商用車といいますと現在、日産のNV350キャラバンやトヨタのハイエースといった大型ワンボックスバンとスズキのエブリィ・バンやダイハツのハイゼット・カーゴなどといった軽ワンボックスバンが主流といいますか、多くの方に買われていますが、ちょうどその中間的なモデルとして中型ワンボックスバンと称されるモデルも存在します。
現状では思ったほどの需要はありませんが、そういったモデルとしてマツダが発売しているのがボンゴ・バンです。

ここではボンゴ・バンがどういう車なのかということと自動車としての性能がどうなのかといったところを検証してみたいと思います。

※ご注意
ここではマツダ・ボンゴ・バンの自動車としての具体的な性能(動力性能や走行性能など)とこの車を自動車メーカーがどういう風に作り、どういった形で販売しているのかということについてだけ書かれており、個人の好みやセンスによって評価が変わる見た目のエクステリアデザインやインテリアデザイン、使い勝手などには一切触れていません。

目次

生産終了が決まった?マツダ・ボンゴ・バン

マツダのボンゴといえば、日産のバネットやトヨタのライトエース、タウンエースなどと一緒に国産小・中型ワンボックス・ワゴン、バンの一時代を支えてきたモデルで、全盛期には、商用バンのボンゴ・バンや小型トラックのボンゴ・トラックといったような商用モデルだけでなく、ボンゴ・ワゴンやそのOEM供給モデルであるフォード・スペクトロンといった乗用ワゴンモデル、そしてロングボディ化して作られた格上モデルのボンゴ・ブローニイというモデルまで作られたほど活気づいていたモデルでした。

しかし、ワンボックスワゴンの代わりとしてミニバンというモデルが作られるようになり、更に「似非エコブーム」による「似非低燃費ブーム」が巻き起こったことで軽ワンボックスカーの需要が増え、ワンボックスカー自体が廃れてしまい、現状では何とか商用モデルのボンゴ・バンだけが作られている形になっています。

ボンゴ・バンだけが作られているといっても2019年10現在で発売されているモデルは実は1999年にモデルチェンジをした4代目モデルが継続的に販売されているだけで、20年以上も前のモデルを作って売っているだけです。

実はマツダは既に商用モデルの自社生産を縮小してきており、小型ライトバンのファミリア・バンは1994年で自社生産終了、中型ライトバンのカペラ・カーゴは1999年に自社生産と販売の終了、軽商用モデルのスクラムシリーズも1999年で自社生産終了といった形でマツダ自らが商用モデルを作らない方向になっていました。

しかし、ボンゴシリーズに至っては、当時はまだ仲の良かった日産や三菱からOEM供給の声が上がっていたことからそれによる利益を踏まえて、他のマツダの商用モデルのように生産終了や販売終了とするのではなく、少ない開発費の中で、前モデルを少し改良しただけのビッグマイナーチェンジレベルのモデルチェンジを行って、継続生産・販売をすることにしたのです。

それが2019年10月現在における現行モデルのSK系・SL系型です。

ただ実はこのボンゴシリーズも2020年ごろに自社生産を終了ことになっており、マツダのすべての商用モデルがOEM供給モデルになることが決まっています。

マツダ・ボンゴ・バンのこれまでの出来事(2019年10月現在)

●初代モデル -型 1966年5月発売

・1968年4月 マイナーチェンジ エンジンの仕様変更
・1975年某月 生産中止

●2代目モデル BA2系型 1977年9月発売

・1978年1月 小径ダブルタイヤモデル「ボンゴマルチバン」の追加
・1979年10月 ディーゼルエンジンモデルの追加 ガソリンエンジンの仕様変更
・1981年1月 マイナーチェンジ デザインの小変更

●3代目モデル SE系・SF系型 1983年9月発売

・1984年11月 4WDモデルの追加
・1987年9月 マイナーチェンジ デザインの小変更 4WDモデルにディーゼルエンジンの採用 リヤワイパーの標準装備化
・1989年1月 マイナーチェンジ
・1990年2月 マイナーチェンジ
・1995年6月 マイナーチェンジ
・1996年10月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更 「GLスーパー」グレードの追加

