マツダの「なんちゃってクロスオーバーSUV」であるCXシリーズ、この中で現存するものとして一番古いモデルがこのCX-5です。
このCX-5が現在のマツダのクロスオーバーSUV像を作ったといっても過言ではなく、後続するCXシリーズのお手本となったわけですが、このお手本が悪いお手本となってしまったため、現在のマツダのクロスオーバーSUVは、堕落した単なるワゴンモデルになってしまっています。

ではこのCX-5のどういうところがいけないのか?ということとあわせてこの車がどういう車なのか、クロスオーバーSUVとしての性能はどうなのかといったところも検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・CX-5の自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

国産クロスオーバーSUVをダメにしたマツダ・CX-5

マツダの国内向けクロスオーバーSUVは、2000年に発売されたトリビュートから始まり、2006年に発売されたCX-7、そして2012年に発売されたこのCX-5に繋がります。

CX-7とCX-5とでは発売時期に6年の開きがあるため、同じ系統のクロスオーバーSUVではなく、CX-5はマツダとしては第二期のクロスオーバーSUVシリーズの最初のモデルといっていいでしょう。

このモデルは、発売時期は前後しますがマツダの中型大衆モデルであるアクセラ(現・MAZDA3)の3代目モデルに使う予定であったプラットフォーム、シャシー、サスペンション構造、一部のエンジン、トランスミッション、ドライブトレーンなどを使ってつくられたクロスオーバーSUVです。
いうなれば、アクセラの車高を上げて、新しいディーゼルエンジンと2.5リッターエンジンを追加しただけの「アクセラのクロスオーバーSUV」ということになります。

アクセラと共通点があるのは構造だけでなく、その構造からもたらされる性能もほぼ同じでクロスオーバーSUVとしての性能は、ロードクリアランスを確保して路面にお腹を擦ることが少なくなったこと以外は全く持っていません。
なのに、マツダはクロスオーバーSUVとしての性能を持っていないことをひた隠しにしながら、クロスオーバーSUVブームの到来にあわせて積極的にこのモデルを売り込んだのです。

当時はまだマツダがこれから先、発売していくモデルに共通デザインを採用していくことが知られていなかったこともあってそれなりに売れていました。
しかし、消費者の手にたくさんのCX-5がわたり、クロスオーバーSUVに求められる「多少のオフロード走行性能」が全くないことが判明したことで、「マツダのクロスオーバーSUVはオンロードだけを走る車だった」ということだけでなく、そこそこ売れて日本中にこのモデルが蔓延してしまったことから「クロスオーバーSUVはオフロードを走れなくてもよい」「クロスオーバーSUVはオンロードモデルだ」という間違った認識を作ってしまったのです。

これにはCX-5が発売される前から売られているトヨタのハリアーやクルーガー、ホンダのCR-V、HR-VなどといったCX-5と同じようにオンロードモデルをベースにして作られたクロスオーバーSUVの影響もありました。

そもそもクロスオーバーSUVというのは、ラダーフレームではなくモノコックフレームを使って作られたSUVのことで、SUVは多少のオフロード走行を強いられることになるアウトドアスポーツやアウトドアレジャーに出かける時に使う4WDのピックアップトラックをベースにして作られた乗用モデルですので、オンロードだけを快適に走れるだけではなく、クロスカントリー4WDほどの優れたものではなくてもいいですが、多少のオフロード、雪道などをある程度走れるオフロード走行性能を必要とされる車です。

マツダや当時のハリアーやクルーガー、CR-V、HR-Vなどといったオンロード志向のクロスオーバーSUVを作っていた自動車メーカーはそれを忘れてしまったのです・・・といいますかわざと忘れた、わざと知らないふりをしたのです。

その理由は、車を安く作れるからです。
日産のエクストレイルや三菱のアウトランダー、エクリプス・クロス、RVR、スバルのフォレスター、現在のホンダのCR-Vのようなオフロードもガンガン走れる本格的なクロスオーバーSUVを作ろうとするとシャシーを強化するところから始まり、強固なボディフレーム、オフロードにも対応できるサスペンション、スタンバイ4WDではないちゃんとした4WDシステムなどの開発・設計を行わなければならないため、相当なコストがかかってしまいます。

