システムパワー:約64ps
●スバル・シフォン
・最大出力:64ps/6400rpm
・最大トルク:10.2kgf・m/3600rpm
※パワースペック比較結果
自主規制値があるためどちらも規制値一杯までパワーを出してきています。
マツダ・フレア・ワゴンとスバル・シフォンの燃費性能比較
●マツダ・フレア・ワゴン
・カタログ燃費(JC08モード):最大25.6km/L
・実燃費:約19km/L
●スバル・シフォン
・カタログ燃費(JC08モード・WLTCモード):最大25.2km/L
・実燃費:約15km/L
※燃費性能比較結果
フレア・ワゴンの方が実燃費がいいのは、ハイブリッドシステムのおかげではなく、ダイハツのカタログ燃費が実燃費とかなりかけ離れた数字になっているからです。
マツダ・フレア・ワゴンとスバル・シフォンの販売価格帯比較
ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。
●マツダ・フレア・ワゴン
約135万円~約203万円
●スバル・シフォン
約133万円~約194万円
※販売価格帯比較結果
フレア・ワゴンの方が幾分高くなっているのはハイブリッドシステムの価格と思ってください。
なので、同レベルの価格といえます。
まとめ
軽自動車を売るからには、主婦層に大人気の軽スーパーハイトワゴンを売らないわけにはいかないということで販売されているように見えますが、果たして本家のスズキ・スペーシアをあえて避けてOEM供給モデルのフレア・ワゴンを買うでしょうか?
軽自動車を売りたいのであれば、ちゃんと自分のところで作ったらどうでしょう。
もしそれができないのであれば、軽自動車をあきらめて登録車だけを売るぐらいのことをしてもいいのではないかと思います。
車としてはスズキの軽自動車ですのでしっかり作られているので安心です。
※総合評価:★★☆☆☆(2)