●4代目モデル SK系・SL系型 1999年6月発売

・2003年12月 マイナーチェンジ コモンレールディーゼルターボエンジンの採用
・2005年11月 一部改良
・2007年8月 ディーゼルエンジンの仕様変更 ディーゼル・パティキュレート・フィルターの採用
・2010年8月 一部改良 ガソリンエンジンの仕様変更 一部ディーゼルエンジンモデル・「GLスーパー」グレードの廃止
・2012年6月 一部改良
・2016年2月 マイナーチェンジ デザインの小変更 エンジンの仕様変更

マツダ・ボンゴ・バンが属するカテゴリー

●車格:中・大型商用モデル
●用途・目的:業務用
●車両カテゴリー:中・大型商用ワンボックスバン
●エンジン排気量クラス:1.8リッタークラス

マツダ・ボンゴ・バンのオーナー層

●年齢層:特になし
●性別:特になし
●経済力:大衆層(新車購入)、低収入層(新車購入・中古車購入)
●その他:主に企業や個人事業主などに購入されている

マツダ・ボンゴ・バンの車体の構成・選択肢

●パワーユニット

・ガソリンエンジン

●トランスミッション

・5速マニュアルトランスミッション
・5速オートマチックトランスミッション

●エンジン・ドライブトレーンレイアウト

・FR
・パートタイム4WD

●サスペンション構造

・フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン(トーションバー)
・リヤサスペンション:リーフリジット(リーフスプリング)

●ブレーキシステム
・フロント:ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

●ベースモデル

・なし

●兄弟車

・あり・・・三菱・デリカ・バン(旧型モデル)、日産・バネット・バン(旧型モデル)

マツダ・ボンゴ・バンのモデル構成とグレード構成

ボンゴ・バンは単一モデルとなります。

ベースモデル

このモデルには2つのグレードが用意されています。

・DX グレード(2WD・4WD)(2人乗り・5人乗り)(標準ルーフ・ハイルーフ)
・GL グレード(2WD・4WD)(5人乗り)(標準ルーフ・ハイルーフ)

●「DX」グレードの主な装備

・運転席/助手席 SRSエアバッグシステム
・上下可動式 フロントシートヘッドレスト
・衝撃吸収フレーム
・フロントドア/スライドドア サイドインパクトバー
・4輪アンチロック・ブレーキ・システム
・ハイマウントストップランプ
・時間調整間欠式フロントワイパー
・リヤワイパー&ウォッシャー
・サイドデフォッガー
・熱線プリント式リアウインドウデフォッガー
・グリーンガラス フロントガラス
・グリーンガラス フロントドアガラス
・グリーンガラス リアサイドガラス
・グリーンガラス リアクォーターガラス
・グリーンガラス バックドアガラス
・パワーウインドウ
・運転席側 電動リモコン式大型ドアミラー
・助手席側 手動可倒式大型ドアミラー
・フロント/リア アンダーミラー
・ハロゲンヘッドランプ
・開閉式リアドアガラス(5人乗りのみ)
・ボディ同色 フロント/リアバンパー
・成形フロントマッドフラップ
・シフトポジションインジケーター(オートマチックトランスミッションモデルのみ
・成形天井
・成形フロントピラートリム
・運転席&助手席ドア連動ルームランプ
・灰皿照明
・運転席/助手席 アシストグリップ
・フューエルリッドオープナー
・運転席 チケットホルダー付サンバイザー
・助手席 サンバイザー
・助手席 グローブボックス
・インパネアッパーボックス
・カードホルダー
・大型インパネポケット
・大型収納棚
・運転席 ドアポケット
・成形ドアトリム
・センターコンソールボックス
・塩化ビニール製フロアマット
・荷室 バックドアアシストベルト
・荷室 バックドアインナーハンドル
・荷室 脱着式パーテーションバー
・荷室 サイドステップボックス
・荷室 ロープフック
・間仕切
・スライドドア&バックドア連動 荷室ランプ
・塩化ビニール製 荷室フロアマット
・ヘッドレスト分離式ローバックタイプ フロントシート
・運転席 シートスライド&フルリクライニング調整機能
・助手席 フルリクライニング調整機能
・コンパクトフォールディング リアシート(5人乗りのみ)
・ビニールレザー シート生地
・マニュアルエアコン
・デジタル時計付AM/FMラジオ
・2スピーカー
・エンジン回転数感応式パワーステアリング
・デュアルモード リアブレーキ
・リアブレーキオートアジャスター
・185/80R14 97/95N LTサイズ フロントタイヤ
・185/80R14 102/100N LTサイズ リヤタイヤ
・14インチ×5J スチールホイール
・フルホイールキャップ
・パワードアロック
・電波式キーレスエントリーシステム
・スペアタイヤ