しかし、CX-5やハリアーなどのような既存モデルを流用したり、他のモデルと同時開発をしたりといった作り方をすれば、それこそ車高を上げるためのコイルスプリングとボディといったものだけを新たに作ればいいだけで済みますので、かなり安くもう1台の車を作れるのです。

要するにこういった自動車メーカー側の都合によって、クロスオーバーSUVというモデルが本当のクロスオーバーSUVではなく、オンロードしか走れない、オフロードを走ったら即効壊れる「なんちゃってクロスオーバーSUV」であるということが普通になってしまったというわけです。

この間違った風潮を生みだす片棒を担いだのは紛れもなくこのCX-5で、ハリアーやクルーガー、昔のCR-V、HR-Vと同材ということになります。

ただ、ホンダのCR-Vのように途中で気がついて、「なんちゃってクロスオーバーSUV」からクロスオーバーSUVにきちんと作り変えてくれればいいのですが、トヨタの「なんちゃってクロスオーバーSUV」は作り直すどころか更に新しい「なんちゃってクロスオーバーSUV」を続々と発売していますし、マツダもこのCX-5然り、CX-3、CX-30、CX-8と発売するクロスオーバーSUVすべてはオンロードだけしか走れない「なんちゃってクロスオーバーSUV」として作られ販売されているといった始末です。

トヨタの息がかかった自動車メーカーはコストを下げることしか考えられないようです。

現在のCX-5は2代目モデルとなりますが、このモデルは初代モデルのほとんどを引き継いだ形で作られた「限りなくマイナーチェンジに近いモデルチェンジ」によって作られていますので、このモデルも「3代目アクセラの『なんちゃってクロスオーバーSUV』モデル」ということになります。

マツダ・CX-5のこれまでの出来事(2019年10月現在)

●初代モデル KE系型 2012年2月発売

・2012年9月 「20S L Package」グレードの追加
・2012年12月 一部改良 キックダウンスイッチの標準装備化
・2013年9月 一部改良 2.5リッターエンジンモデルの追加
・2013年10月 「2013アニバーサリー」の追加
・2013年11月 試乗会で自動ブレーキシステムの不具合による人身事故発生
・2014年7月 試乗会での人身事故に対して自動車運転過失傷害の疑いで書類送検
・2014年11月 マイナーチェンジ デザインの小変更 先進安全技術のグレードアップ

●2代目モデル KF系型 2017年2月発売

・2017年8月 一部改良 先進安全技術のグレードアップと採用グレードの拡大
・2018年2月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの改良
・2018年10月 マイナーチェンジ デザインの小変更 「Exclusive Mode」の追加 2.5リッターターボエンジンモデルの追加 ディーゼルエンジンモデルにマニュアルトランスミッションの採用 先進安全技術のグレードアップ

マツダ・CX-5が属するカテゴリー

●車格:中・大型大衆モデル
●用途・目的:生活車、レジャー用
●車両カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
●エンジン排気量クラス:2リッタークラス、2.5リッタークラス、2.5リッターターボエンジンクラス、2.2リッターディーゼルエンジンクラス

マツダ・CX-5のオーナー層

●年齢層:30歳ぐらいから60歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入・中古車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:クロスオーバーSUVを理解していない方がほとんど、ワゴンモデルとして購入している

マツダ・CX-5の車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速マニュアルトランスミッション
・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:マルチリンク(コイルスプリング)

●ブレーキシステム
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり・・・BM/BY系アクセラ

●兄弟車

・あり・・・BM/BY系アクセラ

マツダ・CX-5のモデル構成とグレード構成

マツダ・CX-5にはパワーユニットの違いによるモデルが4種類ほど設定されています。

2リッターガソリンエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・20S グレード(2WD)
・20Sプロアクティブ グレード(2WD)

