ここ最近のクロスオーバーSUVブームによってあちこちの自動車メーカーからいろいろなタイプのクロスオーバーSUVが発売されていますが、マツダからもCXシリーズと銘打ったクロスオーバーSUVシリーズがあります。
その中でも一番小さいクラスのモデルとなるのがこのCX-3です。
いわゆるコンパクトカークラスのオンロード向けクロスオーバーSUV、「なんちゃってクロスオーバーSUV」に属するモデルですので人気が出そうな感じがしますが、実際にはあまり人気がないようです。

ここではCX-3がどうして人気が出ないのかということと一緒にこの車がどういう車なのか、クロスオーバーSUVとしての性能をどれだけ持っているのかというところも検証していきたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・CX-3の自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

マツダの安易な考え方がバリバリに出ているマツダ・CX-3

CX-3は、マツダの国内向けクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)シリーズの中で、トリビュート、CX-7、CX-5に続く第4弾モデルとして発売されたモデルです。
トリビュートとCX-5は中・大型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)、CX-7は同じ中・大型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)でも少しだけオンロードでのスポーティーさを与えられたモデルでしたが、このCX-3はそれらの下のクラスとなるコンパクトクラスのクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)として作られました。

コンパクトカーというと同じマツダでもMAZDA2(当時はデミオ)が発売されており、他社においてもホンダのフィットやトヨタのヴィッツなどといったモデルが発売されており、価格の安さや燃費性能の良さ、自動車税の安さなどと言ったメリットがあることがそこそこの販売台数を持ちます。
大ヒットとまではいきませんがヒットモデルといっていいと思いますが、クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)ではありますが、一応は人気の高いコンパクトカークラスにいるわけCX-3もそれなりに売れてもおかしくありません。

それが残念ながらほとんど売れていないのです。
そもそもこのCX-3もヨーロッパ市場向けのモデルを日本で売っているだけの気の抜けたモデルなのですが、それだけで売れ行きが悪くなるということは考えつきにくいです。

実はこのCX-3が売れない理由は明確にされています。
これは、我々の独自調査によって判明したこと、実際のCX-3ユーザーの方の意見、新車を購入しようとしてあえてこのCX-3を候補から外した方の意見、そしてマツダの開発部門にいる人間の詳細な話を聞いたうえでわかったことで、当然ながら表向きには一切公表されていないことですが、かなり信憑性の高いことであるといいきれます。

CX-3が売れない理由

それではここでCX-3が売れない理由を見ていきましょう。

●デミオ色が強い

多分これは皆さんもご存じかと思いますが、CX-3はマツダのコンパクトカーであるデミオ(現・MAZDA2)をベースにして作られたクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)で、いわばデミオのクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)モデルというべきモデルです。

部品の共有箇所も非常に多くなっており、もはや「デミオの車高を高くしただけの車」といってもおかしくありません。
ここでCX-3とデミオ(現・MAZDA2)の共通するところ、違うところをみておきましょう。

☆CX-3とデミオ(現・MAZDA2)との共通点

・シャシー
・ホイールベース
・ボディフレーム形状
・ボディパネルの基本形状(エクステリアパーツの形状にあわせて修正箇所あり)
・フロントドア形状
・サスペンション構造
・フロントブレーキ
・4WDシステム
・ディーゼルエンジンバリエーション(CX-3の発売当初)
・インパネまわり
・シート形状
・インテリアパーツ

☆CX-3とデミオ(現・MAZDA2)との相違点

・フロントパンパ―形状
・リヤパンパ―形状
・ボンネットフード形状(ヘッドライトアッセンブリー形状にあわせて修正)
・フロントフェンダー形状(ヘッドライトアッセンブリー形状にあわせて修正)
・ヘッドライトアッセンブリー形状
・リヤドア形状
・リヤフェンダー形状(リヤドア・リヤハッチ形状にあわせて修正)
・ルーフパネル形状(リヤハッチ上部の形状にあわせて修正)
・リヤハッチ上部形状
・リヤバンパー形状
・リヤコンビネーションランプ形状
・フェンダーアーチの有無
・サイドマッドガードの有無
・ボディカラーの設定
・ディーゼルエンジンバリエーション(2018年5月以降)
・ガソリンエンジンバリエーション
・インテリアカラーの設定

こうしてみると基本的な部分はすべてデミオ(現・MAZDA2)と同じということがわかります。

自動車は本来、そのモデルごとに設計図が引かれるのが理想です。
なのにエンジンとガワ(エクステリアを形成する部分)が違うだけで後はほとんど同じ、それもオンロードを走るためのコンパクトカーとオンもオフもそれなりの性能を持っていなければならないクロスオーバーSUVといった性格が全く違う車同士がほとんど同じというのは、それすなわち性能としてより要求の多いクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)であるCX-3の性能を疑うことになるわけです。