●「GL」グレードの主な装備

「DX」グレードの装備に加えて・・・

・ダークティンテッドガラス リアサイドガラス
・ダークティンテッドガラス リアクォーターガラス
・ダークティンテッドガラス バックドアガラス
・防眩ルームミラー
・メッキ レインモール
・メッキ バックドアガーニッシュ
・サイドプロテクターモール
・ドアデカール
・布入り 成形ドアトリム
・不織布製 フロアマット
・不織布製 荷室フロアマット
・バックドアトリムカバー
・クロス シート生地
・AUX/USB端子付CDプレーヤー

が追加されています。

マツダ・ボンゴ・バンに搭載されるパワーユニットと動力性能

マツダ・ボンゴ・バンには1種類のパワーユニットが設定されています。

●1.8リッターNAエンジン

・エンジン型式:L8型
・エンジン排気量:1798cc
・シリンダー配列:直列
・シリンダー数:4気筒
・バルブ構造:DOHC16バルブ
・燃料供給:ポート噴射

◆スペック

・最大出力:102ps/5300rpm
・最大トルク:15.0kgf・m/4000rpm

・1リッターあたりのパワー:約56.6ps
・パワーウェイトレシオ:約15.0kg/ps

このエンジンは GG/GY系型アテンザや BK系型アクセラ、NC型ロードスターなどに搭載されているL型エンジンと基本を同じとするもので、ボア×ストロークはヨーロッパ向けNC型ロードスターに搭載されている1.8リッターエンジンと全く同じとなります。

ただこのエンジンは実用型エンジンとして作り変えられているので、NC型ロードスターほどのパワーはなく、燃費性能も踏まえたパワーしか持たされていません。

このエンジンが使われているのは2019年10月現在でこのボンゴシリーズだけとなっていることからボンゴシリーズが生産終了することで、新車のエンジンとしてはこの世から消えることになります。

そこそこ走る実用エンジンです。

※パワーユニットの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・ボンゴ・バンに採用されているトランスミッション

●5速オートマチックトランスミッション

このトランスミッションは全てのモデル・グレードに設定されています。

「5EC-AT」と呼ばれるこのオートマチックトランスミッションは、型式名称からしてマツダの登録車としての乗用モデルの全モデルに採用されている 「6EC-AT」と変速段数が違うだけのものと思いがちですが、それが違います。
「6EC-AT」は低燃費技術の「SKYACTIVテクノロジー」によって低燃費型のオートマチックトランスミッションとして作られているものですが、この「5EC-AT」はそういったこととは全く関係のない、従来に4速オートマチックトランスミッションを5速に多段化しただけのものです。

構造もごく一般的なトルクコンバーターとギヤボックスの組み合わせ、それを電子制御、油圧作動で動かしているだけのものとなります。

普通のオートマチックトランスミッションですので、可もなく不可もなしといったところでしょうか。

※トランスミッションの評価:★★★☆☆(3)

●5速マニュアルトランスミッション

このトランスミッションも全てのモデル・グレードに設定されています。

マニュアルトランスミッションも「SKYACTIVテクノロジー」とは関係ない普通の実用型マニュアルトランスミッションです。

※トランスミッションの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・ボンゴ・バンの走行性能を決める構造