●「20S」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・ハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・全面UVカットガラス
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・LEDヘッドランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・ユニット内シグネチャーLEDランプ
・遮音 フロントドアガラス
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・サイドモニター&バックガイドモニター
・パワーウインドウ
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・運転席 フットレスト
・アジャスター機能付フロントカップホルダー
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・12V電源ソケット
・ガンメタリック インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトパネル
・ブラック パワーウインドウスイッチ
・ブラック ドアミラーコントロールスイッチ
・ガンメタリック ドアトリムデコレーションパネル
・ブラック グローブボックスレバー
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・フロント マップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・カラクリトノカバー
・ラゲッジフック
・運転席/助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・4:2:4分割可倒式シートバック&リモコンレバー/リクライニング機構/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・シャークフィンアンテナ
・AM/FMラジオ
・Bluetooth機能
・Apple CarPlay
・Android Auto
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・キックダウンスイッチ
・フロント/リア スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/65R17 102Hサイズ タイヤ
・17インチ×7J グレーメタリック塗装 アルミホイール
・イモビライザー
・イルミネーテッドエントリーシステム
・パワードアロック
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック スクエアメッシュクロス シート生地

など

●「20Sプロアクティブ」グレードの主な装備

「20S」グレードの装備に加えて・・・

・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・パワーリフトゲート
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・225/55R19 99Vサイズ タイヤ
・19インチ×7J ガンメタリック塗装 アルミホイール

が追加されています。

2.5リッターNAエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・25S グレード(4WD)
・25Sプロアクティブ グレード(4WD)
・25S Lパッケージ グレード(2WD・4WD)

●「25S」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・ハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・全面UVカットガラス
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ
・ヘッドランプウォッシャー
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯
・フロントワイパーデアイサー
・遮音 フロントドアガラス
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・サイドモニター&バックガイドモニター
・パワーウインドウ
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・運転席 フットレスト
・アジャスター機能付フロントカップホルダー
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・12V電源ソケット
・ガンメタリック インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトパネル
・ブラック パワーウインドウスイッチ
・ブラック ドアミラーコントロールスイッチ
・ガンメタリック ドアトリムデコレーションパネル
・ブラック グローブボックスレバー
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・フロント マップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・カラクリトノカバー
・ラゲッジフック
・運転席/助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・4:2:4分割可倒式シートバック&リモコンレバー/リクライニング機構/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・シャークフィンアンテナ
・AM/FMラジオ
・Bluetooth機能
・Apple CarPlay
・Android Auto
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・キックダウンスイッチ
・フロント/リア スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/65R17 102Hサイズ タイヤ
・17インチ×7J グレーメタリック塗装 アルミホイール
・イモビライザー
・イルミネーテッドエントリーシステム
・パワードアロック
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック スクエアメッシュクロス シート生地

など

●「25Sプロアクティブ」グレードの主な装備

「25S」グレードの装備に加えて・・・

・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・パワーリフトゲート
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・225/55R19 99Vサイズ タイヤ
・19インチ×7J ガンメタリック塗装 アルミホイール

が追加されています。

●「25S Lパッケージ」グレードの主な装備

「25Sプロアクティブ」グレードの装備に加えて・・・

・フロント フォグランプ風タウンランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・ピアノブラック ピラーガーニッシュ
・メタルウッド/サテンクロームメッキ インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドウスイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・サテンクロームメッキ 合成皮革/ステッチ付 ニーレストパッド
・ステッチ付 コンソールリッド
・グローブボックス内植毛加工
・助手席6Wayパワーシート
・リアシート シートヒーター
・ブラックorピュアホワイト レザーシート生地

が追加されています。

2.5リッターターボエンジンモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・25T Lパッケージ グレード(2WD・4WD)
・25T エクスクルーシブ・モード グレード(2WD・4WD)