それにそもそも「何かの車に化粧直しをしただけの車」に大金を払って買おうという気持ちは沸きません。

●エンジンバリエーションが悪い

CX-3は今では2リッターNAガソリンエンジンと1.8リッターディーゼルターボエンジンというエンジンバリエーションを持っていますが、発売当初は1.5リッターディーゼルターボエンジンのみを搭載するディーゼルエンジン専用モデルとして作られていました。

日本ではディーゼルエンジンをトラックやバスのエンジンとしてみることが多く、排気ガスが臭い・汚い、振動が大きい、うるさいなどといったかたちで乗用モデル用のエンジンとしては敬遠する傾向があります。
そのためこれまでいろいろな自動車メーカーから発売されてきたモデルにおいてもディーゼルエンジンを搭載したモデルがある場合、販売台数を高めるために必ずガソリンエンジンを搭載したモデルも併売する形を取ってきました。

しかし、マツダは当初、このCX-3をディーゼルエンジン専用モデルとして発売してしまい、日本人からは総スカンをくらってしまったのです。

CX-3がクロスカントリー4WDモデルとかSUVであれば、ディーゼルエンジンだけでも十分勝負することができたと思うのですが、たかがクロスオーバーSUV、それもオフロードを走れない「なんちゃってクロスオーバーSUV」にそういった形を取ってはいけません。

それを見たマツダは後日、ガソリンエンジンモデルの投入を行います。
それが現在もある2リッターNAエンジンモデルなのですが、このモデルはガソリンエンジンモデルであることには違いはないわけですが今度はエンジン排気量に問題を抱えてしまいました。

そもそもCX-3というクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)は低価格、低燃費、低維持費というメリットを持たせたコンパクトカーです。
他の自動車メーカーのコンパクトカーを見てもわかるかと思いますが、コンパクトカーと呼ぶモデルにはだいたい1.3リッターエンジンから1.5リッターエンジンぐらいのエンジン排気量が小さいエンジンを搭載するものです。
これは自動車税の税制上、1.5リッターを超えると自動車税の税額ランク1つ上がり、自動車税が高くなってしまうことを避けているからです。

いわばコンパクトカーにはそういった気遣いが必要になるということなのですが、あとから採用されたガソリンエンジンは何と2リッターというコンパクトカーにはふさわしくないエンジン排気量が大きいものだったです。

このエンジンは実は格上モデルのCX-5にも全く同じものが採用されています。
となると例えば2リッターのクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)を買おうとした場合、同じエンジンで同じパワースペックを持つのであればCX-3ではなく、多少価格が高くなってもキャビンが広く、ラゲッジスペースも広大で荷物がたくさん積め、快適装備も充実したCX-5を選んだ方がいいということになってしまいます。
要するに2リッターNAエンジンを搭載したことでCX-3の存在を薄くしてしまったということになります。

このエンジン排気量の件は、更に後日採用されるようになった1.8リッターディーゼルエンジンにも言えることでコンパクトクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)に1.8リッターは大げさで、誰も買おうとしないのです。

●やっぱりヨーロッパ向けは嫌われる

マツダは現在、メインマーケットを本国の日本ではなく、ヨーロッパとしています。
そのため、ここ最近発売されているモデルのすべてが日本の消費者よりもヨーロッパの消費者に好まれるようなつくりとされてしまっているのですが、それはこのCX-3にも存分に活かされてしまっています。

そもそもマツダのすべてのモデルにおいて共通デザインを取っているのもヨーロッパの自動車メーカーの真似、車種名を規則的なアルファベットや数字で表すのもヨーロッパの自動車メーカーの真似、そしてディーゼルエンジンを積極的に採用しているのもヨーロッパにはディーゼルエンジンモデルに対する税金の優遇措置があるからです。

とにかくここ最近のマツダの車は日本のマーケット、日本人の好み、日本人を完全に無視したつくりになってきているのでそれが鼻につく方、好ましくないと想いっている方はCX-3どころかマツダの車を買わなくなるわけです。

マツダ・CX-3のこれまでの出来事(2019年10月現在)

●初代モデル DK5・DK8・DKE系型 2015年2月発売

・2015年12月 一部改良
・2016年10月 一部改良 「XD Noble Brown」の追加 グレード名称の変更
・2017年6月 一部改良 
・2017年7月 2リッターガソリンエンジンモデルの追加
・2018年5月 マイナーチェンジ デザインの小変更 1.8リッターディーゼルターボエンジンの採用 グレード構成の見直し 「Exclusive Mods」の追加