マツダ・ボンゴ・バンのボディ剛性を決めるプラットフォーム・シャシー

このモデルのシャシーは前モデルのものをそっくりそのまま流用したもので、商用モデルならではラダーフレームにボディシェルを載せるという形を取っています。

ラダーフレームならでは優れた強度は長年使い続けても変形することはまずありません。
商用モデルにピッタリなシャシー、フレームといえるでしょう。

※ボディ剛性の評価:★★★★★(5)

マツダ・ボンゴ・バンの走りの質を決めるサスペンション構造

ボンゴ・バンのサスペンション構造はキャブオーバー型ワンボックスカーによく使われている・・・

・フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン
・リヤサスペンション:リーフリジット

となります。
フロントサスペンションのダブルウィッシュボーンは、高額車両などによく使われている走行性能を高めるためのコイルスプリング式のダブルウィッシュボーンではなく、キャブオーバー型ならでは省スペースを実現するために使われているトーションバースプリング式のダブルウィッシュボーンとなります。

これはアッパーアームをシャシーに固定する部分のシャフトをトーションバースプリング(棒が捻じれることでスプリング機能を果たす)として使ったもので、コイルスプリングを置くスペースを用意する必要がないことからフロントサスペンションまわりのスペース確保が難しいキャブオーバー型ワンボックスカーによく使われます。

リヤサスペンション構造はいわゆる「板バネ」を使った、トラックなどによく使われる昔ながらのリーフスプリング式の車軸式となります。
これは大型トラック同様に、荷物の重量がまともにかかるリヤサスペンションの強度と耐久性を確保するために使われています。

どちらも走行性能を高めるためのものではなく、荷物を積んで重たくなる車体をしっかりと支えるため、その機能が長く使えるようにするための強度と耐久性を重視したサスペンション構造です。

※サスペンション構造の評価:★★★☆☆(3)

マツダ・ボンゴ・バンのストッピングパワーを生み出すブレーキシステム

ブレーキシステムも商用モデルらしい・・・

・フロント:1ポットフローティングキャリパー+ベンチレーテッドディスク ディスクブレーキ
・リヤ:リーディングトレーリング ドラムブレーキ

の組み合わせとなります。

リヤブレーキは効き目を重視してあえてドラムブレーキを採用しているようです。

※ブレーキシステムの評価:★★★☆☆(3)

マツダ・ボンゴ・バンに搭載されている4WDシステム

このモデルでは全グレードに4WDモデルの設定があります。

通常、FRレイアウトを持つ商用モデルの4WDシステムといえば、電磁クラッチを持つパートタイム4WDシステムというのが一般的ですが、このボンゴ・バンにはクロスカントリー4WDモデルやSUVも顔負けの二段変速式の副変速機付きのトランスファーを持つ本格的なパートタイム4WDになっています。

商用モデルの4WDモデルにおいて副変速機を持つモデルはこのモデル以外にないことから、商用モデルで一番優れた悪路走破性、オフロードでのトラクション性能を持つモデルといっていいでしょう。

更に「リモート・フリー・ホイール」と呼ばれるフリーハブも標準装備していることで4WDモデルながら燃費性能面にもわずかな柄にもメリットがあります。

※4WDシステムの評価:★★★★★(5)

マツダ・ボンゴ・バンの燃費性能

マツダ・ボンゴ・バンのカタログ燃費と実燃費

●2WDモデル(5速マニュアルトランスミッション)
・カタログ燃費(JC08モード):最大11.4km/L
・実燃費:約11km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●2WDモデル(5速オートマチックトランスミッション)
・カタログ燃費(JC08モード):最大10.8km/L
・実燃費:約10km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●4WDモデル(5速マニュアルトランスミッション)
・カタログ燃費(JC08モード):最大10.8km/L
・実燃費:約9km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

●4WDモデル(5速オートマチックトランスミッション)
・カタログ燃費(JC08モード):最大10.2km/L
・実燃費:約8km/L

※燃費性能の評価:★★★☆☆(3)