●「25T Lパッケージ」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・交通標識認識システム
・ドライバー・アテンション・アラート
・ハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・全面UVカットガラス
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・フロント フォグランプ風タウンランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・サイドモニター&バックガイドモニター
・パワーウインドウ
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・リアルーフスポイラー
・ピアノブラック ピラーガーニッシュ
・パワーリフトゲート
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・運転席 フットレスト
・アジャスター機能付フロントカップホルダー
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・12V電源ソケット
・メタルウッド/サテンクロームメッキ インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドウスイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・ガンメタリック ドアトリムデコレーションパネル
・ブラック グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ 合成皮革/ステッチ付 ニーレストパッド
・ステッチ付 コンソールリッド
・グローブボックス内植毛加工
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・ステアリングヒーター
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・フロント マップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・カラクリトノカバー
・ラゲッジフック
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席6Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・4:2:4分割可倒式シートバック&リモコンレバー/リクライニング機構/センターアームレスト付リアシート
・リアシート シートヒーター
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・シャークフィンアンテナ
・AM/FMラジオ
・Bluetooth機能
・Apple CarPlay
・Android Auto
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・キックダウンスイッチ
・フロント/リア スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/55R19 99Vサイズ タイヤ
・19インチ×7J ガンメタリック塗装 アルミホイール
・イモビライザー
・イルミネーテッドエントリーシステム
・パワードアロック
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラックorピュアホワイト レザーシート生地

など

●「25T エクスクルーシブ・モード」グレードの主な装備

「25T Lパッケージ」グレードの装備に加えて・・・

・360度ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・本杢 インパネデコレーションパネル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ パワーシート操作スイッチ部加飾
・サテンクロームメッキ ドアトリムスイッチパネル加飾
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻ステアリングホイール
・7インチマルチスピードメーター
・運転席/助手席 LED照明付バニティミラー
・フロント LEDマップランプ
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・グローブボックス内LEDイルミネーション
・LEDルームランプ
・LEDラゲッジルームランプ
・LED間接照明
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・ボーズサウンドシステム
・10スピーカー
・19インチ×7J 高輝度ダーク塗装 アルミホイール
・ディープレッド ナッパレザー シート生地

が追加されています。

2.2リッターディーゼルエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・XD グレード(2WD・4WD)
・XDプロアクティブ グレード(2WD・4WD)
・XD Lパッケージ グレード(2WD・4WD)
・XDエクスクルーシブ・モード グレード(2WD・4WD)

●「XD」グレードの主な装備

・全席上下可動式ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・インテリア難燃材
・後退抑制ブレーキペダル
・衝撃吸収ステアリングシステム
・荷物侵入抑制機構リアシート
・エマージェンシー・シグナル・システム
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・リアパーキングセンサー
・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・車線逸脱警報システム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・ドライバー・アテンション・アラート
・ハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・全面UVカットガラス
・オート格納機能付電動格納リモコン式カラードドアミラー
・LEDヘッドランプ
・LEDヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリアコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音 フロントドアガラス
・オートライトシステム
・自動防眩ルームミラー
・サイドモニター&バックガイドモニター
・パワーウインドウ
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDドアミラーウインカー
・ヒーテッドドアミラー
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・LEDライセンスランプ
・タコメーター
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・運転席/助手席/後席左右 アシストグリップ
・リアコートフック
・運転席 フットレスト
・アジャスター機能付フロントカップホルダー
・ボトルホルダー付フロントドアポケット
・リアドア ボトルホルダー
・運転席/助手席 シートバックポケット
・サブトランクボックス
・ステアリング オーディオリモートコントロールスイッチ
・12V電源ソケット
・ガンメタリック インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトパネル
・ブラック パワーウインドウスイッチ
・ブラック ドアミラーコントロールスイッチ
・ガンメタリック ドアトリムデコレーションパネル
・ブラック グローブボックスレバー
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・マルチインフォメーションディスプレイ
・スムースレザー本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・オーバーヘッドサングラスホルダー
・運転席/助手席 照明付バニティミラー
・アームレスト付大型コンソールボックス
・フロント マップランプ
・ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・カラクリトノカバー
・ラゲッジフック
・運転席/助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・4:2:4分割可倒式シートバック&リモコンレバー/リクライニング機構/センターアームレスト付リアシート
・リアベンチレーター
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・シャークフィンアンテナ
・AM/FMラジオ
・Bluetooth機能
・Apple CarPlay
・Android Auto
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・キックダウンスイッチ
・フロント/リア スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・i-ELOOP
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・225/65R17 102Hサイズ タイヤ
・17インチ×7J グレーメタリック塗装 アルミホイール
・イモビライザー
・イルミネーテッドエントリーシステム
・パワードアロック
・車速感応式オートドアロック
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック スクエアメッシュクロス シート生地