マツダ・CX-3が属するカテゴリー

●車格:小・中型大衆モデル
●用途・目的:生活車・レジャー用
●車両カテゴリー:小・中型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
●エンジン排気量クラス:2リッタークラス、1.8リッターディーゼルクラス

マツダ・CX-3のオーナー層

●年齢層:30歳ぐらいから70歳ぐらいまで
●性別:男性
●経済力:高収入層(新車購入)、大衆層(新車購入)、低収入層(中古車購入)
●その他:実際のところ、ほとんど売れていない

マツダ・CX-3の車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン
・ディーゼルエンジン

●トランスミッション

・6速マニュアルトランスミッション
・6速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FF
・スタンバイ式4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:マクファーソンストラット(コイルスプリング)
・リヤサスペンション:トーションビーム(コイルスプリング)

●ブレーキシステム

・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:ソリッドディスク ディスクブレーキ

●ベースモデル

・あり・・・MAZDA2(デミオ)

●兄弟車

・あり・・・MAZDA2(デミオ)、CX-30、トヨタ・ヤリスiA

マツダ・CX-3のモデル構成とグレード構成

CX-3にはパワーユニットの違いよって2つのモデルが用意されています。

2リッターガソリンエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・20S グレード(2WD・4WD)
・20S プロアクティブ Sパッケージ グレード(2WD・4WD)
・20S エクスクルーシブ モッズ グレード(2WD・4WD)

●「20S」グレードの主な装備

・上下可動式全席ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・後退抑制ブレーキペダル
・4W-ABS
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御
・リアパーキングセンサー
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・車線逸脱警報システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・LEDハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・パワーウインドウ
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDヘッドランプ
・ヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリヤコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・オートライトシステム
・感度調整式レインセンサーワイパー
・LEDドアミラーウインカー
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・バックガイドモニター
・自動防眩ルームミラー
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・ピアノブラック ピラーガーニッシュ
・フロント マップランプ
・リア ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・助手席 シートバックポケット
・リアコートフック
・フロント カップホルダー
・フロント ボトルホルダー付ドアポケット
・運転席/助手席 バニティミラー
・運転席 フットレスト
・助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・トノカバー
・ダークシルバー/ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトブーツパネル
・シルバー メーターリング
・ブラック ビニールレザー ドアトリム
・ソフト形成ブラック フロントドアアームレスト
・樹脂ブラック リヤドアアームレスト
・シルバー/シルバーベゼル フロントインナードアハンドル
・シルバー リヤインナードアハンドル
・合成皮革・グレーステッチ入ブラック インパネデコレーションパネル
・シルバー インパネモールディング
・デジタル タコメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントセンターアームレスト
・フレキシブルボード
・ラチェットレバー式シートリフター付運転席
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・シャークフィンアンテナ
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・キックダウンスイッチ
・ドライブセレクション
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・215/50R18 92Vサイズ タイヤ
・18インチ×7J 切削加工アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地

など

●「20Sプロアクティブ Sパッケージ」グレードの主な装備

「20S」グレードの装備に加えて・・・

・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ピアノブラック /サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・サテンクロームメッキ メーターリング
・ダークグレー ビニールレザー ドアトリム
・合成皮革・ブラック フロントドアアームレスト
・合成皮革・ブラック リヤドアアームレスト
・サテンクロームメッキ/シルバーベゼル フロントインナードアハンドル
・合成皮革・ダークグレー インパネデコレーションパネル
・ブラック 合成皮革ニーレストパッド
・合成皮革メーターフードトリム
・アナログ タコメーター
・サテンクロームメッキ スイッチパネル加飾/ヒーター/シフトスイッチ機能付本革巻ステアリングホイール
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・ブラック 合成皮革/クロスコンビ シート生地

が追加されています。

●「20Sエクスクルーシブ モッズ」グレードの主な装備

「20Sプロアクティブ Sパッケージ」グレードの装備に加えて・・・

・IRカット フロントガラス
・IRカット/スーパーUVカット フロントドアガラス
・サテンクロームメッキ/ピュアホワイトメタリック エアコンルーバーベゼル
・ブラックアクセントストライプ付シフトブーツ
・ピュアホワイト ビニールレザー ドアトリム
・合成皮革・ディープレッド フロントドアアームレスト
・合成皮革・ディープレッド リヤドアアームレスト
・サテンクロームメッキ/アルミ調ベゼル フロントインナードアハンドル
・合成皮革・ピュアホワイト インパネデコレーションパネル
・ディー プ レッド 合成皮革ニーレストパッド
・18インチ×7J 高輝度ダーク塗装アルミホイール