ここ最近のエコカーと比べてしまうとあまりぱっとしない数字に見えてしまいますが、商用モデルの燃費性能は元来これくらいです。

マツダ・ボンゴ・バンに採用されている低燃費装備

●全モデル
なし

マツダ・ボンゴ・バンのライバルモデル比較

マツダ・ボンゴ・バンのライバルとなるのはトヨタ・タウンエース/ライトエース・バン

国産モデルの中で小・中型クラスのワンボックス・バンというカテゴリーにいるモデルはこのボンゴ・バンとトヨタのタウンエース/ライトエース・バン兄弟モデルだけです。
タウンエース/ライトエース・バン兄弟モデルはトヨタから発売されていますが、実はトヨタの子会社であるダイハツが東南アジア向けの発売しているグランマックスという商用バンモデルのOEM供給モデルで、トヨタの車ではありません。

バリエーションは1.5リッターNAエンジンを搭載したモデルだけとなります。

ボンゴ・バンとは約300ccのエンジン排気量の違いがありますが、同じ小・中型ワンボックスバンということで比較してみたいと思います。

●マツダ・ボンゴ・バンの概要
・カテゴリー:小・中型ワンボックスバン
・車格:小・中型商用バン
・エンジン排気量:約1.8リッター
・エンジン形式:L8型
・比較対象グレード:「GL」グレード

●トヨタ・タウンエース/ライトエース・バンの概要
・カテゴリー:小・中型ワンボックスバン
・車格:小・中型商用バン
・エンジン排気量:約1.5リッター
・エンジン形式:3SZ-VE型
・比較対象グレード:「DX」グレード

マツダ・ボンゴ・バンとトヨタ・タウンエース/ライトエース・バンのパワースペック比較

●マツダ・ボンゴ・バン

・最大出力:102ps/5300rpm
・最大トルク:15.0kgf・m/4000rpm

●トヨタ・タウンエース/ライトエース・バン
・最大出力:97ps/6000rpm
・最大トルク:13.7kgf・m/4400rpm

※パワースペック比較結果

エンジン排気量が大きいボンゴ・バンの方が有利になっていますが、300ccの違いがあってもパワーして5ps、トルクにして1.3kgf・mといったかなり近いところまで来ているダイハツのエンジンは褒めるべきでしょう。

マツダ・ボンゴ・バンとトヨタ・タウンエース/ライトエース・バンの燃費性能比較

●マツダ・ボンゴ・バン(FR・5MT)

・カタログ燃費(JC08モード):最大11.4km/L
・実燃費:約11km/L

●トヨタ・タウンエース/ライトエース・バン(FR・5MT)

・カタログ燃費(JC08モード):最大k12.8m/L
・実燃費:約10km/L

※燃費性能比較結果

どちらのモデルも商用モデルとしてそれなりの燃費性能を発揮していますが、エンジン排気量的に有利なタウンエース/ライトエース・バンの燃費性能が意外にも悪いのはやはり東南アジア向けモデルだからでしょうか。

マツダ・ボンゴ・バンとトヨタ・タウンエース/ライトエース・バンの販売価格帯比較

ここでは全モデルの販売価格で比較してみたいと思います。

●マツダ・ボンゴ・バン

約191万円~約244万円

●トヨタ・タウンエース/ライトエース・バン

約161万円~約214万円

※販売価格帯比較結果

これもエンジン排気量の違いによる若干の車格の違いが出ていることになりますが、どちらもこのクラスの商用モデルとしては妥当な価格だと思われます。

まとめ

売れない車は自然淘汰ではありませんがどんどんと生産終了となってしまうものですが、このボンゴ・バンは商用ワンボックスバンモデルとしてはそこそこの性能と使い勝手の良さを持っており、2019年に入ってからもそれなりに需要があるようではありませんか。

それを生産終了にしてしまうのはもったいない話ですし、更にこのクラスのモデルがトヨタのタウンエース/ライトエース・バン兄弟モデルだけとなってしまい、買う側に選択肢がなくなってしまうのが残念でなりません。
このクラスでもまたトヨタの1人がちになってしまうのでしょうか。

※総合評価:★★★☆☆(3)

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