など

●「XDプロアクティブ」グレードの主な装備

「XD」グレードの装備に加えて・・・

・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・レーンキープ・アシスト・システム
・交通標識認識システム
・パワーリフトゲート
・アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
・ステアリングヒーター
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・助手席ラチェットレバー式シートリフター付フロントシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・225/55R19 99Vサイズ タイヤ
・19インチ×7J ガンメタリック塗装 アルミホイール

が追加されています。

●「XD Lパッケージ」グレードの主な装備

「XDプロアクティブ」グレードの装備に加えて・・・

・フロント フォグランプ風タウンランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・フロントワイパーデアイサー(4WDモデルのみ)
・遮音/IRカット フロントドアガラス
・IRカット フロントガラス
・ピアノブラック ピラーガーニッシュ
・メタルウッド/サテンクロームメッキ インパネデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ パワーウインドウスイッチ
・サテンクロームメッキ ドアミラーコントロールスイッチ
・サテンクロームメッキ 合成皮革/ステッチ付 ニーレストパッド
・ステッチ付 コンソールリッド
・グローブボックス内植毛加工
・助手席6Wayパワーシート
・リアシート シートヒーター
・ブラックorピュアホワイト レザーシート生地

が追加されています。

●「XDエクスクルーシブ・モード」グレードの主な装備

「XD Lパッケージ」グレードの装備に加えて・・・

・360度ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー
・フレームレス 自動防眩ルームミラー
・本杢 インパネデコレーションパネル
・本杢 ドアトリムデコレーションパネル
・サテンクロームメッキ グローブボックスレバー
・サテンクロームメッキ パワーシート操作スイッチ部加飾
・サテンクロームメッキ ドアトリムスイッチパネル加飾
・中央メッキリング/6時ベゼル本革巻ステアリングホイール
・7インチマルチスピードメーター
・運転席/助手席 LED照明付バニティミラー
・フロント LEDマップランプ
・オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト
・グローブボックス内LEDイルミネーション
・LEDルームランプ
・LEDラゲッジルームランプ
・LED間接照明
・CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー
・ボーズサウンドシステム
・10スピーカー
・19インチ×7J 高輝度ダーク塗装 アルミホイール
・ディープレッド ナッパレザー シート生地

が追加されています。

マツダ・CX-5に搭載されるパワーユニットと動力性能

マツダ・CX-5には4種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:PE-VPS型
・エンジン排気量:1997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:156ps/6000rpm
・最大トルク:20.3kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:約78ps
・パワーウェイトレシオ:約9.93kg/ps

このパワーユニットは2リッターガソリンエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンはCX-5以外にもCX-3やCX-30、MAZDA3(アクセラ)などにも搭載されているもので、マツダの中型モデル用の主力エンジンとなるものです。

低燃費型エンジンであるため、パワースペックも156psとかなり控えめで、重量があるこのモデルにおいては完全にパワー不足となります。

お金はないけどどうしてもCX-5に乗りたい方向けのエンジンです。
クロスオーバーSUVとしても全く役に立ちません

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●2.5リッターガソリンNAエンジン

・エンジン型式:PY-RPS型
・エンジン排気量:2488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御 気筒休止システム

◆スペック

・最大出力:2WDモデル=190ps/6000rpm 4WDモデル=188ps/6000rpm
・最大トルク:2WDモデル=25.7kgf・m/4000rpm 4WDモデル=25.5kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:2WDモデル=約76ps 4WDモデル=約75.2ps
・パワーウェイトレシオ:2WDモデル=約8.15kg/ps 4WDモデル=約8.56kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターNAエンジンモデルの全グレードに採用されるエンジンです。

「SKYACTIV-G 2.5」シリーズとされるもので、PY-VPR型エンジンに気筒休止システムを付加した形で作られた低燃費型エンジンです。

パワースペックは4WDシステムのフリクションロスによって4WDモデルでは2psほどパワーダウンしていますが、エンジン単体でのパワースペックは2WDも4WDも同じです。