が追加されています。

1.8リッターディーゼルターボエンジンモデル

このモデルには3つのグレードが用意されています。

・XD グレード(2WD・4WD)
・XD プロアクティブ Sパッケージ グレード(2WD・4WD)
・XD エクスクルーシブ モッズ グレード(2WD・4WD)

●「XD」グレードの主な装備

・上下可動式全席ヘッドレスト
・頸部衝撃緩和フロントシート
・衝撃吸収ソフトインテリア
・後退抑制ブレーキペダル
・4W-ABS
・電子制御制動力配分システム
・ブレーキアシスト
・エマージェンシー・シグナル・システム
・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・カーテン&フロントサイド SRSエアバッグシステム
・ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム
・トラクション・コントロール・システム
・アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・前進時 AT誤発進抑制制御(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート
・後退時 AT誤発進抑制制御(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・リアパーキングセンサー
・ハイ・ビーム・コントロールシステム
・ブラインド・スポット・モニタリング
・車線逸脱警報システム
・ヒル・ローンチ・アシスト
・LEDハイマウントストップランプ
・間欠式リアワイパー
・リアウインドーデフォッガー
・パワーウインドウ
・全面UVカットガラス
・ダークティンテッド リアドアガラス
・ダークティンテッド リアクォーターガラス
・ダークティンテッド リアゲートガラス
・LEDヘッドランプ
・ヘッドランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・LEDリヤコンビネーションランプ
・リアコンビネーションランプユニット内シグネチャーLEDランプ
・リアフォグランプ(4WDモデルのみ)
・オートライトシステム
・感度調整式レインセンサーワイパー
・LEDドアミラーウインカー
・ヘッドランプウォッシャー(4WDモデルのみ)
・大型ウォッシャータンク&ウォッシャー液残量警告灯(4WDモデルのみ)
・ヒーテッドドアミラー(4WDモデルのみ)
・バックガイドモニター
・自動防眩ルームミラー
・リアルーフスポイラー
・マフラーカッター
・ピアノブラック ピラーガーニッシュ
・フロント マップランプ
・リア ルームランプ
・ラゲッジルームランプ
・助手席 シートバックポケット
・リアコートフック
・フロント カップホルダー
・フロント ボトルホルダー付ドアポケット
・運転席/助手席 バニティミラー
・運転席 フットレスト
・助手席/後席左右 アシストグリップ
・12V電源ソケット
・チルト&テレスコピックステアリング調整機能
・ステアリングオーディオリモートコントロールスイッチ
・トノカバー
・ダークシルバー/ピアノブラック エアコンルーバーベゼル
・ピアノブラック シフトブーツパネル
・シルバー メーターリング
・ブラック ビニールレザー ドアトリム
・ソフト形成ブラック フロントドアアームレスト
・樹脂ブラック リヤドアアームレスト
・シルバー/シルバーベゼル フロントインナードアハンドル
・シルバー リヤインナードアハンドル
・合成皮革・グレーステッチ入ブラック インパネデコレーションパネル
・シルバー インパネモールディング
・デジタル タコメーター
・インテリジェント・ドライブ・マスター
・7インチWVGAセンターディスプレイ&コマンダーコントロール
・本革巻ステアリングホイール
・本革巻セレクターノブ
・フロントセンターアームレスト
・フレキシブルボード
・ラチェットレバー式シートリフター付運転席
・6:4分割可倒式シートバック/センターアームレスト付リアシート
・運転席/助手席独立コントロール機能+花粉除去フィルター付フルオートエアコン
・AM/FMラジオ
・シャークフィンアンテナ
・自車位置演算ユニット
・6スピーカー
・Bluetooth機能
・ハンズフリーマイク
・外部接続ハブ
・フロント スタビライザー
・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS G-ベクタリング コントロールプラス
・i-stop
・キックダウンスイッチ(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・ナチュラル・サウンド・スムーザー
・電動パーキングブレーキ
・オートホールド
・215/50R18 92Vサイズ タイヤ
・18インチ×7J 切削加工アルミホイール
・イモビライザー
・パワードアロック
・イルミネーテッドエントリーシステム
・プッシュボタンスタートシステム
・アドバンストキーレスエントリーシステム
・ブラック クロス シート生地

など

●「XD プロアクティブ Sパッケージ」グレードの主な装備

「XD」グレードの装備に加えて・・・

・スマート・ブレーキ・サポート
・全車速追従機能付マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
・ドライバー・アテンション・アラート
・交通標識認識システム
・アダプティブ・LED・ヘッドライト
・LEDフロントフォグランプ風タウンランプ
・ピアノブラック /サテンクロームメッキ エアコンルーバーベゼル
・サテンクロームメッキ メーターリング
・ダークグレー ビニールレザー ドアトリム
・合成皮革・ブラック フロントドアアームレスト
・合成皮革・ブラック リヤドアアームレスト
・サテンクロームメッキ/シルバーベゼル フロントインナードアハンドル
・合成皮革・ダークグレー インパネデコレーションパネル
・ブラック 合成皮革ニーレストパッド
・合成皮革メーターフードトリム
・アナログ タコメーター
・サテンクロームメッキ スイッチパネル加飾/ヒーター/シフトスイッチ機能付本革巻ステアリングホイール(オートマチックトランスミッションモデルのみ)
・本革巻シフトノブ(マニュアルトランスミッションモデルのみ)
・運転席 ドライビングポジションメモリー機能付10Wayパワーシート
・運転席/助手席 シートヒーター
・ブラック 合成皮革/クロスコンビ シート生地

が追加されています。

●「XD エクスクルーシブ モッズ」グレードの主な装備

「XD プロアクティブ Sパッケージ」グレードの装備に加えて・・・

・IRカット フロントガラス
・IRカット/スーパーUVカット フロントドアガラス
・サテンクロームメッキ/ピュアホワイトメタリック エアコンルーバーベゼル
・ブラックアクセントストライプ付シフトブーツ
・ピュアホワイト ビニールレザー ドアトリム
・合成皮革・ディープレッド フロントドアアームレスト
・合成皮革・ディープレッド リヤドアアームレスト
・サテンクロームメッキ/アルミ調ベゼル フロントインナードアハンドル
・合成皮革・ピュアホワイト インパネデコレーションパネル
・ディー プ レッド 合成皮革ニーレストパッド
・18インチ×7J 高輝度ダーク塗装アルミホイール

が追加されています。

マツダ・CX-3に搭載されるパワーユニットと動力性能

マツダ・CX-3には2種類のパワーユニットが設定されています。

●2リッターガソリンエンジン

・エンジン型式:PE-VPS型
・エンジン排気量:1997cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:筒内直接噴射
・特別な機能:可変バルブタイミング機構によるミラーサイクル制御

◆スペック

・最大出力:150ps/6000rpm
・最大トルク:19.9kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:約75ps
・パワーウェイトレシオ:約8.8kg/ps

このパワーユニットは2リッターガソリンエンジンモデルに採用されるエンジンです。

このエンジンは、MAZDA3(アクセラ)、CX-5、CX-30にも搭載されているもので、マツダの中型モデル用の主力エンジンです。
同じPE-VPS型エンジンでも初期のころのエンジンとなりますので、MAZDA3(アクセラ)やCX-5、CX-30に搭載されているものよりパワーが低くなっています。

コンパクトクロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)にしてはエンジン排気量の大きいエンジンとなりますが、2リッターエンジンの中でもローパワーとなる150ps程度しかパワーを持っていないため、むしろちょうど良いぐらいパワーとなっています。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆☆(3)

●1.8リッターディーゼルターボエンジン

・エンジン型式:S8-DPTS型
・エンジン排気量:1756cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:コモンレール式高圧噴射
・過給器:ターボチャージャー

◆スペック

・最大出力:116ps/4000rpm
・最大トルク:27.5kgf・m/1600rpm~2600rpm

・1リッターあたりのパワー:約64ps
・パワーウェイトレシオ:約12.5kg/ps

このパワーユニットは1.8リッターディーゼルエンジンモデルに採用されているエンジンです。

「SKYACTIV-D」と呼ばれるマツダのディーゼルエンジンシリーズで中間的な位置にあるもので、MAZDA3(アクセラ)やCX-30にも全く同じものが採用されています。

ディーゼルエンジンということで最大出力は116psと低めですが、ディーゼルエンジンらしく豊富なトルクを持ちます。

パワーも1.8リッターディーゼルエンジンということで見ればローパワーということになりますが、コンパクトカークラスとしてみれば1.5リッターNAガソリンエンジンを搭載するモデルよりも高いパワーとなることから、そういった意味ではCX-3にはちょうど良いパワーなのかもしれません。

多少なりともオフロードを走ることも求められるクロスオーバーSUVにとっても優れた低回転トルクは良い武器となることでしょう。

※パワーユニットの評価:★★★★☆(4)

マツダ・CX-3に採用されているトランスミッション

●6速マニュアルトランスミッション

このマニュアルトランスミッションは、1.8リッターディーゼルエンジンモデルの「XD」グレードと「XDプロアクティブ Sパッケージ」グレードの2WDモデル、4WDモデルに採用されているものです。