NAエンジンといえども2.5リッターというエンジン排気量を持ちながらたった190psというのはいささかお粗末です。
クロスオーバーSUVとしてもパワーが足りません。

※パワーユニットの評価:★☆☆☆☆(1)

●2.5リッターターボガソリンエンジン

・エンジン型式:PY-VPTS型
・エンジン排気量:2488cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・過給器:ターボチャージャー
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:230ps/4250rpm
・最大トルク:42.8kgf・m/2000rpm

・1リッターあたりのパワー:約92ps
・パワーウェイトレシオ:約7.3kg/ps

このパワーユニットは2.5リッターターボエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンはPY-VPS型エンジンにターボチャージャーをつけてターボエンジンとしてもので、MAZDA6(アテンザ)シリーズなどにも採用されています。

2019年10月現在でのマツダの大衆車向けエンジンの中で一番パワフルなエンジンで、やっとこの車にふさわしいパワースペックを持つエンジンに突き当たりました。
2リッターターボエンジンで300psを軽く超えることができる現在の技術の中においては、これでもパワー不足を感じますが、200psを超え230psとなったということで良しとしておきましょう。

CX-5を買うならこのエンジンが搭載されているモデルがいいでしょう。

※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)

●2.2リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:SH-VPTS型
・エンジン排気量:2188cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:190ps/4500rpm
・最大トルク:45.9kgf・m/2000rpm

・1リッターあたりのパワー:約86.3ps
・パワーウェイトレシオ:約8.84kg/ps

このパワーユニットは2.2リッターディーゼルエンジンモデルのすべてのグレードに採用されているエンジンです。
マツダのディーゼルエンジンシリーズである「SKYACTIV-D 2.5」の中で最上位となるエンジンで、「SKYACTIV-D 2.2」エンジンと呼ばれています。

燃料を高圧噴射するコモンレール式燃料噴射装置を備え、排気ガスの清浄化を行い、ターボチャージャーでディーゼルエンジンが苦手とする中回転域以上の回転数でのパワーを稼いでいます。

このエンジンにはバリエーションがあって、オートマチックトランスミッションモデルで回生エネルギー回収システムであるi-ELOOPをオプションで付けると、それ専用のエンジンとしてSH-VPTR型エンジンが採用されます。

といっても違いはi-ELOOPの有無とエンジン形式名の違いだけで、パワースペックなどに違いはありません。

ディーゼルエンジンながらもトルクだけでなく、パワーもそこそこあるので、ディーゼルエンジンであることを意識せずに運転することができ、豊富な低回転トルクでオフロードでの超低速走行にも対応できています。

残念ながら車体や他の部分がオフロード走行に適した作りになっていないのでその特性をフルに活かすことができないのですが、それでもクロスオーバーSUVとしては最適なエンジンだと思います。

※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)

マツダ・CX-5に採用されているトランスミッション

●6速オートマチックトランスミッション

CX-5の全モデル・全グレードに設定されているのがこの6速オートマチックトランスミッションです。

このオートマチックトランスミッションは「SKYACTIV-DRIVE」と称されたもので形式名は「6EC-AT」とされます。
マツダの登録車の全モデルに採用されている汎用オートマチックトランスミッションであることから特にないかに特化した性能、優れた性能を持つといったようなものではありません。

構造もいたって普通で、トルクコンバーターとプラネタリーギヤで構成されたギヤボックスを組み合わせただけです。

※トランスミッションの評価:★★☆☆☆(2)

●6速マニュアルトランスミッション

このトランスミッションは、2.2リッターディーゼルエンジンモデルのみに採用されているものです。

マツダでは「SKYACTIV-MT」と呼んでいる汎用型マニュアルトランスミッションで、このトランスミッションも多くのマツダの登録車に採用されています。

性能や構造はいたって普通で、特にこれといった特徴はありません。

ただ、汎用のマニュアルトランスミッションにしては操作性は結構よく、シフトストロークも比較的短く、フィールもカチッとしていてシフトチェンジを楽しむことができます。

※トランスミッションの評価:★★★★★(5)