マツダで「SKYACTIV-MT」と呼ばれている低燃費型のマニュアルトランスミッションで、構造もいたって普通の乾式単板クラッチと6速ギヤボックスを組み合わせたものです。

特にこれといって優れた部分はありませんが、ショートストロークでかちっと決まるシフトフィールは好印象です。

もともとはディーゼルエンジン+マニュアルトランスミッションを好むヨーロッパ人に向けて作られたもので、日本ではたぶんほとんど需要がないでしょう。
日本で好まれるのは、ディーゼルエンジンではなくガソリンエンジン+マニュアルトランスミッションです。
クロスオーバーSUVとしてみてもCX-3が「なんちゃってクロスオーバーSUV」であることを考えたらあまり必要ではないかもしれません。
す。

※トランスミッションの評価:★★★★☆(4)

●6速オートマチックトランスミッション

このトランスミッションはCX-3の全モデルに設定されているものです。
マツダでは「SKYACTIV-DRIVE」と呼んでいるオートマチックトランスミッションで、形式名としては「6EC-AT」とされています。

構造的にはごく普通のオートマチックトランスミッションで、トルクコンバーターとプラネタリーギヤのギヤボックスを組み合わせただけのもので、それを機能させるのも定番の電子制御・油圧作動といった形になっています。

特にこれといった特徴はありませんが、マツダの全モデルの採用されるぐらいの高い信頼性と耐久性を持っているため、クロスオーバーSUVらしく多少のオフロード走行をしてもそう簡単には壊れないと思います。

※トランスミッションの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・CX-3の走行性能を決める構造

マツダ・CX-3のボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

CX-3のプラットフォーム、シャシー、ボディフレームは、コンパクトカーのMAZDA2(デミオ)と全く同じものです。

MAZDA2(デミオ)のシャシーやボディフレームは、DJ系型が発売される前の開発段階からトヨタへのOEM供給をすることが決まっていたことからそれに対応する形で作られました。

その際、できるだけ安い金額でOEM供給を受けられるようにと、事実上の親会社となるトヨタがシャシーやフレームなどの開発にも首を突っ込んできて、共同開発という形で低コストのシャシーやボディフレームを作ることにしたのです。

そして出来上がったのが現在のMAZDA2(デミオ)のシャシーとボディフレームで、それまでマツダが独自に開発してきた共通プラットフォームのものよりかなり華奢なものが出来上がってしまいました。
それもそのはず、鋼材の質を落として、シャシーやフレームの厚みを薄くして使用量を減らすというトヨタ流の低コスト策を導入せざるを得なくなってしまってはこうなっても仕方がありません。

この軟弱シャシー、軟弱フレームはオンロードだけを走ることを想定したMAZDA2(デミオ)でも走行中にボディ剛性のなさを感じたり、それによるコーナーリング性能の悪化に気がついたりするのに、MAZDA2(デミオ)よりパワーのあるパワーユニットを搭載し、更にある程度のオフロード走行も無難にこなさなければならないクロスオーバーSUVでは確実にシャシーやフレームの強度、剛性、耐久性は足らず、特に走行中のボディ全体が大きく捻じれる様を見たり、オフロード走行をした時のボディから聞こえる悲鳴にも似た異音を聞くことになってしまいます。

CX-3は「なんちゃってクロスオーバーSUV」ですが、それでも一応はクロスオーバーSUVに属するモデルであるため、こんな車体ではいけません。

※ボディ剛性の評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・CX-3の走りの質を決めるサスペンション構造

サスペンション構造もクロスオーバーSUVとしてはふさわしくないものが使われています。

フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リヤサスペンション:トーションビーム

フロントサスペンションのマクファーソンストラットは独立懸架ですし、サスペンションストロークも豊富で申し分ないのですが、最悪なのはリヤサスペンションに使われているトーションビームです。

トーションビームは、生産コストを安く抑えるために考えられたサスペンション構造で、コの字型のビームの左右の先端にタイヤをつけたような形を持つもので、左右が同時に上下動する時はビームごと上下し、左右で違う動きをした時はビーム自体が捻じれることで左右の動きを緩衝するようになっています。

そのためビーム自体に常に無理がかかっているため耐久性が著しく引くく、更に左右のタイヤが別の動きをするような場面ではサスペンションストロークが極端に短くなってしまうのです。

オフロードを走ることの考えなければならないクロスオーバーSUVにとってサスペンションストロークの短さは致命的で、ちょっとしたデコボコでもすぐに片方のタイヤが浮いてしまうことでトラクションを稼ぐことができなくなってしまいます。