マツダ・CX-5の走行性能を決める構造

マツダ・CX-5のボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

現在のCX-5は2012年に発売された初代モデルのほとんどを受け継ぐ形で作られたモデルで、シャシーにおいても最近のマツダがこぞって採用している「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」による共通プラットフォームではなく、「スカイアクティブ シャシー」「スカイアクティブ ボディ」技術による1世代前の共通プラットフォームによってもたらされているもので作られています。

この時代のプラットフォーム設計やシャシーはそこそこ剛性が高く、フレームもしっかりとしているので、クロスオーバーSUVとしてみても良い車体を持っているといえるでしょう。
少なくとも「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」で作られた低コスト型プラットフォームよりはしっかりとしていると思います。

※ボディ剛性の評価:★★☆☆☆(2)

マツダ・CX-5の走りの質を決めるサスペンション構造

CX-5のシャシーは共通プラットフォームの中でもBM/BY系型アクセラに使われているものと同じものが使われていることからサスペンション構造もBM/BY系型アクセラと同じ・・・

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット
・リヤサスペンション:マルチリンク

となります。

四輪独立懸架で動きは非常に良く、オンロードでは大衆車らしい安定した走りを見せますが、アクセラのサスペンション構造を無理やり高くした形になっていることからリヤサスペンション構造の強度が足らず、オフロード走行やオンロードでもスピードレンジがちょっとでも高いとリヤまわりがフラフラすることがあります。

やはり、オンロードモデルのサスペンション構造にクロスオーバーSUVとしての性能を与えるのは難しいようです。

※サスペンション構造の評価:★★☆☆☆(2)

マツダ・CX-5のストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

ブレーキシステムにおいてもBM/BY系型アクセラと全く同じ・・・

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

が採用されています。

BM/BY系型アクセラでは、重量が比較的軽く、エンジンパワーも低いのでこれで十分な制動力を得ることができていましたがCX-5は一番軽いモデルでも軽く1.5トンを超える重たい車体を持つ車ですので、街乗り程度であれば問題ないのですが、高速道路や峠道などブレーキに負担がかかるステージではフェード気味になってしまうことでブレーキの効きがふかふかになることがあります。

自分の走り方、走るステージにあわせてグレードアップした方がいいと思います。

※ブレーキシステムの評価:★★☆☆☆(2)

マツダ・CX-5に搭載されている4WDシステム

このCX-5にまっとうなクロスオーバーSUVとしての4WD性能を望んではいけません。
なぜならオンロードモデルも含めたマツダの登録車のすべてに一律採用されている汎用スタンバイ4WDの「i-ACTIV AWD」が4WDシステムとして採用されているからです。

スタンバイ4WDは軽自動車やコンパクトカーなど低価格のオンロードモデルに採用されることが多い4WDシステムで通常は2WD状態で駆動輪が空転した時だけ一時的に4WD状態になるという生活圏内でありうるスリッピーな路面に対応するために考えられたものです。
それを裏返せば、オフロード走行をするための4WDシステムではないということです。

なのでマツダのオンロードモデルであるMAZDA2(デミオ)やMAZDA3(アクセラ)、MAZDA6(アテンザ)に採用されるのはいいでしょう。
しかし、このCX-5はクロスオーバーSUVなのです。
ある程度のオフロード走行性能を持っていなければならないクロスオーバーSUVなのです。
なのにオンロードモデルと同じ仕組み、同じ制御をする4WDシステムを採用するなど全く持って考えられません。

マツダ曰く、スタンバイ4WDといってもいろいろなファクターから滑りやすい路面を予測して積極的に4WD状態にするなどとしていますが、「通常は2WD、何かあった時だけ4WD」では意味がなく、結局はビスカスカップリングを使った軽自動車のスタンバイ4WDと走行性能面では何一つ変わりはないのです。

だから「クロスオーバーSUV」ではなく「なんちゃってクロスオーバーSUV」といわれてしまうのです。

※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・CX-5の燃費性能

マツダ・CX-5のカタログ燃費と実燃費

●2リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大14.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大11.9km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.1km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大16.2km/L

・実燃費:約9km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターNAエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大13.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大10.8km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大14.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大15.7km/L

・実燃費:約8km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2.5リッターターボエンジンモデル
・カタログ燃費(WLTCモード):最大12.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大9.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大12.9km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大14.4km/L

・実燃費:約7km/L

※燃費性能の評価:★☆☆☆☆(1)

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・カタログ燃費(WLTCモード):最大19.4km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大16.9km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大19.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大20.9km/L

・実燃費:約15km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

マツダ・CX-5に採用されている低燃費装備

●2リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2.5リッターNAエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン
・気筒休止システム

●2.5リッターターボエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・充電制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●2.2リッターディーゼルエンジンモデル(2WD)

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射
・回生エネルギー回収システム(メーカーオプション選択時)

マツダ・CX-5のライバルモデル比較

マツダ・CX-5のライバルとなるのはトヨタ・NX

CX-5はマツダの純粋な「なんちゃってクロスオーバーSUV」の中で一番上のクラスにいる中・大型モデルです。
これと同じような位置にいるモデルはトヨタのNXでしょう。

トヨタのNXはレクサス店専売モデルで、トヨタの「なんちゃってクロスオーバーSUV」のなかでRXに次いで2番目の位置にいる高額モデルとなる中・大型モデルです。
レクサス店以外でハリアーとして販売されているモデルの販売チャネル違いの兄弟モデルで、ハリアーの高額モデルともいえます。
バリエーションは、2リッターターボエンジンモデル、2.5リッターハイブリッドモデルの2種類となります。

ここではエンジン排気量の違いはありますがターボエンジンモデル同士で比較してみましょう。

●マツダ・CX-5の概要
・カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:中・大型大衆モデル
・エンジン排気量:約2.5リッター
・エンジン形式:PY-VPTS型
・比較対象グレード:「25T Lパッケージ」グレード

●トヨタ・NXの概要
・カテゴリー:中・大型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:中・大型高額大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:8AR-FTS型
・比較対象グレード:NX300 ベースグレード

マツダ・CX-5とトヨタ・NXのパワースペック比較

●マツダ・CX-5

・最大出力:230ps/4250rpm
・最大トルク:42.8kgf・m/2000rpm

●トヨタ・NX

・最大出力:238ps/4800rpm~5600rpm
・最大トルク:35.7kgf・m/1650~4400rpm

※パワースペック比較結果

エンジン排気量に500ccのハンデがあるNXの方がわずかにパワーが上回っています。
マツダが如何に低燃費にこだわりすぎているのかがよくわかる事実だと思います。

さすがにトルクはエンジン排気量の差が出てしまうようです。

マツダ・CX-5とトヨタ・NXの燃費性能比較

●マツダ・CX-5
・カタログ燃費(JC08モード換算):最大14.3km/L
・実燃費:約7km/L

●トヨタ・NX
・カタログ燃費(JC08モード):最大13.0km/L
・実燃費:約9km/L

※燃費性能比較結果

どちらもターボエンジンで燃費性能のおいては不利がありますが、ここではエンジン排気量の差が実燃費の出てしまったようです。
まあ、はっきり言ってどちらも燃費性能はよくありません。

マツダ・CX-5とトヨタ・NXの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・CX-5

約262万円~約362万円

●トヨタ・NX

約451万円~約608万円

※販売価格帯比較結果

NXは、レクサス店でハリアーを高く売るために作ったモデルですので、とんでもない価格が付けられいても不思議ではありません。
対して、CX-5は単なる大衆車ですのでこれでも高いぐらいです。

まとめ

マツダのクロスオーバーSUVの代表モデルとなっているこのCX-5がクロスオーバーSUVとしてここまで堕落した魅力の少ないモデルとなってしまっては後続のCX-3やCX-30、CX-8が同じような「なんちゃってクロスオーバーSUV」になってもおかしくありません。

多分、この車を買っている方もこの車がクロスオーバーSUVとして売られていることもクロスオーバーSUVが何たるかも知らないのだと思います。
要するに「消費者の無知」によって商品として成り立っているものであるということです。

次のモデルチェンジの際にはぜひとも「なんちゃってクロスオーバーSUV」ではなく、まともなクロスオーバーSUVとして作ってもらいたいと願うばかりです。

とても残念な車でした。

※総合評価:★☆☆☆☆(1)

おすすめの記事