そしてトーションビームの災いはオフロードだけでなく、オンロードにも及びます。
ビームの捻じれが乗り心地にも大きく影響するためあまりきょうどをたかめることができないことから、リヤサスペンション自体の剛性が弱くなり、まっすぐ走っていても常にフラフラしてしまい、直進安定性が悪くなってしまいます。
コーナーリング時もキャンバー角に変化がないため、外側のタイヤのグリップが著しく低下してしまうことからコーナーリングの限界が著しく低下してしまいます。

いくら安く作れるからといって仮にもクロスオーバーSUVにこんなリヤサスペンションを採用してはいけません。
※サスペンション構造の評価:★☆☆☆☆(1)

マツダ・CX-3のストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

CX-3は次のようなブレーキシステムが使われています。

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:1ポットフローティングキャリパー+ソリッドディスク ディスクブレーキ

CX-3のベースモデルとなるMAZDA2(デミオ)ではフロントブレーキは同じですがリヤブレーキはドラムブレーキとなっていることからリヤブレーキだけがグレードアップされている形となります。

実はこのブレーキシステムはMAZDA2(デミオ)の格上モデルであるMAZDA3(アクセラ)のブレーキシステムとほぼ同じものです。
それもそのはず、CX-3の搭載されている2種類のエンジンはMAZDA3(アクセラ)に搭載されているものと全く同じですから、そのパワーを受け止めるブレーキシステムも同じであることはむしろ当然なのです。

CX-3はMAZDA3(アクセラ)より軽量作られていることも手伝ってこのブレーキシステムで十分な制動力を得ることができています。

※ブレーキシステムの評価:★★★★☆(4)

マツダ・CX-3に搭載されている4WDシステム

CX-3のような仮にもクロスオーバーSUVと称されるモデルにおいて4WDシステムはその車の良し悪しや性能を決めるための重要なファクターであるわけですが、さすがMAZDA2(デミオ)ベースの「なんちゃってクロスオーバーSUV」、かなりガッカリさせられます。

採用されているのはロードスターシリーズ以外のマツダの登録車全モデルの設定されている「i-ACTIV AWD」と呼ばれるもので、スタンバイ4WDに分類されます。

スタンバイ4WDとは、滑りやすい路面などでメインとなる駆動輪(このモデルではフロントタイヤ)が空転して、リヤタイヤの回転数と大きな回転差が生まれた時だけ4WD状態になるもので、日常にある軽度なスリッピー路面を応急的に走破するための4WDシステムです。
その性能から「生活四駆」などと言われることもあります。

軽自動車などではリヤタイヤの駆動系統の一部にビスカスカップリングを入れて、その作用によって通常はFF状態、フロントタイヤが空転したら4WD状態にするという制御を行っていますがこの「i-ACTIV AWD」では前後のタイヤの回転差だけではなく、スロットル開度やステアリングホイールの回転角、ブレーキオイルの油圧、前後ワイパーの稼働、外気温度、ステアリングトルク、パワステモーター電流、前後Gなどによって4WD状態にするきっかけを判断します。
構造的にはビスカスカップリングではなく、リヤデファレンシャルギヤの直前の位置に電磁クラッチ式の電子制御式4WDカップリングを置く形を取っており、それを電気的に操作することで制御を行っています。

この4WDシステムは先ほども言いましたとおり、ロードスターシリーズ以外のすべてのモデルに採用されています。
ということはオンロードだけを走るMAZDA2(デミオ)やMAZDA3(アクセラ)、MAZDA6(アテンザ)にも採用されているということになり、オンロードだけを走る車に採用される程度の4WDシステムがオフロードもそれなりに元気に走れなければいけないクロスオーバーSUVにも採用されるということになるわけです。

4WDシステムといってもオンロードに適したものとオフロードに適したものとがあります。
オンロードだけを走るモデルに採用されているということはこの「i-ACTIV AWD」はオンロード走行に適した4WDシステムであるということになり、それをある程度のオフロード走行を見越したクロスオーバーSUVに採用してはいけないのです。

こういうことをするからクロスオーバーSUVではなく、「なんちゃってクロスオーバーSUV」と馬鹿にされるのです。

※4WDシステムの評価:☆☆☆☆☆(0)

マツダ・CX-3の燃費性能

マツダ・CX-3のカタログ燃費と実燃費

●2リッターガソリンエンジンモデル(2WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大16.0km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大12.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大16.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大18.0km/L

・実燃費:約12km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●2リッターガソリンエンジンモデル(4WD)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大15.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大11.9km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大15.9km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大17.2km/L

・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★☆☆☆(2)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(2WD・6MT)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大23.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大21.3km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大23.5km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大24.4km/L

・実燃費:約18km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル(2WD・6MT)
・カタログ燃費(WLTCモード):最大21.2km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・市街地):最大19.7km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・郊外):最大21.6km/L
・カタログ燃費(WLTCモード・高速道路):最大22.0km/L

・実燃費:約16km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

ハイブリッドモデルではありませんのでこれくらいの実燃費ならかなりいい方だと思います。

マツダ・CX-3に採用されている低燃費装備

●2リッターガソリンエンジンモデル

・ミラーサイクル制御
・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・オルタネーター制御
・アイドリングストップ機構
・直噴エンジン

●1.8リッターディーゼルエンジンモデル

・可変バルブタイミング機構
・電動パワーステアリング機構
・アイドリングストップ機構
・コモンレール高圧噴射

マツダ・CX-3のライバルモデル比較

マツダ・CX-3のライバルとなるのはトヨタ・UX

小型モデルベースのクロスオーバーSUV、それもオンロードしか走れない「なんちゃってクロスオーバーSUV」として作られているモデルはたくさんありますが、コンパクトカークラスのボディに無理矢理、2リッターエンジンを押し込んだつくりをとっているのはこのCX-3かトヨタのUXだけとなります。

トヨタのUXは、プリウス兄弟モデルの中の1台で、プリウスのなんちゃってクロスオーバーSUVであるC-HRをレクサス店で販売するために、グレードアップ、高額モデル化させたモデルです。

簡単にいえば「C-HRに無理矢理2リッターNAエンジンを取り付けて、価格設定を高くしたもの」といった感じです。

ここでは2リッターNAエンジン搭載モデル同士で比較してみましょう。

●マツダ・CX-3の概要
・カテゴリー:小・中型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:小・中型大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:PE-VPS型
・比較対象グレード:「20Sエクスクルーシブ モッズ」グレード

●トヨタ・UXの概要
・カテゴリー:中型クロスオーバーSUV(なんちゃってクロスオーバーSUV)
・車格:中型高額大衆モデル
・エンジン排気量:約2リッター
・エンジン形式:M20A-FKS型
・比較対象グレード:UX200 ベースグレード

マツダ・CX-3とトヨタ・UXのパワースペック比較

●マツダ・CX-3

・最大出力:150ps/6000rpm
・最大トルク:19.9kgf・m/4000rpm

●トヨタ・UX

・最大出力:174ps/6600rpm
・最大トルク:21.3kgf・m/4000rpm~5200rpm

※パワースペック比較結果

さすが無駄に販売価格を高めただけのことはあるようで、わずかにUXの方がパワーがあることになっています。
まあ、ただ2リッターというエンジン排気量を持ちながら200ps以下というのはどちらもがっかりさせられます。

マツダ・CX-3とトヨタ・UXの燃費性能比較

●マツダ・CX-3
・カタログ燃費(JC08モード換算):最大17.6km/L
・実燃費:約12km/L

●トヨタ・UX
・カタログ燃費(WLTCモード):最大16.4km/L
・実燃費:約10km/L

※燃費性能比較結果

カタログ燃費も実燃費もCX-3の方が優れていることになりますが、実際のところはたいした違いはないのではないかと思われます。

マツダ・CX-3とトヨタ・UXの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・CX-3

約218万円~約315万円

●トヨタ・UX

約390万円~約535万円

※販売価格帯比較結果

CX-3は生産コストがかさばるディーゼルエンジンモデルを含めての価格帯ですが、さすがトヨタのUX、C-HRを高く売るために作ったモデルだけあって、そのようなことは全く関係なく、暴利ともいえる価格をつけてきています。

まとめ

売れない車はたくさんありますが、どの車にも必ず売れない理由があるものです。
このCX-3の売れない理由はどれも作りてのマツダがもたらしたことですので、誰も恨むことなどできないでしょう。

そもそも日本の自動車メーカーであるのの日本のマーケットさておきで、ヨーロッパ市場にあわせた車作りばかりをしているようではこのCX-3のみならず、全てのモデルが日本で売れなくなってしまいます。

CX-3もクロスオーバーSUVとしてではなくコンパクトカーの1台としてみれば、MAZDA2(デミオ)ベースであることを除いてそこそこいい車に仕上がっていると思うのですが、マツダがそういった態度をとっていることから売れない車になってしまっているのは残念です。

ちなみにこのモデルをクロスオーバーSUVとしてみたら・・・なんといっても「なんちゃってクロスオーバーSUV」ですから最悪の車というべきでしょう。

※総合評価:★☆☆☆☆(1)

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